酒井順子さんの「紫式部の欲望」をまた読み返してみました。
1回目に読んだときの感想はこちら▼です。
2017年9月ですから、今からほぼ3年前のことになります。
2回目の感想も、初回の時とあまり変わりありません。
平安時代の古典文学が面分かりやすく説明されていて、面白く書かれています。
若い女性でも理解しやすい今風の言葉で、書かれています。
また主要登場人物の説明や、あらすじもとてもシンプルにまとめられていて、源氏物語を知らない方にも、役に立つと思う本です。
1回目に読んだとき、主に気になった部分のタイトルですが、
「連れ去られたい」
「ブスを笑いたい」
「頭がいいと思われたい」
「専業主婦になりたい」
「出家したい」
でした。
2回目はこれに加えて、
「嫉妬したい」
「娘に幸せになってほしい」
「モテ男を不幸にしたい」
「都会に住みたい」
「正妻に復讐したい」
なども気になりました。
いずれにせよ、紫式部の本質をよく捉えていて、酒井さん独特の感性で、うまくまとめられています。
実は私は、1回目にこの本を読んで、酒井さんが原文に挑戦されたことに刺激を受けて、私も恐れながら源氏物語の原文を読んでみようと思い立ちました。
そして、その後、あるグループの勉強会に参加するようになりました。
初めて参加した時の様子はこちら▼です。
この会は1年半ほど続いたと思いますが、グループの主宰者の方がその会を辞めたので、今度は自分たちでグループを立ち上げることにしました。
「源氏物語を楽しむ会」という学習会で、とりあえず毎月1回は集まって、少しずつ原文を読むようにしています。
そしてなんとか20回ほど続いています。
とはいえ、原文を読んだからといって、何かが分かった、ということはありません。
自分の人生に何らかの影響があったとも思えません。
源氏物語や、紫式部の人生について、少しは興味が増したというくらいです。
それでも、これからも細々と、平安時代の女性たちのことに付き合っていこうかと思っている次第です。
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「一日一句」
朝顔や男になびかぬ聡明さ
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