こんな本を読んでみました。
たまたま図書館で見つけた本です。
鈴木輝一郎さんという方の「新・時代小説が書きたい!」。
私は時代小説を読むのは好きですが、書いてみたいとは露ほども思ってはいません。
それでも、書きたいと思う人はどんな人なのか、ちょっとのぞき見気分で読んでみました。
この著者はカルチャースクールなどで小説講座をしている方で、ご自身も何冊か本を出していらっしゃいます。
まずは「時代小説」と「歴史小説」の違い。
その違いを簡単に説明してみると、
「時代小説」は、昔の時代を舞台とした架空の人物が登場する小説。
それに対して「歴史小説」は歴史上、ちゃんと存在した人物が登場する小説。
ということになるそうです。
ちなみに私は時代小説よりも歴史小説よりのほうが好きですね。
架空の主人公よりも、実在した人の話に興味があります。
そして具体的な提案をいくつかされています。
たとえば
年表作成をせよ
図書館で資料に当たれ
パソコンの活用法
現地調査をせよ
とか、あれこれ分かりやすく指導していました。
といっても、この本を読んだだけで時代小説が書けるわけではありませんけどね。
なにより書きたいというのテーマが決まっていないと、どうにもならないようです。
それでも新人の場合は自分の好き勝手なテーマを選んでも構いませんが、何冊か出していくと、出版社の編集者との兼ね合いでテーマが決まるということになるそうです。
よき編集者との出会いが大切なのでしょうね。
この著者のアドバイスで面白かったのは、時代物を書きたいのなら、普段から和服で生活してみなさい、ということでした。
そうすると自然と昔の人の所作なども分かってくるという部分でした。
たしかに、昔はお侍さんにせよ、番頭さんにせよ、同じ形の和服を着ていたのですから、一枚あると、昔の人の気分も少しは感じられるかもしれませんね。
二万円くらいのデニム着物をすすめていました。
全体的に分かりやすい言葉で書かれていましたが、昔の暦(および時間)についての説明と、金銭についての説明はなかなか難しくて、さっと読んだだけでは頭に入りませんでした。
これまで時代小説は気軽な気分で読んでいましたが、この本を読んでみて、なかなか一冊書くのにも苦労があるものなのだと思いました。
こんなジャンルの本に出会えるのも、図書館が自由に閲覧できるようになったおかげです。
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「一日一句」
七夕や今宵誰でも主人公
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