私たちが細々と続けている「源氏物語を楽しむ会」ですが、数えてみるとちょうど今回は20回目となりました。
以前の「源氏物語を原文で読む会」は主宰者がいらっしゃり、私たちはただ参加して、解釈を聞くだけの受け身でしたが、まがりなりにも私たち自身が開催している集まりが、20回も続いたのは、おめでたいというか、ちょっと信じられないですね。
「継続は力なり」となれるようにしたいと思っています。
さて、今回は久しぶりにface to faceの集まりでした。
以前、集会所を使用した最後の集まりは2020年3月のこと▼でした。
その後、コロナのために会場が閉鎖されていたので、オンラインで行っていました。
先月は近くの喫茶店で行った▼ので、再び、集会所に集まれたのは嬉しいことです。
とはいえ、ここは世田谷区の施設なので、コロナ対策はとてもしっかりとしていました。
入館するときに受付でコロナ対策説明書を渡されて、それに従って行動しました。
消毒液とティッシュ、ごみ袋も渡されました。
部屋の使用前と使用後には、机やいす、電気やクーラーのスイッチの消毒をして、換気に注意して、参加者の名簿提出などを行ったのです。
そして私たちもそれぞれ2メートルほどの間隔をとって座るようにしました。
こういう広い和室を使わせてもらっています。
ここまで対策をしていて、それでコロナにかかってしまったら、本当に運が悪いのでしょうね。
さて源氏物語ですが、今回は「絵合(えあわせ)」の巻でした。
ここは物語の中では、有名で、そして華やかな場面が繰り広げられるところです。
いつもは悩み多き登場人物も、今回ばかりは明るく楽しく集っていました。
宮中の女性たちが、左右のチームに分かれて、それぞれが持っている絵画を自慢するという場面でした。
この頃の絵画は、物語を元にしたのが多かったようで、たとえば「竹取物語」「伊勢物語」などのお話がありました。
私はよく知らなかったのですが、「宇津保物語」「正三位物語」というのもありました。
宇津保物語は20巻もある長いお話だそうで、源俊蔭という人が主人公の物語で、この物語は源氏物語の原型でもあるそうです。
正三位物語は、兵衛の官人の長女がヒロインの物語だそうです。
「絵合」の場面には、絵を描く紙や巻物など、いろいろな道具が登場しました。
こういうものを使用できたのは、きっと貴族だけだったと思います。
今は私たち庶民でも、紙や筆が自由に使えるのは、幸せなことなのでしょうね。
こちらはいつもの参考書です。
久しぶりに対面できたので、オンラインではなかなかできなかった話も弾みました。
源氏物語や紫式部に関連した小説などの話もできました。
また紫式部の父親が滞在していた舞台となった北陸の雑談などもできて、楽しめました。
とはいえ、コロナがまだまだ続いている現在です。
いつになったら、自由に振る舞えるようになるのでしょうか。
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この日の装い。
骨董市で購入した、小千谷縮の浴衣です。
クーラーの効いた電車の中では涼しすぎるくらいでした。
帯は半巾帯。
「吉弥結び」というのにしてみました。
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「一日一句」
半巾や梅雨明けの日が待ち遠しい
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