私が使っている三味線は、今は亡き伯母のものを譲り受けたので、たぶん昭和の代物です。
経年劣化により象牙の部分にヒビが入ってきて、これを交換するとすごく高くつくので悩んでいました。
また全体になんとなく黒ずんで汚れてきました。
糸巻き(音を調整する部分)の留め金が変形してゆるくなり、ピタッと音が決まらないのも悩みでした。
そんな時、三味線の先生から、知人が使っていて、今は使わなくなった三味線があるというお話を伺いました。
それで、その三味線を見せていただくことになりました。
私のような素人では三味線の良しあしは見分けがつかないので、先生が「これは良い品」と判断してくれたら、買うことにしようと思っていました。
いつものお稽古場に出かけて、先生から三味線の見分け方を教えていただきました。
棹の部分や、胴の部分などそれぞれどんな特徴があると良いものなのかが、少しは分かりました。
その後、三味線が到着しました。
先生の見立てによると、かなり優れた三味線だそうです。
あれこれチェックしていただきましたが、合格とのこと。
ということで、その三味線が私の手元にやってきました。
格安のお代金で手に入れることができました。
三味線は、持ち運び便利なこういうケースに入っています。
お医者さんの持つ鞄のようですね。
ケースを開けると、袋に入っています。
取り出したのがこちら。
三味線は3つの部分に分解できるのですよ。
それを組み立てて、さっそく弾いてみました。
しっかりとした良い音が出ました。
男性が使っていた三味線なので、装飾部分の色合いは地味でシックですね。
女性向きの色合いに変えても良いのですが、まぁ、これでも良いかもしれません。
ということで、今度のお稽古からはこの三味線を使おうと思っています。
楽器は可愛がってあげないと、いい音が出ないのです。
高級な三味線が、私の手元にやってきたご縁に感謝しましょう。
こちらは2年前、京都で出会った半夏生の花。
2020年の半夏生は7月1日だったそうですが、だいたい7月2日頃から7月7日頃までの5日間のことを指すようです。
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「一日一句」
三味線の音も新たに半夏生
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