2013年11月30日土曜日

秋の京都 13 ~南座舞台体験~

まだ京都旅行の続きです。
 
さて、四條河原町にある南座は、江戸初期に幕府から許された7つの芝居小屋の一つでした。そして、その後も長きにわたって歌舞伎を上演している劇場です。
 
現在の南座は昭和4年(1929年)に建てられたそうですが、桃山時代の様式美の建物です。平成3年(1991年)に内部を大改修して近代的機構を備えるようになりました。
 
その南座では、舞台体験とは別に、いろいろな大道具や小道具に触れることのできるコーナーが設けられていました。
こちらは無料でした。
 
雨の音や風の音、波の音を出すための小道具もありました。
 
こちらは鴨川(?)かあるいは隅田川(?)の川下りの様子。
棹を持った女船頭さんです。

 
こちらは馬に乗ったお姫様(?)。
足の部分は、本物の人間が二人で演じるのですが、あまり座り心地はよくなかったですね。
  
 
さて、いよいよ南座の舞台に乗ることになりました。
一日数回行われて、一度に30人くらいずつ参加したと思います。
こちらは一人1000円の料金でした。
 

まずは客席について説明を聞きます。
そして履き物を脱いで、スリッパに履き替えます。

花道を歩いて舞台の真中へ歩みます。
下の写真の枠があるところは、「すっぽん」と呼ばれるところですね。役者さんがここから出入りすることがあります。


ガイドさんに従ってぞろぞろと歩いているところ。


ガイドさんからいろいろと説明を聞いて、まずは回り舞台体験です。
目が回るほど速いわけではありませんが、なんだか妙な感じです。
怖がりな人は足を踏ん張って、と言われました。


お次はセリの上昇と下降体験です。
3チームに分けて体験しました。

まずは上昇すると、目の高さは、このように3階のお客様と同じ高さになります。
高いのは怖くはありませんが、照明がすぐ近くになるので、その暑さがたまりませんでした。役者さんは重くて分厚い衣装をつけているのですから、なおさら暑いことでしょう。


こちらは他のチームが下降して奈落に行ったところを、上から見ているところ。
下に行くとかなり涼しいので、上に行くよりも楽でした。


こちらは他のチームが上昇したところを見た風景です。


こちらは奈落から、地上にいるガイドさんを眺めたところ。かなり下に沈んでいるのが分かりますね。


こちらはあるチームが上に行き、別のチームが下に下がったところ。上下でかなりの差ができました。


最後に幕が下りておしまいとなりましたが、幕の裏側にはある四文字が書かれていました。
それは「火の用心」
なるほどね。


その後はお土産を買ったり、お芝居の時に掲げられる絵看板を見たりしました。



南座では本物の歌舞伎は鑑賞できませんでしたが、少しはお芝居の雰囲気に浸ることができました。


2013年11月29日金曜日

ワイワイ ワインツアー 2

「ワイワイ ワインツアー 1」▼の続編です。

勝沼のブドウ畑とワイン工場で説明を聞きました。そしてその後は、待望のランチタイム。

「勝沼食堂  Papasolotte」▼というレストランに行きました。
「本日は貸し切りにつき・・・」と書かれていますが、それって私たちのことですね。
なんだかちょっと嬉しい気分です。


ここは後ろには雪山、目の下にはブドウ畑の広がるオシャレなレストランです。


丸藤の社長さんもご一緒です。
提供されるワインの説明をしてくださいました。
嬉しそうなお顔。


ここのレストランのオーナーは、ワインアドバイザー全国選手権大会で見事優勝された長谷部賢さんという方なのです。すごいわ。


こちらがワインアドバイザーの長谷部さん。


長谷部さんが乾杯の音頭をとります。
ワイングラス越しに、にこやかなお顔が見えました。


お食事はもちろん美味。
ホタテやチーズの燻製などの前菜、カキのニョッキ、豚バラ肉のワイン煮込み、デザートと4種類出ました。
そしてそれぞれにふさわしいワインをいただきました。


ワインは好き好きもありますが、Peti Verdotはかなり個性的なワインでしたね。
私は甲州のシュールリーというのが気に入りました。

そしてまた会社に戻って、新たにワインのテイスティング。



いただいたのはこちらの2種類でした。


初めに白ワインをいただき、その後に赤ワインの試飲です。


そして今度は楽しいお買いものタイム。あれこれ悩みますね。


その後は、「勝沼醸造」▼さんへ。
こちらは白ワインがメインの販売店です。


お店の中には本物の甲州ブドウが。立派ですね。


まず、ご主人の説明を聞きます。

現在、日本で飲まれているアルコール飲料のうち、ワインはまだ2.5パーセントしかないそうです。8割くらいがビールなんですね。
そして日本のワイン会社200社のうち、39社が勝沼にあり、3000万ケースほどが売られているそうです。
ただし日本のワインの中には、国産と銘打っていても、すべて国産ブドウからワインを作っているものだけではなくて、ブドウのジュースを輸入してそれを加工して国産ワインとして売っていることもあるそうです。


試飲用ワインはすっきりタイプからだんだんと濃厚タイプへと並んでいました。
写真では左端がさっぱりタイプです。

テイスティングは500円で10種類くらい飲めるシステムになっていました。
参加者の中では、甘味のある白インの評判がよかったみたいです。

ワインカーブにて。


2階にはすてきなグラスが展示されていました。
繊細なガラス製品ばかりなので、そーっと見ることにしました。


変わった形のデキャンタも。


その後はまたバスに乗って、「勝沼ぶどうの丘」▼へ。
ここは宿泊もできるようで、遠方からの車も来ていました。
かなり大きな観光施設です。


ここでも1100円でティスティングができました。さすがに私はもうワインは飲みませんでしたが、数名ほど、しっかりとティスティングをしてかなりいい気持ちになった方もいらっしゃいましたね。

周りはすっかり暗くなり、山梨市の夜景がとてもきれいでした。

 
みんなで夜景を眺めているところ。
今度は宿泊付きの旅行もいいわね、なんて話しました。


帰路は談合坂で一休み。


このあと渋滞が少しあったのですが、バスの中ではビンゴ大会で盛り上がりました。
中には帯が当たったり、ワインが当たったり、鰻のお食事券が当たったというラッキーな方もいらっしゃいましたが、でも私は全然ダメでした。


そして無事に八王子まで辿り着きました。

ツアーを企画していただいた鰻屋さんご夫妻様、呉服屋さんの女将さん、ワイン愛好家様、本当にありがとうございました。

ツアーでは着付けの先生、病院勤務の方、パン屋さんなど、いろいろな方と知り合いになれたことも楽しいことでした。

ワインと着物、どちらも深くて広がりのある世界だと思いました。

*****

この日の装い。

主催者の方から、「畑に入って汚れるかもしれないので、そのような服装で」という連絡がありました。
それで激安着物にショートブーツという姿で参加しました。
寒さ対策のため、白い毛糸の帽子をかぶっています。


着物は一見紬風ですが、何なんでしょう?
高島屋の着物セールで1000円。

名古屋で買った帯は210円。

そして羽織はリサイクル着物屋さんで500円。

いつもの格安着物より安い、激安着物でした。




2013年11月28日木曜日

ワイワイ ワインツアー 1

八王子の老舗鰻屋さん、呉服屋さん、それにワイン大好きな方の共同企画による「ワイワイワインツアー in 山梨」に参加してきました。こういう会合は数年続けられているそうですが、今回は八王子市民でない私もお仲間に入れていただき、楽しい一日を過ごしてきました。

八王子駅前に集合したのは、19名。小さな貸し切りバスに乗り込みます。


スイスイと中央道を走って、まずは藤野のインターチェンジで小休憩。青い空と紅葉した山がとてもきれいでした。


今回のツアーのすごいところは、ワインの生産者、ワインのアドバイザー、料理人、販売者、そしてワイン好きの人たちが一緒になってワインを楽しんだことでした。参加者にはワイン通の方も多く、いろいろなうんちくをお聞きすることもできました。
(以下のブログで、間違っているところがありましたら、ご指摘くださいませ。)

さて勝沼に到着しました。
勝沼は、明治10年にここの二人の青年が初めてワインを作るために渡仏して、その2年後に初めてワインを作ったところです。

最初は丸藤葡萄酒工業▼さんへ。


こちらは1890年(明治23年)創立という古いワイン製造の会社です。
その最初のワインを作った方のひ孫にあたる社長さんのご案内で、まずはワイン畑へ行きました。

下の写真の畑は長さ33メートルあり、そこに22畝のブドウを育てているとのこと。

ワインというのは、葡萄の収穫時に雨に濡れてしまうのが一番の大敵だそうで、そのためブドウのすぐ上の部分にビニールがかかっていました。


ブドウの栽培には、棚栽培という方法と垣根栽培という方法があるそうですが、とちらは背の低いところでのブドウ栽培でした。

枯れた葉っぱもなかなかオツなものですね。


ここでは、シャルドネ、甲州、メルロー、Peti Verdot の4種類のブドウを育てているそうです。

社長さんの説明によると、ブドウの木は20年くらい経ったものがよいそうで、50年もののブドウでも味わいのあるワインが作られるそうです。人間と同じかしら?

またワインに適しているブドウは、巨峰などの大きな粒のブドウではなく、小粒のほうがよいということでした。つまり同じ量のブドウを使用した場合、小さいブドウのほうが、皮の面積や種の数が多いので、そのほうがおいしいワインになるというわけです。

雪山を見ながら、みんな熱心に社長さんのお話を聞いているところです。


こちらはPeti Verdot という品種のブドウ。
まだ残っていたブドウの房を手に持ってみました。
食べてみたらおいしかったですよ。


そしてまた会社に戻って、こんどはワイン工場の見学をしました。

ブドウを搾る装置。
ドイツ製、スイス製、イタリア製などありましたが、それぞれの性能や価格にお国柄が表れているそうです。


工場の中に入って説明を聞きます。
このタンクは外側は鉄でできているそうですが、内側はガラスでできていて、1.3トンのブドウが入るという巨大なタンクです。ここで発酵と貯蔵を行います。


次は貯蔵庫へと行きます。
ここは夏でも20度を超えることがない涼しいところです。
春にはここでコンサートを開いていらっしゃるそうで、尾崎紀世彦さんもこちらで唄ったことがあるのだとか。
「蔵コン」というそうですが、いろいろと文化的な活動もされているのですね。
 

ここには素敵なティスティングルームがあったので、ちょっと覗かせていただきました。


樽置き場。
こちらの樽はナラ材でできているフランス製だそうです。
樽にする前には、3年間、外にさらしてから作るそうで、かなり高価なものだそうです。
しかし樽に入れることにより発酵が進み、バニラの香りもするので、手間がかかってもおいしいワインになるそうです。


ここはかなり暗いところなので、写真もあまりうまく写せませんでしたが、オシャレな飾りがありました。

大小様々のワインボトル。
ちなみに「R」というのは、この会社のワインの銘柄「ルバイヤート」の頭文字になります。


ボトルを利用したランプ。


天井には虫取り用(?)のガラス容器が飾られていて、廃物利用もオシャレでした。

ご自慢のステンドグラスですが、うまく写せなくて残念。


こちらはボトルに詰められたワインの仕上げです。
ベルトコンベアーの上に乗って、ワインボトルが流れてきました。
 

こうやってワインは出来上がるのですね。

畑でのブドウ作りからワインになるまでの手間やご苦労も大変でしょうけれど、社長さんのワインを愛するお気持ちが伝わってきました。

明治、大正、昭和、そして平成という長い年月を経て、おいしいワインを作りたい、というひたむきな情熱が持ち続けられた結果でしょう。

さてこの後は待望のレストランへ行きました。

(続きはまたね)