2018年4月30日月曜日

三味線と日舞のお稽古

先日は、午前中は三味線のお稽古、午後は日舞のお稽古という、まるで芸者さんのようなスケジュールでした。

こちらは日舞の先生の美しい後姿。
涼しげな水色のお着物、黒の帯には扇が3本描かれていました。


三味線の方は、数年習っているので、まぁまぁなんとか弾けるようになりつつありますが、日舞は本当に難しいですね。
こちらの「和の出会い」で「元禄花見踊り」を体験しただけで、研修生として学ぶことになりました。

日舞は、基礎が分かっていないので、全体の流れがつかめません。
多少の経験を積めば、「こういう振りの後には、こういう振りがあるだろう」という予測ができると思うのですが、予想外の動きについていくのは大変で、バタバタしています。
それにどちらかというと飛んだり跳ねたりするエアロビ系の方が好きなので、すり足でじーっと歩くというのは、本当に難しい。

実は日舞をするようになったのは、一緒に三味線を習っているMさんから強いお誘いがあったので、気軽に初めてしまったのです。

こちらはMさんの後姿。
「くるみ角出し」という結び方だそうです。
可愛いですね。


彼女は、日舞のお稽古はもう3年目なので、いろいろな動きにもさっと対応されていました。
Mさんに言わせると、「踊りは自分の身体に命令すればいい。でも三味線は他人?なので、自分の思うようにならない」という意見でしたが、私は逆ですね。
三味線は音を出すということがメインで、基本的には右手と左手を動かすだけですが、日舞は両手、両足、胴体、腰、顔と、みんな使わないとなりません。
自分の身体なのに、思うように動かせないのはもどかしいものです。

以前、大学院の研究室で、「身体性」ということをテーマに研究している人がいましたが、まさに「身体」との勝負ですね。
自分の身体なのに、うまく操れないのは、やはり運動神経が鈍いのでしょうか?
脳からの命令が、身体の各部署に到達していないのではないか、と思うほどです。

今は先生が踊りのお手本を示して下さり、一緒に踊って下さっていますが、これから一人で動けるようになるのでしょうか?

10月には発表会もあるそうで、いやはや大変なところに足を入れてしまったようです。

こちらは、一緒にお稽古をしている方の後姿です。
いろいろな結び方があって、楽しいですね。


この日は和室が取れなかったので、美術室のようなところでお稽古しました。
こんな人たちと一緒でした。


この日は、私たちが踊る「恋蛍」と、みんなで「祇園小唄」を踊りました。
祇園小唄は、よく知られている曲で、歌詞も分かりやすいので、まぁ、なんとか踊ることができました。

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この日の装い。

若い着物友だちが着ていたウールの柄物着物です。


帯も着物友だちからいただいたもの。

ということで、お金は全然かかっていません。

2018年4月29日日曜日

「伊能忠敬の日本図」

先日、国立博物館平成館に「名作の誕生」を見に行った時▼、こんなチラシがあるのを見つけました。
「伊能忠敬の日本図」▼です。


東洋館の中にあるミュージアムシアター▼で開かれていました。
まだ開催されたばかりでした。

なんでも今年は、伊能忠敬没後200年だそうです。
それで博物館と凸版が共同で、最新の技術を駆使して、伊能忠敬の測量の歴史を辿るバーチャルリアリティ上映会を開催しています。

ミュージアムには大きなスクリーンがドーンとあり、そこに伊能忠敬が江戸時代に作り上げた日本地図が映し出されました。
彼はも50歳の時に隠居して、その後、57歳から17年に渡って、日本中を測量した人です。
彼の測量方法は、歩くこと。
きちんと同じ歩幅(69センチ)で歩き続けて、正確な日本地図を作り上げました。

彼の地図作りにかける情熱はどこからきたのでしょうか?
彼の本当の目的は、地球の大きさを知りたいということでした。
そして彼が計算した地球の大きさは、現在の科学的測量で測った大きさと、たった0.3パーセントの違いしかなかったそうです。
驚きですね!

こちらは博物館本館に展示されていた地図の実物です。


宮崎県の延岡あたりの地図だそうです。
美しく彩色されていて、地名などが細かい字で書きこまれていました。
日本にもこういう人がいたというのは、自慢ができますね。

「伊能でGO」というスマホのスタンプラリーもあるそうです。
伊能忠敬が歩いたところと自分の足跡を、WEB上でスタンプを押して遊ぶのだとか。
いろんなことを考えるものですね。

上映終了後には、映し出された地図を背景に、係りの人に写真を写してもらいました。


左右に並んでいるのは、マスコットのトーハクくんとユリノキちゃんです。

こちらは正門前に立っていた二人。


トーハク君は、はにわでしょうね。
「ユリノキ」というのは、チューリップに似た花で、高い木の上に咲くのだそうです。
そういえば、ポケットはチューリップ形だし、チューリップのような花を手にしていますね。
このことは、友人のブログ▼で知りました。
でも博物館と、ユリノキはどういう関係があるのかしらね?

なおこのミュージアムシアターは、一人500円で見られます。
1回の上映時間は45分ほど。
またシアターの入り口には、「歩け伊能くん」というゲーム感覚のVRコーナーがあり、昔の地図の上を、伊能くんがちょこまかと歩くというもので、大人でも楽しめました。
ミュージアムシアターは、解説員もきちんとしていて、ちょっとお利口になった気分でしたよ。

2018年4月28日土曜日

「名作誕生 つながる日本美術」

昨日は、上野の東京国立博物館平成館で、「名作誕生-つながる日本美術」▼を鑑賞してきました。

日本美術の国宝級の「名作」がずらりと並んでいて、古代から近代までの日本美術史を勉強したような気分になることができました。


平成館の入り口ですが、私がさしている日傘は、博物館のものなのです。
暑よけのために、庭を歩く時に、日傘を貸してくれるサービスです。
白やピンク、ベージュなどの日傘がありました。
嬉しいですね。

この展覧会は、『國華』という美術雑誌が創刊されて130周年を記念して開かれたものです。
『國華』は岡倉天心などが作った雑誌で、その後、朝日新聞社が支援するようになり、現在まで1460号続いているそうです。

入り口には、どーんと大きな仏像が何体も立っていました。
ケースに入っていないので、とても迫力がありました。
どれも木造で、頭のツブツブや、衣のひだ、お顔の様子などをじっくりと眺めることができました。

内容はこのような構成になっていました。

第1章 祈りをつなぐ
第2章 巨匠のつながり
第3章 古典文学につながる
第4章 つながるモチーフ/イメージ


どれも素晴らしい作品でしたが、あまりに盛りだくさんで、近代の方になると、見るのもちょっと疲れてきました。
特に最後に岸田劉生の作品などは、北斎の絵画の構図を模倣したようでしたが、どうも意味不明で、なくてもよかったのでは、と思ってしまいました。

とはいえ、聖徳太子の一生を描いた壁画や、伊勢物語や源氏物語をもとにした絵画や美術品、雪舟の墨絵、琳派の作品などをふんだんに鑑賞することができて、満足しました。

美術品というものは、模倣や継承、剽窃などがあり、そこにまた新たな想像が加わるもの、ということでした。
それは日本国内に限られるものではなく、中国や西洋などの影響も見逃せませんね。

美術鑑賞の後は、お庭の散策。
緑がとてもきれいでした。
立派な灯籠もありました。


こちらは本館の裏に当たります。


もう少し早い時期に訪れていたら、桜やツツジが満開だったことでしょう。

この展覧会は5月27日まで開催です。

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この日の装い。

かなり蒸し暑いという予報だったので、単衣の着物にしました。


緑に黒のストライプ。
「ふだんきもの杏」▼さんのリサイクル品です。

帯は着物交換会で頂いてきたもの。

2018年4月27日金曜日

謡音読会 2018年4月「井筒」

謡の音読会に参加してきました。
これは、2月に受講した「声に出して読む 謡音読会」▼のアフター版です。
もっと学んでみたいという人たちが自主的に集まって、小早川修先生にご指導をお願いした会です。

今回の曲は「井筒」でした。
世阿弥の作なのですね。


これは在原業平が登場する「伊勢物語」の井筒を元にしたものですね。
「井筒」は高校の古典の教科書に載っていたので、懐かしいですね。
男女の幼馴染をテーマにしたお話ですね。

そして私は、「源氏物語」の中に出てくる夕霧(光源氏の息子)と、いとこである雲居の雁の関係を思い出します。彼ら二人も「井筒」でした。

音読会は、まずザーッと声を出して読んでみて、その後に先生が解説をされます。
そして情景を思い浮かべながら、もう一度声を出して読みます。
次にはシテ役、ワキ役に分かれて、順番に読みました。
大きな声でゆっくりと読むのは、けっこう体力を使うものです。

最後には先生が、「くせ」と呼ばれる部分を、謡って下さいました。

こちらは参考資料ですが、私の祖母はこういう教本で謡を謡っていました。
子どもの時はまるで興味がありませんでしたが、今となれば、文字の隣に付いている点々が懐かしいですね。


その後で、私たちもほんのちょっとだけ謡いましたが、謡曲の音の上げ下げは、合っているのか間違っているのか、よくわかりませんね。

おまけは、「井筒」のDVD鑑賞でした。


この講座には、着物友だちのKさんをお誘いしてみました。
彼女は金沢のお生まれなので、小さいころから能楽が身の回りにあったそうです。
おじいさまが謡曲をされていたそうで、いろいろなことをご存じでした。

次回は「葵上」を学ぶ予定です。

声を出してみるのは、楽しいですね。

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この日の装い。

気温は高ったのですが、湿度のない、からっとした日でしたので、袷の着物にしました。
先日の「今昔きもの大市」▼でいただいてきた、黒の着物です。
十文字の柄が入っています。


帯は、ピンクの芯のない帯を合わせてみました。


本当はもう少しシックな組み合わせにしたほうが良かったのかもしれませんが、黒×ピンクという組み合わせは、好きなのです。


2018年4月26日木曜日

最近の話題から

一昨日、カナダのトロントで車が暴走して、10人もの死者が出る事件がありました。
妹がトロントに住んでいるので、気になってメールをしたところ、今回は通り魔のような事件で、テロではなかったとのことでした。

世界中、どこにいても危険と隣り合わせです。


それにしても日本ではセクハラ役人や買春知事、タレントのわいせつ事件、など文字にするのも恥ずかしい人々の話題ばかりで、いったいどうしたことなのでしょうね。
小さな子供には、説明ができませんね。
男の値打ちが下がっているような気がします。


妹も言っていましたが、日本で明るい話題と言えば、大谷選手や羽生結弦選手の活躍くらいでしょう。

若い人に期待したいものです。

せめて画像だけでも爽やかに。
(写真は無料サイトから拝借しました)

2018年4月25日水曜日

「源氏物語を原文で読む会」2018年4月

昨日は、月に一度の「源氏物語を原文で読む会」でした。

先月▼から、場所を変えて読書会をしています。
そう、ここはとてもお洒落なスペースなのです。
天井には豪華なシャンデリアが。


バラのお茶をいただきながらの読書会です。


今回は、初めてお目にかかる方たちとご一緒でした。
80歳代と思われるおばあさま、そして70歳代と思われるおじいさまとともに、源氏物語を原文で読みました。
お二人とも、とても気分がお若くて、そして頭脳もクリアー。
好きなことをするには、どこへでも出かけていく、とうお気持が溢れているお二人でした。


今回の物語は、光源氏が須磨の浜辺に送られてしまい、そこでの生活が綴られている部分です。
彼はどこへ行っても筆まめの人で、最愛の妻、出家した年上の人、伊勢に赴いたかつての愛人、いとこの女性、などあちこちの女性に手紙を送って、日々を過ごすのでした。

現代でも、もてる男性は、メールやラインで頻繁に連絡を取るのでしょうかね?

主宰者のEさんは、先日、京都まで足を伸ばし、源氏物語の現地調査をされていたそうです。
ということで、宇治の源氏物語ミュージアム▼で配布されていたというお土産をいただきました。


源氏香の図ですね。
縦線で、香りを表しています。
パンフレットの裏には、源氏物語のあらすじや、人物相関図が描かれていて、源氏初心者の人でも楽しめるようになっています。

会場の造花屋さんですが、前回よりもお花がたくさん増えたように思われました。


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この日の装い。

造花に負けない赤いバラの花の帯をしてみました。
黄色に赤というド派手な帯です。


そのぶん、着物は地味に。
備後デニムです。
小雨が降りましたが、綿なので問題なし。


あまりこういう組み合わせはしないのですが、なんとなく華やかな帯を締めてみたくなったのです。

2018年4月24日火曜日

洗濯の友

私は「洗濯おばさん」と言われるほど、洗濯(およびアイロンかけ)が好きな人間で、暇さえあれば洗濯をしています。

というわけで、着物も袷など以外、自分で洗えるものは自分で洗っています。
ポリエステルや木綿や麻などの着物などは、帰宅してすぐ、あるいは翌日には洗うようにしています。

その時に使う洗剤は、こちら。
「ハイ・ベックゼロ」▼です。


高校時代の同級生に教えてもらったのですが、ウールのセーターなどにもうってつけ。
説明書を見ると、背広でも洗えるとか?

本来は洗濯機を利用するようですが、私流のやり方はごく簡単で、たらいに水とこの洗剤を入れてよく溶いて、ただ浸けておくだけで、ほとんどゴシゴシしません。
一度、たらいから出して10秒ほど脱水し、そして水を流しながら軽くすすぎ、もう一度脱水して、やはり10秒程度で引き出します。
水がしたたることがあるので、初めのうちは、風呂場の中に干しておきます。
洗剤の値段はちょっと高く感じますが、結構長持ちするので、クリーニングに出すことを考えたら、かえって安くつくかもしれません。

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足袋の汚れに使うのはこちら。
「かわゆい花子」▼です。


これは着物友だちに教えてもらったもので、足袋以外にも汚れを落とすことができるので、いろいろと使い道があるそうです。
これは熱いお湯を使うと、効果があります。
一晩浸けておいて、翌日洗うようにしています。

ということで、今日も木綿着物を洗いました。


2018年4月23日月曜日

義太夫ライブ@築地

先日は、築地で三味似粋人JAPAN(シャミニスト・ジャパン)▼の義太夫ライブに行ってきました。


まずは野澤松也師匠の三味線解説から。
この三味線は、カンガルーの皮を使っているものだそうです。


第一部は昔話の「花さか爺」を元にした創作浄瑠璃「白狗心繋花咲翁」。
現代風にアレンジしたお話が絶妙でした。

第二部は、「義経千本桜 道行初音の旅」。
三味線2丁、それに鳴り物で合計5人の豪華な舞台でした。


そして、楽しみにしていた弟子の初お披露目でした。
新弟子の野澤松玖くんは、なんと16歳という若さ。
堂々と演奏していました。


三味線を始めてまだ10年も経っていないそうですが、見事な撥さばきでした。
とくに左手の使い方がすごくて、弦を棹の上から下にさーっと下ろすところが、決まっていました。
指が細く長くて、見とれてしまいましたよ。
長唄三味線は私と同じ流派だったそうで、親近感が沸いてきました。
これからも応援していきたいですね。

それにしても将棋の藤井聡太君にしても、ちょっと年代は上になりますが大谷翔平君にしても、最近の若者の活躍は、ほんとうにすごいですね。

今回は松也師匠のマネージャーであるKさんも、見事な小鼓を披露されました。
まだ習い始めて半年くらいということですが、長い曲をリードするように、きれいなリズムを刻んでいました。
お稽古を頑張っていたのだろうな、と感心しました。


会場には、演目に合わせて、桜の花が活けられていました。
今年は桜の開花が早かったので、使用する桜を探すのに大変だったそうです。
桜と共に写っているのは、生け花の先生です。


演奏者の皆様です。
鳴り物の福原鶴十郎さんが、三味線を抱えているのが面白いですね。


演奏が終わって、ほっとされたご様子のKさんと。


みなさま、楽しませていただき、ありがとうございました。



2018年4月22日日曜日

昨日の戦利品

昨日は、着物を扱っている場所に2か所行ってきました。
とくに、これという探し物があったわけではなかったのですが、素敵なものと出会うことができました。

こちらがその戦利品です。


左と真ん中の2枚は、京都からいらっしゃった「ひでや工房」さんの端切れです。
池袋の「ゆめこもん」▼さんで求めました。
素敵なデザインでしょう?
帯揚げと半襟に使おうと思っています。

こちらがその染めを作られたひでやさんです。
かっこいいおじ様です。
もちろんお召物は自作の浴衣です。
びしっと決まっていますね。


お店には、ちょうど若い美大生が浴衣を求めに来ていましたが、私が好きな濃い色合いの浴衣をお求めになったので、こちらまで嬉しくなりました。

その後も、ひでやファンの方が次々といらっしゃいましたよ。

次に寄ったところは、銀座です。
「今昔きもの大市」に行ってみました。


ここは行くつもりはなかったのですが、たまたまfacebookでhanamame▼さんの素敵な着物姿を拝見したので、生のhanamameさんにお会いしたいと思って行ってみました。

イベントの二日目の夕方だったので、めぼしいものはあまり残っていませんでした。

でもhanamameさんが売り子もされていた‪亀有にお店がある「‎和布菜桜‬」▼さんで、上の写真の右側にある黒い着物を見つけて、いただいてきました。
写真だと真っ黒に見えますが、実物は焦げ茶色のような薄手の袷です。
裏が真っ赤なのでちょいと気になりましたが、赤はパワーをもらえる色ですね。

トルソーも付けていたhanamameさんのクレイアートの帯留、素敵でした。


ということで、予期せずに、気に入ったものが見つかるのは、嬉しいですね。

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この日の装い。

去年、誂えたひでやさんの綿ちりめんです。


この緑の模様は、私にはテトラポットに見えてしまうのですが、これは亀甲模様の変形なのだそうです。おめでたい模様なんですね。

帯は、かなり昔にさとさんからいただいた博多帯。


2018年4月21日土曜日

胴裏のお直し

世田谷ボロ市で買ってきた、縞模様の紬の着物。
緑とえんじ色がシブイくて、こういうの好きなのです。


ところが、値段と寸法はバッチリでしたが、よく確かめなかったせいもありますが、裏がバッチかったのです。
八掛(裾や袖の裏側)は新しいのに、どういうわけか、衿と胴の部分の裏地がすごく汚れていて、さすがに着る気にはなりませんでした。
それでネットで、お直し会社に取り換えをお願いしました。

そのお直しが、昨日、出来上がってきました。
ご丁寧に、汚い胴裏も袋に入って戻されました。

写真に写すと、こんなに汚い!
シミもたくさんついていました。


安いポリの裏地の取り替えましたが、とにかく真っ白になりました。
緑色に見えるところは、前からついていた八掛部分です。


襟の裏も真っ白。
気持ちいいですね。


これで安心して着ることができます。
といっても、もう袷では暑いので、着るとしたら秋になるかしら。

安い着物にわざわざお直し代をかけるのは、勿体ないとは思いましたが、新品よりはずっと安いので、せいぜいたくさん着てあげようと思います。


2018年4月20日金曜日

「小さな小さな音楽会」

昨日、地元で「小さな小さな音楽会」がありました。
私の三味線の先生が出演されるので、ちょっと早めに到着したのですが、すでに多くの方が来ていました。人気があるのですね。


開演前なのに、立ち見の人がいたくらいです。
「小さな小さな音楽会」は、毎月ここで開かれていますが、平日の昼間でもこんなに人が来るとは驚きでした。


内容は、三味線と筝とピアノの演奏でした。
お筝は先生のお父上、三味線は先生、そしてピアノは先生のお嬢様という親子三代の組み合わせでした。


オープニングは「わが町調布」というサービスでした。
この歌は、夕方の子供の帰宅時間に合わせて、いつも町のあちこちから聞こえてくるので、思わず口ずさんでしまう曲です。
また長唄の「多摩川」という曲も演奏されていて、これも地元の音楽会にはぴったりの曲でしたね。

私が一番良かったと思ったのは、お嬢さんが作曲された「松の緑の変奏曲」。
これは三味線で有名な「松の緑」を主題にしてアレンジしたもので、コンクールで受賞された曲だそうです。
多方面で才能を発揮されていらっしゃるのですね。
ショパンの「ノクターン」も演奏されましたが、先日、津田真理さんの演奏で聞いた「ノクターン」▼とは趣が異なり、優しい音色で、耳に心地よく響きました。
司会進行も初々しくて、とてもお上手でした。

今回はびっくりサービスがありました。
それは初めはピンクの色無地でしっとりと演奏されていた先生が、後半には黒のドレスで演奏されたことです。
ちょっと照れたようなお顔で登場されました。


このドレスは、お嬢さんのドレスと同じデザインで色違いでしたが、いつもと違う装いで色気があって、ドッキリとさせられましたよ。
ドレス姿で弾くと、三味線がなんだかバイオリンに見えてしまうようでした。


最後は皆さん揃って「花は咲く」を演奏されました。

今回の音楽会は、選曲やプログラムの構成がとても良かったと思いました。
長唄三味線だけだと長すぎて、知らない人は飽きてしまうでしょうが、有名な部分だけを演奏して、「もうちょっと聞きたいな」と思わせるところが良かったと思いました。

この試みは初めての試みだそうですが、お疲れ様でした。

それにしてもやはり血のつながりというのは、すごいものですね。
さすがに息がよく合っていました。
うちの娘や孫と一緒に、私も何かできることがあるのだろうか、とつい考えてしまいましたよ。

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この日の装い。

かなり暖かくなるというので、ストライプの備後デニムにしましたが、それほど暑くは感じませんでした。


帯はめったに登場しなかった茶色の木綿帯。
丸い模様は、レース半襟の丸い形と合わせたつもり。

これだけだと地味なので、鮮やかなトルコブルーの帯揚げをしてみました。