2014年11月30日日曜日

初心に戻って@きもの倶楽部

今回の「きもの倶楽部」▼のお題は、「今年の着物」についてでした。

今年で着物生活も5年目となり、今年は身分不相応な着物や帯を誂えたり、高級な呉服屋さんにもオドオドすることなく足を入れたりするようになりました。

これって安物自慢のとしちゃんらしくないかも?

振り返ってみれば、私の着物生活のスタートは、いろいろな方からの頂きもの着物だったり、骨董市での古い着物や、リサイクル着物屋さんで求めたものだったはず。
洋服ではサイズが合わないので着物にして、また外反母趾で靴がダメなので草履にしていたわけですが、そういう初心を忘れてはいけない、と思い出しました。

それで、昨日は初心に帰って、世田谷のボロ市で買った派手な古い着物と帯で、きもの倶楽部にお出かけしました。

会場は、東京と川崎の境辺りにある古民家を利用した「ギャラリーゆう」▼です。


この日は、「ゆう」が当分、お休みになるというので、そのお別れのため、玄関にはこんなにたくさんの靴や草履がありました。


お部屋の中は、ランチをしたり、おしゃべりをする人で満員でした。

さて、きもの倶楽部ですが、みなさん、自由に着物を着て参加。
この日も、木綿着物、銘仙、ウールのアンサンブルなど、色とりどりでした。
また雨降りだったので、洋服で参加の方もいらっしゃいました。

各自、好きな飲み物を頼んで、お茶会をします。


この日のおやつはお汁粉でした。
お餅も入っておいしかったわ。


今回は、まだ着物はお持ちでなく、これから着てみたいという方も参加されました。
着物の寸法のことや、着方や、どこへ着て行ったらよいかなど、いろいろな疑問をお持ちで、みんなでアレコレとアドバイスをすることになりました。

着物は本を読んだり、着付け教室に行っても、なかなか分からないことがあるので、先輩に気軽に尋ねるのが一番ですね。

またきもの倶楽部の部長ことMさんが、「着物を着ていてビリッとしてしまった事件」をご披露されて、みんな興味津々に聞いていました。

そんな皆さんで集合写真です。


「ギャラリーゆう」は冬はお休みして、また春になると再開されるとか。
それまで、待っていましょうね。


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この日の装い。

初心に戻って、骨董市で求めた着物と帯です。

世田谷ボロ市で1000円だった縮緬の着物。
でも寸法がドンピシャでした。
生地に適度な厚みがあり、身体にすんなりとなじみます。

緑、ピンク、金色などカラフルな模様の着物です。
あまりに派手なので、これまで外に着ていったことがありませんでした。


普段はこういう派手な着物は着ませんが、着物好きな人の自由な集まりだったので、気兼ねせずに着ることができました。
こういう場があると、着付けの練習にもなって、いいですね。

帯もボロ市で1000円。


あまりに長さが短かくて、柄がうまく出ないので、胴体の部分とお太鼓の部分を切り離し、手先に黒い別の布を足して工夫した帯です。

ということで、私も初心に戻って、着物の楽しさを味わったのでした。

きもの倶楽部の皆様、ありがとうございました。




2014年11月29日土曜日

「歌舞伎を楽しむ講座」3

先日の市民カレッジは、寒い雨の夜でしたが、とても楽しい講座でした。

今回は歌舞伎独特のお化粧の実演がありました。
よくテレビのドキュメントなどでも役者さんのお化粧を見ることがありますが、今回は、ほんの1メートルほどの至近距離で拝見させていただきました。

講師の中村芝喜松(しきまつ)さんは女形専門の役者さんなので、まずは女形の種類について説明がありました。
時代物、世話物のお芝居のそれぞれに、若い女性、中年の女性、老女役があります。

たとえば時代物では、若い女性はお姫様や腰元ですね。
それに対して世話物では、若い女性は町娘、田舎娘、大店のお嬢様などです。

また時代物の中年女性はお局様が多いのに対して、世話物では世話女房、芸者さん、遊女など。

時代物の老女はお武家の母親、それに対して世話物ではよくある婆さん。

これらの女形のそれぞれに、衣装、お化粧、かつら、動作などが異なっています。

たとえば、お辞儀の仕方ひとつにしても、お姫様は両腕を胸の前で交差しながら、首をかしげて横に挨拶するのですが、おばあさん役になると、手はだらりと下げて、首は下に向けてカクンとお辞儀をするというのです。

人差し指の使い方ひとつ、正座の仕方ひとつで、年齢が分かるとうのは、すごいと思いました。

それぞれを実演していただきましたが、本当にそのように見えてきます。

若い女性の歩き方から、中年、おばあさんまでを順にしてみると、まるで「人類の進化」のようで、とても面白かったですね。

その後はかつらの付け方などの説明があって、いよいよお化粧の実演となりました。

こちらがお化粧道具です。


まずびんつけ油というのをベースによく塗って、次にドーランで眉をつぶし、その後、目の周りに赤をいれて、そして練おしろいを首から顔の下半分に刷毛で塗っていました。

そしてスポンジでぼかしてから、今度は顔の上半分を塗りつぶしました。
そうすると、目の周りがほんのりとピンクになってきました。

その後はまつ毛についた練おしろいを取り除き、目張りを入れ、口紅をおちょぼ口に描き、眉を描いていました。
これにお歯黒をすることもあるそうです。

ほんとうにきれいな女性が出来上がりました。

(娘役のお化粧の場面は、写真を撮らなくて残念でした!)

そして、そのまま男性版に変身しました。


受講生も近くに寄って、バチバチと写していました。


私が写真を撮っているところが、鏡の中に見えますね。


この後は、クレンジングオイルで一気にお化粧をふき取ってしまいました。
劇場では、この後、お風呂に入ってすっかりお化粧を落とすのだそうです。

素顔→女形→立役→素顔という変化を目の当たりに見せていただきました。

歌舞伎好きの人なら、きっとワクワクする、とても面白い講座でした。

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この日の装い。

雨でしたが、防寒のため、着物にしました。

濡れてもあまり被害がないように、大島紬。
骨董市のおじさんが「これは高いよ」と言って、なかなか値下げしてくれなかったものです。

パソコンで見ると、ちょっとくすんで見えますが、もう少しきれいなえんじ色と藍色の大きな市松模様です。

とても着やすいので、旅行でも何回も使用している着物です。


帯は、KIMONO MODERNさん▼でネット購入した白っぽい木綿の帯です。

帯留は、関西の方からいただいたベネチアンガラス。

両面使いのできる帯締めは、今回は赤のほうを使ってみました。



2014年11月28日金曜日

鮨屋で落語

昨日は、ご近所の着物屋さんのイベントで、お鮨屋さんのランチに行ってきました。

場所はちょっとローカルなところで、降りたのも初めてというところ。
小田急線沿線の新興住宅街です。


そのお鮨屋さんは、住宅展示場の広告に出てくるような、こぎれいなおうちが並んでいる街の一角にありました。

みんなで中にぞろぞろと入っていきます。


ランチはすごいボリュームのある握り寿司と、エビの味噌汁と、茶わん蒸し。


お食事が終った頃、お客さんの中からある女性が前に出てきて、落語をご披露しました。

なんとか亭なんとか奴さんというお名前の方でした。
(忘れてしまってごめんなさい!)
写真の左の紫色の着物の方です。


あちこちのホールなどにも出演されていらっしゃる方だそうで、とてもお上手でした。

上方落語を一席されましたが、登場人物のセリフの関西弁がお上手で、笑いを誘っていました。

お店のご主人も一緒になって笑っていましたよ。

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この日の装い。

うたどんさんのお母様からいただいた青い紬の着物です。
寸法もぴったりで、とても着やすい着物で、大好きです。

ちょっと落ち着いた雰囲気にまとめました。


帯はKIMONO  MODERN▼のインド・シルクの帯。
抽象柄が気に入っています。
裏とたれ先が無地というのがいいな。


帯締めはFUNNY COCOさん▼の両面使いの三分紐。
今回は、青い面を使いました。

それにベネチアングラスの帯留。
これは関西の方が作って下さったものです。

暖かい日だったので、羽織だけです。
世田谷ぼろ市でひと山500円のところから、探し出したものです。
レトロっぽいところが、気に入っています。


お寿司を食べすぎて、ちょっと体重がオーバーしてしまいました。




2014年11月27日木曜日

ブーツが欲しい

最近は外出するときはほとんど着物なのですが、やはりこの季節になると、ブーツが欲しくなるのですよ。女心なのでしょうか。

これまで黒、グレイ、ベージュ、焦げ茶色などのいろいろなブーツを履いていましたが、一斉にあちこち具合が悪くなって、今年の春先に、ほとんどのブーツを処分しました。

2009年の11月に購入したブーツ▼も気に入っていたのですが、さすがにガタが来ました。

これは、左端のベージュ色のを履いていました。


こちらは、右の方のブルーグレイを履いていました。
今、手元に残っているのは、黒の膝までのロングブーツと、くるぶしまでのショートブーツくらいです。

それでふくらはぎくらいの丈のブーツが欲しいのですが、靴屋さんがあるような繁華街を通るときはいつも着物なので、さすがに試し履きをすることができません。

かといって、通販で買って、もしふくらはぎがきつかったら困るし・・・

ということで、なかなかブーツを買うチャンスがありません。

というか、もし気に入ったブーツが手に入ったとしても、それを履いて出かける機会がないんですよね。

やはりブーツは諦めて、カレンブロッソをもう一足買った方が、利用頻度は高そうですね。

でも、ブーツ欲しいな。





2014年11月26日水曜日

ブログ

久しぶりに自分のブログを「通し」で見たのですが、そうしてみると「他人の眼」で見ることができます。

2007年の10月から始めたブログですが、もう7年過ぎました。

ブログからは、としちゃんという人は、着物をチャラチャラと着てあちこち出かけてばかり、旅行に行ってばかり、展覧会に行ってばかり、あちこち遊んでばかりいるような人に見えますねえ。

いえいえ本当は地味でしこしこした毎日なのです。
日々の行動範囲は図書館とスポーツジム、というくらい。
第一、お金がないし、一番好きなのは電車の中で本を読んでいるとき、という私です。


(私の部屋から眺めたベランダ・ガーデン。上に白く見えるのは部屋のカーテンです。)

でもね、こうやって他人の目で眺めてみると、自分というのが、どういうものが好きなのか、何に興味がある人間なのか、が少しずつ見えてきます。

町歩きが好きで、派手な琳派のような世界が好き。
歌舞伎でも世話ものよりも、きれいなお姫様が出てくる室町時代や江戸時代のお話が好き。
小説は絶対に時代小説。
最近は着物ばかり。

とはいえ、「日本の伝統文化を守る」という意識はありません。
好きなことをしていたら、そういうものに行きついたというだけです。
興味を持っていたら、なんとなく日本の昔のことが好きになったというだけです。

でも自分自身に芯がないので、すぐに人の影響を受けてしまいます。
あちこちふらふら。

年はとっても、中身はハタチほどの中途半端な人間です。


ブログを公開していると、思わぬ方もご覧になっていらっしゃることが分かったり、見知らぬ方からお声をかけられることもあります。

皆様に助けられ、応援をしていただき、いろいろな影響を受け、これまで知らなかった世界にも触れられるチャンスが広がります。

これからも「着物と三味線、旅行と読書」の日々を、少しずつでも綴っていきたいと思っています。







2014年11月25日火曜日

「赤猫異聞」

このところ、お出かけブログが続きましたが、今回は読書のブログです。

「赤猫異聞」
私の大好きな作家・浅田次郎さんの時代小説です。


江戸幕府が崩壊し、そして明治時代に変わるころ、牢獄はどんな様子だったのでしょう。

公方様はいなくなるし、天朝様も下々のことまでは把握していなかった頃、牢獄にいた三悪人の処遇に困っていた時、ちょうど大火事が起こりました。

こういう場合は、「解き放ち」といって、いったん囚人たちを解放する制度があったそうです。

この時は、「三悪人のうち、一人でも戻ってこなかったら全員、打ち首。ただし全員戻ってきたら、釈放する」という約束になりました。

さて、三悪人は戻ってきたのでしょうか。

そして、彼らはその後、どんな人生を送ったのでしょうか。

牢獄にいる下っ端役人たちの心意気を見事に描いていました。

ちなみに「赤猫」とは赤い猫のことではありません。

放火とか、火事とかそういう類の俗語です。

映画化されたら面白いだろうなと思いながら読みました。

浅田さんは現代ものよりも、江戸末期から明治にかけてを舞台にした時代小説がずっと面白いと思います。
とはいえ、今読んでいる「一刀斎夢録」は、新撰組の生き残りの斎藤一を主人公にしたお話なのですが、結構、難しいわ。








2014年11月24日月曜日

オペラ「椿姫」

初めてオペラなるものを鑑賞してきました。

「椿姫」▼です。

このオペラはもともとデュマの戯曲「椿姫」を見たヴェルディがオペラ化したものだそうですが、オペラのタイトルは、「道を外れた人」という意味のイタリア語でした。
それが日本に入ってきたときは戯曲の方のタイトルが付けられてしまったということでした。

ということでオペラのセリフには「椿」の「つ」の字もありませんでした。

物語は恋愛ものですが、最後にヒロインが死んでしまうというお話。

オペラは生のオーケストラの演奏に合わせて、セリフの代わりにすべて歌で表現するお芝居ですが、このオペラは物語の舞台はパリなのですが、登場する人たちはみんな、イタリア語で歌います。

もちろんイタリア語だと理解できないので、舞台の両端に日本語訳が出ました。

オペラは全部歌なので、瀕死のヒロインなのに、声を張り上げて歌うのは、こういうのに慣れないと、ちょいとついていけない部分もありますね。

でもヒロインの方はとても素敵に演じていました。

舞台では、闘牛士のバレエも見ることができて、それもなかなかよかったですね。


このオペラのすごいことは、何といっても市民がNPO法人「調布オペラ振興会」▼を作り、舞台に登場していることでしょうね。
みなさん、ドレスやタキシードを着て、立派にこなしていましたよ。

他にも案内役など、市民ボランティアの方がたくさん活躍していました。

このオペラは地元のホールで見たのですが、安い席でしたが、席が急な階段状になっているので、とてもよく見えて、値段以上のことがありました。


(開幕前の写真ですが、下の方に見えているのが、オーケストラです。)

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この日の装い。

せっかくのオペラなので、お洒落したくて、京都の染色作家・玉村咏先生の「白玉着物」です。


砂のような色の無地に、お袖と裾のところに模様が入っています。
模様には金の縁取りがしてあって、とても素敵。
私の一張羅の着物です。

「椿姫」だというので、椿の模様の入った帯を締めて行ったのですが、オペラの中では「つばき」は登場しなくて、残念でした。

初めは黒地に赤の椿にしようかと思いましたが、青地に白の椿にしました。


せっかくのオペラなので、もう少し服装にも気を配ってお出かけしたらよいと思うのですが、お洒落している人はほんの数人で、ちょっと勿体ないですね。




2014年11月23日日曜日

今度は行書

10月から始まった市民カレッジ「筆文字教室」ですが、会場の市民文化会館はクリスマス・モードになっていました。


このクラスは、いわゆるお手本というのはなくて、それぞれが好きな文字を自己流に書いて、それを先生が直してくれるというスタイルでやっています。

今回は行書の練習。
前回までは楷書の練習だったので、まぁなんと書けましたが、今回は難しそうだわ。

私は行書なんてまるで分かりませんでしたが、「一筆書き」の要領で書くのがよいそうです。

ところで、「永」という字は「永字八法」(えいじはっぽう)というそうで、書に必要なトメ、ハネ、ハライなど8種類の基本がそろった字だそうです。
楷書の時も習いましたが、その行書体です。


この「永」の字に倣って、みな違う字を書いていますが、どういうわけか「笑」という字を書いている人が多いですね。
「孫の笑顔が可愛いから」とか「笑って暮らせるようになりたい」とかいう理由だそうです。

私は母に元気に過ごしてもらいたいので、「元気」という字を書いていますが、これが難しいんです
よね。もう少し書きやすい字を選べばよかったかしら?

こちらは先生が書かれた来年の年賀状です。
字はもちろんですが、イラストもお上手な先生です。

「佐賀ふるさと年賀状」という佐賀県出身の方の筆による「デザイナー年賀状」だそうです。


このクラスは、筆で字を書いているときは面白いのですが、先生の説明が長くて、ついつい眠たくなります。
とはいえ、受講料を払っているので、最後までやらないともったいないですね。

次回は「ひらがな」のお稽古だそうで、それも難しそうだわ。




2014年11月22日土曜日

祖母のお召で目白へ

目白にある古民家「ゆうど」▼「古衣市」の案内が届いていたので、行ってみました。



木造のおうちなので、室内にはもうストーブがともっていました。
あったかーい雰囲気でした。

着物や帯、小物、男ものなどいろいろ展示してありました。
どれも渋い色合いで、素敵なものばかりでしたが、今は冴えた色合いのものに興味が傾いているので、今回は目の保養をさせていただいただけでした。

軒下には、裏庭にあるという柿の木の実が吊るされていました。


この後は、ちょっと歩いて「花想容」▼へ。


目白の住宅街にあります。

初めてお邪魔しましたが、こちらも古いおうちを素敵に使っていました。

お庭もよかったですね。
赤い南天の実がよかったわ。


私の目的は、「帯締め+帯揚げ+半襟」を自由に組み合わせて、3点1万円というものでした。

かなり迷いましたが、両面使える帯締めは絶対にお得だと思ってまず帯締めを選び、それに合わせた小豆色の帯揚げと、白に地模様のある半襟を選びました。
かなり役立ってくれそうです。
かなりシックですね。


手作りチーズケーキまでいただいてしまいました。
こっくりとした味と、あっさりした紅茶がよく合っていました。


ご主人の中野さんから、美しい絞りの反物や帯の生地を見せていただき、うっとり。
鮮やかな花模様の帯や、可愛い絞りの反物など、どれもすてきでした。
おまけに御値段が、半額や20パーセント引きになっていて、とても心惹かれましたが、ちょっと我慢しました。

目白の駅前が変わっていてびっくりしました。
川村学園があったと記憶しているところに、こんな大きなビルが建っていました。
なんだかおのぼりさんになった気分でした。


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この日の装い。

祖母のお召です。

黒い生地に、ピンクと水色の四角い模様が入っています。

これまで着ていた祖母の着物はどれも丈が短かったのですが、これはどういいうわけだか、私にぴったりの丈でした。

「ゆうど」さんでも「花想容」さんでも、珍しいものですねと言われましたが、今はあまりこういう着物はないのかしら。

帯は、Berry工房さんのピンクのレース帯。
これはかなり使用頻度が高いですね。





2014年11月21日金曜日

1000円着物で川越散歩

毎月18日は「川越きものの日」ということで、川越の蓮馨寺▼まで行ってきました。


会場には、川越在住の切り絵作家のTさんがお手製のアクセサリーを販売していました。
とても良心的なお値段なのが嬉しいですね。


今回は、髪飾りをちょっと試してみました。
今、話題になっているサンゴの髪飾りもありました。
真珠にしようかと思いましたが、結局、 「ローライド・ガーネット」という渋い色を選びました。
でもショートヘアにはちょっと難ありかな。


Tさんと並んだところです。
米沢紬のアンサンブル姿でかっこいいですね。
羽織紐もお手製。

私は縦にラインが入った着物で、少しはすんなりと見えるでしょうか。


このイベントの様子は、Tさんのブログ▼でもどうぞご覧ください。

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川越にお邪魔したのは、何度目でしょうか。

今回は、喜多院に行ってみました。


昔のブログ▼を見ていたら、ここには5年前にも行っていたようです。


拝観料を払ったところのお庭が素晴らしかったですね。


こちらには徳川三代将軍家光の生まれた部屋とか、春日局のお化粧の間もありましたが、撮影禁止なので、お庭だけ写しました。

どうして江戸城が川越に来たかというと、喜多院が火事で焼けて、それでかわいそうに思ったのか、江戸城の紅葉山御殿をこちらに移築されたようです。

枯山水が見事でした。


この五百羅漢を見たら、前に来たことを思い出しました。


「きものの日」だったので、あちこちで着物姿の女性とすれ違いました。


こちらは喜多院から少し歩いたところにある「仙波東照宮」です。

ここには家康が祀られていますが、どうして川越にあるかというと、ここは静岡県の久野山から日光東照宮に行く途中にあり、喜多院第27世住職天海僧正がここで説教をしたということによるそうです。

このあたり、仙波町というところです。


また少し歩くと、地元の方に教えていただいた「中院」がありました。
平安時代からあるお寺です。
なかなか格式の高そうなお寺でした。


素晴らしいお庭。
枝垂桜の季節にはさぞ美しい風景でしょうね。
もう少し中をのぞいてみたかったのですが・・・。


この後、駅までかなりの距離をのんびりと歩きました。

遠くまで行かなくても、紅葉狩りが楽しめた一日でした。

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この日の装い。

大混雑していた神楽坂のフリマ▼で買った赤い紬です。


両脇に黒いラインが入ってかなり大胆ですが、しっとりとした赤い色で、おまけにしつけ付きの新品だったのに1000円だったので買ってしまった着物です。

ちなみに半襟も同じ会場で買いましたが、こちらは黒に縦の模様が少し入っています。
これは500円。
着物の半額でした。
黒い半襟を付けたのは初めてでしたが、ちょっと引き締まる感じがしました。

帯揚げの色をちょいと選び間違えたみたいでした。