今回は、歌舞伎独特の化粧についてのお話でした。
その場で実演をしていただけるのかと期待していましたが、照明の関係(暗すぎる)と、化粧を落とす場所がないことなどから、お話だけとなりました。
歌舞伎の社会ではメーキャップ係りという人はいないので、すべてご自分で化粧をするとのことでした。
笹の葉を半分に切ったような形にするとよいそうです。
また唇は、鼻の幅に合わせて小さめに描くこと。
立役の「隈取」についての説明もありました。
まず最初は鼻の脇を塗ってぼかし、そしてほうれい線のところを描き、そして眉の上の方を描くのが一般的なようです。
眉の形も、時代物と世話物ではカーブの形が異なり、またそれぞれのおうちによって工夫されているそうです。
(上の画像は「文化デジタルライブラリー」より拝借しました。)
その後は、昭和51年の「先代萩」のビデオ鑑賞でした。
御殿女中がたくさん出演している「」を見ました。
ちなみに、女形では腰元をきちんと演じられるようになると、役者として一人前だということでした。
またこの講座は本職の役者さんが講師をしているので、舞台のいろいろな裏話も聞けるのが、面白いですね。
かなり辛口の批評をされたりしていて、「あら、こんなことまで話してしまってよいのかしら」と思ったほどでした。
市民歌舞伎の舞台の様子もビデオで見ました。
私は実物も何回も見ていますが、衣装も大道具もすべてほんものです。
セリフや動きもきちんとしていて、とてもレベルの高いお芝居です。
これは、市民としては、鼻が高いですね。
この講座では、着物仲間のUさんとご一緒です。
この時は、とても素敵な秋らしい長羽織を着ていらっしゃいました。
大柄な人は長い羽織が似合っていいですね。
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この日の装い。
夜の講座なので、あまり明るい色だと浮くような感じなので、地味目の着物にしています。
骨董市で求めた格安のブルーグレイの紬です。
実はこの着物には、買ったときには気づかなかったのですが、上前のところにぽっかりと穴が開いていて、かけはぎをしてもらったという事件▼がありました。
でもまるで分からないでしょ。
帯は先日、新宿のたんすやさんで買った黒の帯。
こういう民芸調の帯はあまり好きではないのですが、値段が手ごろだったので、つい買ってしまいました。
そこに、サローネで買った「KIMONO MODERN」▼のオレンジ色の三分紐と、川越の高橋さんの帯留を合わせました。
着物の裏地もオレンジだったので、口紅もオレンジにしてみました。
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