2021年8月31日火曜日

源氏物語を楽しむ会 2021年8月(35回)

「源氏物語を楽しむ会」も、もう35回となってしまいました。

このところは読書会というよりも、おしゃべり会といった感じでスタートします。なにせコロナ禍で外出の機会が少なく、他人と話すこともあまりない昨今、この会でのおしゃべりは貴重な時間となっています。

ところで源氏物語を読んでいると、登場人物の会話や和歌の中に、昔の書物や歌集からの引用が多数見られます。

今回は光源氏の会話の中に、古今集からの引用がありました。「枕草子」にもそういう場面がありますが、当時は古今集を暗唱できるのが、貴族としての教養でもあったのです。それで光源氏もさらりと引用していました。

ということで古今集、そして新古今集についてちょっと調べてみることにしました。なにせそのような知識は高校生以来、停滞しているので、思い出すのが一苦労でした。

古今集も新古今集も共通しているのは、勅撰歌集であるということです。勅撰、というのは天皇の命令によって集めたものです。

まず古今和歌集は平安中期の905年頃に作られています。命令したのは醍醐天皇。全部で20巻、1111首あります。選んだ人は紀友則、紀貫之など4名。有名な歌人としては、紀貫之、在原業平、小野小町などです。

これに対して、新古今和歌集は鎌倉時代初期の1210年頃に作られています。命令したのは後鳥羽上皇(承久の乱)こちらも全部で20巻あります。選んだ人は源通具、藤原定家など6名。有名な歌人としては、西行、式子内親王、藤原俊成などです。

古今集と新古今集のおさらいをしましたが、日本史のお勉強にもなりました。

さて今回の光源氏は、朝顔さんに浮気心を持ち続け、そのことで愛妻の紫の上を悲しませます。浮気は仕方ないとしても、奥さんを泣かせてはいけませんよね。

そんな二人ですが、雪の季節には庭で雪ころがしをしている少女たちを見て、穏やかな雰囲気になっているようです。

土佐光則の絵画です。

紫式部は情景を描くのがとても上手で、朝顔の花や、雪の場面が目に浮かぶようです。

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この日の装い

久しぶりに30度を切ったので、絽のポリ着物にしてみました。

同色系の帯で涼しげに。

帯留めは自作の金継ぎ。元は欠けたお茶碗と、海で見つけたというきれいな石です。

一日一句

秋涼し 久しぶりの 縞着物


2021年8月29日日曜日

孫の誕生日

孫娘は、6年前の8月28日に生まれました。

予定日が過ぎてもなかなか生まれませんでしたが、私が埼玉の病院に駆けつけたとたん、その直後に生まれました。その時の写真です。

この子は、歩き出すのも、話し出すのも遅く、身体もとても小さくて心配しましたが、あれから6年、可愛い女の子に育ってくれました。

最後に一緒に会ったのは、去年の2月でした。カナダから来日した妹たちと上野で食事をした時でした。

今回の誕生日には会えるかと思いましたが、コロナ感染爆発のため、またも延期。

それでラインでおしゃべりしました。

孫は保育園に通っていますが、今は小さい子供もかかるので、おばあさんとしては気にかかります。

それでもそんな大人の心配とは関係なく、笑顔で過ごしているので、安心しました。

4歳上のお兄ちゃんとも仲良く過ごしているようです。

来年は小学生。そのころには、普通の生活に戻ってもらいたいですね。

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一日一句

会えぬ孫 ラインの笑顔 葉月かな


2021年8月27日金曜日

これで4色目

軽くて履きやすくて、その上、安い!

ということで、気に入ってしまい、なんと4色目になったのが、こちらのスニーカー。

ライム色、とでも呼ぶのでしょうか。パンツの色と、ほぼ同じ色の、爽やかカラーのスニーカーです。

最初に買ったのはピンクでした。近所の西友で見つけました。足元がカラフルだと、歩くのも樂しくなります。

あとで気づいたら、スウェーデンのMOZという有名ブランドらしい。

あまり期待していませんでしたが、外反母趾で扁平足という、私の足にぴったりでした。

その後、白を買いました。汚れが目立つので、石鹸で洗っていますが、大丈夫。

3足目は、生協のカタログで同じものを見つけたので、注文しました。黒は出番が多いですね。

そして4足目がライム。

実は、次に狙っているのがあるのです。それはブルージーンズの素材のもの。ちょっとくすんだ青です。

そんなに靴ばかりあって、どうするの、と言われそうですが、かれこれ半世紀、合う靴がなくて、悩んでいたのが、ようやく解決できたのです。それで嬉しくて買い占めているのです。

ということで、最近はスニーカーばかりで、着物を着ることも少なくなりました。草履ならいくらでも歩けるのです。

こちらは2018年の今日の写真。叔母の手づくり着物です。



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一日一句

残暑でも 足もと軽い スニーカー


2021年8月25日水曜日

退屈な日々

コロナのせいにしてはいけないのだけれど、退屈な日々が続いています。

交通機関はほとんど利用せず、出かけるところは、歩いていけるか、自転車で行ける範囲だけ。行動範囲がとても狭くなってしまいました。

グーグルさんから、「今月出かけたスポット」というお知らせが届くのですが、新しい場所はほとんどありません。

毎日、図書館、スーパーマーケット、スポーツジムくらいしか出かけていません。

仕事のため、仕方なく外出する人に比べたら、楽かもしれないので、申し訳なく思います。

行きたいところはあちこちありますが、初めて行くような場所や、多くの人が集まるような場所は避けています。

それでも、去年、初めて緊急事態宣言が出された当初は、図書館もスポーツジムも閉鎖されていたことを考えれば、今はまだマシですが。

スポーツジムでは、曜日によりますが、エアロビ、ヨガ、ダンベル、ストレッチ、ピラティスなどをちょこっとやっています。

館内ではマスク着用ですが、お風呂やシャワーを浴びるときは流石にマスクは外しています(中には付けたままの人もいます)が、無マスクでのおばちゃんたちのおしゃべりには閉口しますね。

いくら「会話は禁止」のアナウンスやポスターがあっても、おばちゃんたちのおしゃべりは止みません。

私はおしゃべりおばさんたちとは関わらないようにしていますが、おばさんたちからおしゃべりを取ったら、かえって病気になってしまうのかもしれませんね。

私はとにかく、乗り物に乗って、どこかへ出かけたい。

知らない町の電車に乗って、地図を片手に、知らない景色を眺めたい。

そんな日がいつかは来るのでしょうか。

いくらなんでも、一生このままではたまりません。

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一日一句

法師蝉 いつまで続く コロナの日


2021年8月23日月曜日

紫式部の思惑

今日のブログは、ちょいとマニアックです。

それは源氏物語における源典侍(げんのないしのすけ)の存在です。

この特異性に気がついたのは、なんと白川紺子さんの「下鴨アンティーク」を読んでからです。

それで忘れないように、ちょっとブログにアップしておきます。

この小説の第一章「アリスと紫式部」はそのタイトルから分かるように、源氏物語のある部分が謎解きのヒントとなっています。

具体的には葵の上と六条御息所の、それぞれの家来同士の車の場所取り争いです。

二人のうち、一人は光源氏の正妻、もうひとりは愛人という立場です。

その二人が賀茂の祭(葵祭)の見物に出かけて、良い場所を取ろうとして、牛車同士がぶつかるという場面です。

漫画「あさきゆめみし」ではこんな感じで描かれていました。大混乱の様子ですね。

この場面はとても有名で、車争いに負けた六条御息所は、辱めのため、その後、怨念を持つようになるのです。

と、私もこの場面はよく覚えていましたが、実は今回、下鴨アンティークの謎解きを読んで、新たな発見がありました。

というのは、この翌日(やはり祭の最中)の場面には、ある人が登場していたのを思い出したのでした。

それはなんと、あの色好みの老女、源典侍もこの後に出番があったのでした。

漫画では、ちょこっとだけ描かれていました。

そうだったわ、祭の人混みで、光源氏は彼女から思わせぶりな挨拶をされて、そして牛車の良い場所を教えてもらったのでした。

源典侍が登場するのは、光源氏がティーンエイジャーの頃の「紅葉賀」(頭中将との三角関係?の場面)と、現在、私たちの読書会で読んでいる「朝顔」(源典侍が尼になってから)の2箇所だけだと思いこんでいました。「葵」にも登場していたとは、すっかり忘れていました。

それが「下鴨アンティーク」のおかげで、この場面にも登場していたということが思い出されたのでした。


さすが紫式部さん、うまい具合に登場人物を配置していましたね。

いずれにせよ、若いときに数回付き合った人との、その後の出会いというのも面白いものです。

紫式部が源氏物語を書いたのは、今から千年以上も昔のことです。

その物語をヒントとして、現代の小説にも車争いが登場するというのは、ご本人も思いもつかない展開だったことでしょうね。

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一日一句

これだから 秋の謎解き やめられぬ




2021年8月21日土曜日

「石垣島の碧い海」

コロナの緊急事態宣言がまたまた延長されて、私のお稽古事もずっと中止状態です。

それで暇つぶしに、というか頭の体操のために、またジグソーパズルに挑戦することにしました。

今度は「石垣島の碧い海」という名前のパズルで、1000ピースです。

石垣島には5年前に旅行に行きました。

パズルのようなきれいな色ではありませんが、同じ場所です。

パズルを始める前は、色がきれいだし、絵柄もはっきりしているので、これは楽勝と思っていたのですが、やり始めてみると、すごく難しい。

というか、私の能力が若い頃より落ちてきたのかしら。

普通は四角い枠を作って、そこから段階的に攻めるのですが、その枠作りもすごく難しくて、仕方なく、部分的に分かるところから攻めることにしました。

まずは赤い花と船の部分だけは、なんとか繋がりました。

それでもまだ海や空の部分がこんなに残っているのですよ。

うんうんとうなりながら、ほんの少しずつ攻めています。

パズルは、絶対に見つからないと思っていたピースが、意外なところから見つかったときに嬉しさは、何ものにも変えられません。きっと幸せホルモンが出ていると思います。

さて、緊急事態が終わるまでに出来上がるでしょうか。

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一日一句

ひとピース 汗かき探す 島景色



2021年8月19日木曜日

「下鴨アンティーク」

先月、「着物でサルサ」というズームのイベントに参加しました。多くの方と着物でサルサ(中南米のダンス)を踊りました

その参加者の中に、Eさんという方がいらっしゃいました。お花や古典芸術鑑賞などの趣味をお持ちの方でした。

そのEさんがfacebookで紹介されていたのが、こちらの「下鴨アンティーク」です。

白川紺子さんという作家さんのライトノベルです。

「アンティーク着物の謎を源氏物語で解く小説」というような紹介をされていました。

それで私も興味を持ち、図書館に希望を出していたところ、すぐに手元にやってきました。

まだ全部読んでいませんが、京都に住む鹿乃さんという女子高生と、彼女の家に居候している古典文学の研究者とのお話です。

彼女はおばあさんが残したアンティーク着物に興味を持ち、着物を楽しんでいます。

たとえば白黒の市松格子の紬に、黒猫の染帯。帯締めは紅白の市松模様、白の絞りの帯揚げ、赤い半襟、といったスタイルで、これは「鏡の国のアリス」がテーマなんだそうです。

そんな彼女の目の前に、御所車の絵柄の着物が登場します。

そんな導入で始まるストーリーです。

源氏物語の中の、葵の上と六条御息所の車争いも引き合いに出されていて、スイスイと読めそうです。

Eさん、面白い小説を紹介していただいて、ありがとうございました。

またこんなご縁を作っていただいた川越の着物サルコのみなさま、ラテンダンスの先生、どうもありがとうございました。

ちなみにこの「下鴨アンティーク」は全部で8巻あるので、まだまだ楽しめそうですね。

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一日一句

これもあり 浴衣でダンス 縁結び

 

2021年8月17日火曜日

源氏物語を楽しむ会 2021年8月(34回)

「源氏物語を楽しむ会」は基本的には毎月1回、開催していますが、今月は諸事情により、月に3回行うことになりました。

今回は8月としては2回目でした。

今回もまだ「朝顔」の巻を続けました。

今回の主な登場人物は主人公の光源氏、幼い頃から憧れていた、いとこの朝顔、そして源内侍の3人です。

そのうち、源内侍という女性は、かなり特異な存在です。かつて光源氏がまだティーンエイジャーだったころ、ちょっとお付き合いをしたおばさん、というよりおばあさんの女性です。当時の人達はみな、若くして亡くなるのが普通なのに、この人は年をとっても元気で、そしてまだ色気もたっぷりでした。いまだに光源氏に色目を使うほどでした。

ところがやはり年には勝てなくて、口もとがしょぼしょぼとしていました。

原文では「すげみにたる口つき」と書かれていました。歯が抜けていたのですね。

そこか、私達は、「昔は歯医者さんはいたのかしら」という話に脱線したのでした。

あれこれ調べてみると、日本では室町時代に最古の入れ歯が作られたそうです。それはつげの木で作られていました。そして江戸時代には歯医者さんなる人もいたそうです。

入れ歯を作るのは、なんと仏像を彫る人(仏師)だったのだとか。当時は麻酔もなかったと思いますが、どうやって歯を抜いたのでしょうね。

ちなみに徳川家康も入れ歯をしていたそうです。

そんなことを調べましたが、さすがに平安時代には歯の治療はなかったと思います。源内侍も歯抜けで、フガフガしていたのかもしれませんね。

ちょっと話がそれました。

光源氏は懲りずに朝顔の君のお屋敷を訪問します。

こちらはその場面の絵です。あまり訪れる人もいないので、門が錆びて開けられなくなったようです。

朝顔の君は、かなりプライドが高い割には、すっぱりと光源氏に「あなたのこと、好きではないのですから、もう来ないでください」とは言わないのですよね。いつまでたっても、お互いに歌を交わしたりします。それで光源氏もなんとか彼女をモノにしようとするのです。恋の駆け引きはなかなか終点にたどり着かないのでした。

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「一日一句」

源氏なら 老女もしなだれ 秋の蝉


2021年8月16日月曜日

涼しい日々

オリンピックが終わって、お盆に入った途端、やけに涼しい日が続いています。

そして日本各地では豪雨による被害が続き、なんてことでしょう。

ところで、私の母はもう12年くらい、施設で生活しています。よほどそこでの生活と相性が良いのか、長生きをしています。

施設の隣には病院があり、元気な頃はそこの病院で診察をしてもらっていましたが、現在は先生が施設に来て、診察をしてくれています。

このコロナ禍のため、私は母とは面会ができないのですが、そのかわり、私が病院の支払いに行った時、先生から母の病状を聞くようにしています。

母の検査結果を話してくれますが、とても分かりやすい説明です。

とてもさばけた先生で、以前はホームのパーティの時には音楽を演奏してくれていました。いつも頭にバンダナを巻いて、ニコニコしている先生です。

先生曰く、数値だけ見ると、いつあの世にいってもおかしくないくらいだが、生命力が強いのか、食欲もあり、よく身体を保っているので驚かされる、とのこと。

もう十分に長生きをしてきたので、いつお迎えが来ても当然なのですが、しぶとく生きているようです。

できることなら、私も直接、母の顔を見たいのですが、コロナのため会えません。

施設のみなさんや病院の先生、看護婦さんにお任せするより仕方ありません。

良い専門家に恵まれて、本当に良かったと思っています。

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一日一句

秋涼し 十分生きたね おかあさん


2021年8月15日日曜日

雨の日の一人遊び

このところ、雨続きです。九州や広島などでは、危険な程の豪雨に見舞われ、川が氾濫した地方もあります。異常気象ですね。我が家の地域でも、警報が出ていました。

おまけにコロナ禍のため、外出は控えているので、家の中で過ごすより仕方ありません。

昨日は涼しかったので、着物を着てみました。

数年前に町田の骨董市で見つけたポリの絽の着物です。鮮やかな青色が気に入りました。寸法もぴったりで、おまけに千円でしたので、即購入。

帯はこれもやはり骨董市で見つけたもの。こういうのは羅というのかしら。虹のようなカラフルな帯です。これは2,500円だったかしら。

ちょっと折りじわがありますね。

数年前に購入したものですが、真夏しか着用できないので、数回ほどしか着ていません。

こちらは町田にある武相荘に行った時。伯母の遺品の茶色の帯でシックにしていましたね。

こちらは表参道の真夏のパーティに参加したときのもの。今回と同じ帯をしていたようですね。


無地の着物は、帯や帯留めなどを合わせる楽しみがありますね。

先日のオリンピックでメダル授与式の時、レスリングの選手だった人が水色の無地の振り袖でプレゼンテーターとして登場して、称賛を浴びていましたが、無地の着物はやはりきちんと感とオシャレ感があり、便利だと思います。

どこへも行かずに写真だけで終わってしまいましたが、コロナが終息した暁には、好きな着物でお出かけしたいものです。

いつのことになるのでしょうか。

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一日一句

絽の着物 一人遊びは 部屋の中



2021年8月14日土曜日

良かったバリウム検査

先日、胃がんのバリウム検査を受けてきました。

昨年受けたのと同じ病院でした。

実は昨年は、検査技師の人がすごく高圧的で、意地悪な人だったので、またその人だったら嫌だなと思っていました。

ところが今年の担当者は、とても丁寧で、口調も優しくて気持ちの良い人でした。

たとえば、私が台の上にうつ伏せになる時には、お腹の下に小さな座布団(幼稚園生が使うようなカワイイ模様入りのもの)を挟み込んで、検査してくれました。これは私の胃が、垂直に近い形になっているので、それだとうまく映らないので、座布団を挟んで、胃が寝る形にするために工夫してくれたのです。

また検査の終了後に下剤を渡す時も、「はい、手を広げてくださいね。そこにお薬を落としますよ」と言って、手のひらに錠剤をポトンと渡してくれました。これはコロナ対応にも良い方法ですね。

他にもバリウムで白くなってしまった口を拭くためのティッシュも用意してくれたし、水を飲む紙コップもちゃんと渡してくれたし、本当に至れりつくせりで、それもワザとらしくなく、自然な振る舞いでした。

病院というと、とかくモノのように扱われることもありますが、今回の技師さんは表彰状でもあげたいくらいの方でした。

そういえば数年前、別の病院でバリウム検査を受けたときは、ベッドに横向きに寝ている私のウエストとヒップをむんずと掴んで、前後に揺すった技師さんもいましたっけ。あれにはびっくりしましたね。

いろんな方法があるのですね。

ということで、今回の胃がん検診はとてもスムーズに行き、その後の便秘もなくて、とても気持ちが良かったです。

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一日一句

優しさは ノウゼンカズラの 花のよう



2021年8月12日木曜日

Zoom講座

Zoomについては、これまで見よう見まねで適当にやっていました。ゲストとしてミーティングに参加することはありましたが、自分でミーティングを開催したことはありませんでした。

一度ちゃんと学びたいと思い、去年の暮れに講習会に申込みましたが、コロナのため、ずっと延期されていました。

それれがようやく、半年遅れで開催されました。

会場は、市内の施設でした。

パソコンの市民サークルの方たちが教えてくれました。

1回目の講座では、アプリをインストールすることから始まりました。私はすでにインストール済みでしたので、ここはパス。

その後、メールアドレスなどの登録がありましたが、その入力にすごく時間がかかる人がいて、待ちくたびれました。

そして、ようやく設定ができました。

参加者は8名でしたが、年配のおばあさんがほとんどでした。中年男性がお一人、若い女性もお一人いました。

それぞれ持参したデバイスも、iPhoneやアンドロイド、スマホやタブレットなどさまざまで、教える人もそれぞれ対応していました。

そして講師が開いた会議に、何とか全員が参加することができました。

2回目の講座では、ようやく自分で会議を開催するやり方を習いました。けっこう簡単に開催できるので、あっけなく感じました。

またみんなでファイルなどを共有する方法を教えてもらい、これは面白かったです。

特にホワイボードに参加者が書き込みができるのは楽しかったですね。描いたものは画像として保存できるのです。

こちらはいたずら書きです。

また、それぞれのスマホなどの画面を共有して表示できるのは、便利とはいえ、個人情報漏洩に気を付けないといけないと思いました。参加者の中には、自分宛に届いたメールを表示している人もいて、これは危ないと思いました。

いずれにせよ、いろいろ新しいことを学ぶのは、良い刺激になりますね。

こちらは会場の受付。手作り作品がたくさん並んでいました。

一日一句

背を丸め ズームで遊ぶ 八月や



2021年8月11日水曜日

二代目のバッグ

普段使いのバッグですが、なんだか全体的にくすんできて、持つ所も薄汚れてきたので、新しいのに変えようと思いました。

とはいえ、このバッグは小さいのにとても重宝で、役に立つのです。

普通に手で下げてもよいし、自転車の前かごに入れても、落ち着くのです。

それでまた同じかたちのバッグを求めることにしました。

これは生協のカタログで見つけたもので、他には赤、黒、青、紫など数色ありましたが、今までと同じオレンジのバッグにしました。

配達された新品です。

使いやすい上に、なんと1290円という格安値段なのです。

新しいものは、色もきれいですね。

二代目もまた活躍してくれると思います。

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一日一句

気に入れば 同じバッグで 秋散歩



2021年8月10日火曜日

「涙堂 琴女癸酉日記」

昨日は台風の影響でしょうか、ものすごい強風が吹きまくったので、外には出ずに、ずっと家で本を読んでいました。久しぶりに宇江佐真理さんの小説を読みました。

「涙堂 琴女癸酉日記(なみだどう ことじょ きゆうにっき)」です。

涙堂というのは仮想の場所ですが、私は湖に浮かぶ東屋のようなところを勝手に想像しています。そこは小さなお堂があり、何かが祀ってあるようなところのようかもしれません。

琴女というのは、琴という名前の女性のことです。かつてはお武家様の奥様でしたが、色々と事情があり、現在は町人の住む町で、5人いる子供の中で、末っ子の息子と一緒に暮らしています。

その彼女が癸酉の年(1831年?)につれづれと書いた日記というか覚え書きのような文章が、小説のタイトルとなっています。

宇江佐さんといえば、市井の人の暮らしを丁寧に描くのが上手な小説家でしたが、惜しいことに数年前にがんでお亡くなりになりました。

私は彼女の小説は全て読んでいましたが、同年ということもあり、彼女の死があまりにショックで、その後はもう読みたいとは思いませんでした。

それでもようやく最近、もう一度読み返してみようと思って手にしたのが、この琴女日記です。

琴女は北町奉行同心をしていた夫が何者かに殺されてしまい、その後は八丁堀での暮らしを断念して、絵師である末っ子と大伝馬町で暮らすようになりました。当時は職業によって、住む地域もほぼ決まっていたのですね。

彼女の周囲には、幼馴染みの医師や、夫の手下だった汁粉屋の亭主、紙問屋の主人など、多くの人が登場して、中年女性の暮らしを様々な形で支えてくれます。

また夫の死を不審に思い、息子たちはその理由を追求するという探偵ものの要素もあります。

この物語は「小説現代」2000年の8月号から2001年11月号までに書かれた短編6作を合わせたものです。

今から20年ほど前に書かれましたが、それぞれの短編の中に登場する当時の流行り廃りや家族の争いごとなどが、町家での暮し、お役人の暮らしを背景にして、うまく配置されていて、さすがは宇江佐さん、と思いながら読みました。


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一日一句

冷房強 日がな一日 読書かな


2021年8月9日月曜日

旅行の土産

お出かけの予定もありませんが、浴衣を着てみました。

有松絞りの浴衣ですが、数年前、京都に行った時、リサイクル着物屋さんで見つけたもの。浴衣を買う予定はなかったのですが、美しい色合いと、寸法がぴったりで、おまけに有松絞りなのに格安だったので、ついつい買ってしまったものです。

その後は三味線の演奏会のときに着たりしましたが、着るとけっこう暑いので、あまり着る機会がない浴衣です。

帯はやはり京都で見つけたもの。

これは錦市場という京都の大きな市場で、漬物屋さんの隣で見つけました。まさか市場の中で帯が売られているなんて想像もしていませんでしたが、イベント用に売られていました。

涼しそうな青色で、おまけに千円だったので、即決しました。青紅葉ですね。

こんなふうに、コロナ以前は旅行に出かけては、そこで出会った着物や帯、帯揚げや帯締めなどの小物を買うのが、一番好きな時間でした。

無駄遣いもあったと思いますが、旅の思い出としては一番です。

着るたびに、色々な思い出が蘇ってくるのです。

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一日一句

来年は 旅に行きたし 蝉しぐれ


2021年8月7日土曜日

2021年の立秋

今日は暦の上では立秋だそうです。二十四節気のうちの一つですね。

実際は暑い日が続いていますが、秋の始まりとされています。

この日から、「暑中見舞い」は「残暑見舞い」になります。

私のお気に入りの庭も、少しは秋らしくなってきました。

何事もなく平凡なのが一番とは思いますが、それにしてもコロナ禍の毎日で、あまりにも平凡過ぎます。

毎日が淡々と過ぎていきます。こういう生活がいつまで続くのでしょうか。

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一日一句

立秋や なにごともなし この庭は



2021年8月5日木曜日

暑さにめげずに1万歩

先月、市内の飛田給(とびたきゅう)を歩いたとき、緑道で面白いものを見つけました。

この写真をブログに載せたところ、暗渠に詳しいCさんから「それは水門の水位を調節するもの」だと教えてもらいました。現存するのは珍しいのだそうです。

ということで、Cさんにも実物を見てもらおうと思い、暑さにもめげず、二人で飛田給周辺を探検してきました。

また出会いましたね。何回見ても、面白い光景です。

いろいろな角度から眺めるCさんです。

メーターに数字がありましたが、これの単位は何だったのでしょうね。

この場所の周辺には、細長い通路が広がっていて、いかにも用水だった様子がうかがえるところでした。

そしてなんとこの水門と同じ形のものを、近くの場所でも発見してしまったのです。こちらはポールが3本も立っていました。黄色ではありませんでしたが、同じ役目をするものだったのでしょう。


実はこの場所は、私も以前、歩いたところなのですが、その時は川の水面ばかり気にしていて、水門があることはまるで気づきませんでした。Cさんが「あ、ここにもある」と言うので驚きました。

そして前回は、写しきれなかった飛田給小学校近くのかわいい車止めももう一度、写してきました。

「おちゃらか おちゃらか」ですね。


こちらは「なべなべそこぬけ」です。

その後は小学校の周辺を歩き回りました。

ひとりではよく分からなかった橋なども、Cさんの解説があると、なるほど、と納得できたところもありました。

私は長瀞川と根川を混乱してしまいましたが、彼女は川の名前や場所もきちんと把握していて、さすがでした。昔は、このあたりは川があちこちにあったのですね。水田に利用していたのでしょうか。

こちらは、中央高速道路の下に隠れてしまった川の跡です。草ぼうぼうになってしまっています。こんな川のそばに、よく高速道路を建てたものだと、驚かされますね。

その後はハケの道を歩き、第三小学校を経由して、西調布の駅に戻りました。どこか休憩するところを探したのですが、どこも休みだったので、もういちど南下して川のそばを歩くことにしました。

こちらは、西調布の若宮八幡の近くです。

とても暑い日でしたが、なんとか頑張って京王多摩川駅近くまで来ました。

うちの近くの新稲荷橋です。暑すぎて、子供は誰も遊んでいませんでした。

そして地元のお店で休憩しました。風のため、旗が裏返しになってしまいました。

昔ながらの宇治金時をいただいて、火照った身体がひんやりとしました。

その後も、調布南高校近くの欅の木などを見学。

ふだん歩いている場所も、客観的に見ることができました。

それにしても、普通の人なら見向きもしないような古びた橋や、崖っぷちなどを見て、ウキウキしている姿は、知らない人が見たら、かなりおかしい光景かもしれませんね。

Cさん、ご自分で描いたというひまわりの日傘がとても素敵でしたよ。

この日、歩いた大体のコースです。

およそ1万歩の探検でした。お疲れさまでした。

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一日一句

向日葵の 日傘を差して 川探し