2019年6月1日土曜日

ユマニチュード講習会

私が関わっている有償ボランティアの組織では、年に何回かとても役立つ講習会を開いています。
今回は「ユマニチュード講習会」でした。


実は、地元のブログ友達のお嬢さん(看護婦さん)がユマニチュードのインストラクターをしているので、ブログでも時々、ユマニチュードが紹介▼されています。
それで、私はユマニチュードという言葉は何となくは知っていました。

ところが今回の講習(主にDVD鑑賞)を経験した結果は、「目からウロコ」のことをたくさん学ぶことができました。


まずユマニチュードとは何か、ということを簡単に言うと、認知症の人に対するケアの技法といえます。
この技法は、フランスで生まれたもので、まだ日本ではなじみが薄いかもしれません。

そのケアには3つの柱があり、
1.見る
2.話す
3.触れる
がその基本です。

まず1の「見る」ですが、認知症の人の視界というのは、想像以上にとても狭くて、たとえばトイレットペーパーの芯を目に当てて、そこから覗くくらいの範囲しかないそうです。
したがって、認知症の人に対応するときは、必ずその人の真正面に立ち、20センチくらい顔を近づけて、見ないといけないそうです。

2番目の「話す」は、「ゆっくりと低い声で、歌うように話す」のが良いそうです。
たとえ耳が悪い人であっても、絶対に大声で話してはいけないそうです。
大声で話すと、怒られてしまう、と感じる人が多いからということでした。

最後の「触れる」ですが、これは例えば、腕や手首を触るときは、「上からつかむ」ではなく、「下から支える」ようにして、「手のひら全体」で触るのが良いということでした。

私たちが見たビデオでは、認知症の役はプロの俳優さんがやっていて、それに対する家族の役は、専門家が演じていました。
それもまずダメな例を示し、その後に良い例を示してくれました。

またビデオの中のドラマとして、
・ご飯を食べてくれない
・服を着替えてくれない
・強い拒否や暴言・暴力がある場合
についても、対処法を示してくれました。

簡単に紹介しましたが、とても分かりやすくて参考になるビデオでした。


ビデオ鑑賞の後は、参加者がグループに分かれて話合いをしました。
「認知症の人の対応がよく分かった」という意見が多くありました。
対応するときには、「演じる」ことが必要、という感想もありました。

ただ、「非常にためになったが、発想がフランス人的なので、日本人にはどうか?」とか「異性間で触れるというのはどうか?」という意見もありました。
いろいろな意見はありましたが、ビデオで見るのは分かりやすかったと思います。

いろいろな話が聞けて、とてもよい参考になりました。

*****

この日の装い。

着物でも良かったのですが、洋服で参加しました。


ところがこの格好では冷房付きの部屋では寒くて寒くて、ショールを巻いていましたが、それでも寒かったですね。

身体がすっかり着物体質になってしまったようです。


0 件のコメント: