2019年6月3日月曜日

2019初夏 京都 9 琵琶湖疎水記念館

さて、京都蹴上の「ねじりまんぽ」▼を見て、「インクライン」▼を歩いて、そして「琵琶湖疎水記念館」▼に到着しました。


ここは京都市の施設です。
平成元年に疎水竣工100周年を記念して作られた施設で、ちょうど開館30周年を迎えたところだそうです。
なんと見学は無料でした。

1階は明治時代の設計図などが展示され、2階は大正・昭和時代の資料、そして地下1階では疎水建設に関わった人物などの紹介がされていました。
琵琶湖疎水に関する歴史が分かるようになっています。

そして外へ出ると、噴水が見えました。
とても気持ち良い風景です。
右手奥には、岡崎動物園が見えて、遠足の小学生たちが遊んでいました。


面白かったのは、インクラインの模型でした。
本当に走っていましたよ。


動画はこちら▼でご覧いただけます。
見ていて飽きなかったですよ。

また人物紹介コーナーでは、3代京都府知事の北垣国道、西郷隆盛と愛加那との子供である京都市長・西郷菊次郎の活躍なども見ることができました。
菊次郎のことについては、「愛加那」という小説を読んで、京都市長になったということは知ってはいましたが、このような大事業に関わっていたとは知りませんでした。
驚いたのは、この巨大な工事を設計していたのは、東大を卒業したばかりの若い田邉朔郎という土木技術者だったことです。
この人は関門海底トンネルの提言も行い、日本の近代土木工学の礎を築いた人だそうです。

琵琶湖疎水工事は、本当に多くの政治家、建築家、技術者、工事人などが関わったものなのでした。
私は科学的なことや、技術的なことには疎いのですが、このような先人たちの人物紹介は大好きです。
もっと詳しいことを知りたいと思いました。
また琵琶湖の方から、京都まで船に乗って移動してみたいものです。

面白かったのは、記念館のトイレの入り口でした。


水を表すデザインと、着物姿の男女がとてもモダンでかっこいいですよね。

「楽百年之夢」(百年の夢を楽しむ)という文字が書かれたトンネルが放水路の出口にありました。


百年先を見通して、このような巨大事業を行った明治の人たちの思いが伝わってきたようでした。

(この項、まだ続きます)


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