2019年6月10日月曜日

2019初夏 京都 12 「肉筆浮世絵の世界」

5月の京都旅行記の続きです。

PAULでランチ▼をした後は、京都文化博物館で「美を競う 肉筆浮世絵の世界」▼を楽しみました。
(6月9日で終了)


京都文化博物館▼は、旧日本銀行京都支店だったところで、レンガ造りの建物や、内部のインテリアが素敵なところです。


さて、浮世絵というと、版画で刷られたものというイメージが強いのですが、肉筆の浮世絵は量産される版画とは違い、手描きの一点ものです。
今回の展覧会では、約110点の肉筆浮世絵が展示されていました。
美人画、役者絵、風景画などありましたが、どれもとても緻密で、着物の柄までくっきりと描かれていました。
2月に「新・北斎展」▼で、北斎の晩年の肉筆画を見て感動しましたが、それ以上のものがたくさんありました。

そして高山にある「光ミュージアム」▼のコレクションがたくさん公開されていました。


いわゆる有名浮世絵師、北斎、広重などの作品はそれほど多くはありませんでしたが、私たちの知らない絵師がこんなにたくさんいたとは、驚きました。
それも江戸や京都の浮世絵師だけではなく、地方にも無名の絵師が多くいたことは、感動しました。
とてもなまめかしいものがあったり、緻密なもの、大胆なものなど、とりどりでした。


華麗な浮世絵の世界を堪能しました。


2階の会場では「祇園祭 函谷鉾の名宝」▼というのを見ました。
これは祇園祭の時に飾る稚児人形や、ベルギーや中国、朝鮮の絨毯など、さまざまな飾りを集めたものでした。
私は祇園祭は混むのが嫌なので、一度も行ったことはありませんが、やはり素晴らしいものでした。
(6月16日まで開催)



その後は、「太田喜二郎と藤井厚二」▼というビデオを見ました。
これは京都の洋画家・太田と、京都の建築家・藤井の交流の紹介でした。
2人は京都帝国大学で知り合いました。
そして茶事などを通じて交流を深め、太田は自宅の設計を藤井に依頼したのでした。
藤井さんの作られた邸宅はとても素敵でした。
(6月23日まで開催)


やはり京都は歴史と文化の町だと感じました。
歴史のあるところの旅行は、ほんとうに楽しいです。


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