2018年7月31日火曜日

「すしざんまい」で浄瑠璃ざんまい 2

前回参加した2018年5月に引き続いて▼、また築地のすしざんまいで浄瑠璃を楽しんできました。


これで「三味似粋人(しゃみにすと)ジャパン」のライブ参加も、7回目になりました。

今回の出し物は、個人的にとても楽しみにしていたのです。


新曲の創作浄瑠璃「七夕巡逢瀬星祭 」は、七夕の由来となる恋物語を語ったものですが、実は7月7日は、娘の誕生日。
つまり私が痛い思いをして、娘を出産した記念日の曲でもあるのです。
切々と恋心を語る松也師匠。
(途中にCM調もありましたが!)


三の糸を上から下へ、何回も何回も、スーッとスル動作が素敵なのですが、写真ではうまく写せませんね。
どうやったら、できるのだろうと、じっと左手を眺めていました。

曲の間には、三味線あれこれ談議がありました。
浄瑠璃、文楽、竹本、義太夫などはみな人の名前から由来しているというお話もありました。
浄瑠璃初心者にも楽しめるように工夫されています。


次の出し物は「鬼一法眼三略巻 五条橋の段」
これは弁慶と牛若丸が五条の橋で出会った場面のものですが、実は先日のゆかた会では私も「勧進帳」の一部を弾いて、また来年の会ではこんどはお囃子入りで「勧進帳」を演奏ことになっている予定なので、これも何かとご縁のある出し物でした。

松也師匠が弁慶を、そして松玖さんが牛若丸を演じましたが、この配役は本当にぴったりだと思いました。堂々とした語りの弁慶、そして初々しい語りの牛若丸。
お二人の掛け合いで、五条の橋の情景が思い浮かんでくるようでしたよ。
17歳の松玖さんのお声は初めて聞きましたが、段々と声がしっかりと出てきたように思いました。孫のように可愛い青年です。


こちらの古典浄瑠璃はお囃子もありました。
福原鶴十郎さんのところに弟子入りしたRさんが、この難曲を、1か月前からお稽古をしただけとは思えないほどみごとに、小鼓を叩いていました。
きっとリズム感が優れているのでしょうね。
掛け声も決まっていました。
息のあったお二人でした。


演奏が終わって、私も小鼓を叩く真似をしてみましたが、音はすんなりと出るものではありません。手先を柔らかくして、優しくたたく方がよいと教えられましたが、難しいですね~。

司会担当は俳優のIさんでした。
ソフトな雰囲気で、場を和ませて下さいました。


演奏終了後には、は松也師匠の太棹をお借りして、太棹を持ってみました。
なんと図々しい私でしょうね。
太棹はほんとに太くて重い。
そして撥も、厚みがたっぷりとあって、これは弾きごたえがありそうです。


みなさまとの集合写真です。


出演者のみなさま、協力者のみなさま、楽しい時間をご一緒することができて、どうもありがとうございました。

このライブは、何回か参加すると、いろいろなお土産がいただけるようですよ。


楽しみにしていますね。

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この日の装い。

この日は隅田川で花火大会があるというので、浴衣にしてみました。
私は昔人間のせいで、浴衣で都心まで電車に乗って出かけるのはちょいと恥ずかしくて抵抗があったのですが、花火で浴衣を着る人にまぎれてしまおう、と思ったわけです。

某有名浴衣ブランドの着物ですが、実は訳あり。
反物は少しシミがついていたので、ゼロ円でいただいたものです。
自分で縫えばよいのでしょうが、それはできないので、仕立てはいつものゆめこもんさんにお願いしました。


麻の帯は、京都の錦市場で千円で見つけたもの。


いつもながら、お金をかけない着物ライフです。


2018年7月30日月曜日

ウガンダのコーヒー酒

先日のブログ▼で、夫のウガンダ土産のコーヒー豆について、ちょっと書きました。

それで、そのコーヒー豆2種類を使って、コーヒー酒を作ってみました。

以下は材料です。

ロブスタ豆を50グラム。


アラビカ豆を50グラム。
こちらはかなり香りが濃厚でした。


上の2種類を合わせたところ。
100グラムです。
とてもよい香りがしました。


氷砂糖。
100グラム用意しました。


ホワイトリキュール。
1.8リットルの半分の0.9リットル使いました。


梅酒用の瓶がいくつかあったのですが、全部処分してしまったので、仕方なく小さな瓶に詰めました。
まだ分離している状態です。


まったくテキトーな作り方です。

あとひと月ほどしたら出来上がると思います。
コーヒー豆はずっと浸けておくと苦くなるので、適当なところで引き揚げます。

さて、どんなコーヒー酒になるでしょうか。





2018年7月29日日曜日

国立の町歩き

町歩き大好き人間としては、国立はとても楽しいところでしたよ。


【ブティック】

先日、国立にあるギャラリーに「マンダラ天井画」を見に行きました▼が、その辺り(富士見通り)はとても良い感じの通りだったので、ちょっと写真に収めてみました。

ちなみに「国立」は「くにたち」と読みます。
「こくりつ」ではないので、お間違えなく。
なぜ「国立」という名前がついたかというと、とても単純な理由で、「国分寺」と「立川」の間にあるところなので、両方の頭文字を取って「国立」となったのでした。


【カフェ】

国立市は、教育機関が充実しているところとしても有名です。
国立学園小学校、国立高校、国立音大など、どれも「くにたち」と読みます。
私立や都立ですが、ちょいとややこしいですね。

国立市は、面積からいうと、都内では2番目に狭いということを聞いたことがあります。
一番狭いのは、セクハラ市長で有名になってしまった狛江市ですが。


【お洒落な看板】

国立の駅舎はかつてはとても素敵な建物で、「赤い三角屋根」の駅舎として人気がありました。

それが10年ほど前に解体されて、今では駅前は新しい駅にするために、ずっと長いこと工事中です。
2年後には完成するそうですが、その時に昔の三角屋根を復活させたいという市民からの強い要望があるそうです。


【花屋さん】

私にとって、国立の町、というと、やはり一橋大学でしょうか。
ちょうど半世紀前、一橋の学生たちとグループで付き合っていました。
当時は「ピンキーとキラーズ」が流行っていましたが、私もピンキーのように女性一人だけで、一橋の学生たちと南紀の方までドライブ旅行に出かけて、はしゃいでいた遠い思い出があります。
彼らも古希を迎えて、どんなおじいさんになっているのでしょうね。


【海外品の雑貨屋さん】

こちらは展覧会のあったギャラリー「明窓浄机館」の外観です。
窓に朝顔(?)の弦を絡ませていて、優しい気分になれたところでした。


【ギャラリー】

国立の通りには、個人商店のようなお店が多いので、歩いているだけで楽しいですね。

それに引きかえわが町は、駅前には立派なビルが増えましたが、どこもチェーン店ばかり。
個性的な店が少なくて、ちょいと寂しい思いをしています。


2018年7月28日土曜日

「観音マンダラ 花と星座」展@国立

ローカル新聞で、東京の中央線にある国立市で、「観音マンダラ 花と星座」展が開催中という記事を見かけたので、出かけてきました。


この素晴らしいマンダラは、前田常作さんという画家が、国立市にある何養寺の天井に描いたものです。
前田さんは、武蔵野美大の学長もされた方ですが、マンダラ画家として有名な方だそうです。私はその方面には疎いのですが、数々の受賞もされている方です。


このマンダラは、南養寺にある大悲殿観音堂という古い建物の天井画が、古くなって真っ黒になってしまったので、地元の「国立の自然と文化を守る会」の人たちが、国立市民でもある前田さんに新しい新しいマンダラを描いていただくようにお願いして、2年間かけて出来上がったものだそうです。

全部で64枚のうち、今回はその一部が展示されていました。

中央線の国立駅から少し歩いたところにある「ギャラリー明窓浄机館」(めいそうじょうきかん)▼というところで開催されました。
こちらは、以前は株式会社サトウという建材会社の事務所だったところで、現在は地域の住民の方のために、ギャラリーとして利用されています。
私がお邪魔した日は、月に1回開催される集会が催されていて、みなさんでコーラスを楽しんでいました。


こちらが、制作中当時の、前田さんお写真です。
南養寺のマンダラを完成した後、2007年にお亡くなりになられたそうです。


南養寺の天井画はふだんは拝観できないのですが、今回、特別にリトグラフがこのようにギャラリーで公開されていました。


マンダラは縦8×横8の正方形でした。


その中の一部ですが、私の気に入ったのをカメラに収めてきました。

まずはお花の部です。

牡丹。


朝顔。


蓮。


次は星座の部です。

私の星座であるカニ座。


こちらはつれあいの星座である魚座。


これは可愛いふたご座。


そして干支の部です。

右は丑年、左は寅年。


上の干支は、こちらの「観音マンダラ」という名鑑から写させていだだきました。


どれもすべて手書きですが、とても精密で緻密で、見ていて感心するばかりでした。

ちなみに、マンダラとはサンスクリット語で、「mandala:マンダラ」から由来した言葉だそうです。
マンダは「本質」という意味で、ラは「有する」という意味で、つまり「本質を有する」という意味のようです。

といっても抽象的で、凡人にはよく分かりませんが、丸の中に描かれたカラフルな絵を見ていると、なんとなくそれだけで良い気分に浸れることができました。

美しいものを拝見することができて、良かったです。
ただし、白い壁のギャラリーで、目の高さで見るのも良いですが、やはりお寺の天井でも見せていただけたらいいな、とも思いました。

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この日の装い。

丸いマンダラ模様に会いに行くので、丸い模様の着物と帯にしました。

着物は、叔母の遺品の透けている夏着物。
模様が、マンダラのように整列していますね。


帯はシルバーの○が並んでいる夏帯。
3年程前に、骨董市のおばさんから「これは一枚あると便利だよ」とすすめられて買ったモノ。


ただし、お太鼓の○の出し方がとても難しくて、けっこう手こずります。

両方ともブルー系統にしましたが、自分が思う以上に周囲の人は涼しそうだと思って下さり、マンションの方や通り過ぎる方からも「涼しそうで素敵ですね」と言われました。
お世辞とは思いますが、涼しそうと思っていただけるだけで、良いですね。

2018年7月27日金曜日

「ギケイキ 千年の流転」

たまたま新聞の書籍広告欄で見かけた「ギケイキ」。

ん ?

そうです、ギケイとは源義経さんのことね。
それを町田康さんが書いたというので、読んでみようと思いました。


ほんの数ページ読んだだけですが、これは面白ろそう。
義経本人が語っているお話ですが、とにかくノリがいい。
橋本治さんの「桃尻語枕草子」のような調子ですね。

いわゆる平家物語の現代語訳や、宮尾登美子さんの「義経」、三田誠広さんの「頼朝」も読んだけど、私はどうも彼のこと、好きになれませんでした。

なんか、反っ歯で小さい男だというのじゃないの。
けんかはうまいかもしれないけれど、けっこう女好きで、兄ちゃんの気持ちを少しも忖度しない子どもっぽい男だよね。

でもこのギケイキを読んだら、少しは義経ファンになれるかな、と思うほど面白ろそうです。

カタカナのタイトルが気に入りましたよ。

今回の三味線ゆかた会は「勧進帳」の中の合方(ちょっとかっこいいところ)だけでしたが、来年の地元の会では「勧進帳」フルコース(その一部だとは思いますが)を演奏するという予定だそうなので、そのためにもギケイさんのこと、少しは親身になってあげたいと思っているところです。




2018年7月26日木曜日

ウガンダのコーヒー豆

夫がウガンダに旅行に行っていました。
お土産はほとんどなく、持ち帰ったのは、先日のブログに載せたウガンダのジン▼と、チョコと、コーヒー豆だけ。

コーヒー豆は、小さな袋に入っていました。
袋に描かれているのは、どうもゴリラのようですね。


こちらはアラビカ種というもの。
マイルドでフルーティーな香りがする、と書いてありますね。


こちらはロブスタ種というもの。
エスプレッソに適している、と書いてあります。


アフリカのコーヒーというと、キリマンジャロが有名ですが、実はコーヒー豆の生産国としては、ウガンダはアフリカでは2番目に多い国なのだそうです。
ちなみに一番多く採れるところは、エチオピアだそうです。

我が家はそれほどコーヒー通ではないので、この豆は焼酎に浸けて、コーヒー酒にする予定ですよ。



2018年7月25日水曜日

日比谷あちこち 

昨日は、日比谷公園周辺をあちこち歩き回ってきました。

第一の目的はこちらでした。
「長久保赤水展」▼というのに行ってみたかったのです。


この方は江戸時代の地理学者で、あの伊能忠敬よりも以前に、日本地図を作った人なのでした。
こちらの「市政会館」というところで開かれました。


 ここは日比谷公会堂のすぐお隣にあるレトロな建物です。


この展覧会はとても面白かったので、またのちほど、詳しくご紹介しますね。

日比谷公園の中は、日なたは暑くて大変でした。
さすがに無人でした。
植木職人さんが手入れをしていました。


でも、日影を歩けばそれほどでもなく、助かりました。
セミの声がすごかったですね。


せっかく日比谷公園まで来たので、有名な松本楼に行ってみようと思いました。


最初に入ったほうは、結婚式の二次会などにも利用されるような本格フレンチレストランで、ランチでも3800円もしたので、さすがにパスしようと諦めかけました。
すると、お隣には庶民的なレストランがあったので、そちらに入ることにしました。

メチャメチャに暑かったので、さすがにテラス席は誰も座っていませんでした。


有名なカレーと、ハヤシライスの二つが一度に楽しめるランチをいただきました。


その後は、こんなポスターを見かけたので、行ってみようと思いました。
日比谷公園というのは、かつてはそうそうたる藩の上屋敷があったところだそうです。
中には池もあり、「地形」というのに興味がありました。


ところが、途中でこちらのポスターを見て、これも面白そうだと感じました。
日比谷図書文化館というところですが、こちらに入ることにしました。
大正時代のモダニズムを広範囲に収集した展覧会でした。


入館料は300円。
ほとんど無人で、おまけにとても涼しかったので、じっくりと眺めてきました。
この展覧会も内容がとても充実しているように感じられて、楽しかったですね。

外に出ると暑いので、地下道を通って、東京ミッドタウンのベンチで一休み。

その後は、せっかく日比谷まで来たので、日比谷シャンテの「都粋」▼さんに寄ってみることにしました。
入り口のお人形さんは、涼しげな金魚の模様。


店内に飾られていたのは、麻の反物と手前は夏帯。
水色は魅かれますね。

お店のOさんとあれこれおしゃべりして、目の保養をさせていただいてきました。
夏用の半襦袢をも購入してきました。
私は裄が短いので、筒袖の半襦袢の方が、着やすいのです。

東京に長いこと住んでいますが、日比谷はそれほどしょっちゅう行くことろではないので、おのぼりさん気分で歩いていたら、歩数は、1万歩以上になっていました。

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この日の装い。

地下鉄に乗っている間は寒いので、着物にしました。
ちょいと色が飛んでしまっていますが、ピンクの小千谷縮です。


帯は半巾帯にしましたが、たれが長すぎましたね。
リボン結びという名前がついているようですが、半巾はどうも苦手です。


冷房の中にいると、着物でちょうど良いくらいでしたが、一歩外に出ると、暑くてたまらず、また建物に入って体を冷やして、また外へ、という繰り返しでした。
一日中、オフィスにいる人はさぞ寒いだろうなと思います。

私もかつて大学の研究室にいたときは、エアコンの設定は若い男性の体感に合わせていたので、夏は寒すぎるし、冬は暑すぎるので、そのことが仕事を辞めるきっかけのひとつでもありましたね。
年寄りになると、身体の調整ができなくなる、という証拠かもしれませんが、周囲の気温に合わせるよりも、自分の好きな気温のところにいたいという気持ちが強くなりましたね。