これで「三味似粋人(しゃみにすと)ジャパン」のライブ参加も、7回目になりました。
今回の出し物は、個人的にとても楽しみにしていたのです。
新曲の創作浄瑠璃「七夕巡逢瀬星祭 」は、七夕の由来となる恋物語を語ったものですが、実は7月7日は、娘の誕生日。
つまり私が痛い思いをして、娘を出産した記念日の曲でもあるのです。
切々と恋心を語る松也師匠。
(途中にCM調もありましたが!)
三の糸を上から下へ、何回も何回も、スーッとスル動作が素敵なのですが、写真ではうまく写せませんね。
どうやったら、できるのだろうと、じっと左手を眺めていました。
曲の間には、三味線あれこれ談議がありました。
浄瑠璃、文楽、竹本、義太夫などはみな人の名前から由来しているというお話もありました。
浄瑠璃初心者にも楽しめるように工夫されています。
次の出し物は「鬼一法眼三略巻 五条橋の段」
これは弁慶と牛若丸が五条の橋で出会った場面のものですが、実は先日のゆかた会では私も「勧進帳」の一部を弾いて、また来年の会ではこんどはお囃子入りで「勧進帳」を演奏ことになっている予定なので、これも何かとご縁のある出し物でした。
松也師匠が弁慶を、そして松玖さんが牛若丸を演じましたが、この配役は本当にぴったりだと思いました。堂々とした語りの弁慶、そして初々しい語りの牛若丸。
お二人の掛け合いで、五条の橋の情景が思い浮かんでくるようでしたよ。
17歳の松玖さんのお声は初めて聞きましたが、段々と声がしっかりと出てきたように思いました。孫のように可愛い青年です。
福原鶴十郎さんのところに弟子入りしたRさんが、この難曲を、1か月前からお稽古をしただけとは思えないほどみごとに、小鼓を叩いていました。
きっとリズム感が優れているのでしょうね。
掛け声も決まっていました。
息のあったお二人でした。
演奏が終わって、私も小鼓を叩く真似をしてみましたが、音はすんなりと出るものではありません。手先を柔らかくして、優しくたたく方がよいと教えられましたが、難しいですね~。
司会担当は俳優のIさんでした。
ソフトな雰囲気で、場を和ませて下さいました。
演奏終了後には、は松也師匠の太棹をお借りして、太棹を持ってみました。
なんと図々しい私でしょうね。
太棹はほんとに太くて重い。
そして撥も、厚みがたっぷりとあって、これは弾きごたえがありそうです。
みなさまとの集合写真です。
出演者のみなさま、協力者のみなさま、楽しい時間をご一緒することができて、どうもありがとうございました。
このライブは、何回か参加すると、いろいろなお土産がいただけるようですよ。
楽しみにしていますね。
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この日の装い。
この日は隅田川で花火大会があるというので、浴衣にしてみました。
私は昔人間のせいで、浴衣で都心まで電車に乗って出かけるのはちょいと恥ずかしくて抵抗があったのですが、花火で浴衣を着る人にまぎれてしまおう、と思ったわけです。
某有名浴衣ブランドの着物ですが、実は訳あり。
反物は少しシミがついていたので、ゼロ円でいただいたものです。
自分で縫えばよいのでしょうが、それはできないので、仕立てはいつものゆめこもんさんにお願いしました。
麻の帯は、京都の錦市場で千円で見つけたもの。
いつもながら、お金をかけない着物ライフです。