今から半世紀以上も前のこと、街にはミニスカートが流行り、首相夫人が渡米する時のスカートも、膝小僧を出したというので評判になったことがありました。
私は大学に入学した頃だったと思いますが、もちろんミニスカートでした。
今回はそのミニスカートの生みの親であるマリー・クワントの回顧展に行ってきました。会場は渋谷のBunkamuraにあるザ・ミュージアムです。
会場内には4箇所、撮影OKの場所があったので、写してきました。
私にとってのマリー・クワントのイメージは、お花のロゴマークかな。
彼女はデザイナーとしてだけではなく、事業家としても天才的才能の持ち主だったのでした。1960年〜70年代に大活躍された方です。
こちらは彼女が25歳のときに、最初に出したお店「BAZZAR」。
それまで上流階級を対象にしていたファッション界でしたが、彼女は「自分の着たいもの」「若い女性が着られるもの」を中心に服作りを始めました。
その後、洋服はもちろんのこと、雨具、レインシューズ、ストッキング、下着、そして化粧品など、女性が身につけるものすべてをプロデュースしていたのでした。
またデザインの変革だけではなく、素材に関しても新しい工夫をたくさんされたそうです。たとえばジャージーとかポリ製品などの新素材を活用して、着やすいもの、扱いやすいものを生み出しました。
会場には懐かしいデザインの服がたくさん展示してありました。ジャンパースカートなど、懐かしかったですね。そして今見ても、まるで古臭い雰囲気はありませんでした。
何よりも印象的だったのは、ツイッギーの大きな写真ですね。彼女の来日は1967年だったそうですが、となると私はまだ高校生だったようです。
ビートルズが来日したのはもう少し前だったかしら。
いずれにせよ、一世を風靡しましたね。
「丈も時代も変えたミニの女王」とありましたが、ほんとに時代を変えた人だと思います。
マリー・クワントさんは、現在、92歳のはずですが、ご健在だそうです。
女性の意識と、ファッションを変えた人でしたね。
この展覧会は2023年1月29日まで開催です。
そういえば、渋谷の東急デパートが解体されて無惨な姿を表していました。なんだか可哀想になり、写真を撮る気になれませんでした。
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この日の装い。
ちょっと派手目にしてみました。
「日本橋きもの倶楽部」でいただいてきた1000円の朱色の紬。
帯はご近所のfb友達から譲っていただいたもの。黒字にカラフルな水玉模様のような柄があり、とても締めやすい帯です。
帯締めは自作ですが、ちょいと失敗作なのです。
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「一日一句」
冬だって 昔はミニで 闊歩した