2022年12月31日土曜日

最近読んだ本から 2022年冬

2022年も、もうおしまい。

ということで、今年の冬に読んだ本をちょっと思い出してみることにしました。 

山崎豊子著 「不毛地帯」

かなり前に読んだ小説の読み直しです。まだ1巻と2巻しか読んでいませんが、全部で5巻あります。

シベリア抑留時代の話はあまりに惨たらしくて、読みたくありませんでした。ロシア人気質は今も変わっていないのでしょうか。戦後、商社に入ってからの話は商売の話が難しくて、なかなかついていけません。

山崎さんは本当にすごい作家だと思います。


寺田理恵子著 「四季を感じる毎朝音読」

元アナウンサーの寺田さんは、母上が認知症になったり、ご主人が急逝されたりして人生の危機に陥った時、音読を始めて脳も心も明るくなったそうです。

この本は音読のためのテキストですが、1週間に一冊ずつ読んでいくと、年間53種類もの本のさわりが読めるようになっています。毎朝、読むようにしています。


朝井まかて著 「草々不一」


さすが安定のまかてさん。時代小説の短編集です。非常に面白い。特にタイトルになっている「草々不一」は、文字の読み書きができなかった武士が、手習いを初めて読み書きができるようになって書いた手紙が泣かせます。


三浦綾子著 「青い棘」


三浦綾子さんというと「氷点」のイメージが強く、クリスチャンであり、清廉潔白な小説を書く人だと思っていましたが、この小説は若いお嫁さんと、同居している夫の父親の間にある微妙な関係が描かれていて、ちょっと意外でした。
ただし淡々としたお話で、それほど面白くはありませんでしたね。


林真理子著 「小説8050」


良くも悪くも、林真理子の小説らしくないものでした。昔のいじめを法廷で裁く話です。恋愛小説や歴史小説ではかなり充実した話をたくさん書いてきた林さんが、法廷ものに挑戦したことだけでもすごいですね。裁判の仕組みなど、よく書かれていると思いました。タイトルの8050は80歳、50歳という意味です。


池波正太郎著 「雲霧仁左衛門」


雲霧仁左衛門の一人舞台を見た後で読んでみましたが、登場人物があまりにも多すぎて、何がなんだか分からなくなり、途中で放り出してしまった小説です。池波正太郎のものは初めてでしたが、こういう小説を書く人だとは知りませんでした。


宮尾登美子著 「きのね 上下」


かなり昔に読みましたが、ちょうど今、市川團十郎白猿の襲名の時期なので読み直してみました。これは11代目について書かれています。彼の奥さんになった人の話です。ここまで書いてしまって大丈夫だったのだろうか、と思わせるすごい内容です。さすが宮尾さん、物語の展開や話術がものすごくうまいと思いました。


今年もいろいろな小説を読んできました。ほとんどが図書館で借りてきたものです。

小説以外の地理や平安時代の解説本、趣味の組紐の本などは購入して読んでいます。

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「一日一句」

寒い夜 布団で腹ばい 読書どき



2022年12月30日金曜日

冬のフォークダンスファッション

11月の初めに、フォークダンスのパーティをしましたが、その後も練習は続けています。

練習会場が変更になった時もありました。

「健康活動広場」という市の施設でした。我が家からは歩いて5分くらいで行けるので楽ちんなところです。


外装工事も終わったので、きれいな建物になりました。


この日の練習の後は、みんなで近くのスパゲティ屋さんに行って、一緒に食事をしました。


開店記念だとかで、スパゲティとサラダ、フリードリンクがついて1000円のランチでした。

このところ寒くなってきたので、スカートもちょっと厚手のものになりました。どれも古着屋さんで見つけたものなので、ワンコイン程度のものばかりです。

こちらはちょっと大人っぽいタイトスカート。裾がひらひらしています。

こちらはチエックのセミロングスカート。なんだか女子学生気分です。


こちらは先輩から譲っていただいた手作りのギャザースカート。


こちらは先生から拝借したカラフルなパッチワークのスカート。
お隣はいつも楽しい先輩です。とてもオシャレな方です。

ということで、フォークダンスではファッションも楽しんでいます。

着物もそうですが、普段着られないような色や柄の服は、着るだけで楽しいですね。

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「一日一句」

冬の日は ロングをはいて 踊ります


2022年12月29日木曜日

【二ヶ領用水2】師走のわくわく体験記 2

川歩きは、歩いているその時間も楽しいものですが、その前後の時間も面白いものです。

それは旅行に行く前と、帰ってきてからの楽しみにも似ていますが、それよりもかなりマニアックな楽しみがあります。

川歩きの事前には地図で確認する、インターネットで情報を集めるなどは当然です。

そして実際に歩いてみる、写真を写すなども当たり前。

そして戻ってから、もう一度地図で確認する、情報をまとめるなどの楽しみがあります。

かなり自己満足な楽しみですが、これはもしこれから老化が進み自分で歩けなくなっても、いろいろな方法で調べてみる、という楽しみは残っていると思うのです。

(こちらは川歩きをした日の朝の富士山)

さて今回の川歩きの本来の目的は二ヶ領用水を歩くことでしたが、バスに乗り遅れたというハプニングのため、旧三沢川も歩いてみるという楽しみが生まれました。

この旧三沢川というのは、(新)三沢川とは違います。そちらは2021年の春頃から、何回かに分けて歩いていた川です。

三沢川自体は、多摩川水系の支流の一級河川です。

よみうりランド駅から稲城を通って若葉台駅まで歩いたことがあります。

さて、今回の旧三沢川ですが、歩いた後に次のような情報が分かりました。

以下は、川崎市の河川課からの情報です。

◆旧三沢川は、よみうりランド近くにある川崎市多摩区菅仙谷という地点が源の河川。

◆この川は北東に向かって流れて、菅馬場というところで準用河川の二ヶ領本川と合流する。

◆長さは約2キロ。

私たちはこの旧三沢川のうち、府中街道とぶつかる北浦という地点で、この川沿いの道に入りました。


そして菅馬場の合流地点の北星橋まで歩きました。のどかな住宅街に流れる川でした。

途中、通った橋は水道橋、沖河原橋、沖川原橋です。

そのうち、水道橋は「人道」(木製)と、普通の橋が並行して架かっていました。


こちらは現代風の橋でした。


こちらは沖河原橋ですが、次の橋は沖川原橋という名前でした。どちらが先に名付けたのでしょうね。


このあたりで二ヶ領用水と合流していました。用水へ下る階段がありましたが、かつては、ここで農作物を洗っていたのでしょうか。


こちらは沖川原橋です。

これから先は二ヶ領用水となりますので、また別のブログにアップします。

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「一日一句」

古き川 歩けば楽しい 冬景色


2022年12月28日水曜日

【二ヶ領用水1】師走のわくわく体験記 1

それは友人がfacebookにアップした1枚の写真から始まりました。

その写真はこちら。

彼女の散歩コースの途中にある橋の袂で見つけたそうです。

えっ、橋に人の顔があるなんて!

橋巡りが好きな私ですが、こんな橋は今まで見たことがありません。

ちょっと検索してみると、この橋は二ヶ領用水に架かる台和橋という橋で、そしてこの顔の人物は、小泉次大夫さんという用水奉行だったということが分かりました。

橋のある場所は、川崎市の北部ですが、そこは私の住んでいるところからは多摩川を渡り、その次の稲田堤駅からバスで行けるところでした。

それならどうしても行ってみたいと思い、暗渠マニアのCさんを誘ってみると、一緒に行ってくださることになりました。力強い相棒です。

ということで、師走の某日、川崎市バスの「城下」というバス停で待ち合わせることにしたのです。

ところがちょっとしたミスが起こり、そのバスには乗れなくなってしまいました。次のバスが来るまでは40分ほど待たないとなりません。それでは、ということ次のバス停まで歩いてみることにしました。

それでも次のバス停まで歩いても、まだ時間はたっぷりあります。

こちらの橋は、以前も歩いたことのある新三沢橋です。梨の絵がかわいい橋です。


バス通りをのんびりと歩いて行きました。
お地蔵さんも立っている、のどかな道でした。


そしてその先には旧三沢川という川がチョロチョロと流れていました。

川を見ると、ついついそこを歩いてみたくなる私たち。

まっすぐにバスの通る道を歩くよりも、この川を辿ったほうが面白そうだということになり、川の横の細い道を歩くことにしました。

そしてその川を歩いていくと、次々に楽しい発見が待っていたのです。

「災い転じて福となす」ではありませんが、バスに乗り遅れたことによって、楽しい川歩きができました。

Cさん、ありがとう!

この項、まだまだ続きます。

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「一日一句」

冬の橋 お奉行さまの 歴史あり


2022年12月27日火曜日

骨董アンティーク・手作りフェア@八王子

前から一度、可愛くてかっこ良いものを販売している 「ラブズキモノ」に行ってみたいと思っていたのですが、ちょいと遠いし、なかなかチャンスがありませんでした。

それが京王八王子駅近くに出店するというので、出かけてきました。

場所は京王八王子からJR八王子方面に向かったところです。

実はその場所は、もう40年ほど前に行ったことがありますが、あまりよい記憶がなかったのです。ところが行ってみてびっくり。すっかりきれいな建物に生まれ変わっていました。

名前も「東京たま未来メッセ」というカッコいい呼び名になっていました。本名は都立多摩産業交流センターというお固い名前のようですが。

そこには骨董品や手作り品を売るブースがたくさんありました。

体育館のような広いスペースに、所狭しとお店が並んでいました。

お目当ての「ラブズキモノ」さんはすぐに見つかりました。着物姿の人がたくさんいたからてす。


ブースの中では、かっこいいマダムと若々しいお嬢さんが対応していました。

リサイクル着物や帯、小物、手作りアクセサリーも売られていました。

私が気になったのは、鮮やかな青い名古屋帯でした。そこに白いバラのような龍のような大胆な絵柄がありました。

どんな着物に合わせるのか迷っていましたが、お嬢さんが黒の着物を持ってきて合わせてくださいました。

そうか、黒にも合うのね、とがってんが行きました。

お嬢さんのかっこいい帯結び。

ということで青い帯を持ち帰って、手持ちの黒い着物に合わせてみました。


淡い水色の着物に合わせたら、全然、印象が変わるでしょうね。

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「一日一句」

冬空に きりりと冴える 青の帯



2022年12月26日月曜日

マリー・クワント展

今から半世紀以上も前のこと、街にはミニスカートが流行り、首相夫人が渡米する時のスカートも、膝小僧を出したというので評判になったことがありました。

私は大学に入学した頃だったと思いますが、もちろんミニスカートでした。

今回はそのミニスカートの生みの親であるマリー・クワントの回顧展に行ってきました。会場は渋谷のBunkamuraにあるザ・ミュージアムです。


会場内には4箇所、撮影OKの場所があったので、写してきました。

私にとってのマリー・クワントのイメージは、お花のロゴマークかな。

彼女はデザイナーとしてだけではなく、事業家としても天才的才能の持ち主だったのでした。1960年〜70年代に大活躍された方です。

こちらは彼女が25歳のときに、最初に出したお店「BAZZAR」。

それまで上流階級を対象にしていたファッション界でしたが、彼女は「自分の着たいもの」「若い女性が着られるもの」を中心に服作りを始めました。

その後、洋服はもちろんのこと、雨具、レインシューズ、ストッキング、下着、そして化粧品など、女性が身につけるものすべてをプロデュースしていたのでした。

またデザインの変革だけではなく、素材に関しても新しい工夫をたくさんされたそうです。たとえばジャージーとかポリ製品などの新素材を活用して、着やすいもの、扱いやすいものを生み出しました。

会場には懐かしいデザインの服がたくさん展示してありました。ジャンパースカートなど、懐かしかったですね。そして今見ても、まるで古臭い雰囲気はありませんでした。

何よりも印象的だったのは、ツイッギーの大きな写真ですね。彼女の来日は1967年だったそうですが、となると私はまだ高校生だったようです。

ビートルズが来日したのはもう少し前だったかしら。

いずれにせよ、一世を風靡しましたね。

「丈も時代も変えたミニの女王」とありましたが、ほんとに時代を変えた人だと思います。

マリー・クワントさんは、現在、92歳のはずですが、ご健在だそうです。

女性の意識と、ファッションを変えた人でしたね。

この展覧会は2023年1月29日まで開催です。

そういえば、渋谷の東急デパートが解体されて無惨な姿を表していました。なんだか可哀想になり、写真を撮る気になれませんでした。

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この日の装い。

ちょっと派手目にしてみました。

「日本橋きもの倶楽部」でいただいてきた1000円の朱色の紬。


帯はご近所のfb友達から譲っていただいたもの。黒字にカラフルな水玉模様のような柄があり、とても締めやすい帯です。

帯締めは自作ですが、ちょいと失敗作なのです。

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「一日一句」

冬だって 昔はミニで 闊歩した

2022年12月24日土曜日

クリスマス・マーケット

facebookの市内情報に、クリスマスの手作り展があるというので出かけてみました。

だいたいの場所は分かっていたので、自転車で行きましたが、ところがかなり迷ってしまいました。私は土地勘は良い方なのですが、今回はぐるぐると廻り、目的地にたどり着いた時は疲れ切っていました。

それでもお店の可愛い看板を見たら、癒やされました。


店内には、いろいろな手作りグッズがありました。

FB友達の作品も飾られていました。


そして何よりびっくりしたのは、以前、いろいろとお世話になった方の革のアクセサリーを見つけたことでした。

最近は、彼女の動向がよく分からなかったのですが、手作りを続けていることが分かり、嬉しくなりました。

いろいろな作品が並んでいましたが、水色とピンクの小さなブローチをいただいてきました。

そして自作の組紐に付けてみました。

なんとなくクリスマスっぽくなったかな。

ということでクリスマスとはあまり縁の薄い私ですが、少しは気分が出たようでした。

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「一日一句」

手作りで 心あたたか クリスマス