2016年11月30日水曜日

グアム2016 その3.ケニアの布

グアムに行くとき、周囲の人たちから
「とても暑いところなので、着物は止めた方が良い」というアドバイスがありました。

また、私が着物を着ることをあまり好まない家族からも
「今回だけは着物は着ないでくれ」と言われていました。

それで挙式の時は着物をリメイクしたロングワンピース▼にしましたが、他のときはパンツ姿でした。

でも私は、やはり腰をきゅっと巻くスタイルが好きなのです。
着物を着るときは、身ごろを後ろから持ってきて、前で重ねるときが、いちばん好きなシーンです。
布でお腹やお尻をまとうと、なんとなく心身共に引き締まるような気がするのです。

それに加えて、グアムは冷房が非常にきついので、スカートだけだと死にそうに寒いのです。

暑い国ほど、女性の衣類は、腰の部分は巻物をしているのではないのかしら、と思っています。

ということで、かつてアフリカに住んでいた時、旅行先のケニアで見つけた大きな布をちょっと加工した巻スカートを持参しました。

ベッドカバーくらいの大きさがあるので、端を切り取って、ミシンかけをして紐を作り、ぐるっと回して結んで着るようにしてあります。
タイの女性が着るような巻きスカートの要領です。


黄金色に、焦げ茶の配色です。
大きなヤシの木と、ヨットが浮かんでいて、モンバサあたりの海辺の風景が描かれています。

グアムの景色と、ケニアの海辺の景色は同じではありませんが、巻スカートに作り直してして正解でした。
着物と似た感覚で着られます。


この写真は、ちょいと飲んだ後なので、顔が赤くなっています。

ケニアの布が、まさかグアムで役立つとは思いませんでした。

暑いところに暮らす人の知恵を、ありがたく採用させてもらいました。





2016年11月29日火曜日

グアム2016 その2.お花たち

グアム滞在中は、家族がいたので、あまり花をカメラに写す時間がありませんでした。
それでもやはり赤く鮮やかなハイビスカスの花には目を引かれましたね。


常夏のグアムには赤い花が情熱的です。


ところで、グアムの花(州花)はブーゲンビリアだそうです。

ブーゲンビリアは今では日本でもよく見かけるので、あまり写真を写そうとは思いませんでした。
花弁のように見えるところは実は葉っぱで、中にある白い小さな部分が花に当たるそうです。
車のナンバープレートに、ブーゲンビリアが描かれていました。
南国らしいですね。

こちらの白い花は、日本でもよく見かけますが、名前を忘れてしまいました。
うちの鉢植えにもあったと思うのですが、すぐに忘れてしまいます。


こちらは大きな木に咲いていた花ですが、何の花でしょう?


私は昔、アフリカに住んでいたので、グアムでこの花を見かけたときはとても懐かしく思いました。
あちらでは「火炎樹(カエンジュ)」と呼んでいましたが、正式名は知りません。
バスの中から写したので、小さく見えますが、とても大木です。


こちらは砂浜に咲いていましたが、ヒルガオ?


白いプルメリアを持っているところです。
中心が黄色で美しい花です。
松田聖子の「プルメリアの伝説」を思い出しますが、とても香りのよい花でした。
この花を髪に飾るときは、未婚者は右に、既婚者は左に飾るのだとか?


こちらはレストランの入り口に飾ってあった植物ですが、とても色鮮やかでした。


一人旅なら写真を撮る時間も自由になるのですが、家族旅行だとそういうわけにもいかず、あまりよい写真が撮れなくて、ちょっと残念でした。


2016年11月28日月曜日

グアム2016 その1.5年半後の挙式

東京に54年ぶりに11月の積雪があったという日、娘たちはグアムで挙式をしました。
海が目の前に広がるチャペルは、とても明るくて美しいところでした。


娘たちは6年前のクリスマスに婚姻届けを出していて、5年半前にハワイで挙式をする予定でした。
5年半前というと、2011年3月のことです。
ところがその直前に、東日本大震災が発生しました。
その影響で、福島にあるお婿さんの実家周辺の交通が封鎖されて、結婚式どころではなくなり、挙式はドタキャンすることになってしまいました。

その後、福島から移転、二人の孫の誕生、お互いの家族の病気や手術、娘たちの引越などあれこれありました。
最近になり、ようやく落ち着いてきたので、挙式をすることになったのです。

結婚式では、5歳の男の子が、指輪を運ぶ係りをしました。
緊張していたようですが、みごとに役目を果たしました。

こちらは式次第です。


赤いアロハシャツを着た夫が、バージンロードを娘の手をとって歩いてきました。
娘の腕が、夫の手からお婿さんの手に渡されたときには、ちょっと感激しましたね。

挙式の間はプロのカメラマンが撮影していたので、私たちは写真は写せませんでしたが、終了後には自由に撮影することができました。

牧師さんも、英語と日本語で、二人を祝福してくださいました。


ウェディングドレスは日本でレンタルしたものだそうでうが、裾の長いドレスが似合っていました。

出席したのは、お互いの家族だけの小さな結婚式でしたが、とても良かったと思いました。

下の写真は、式が終わったところなので、1歳の子どもを抱っこしています。
孫も式の間はとても大人しくしていてくれたので、助かりました。


私たちも、孫たちと一緒に記念撮影。


実は式の前には、海辺や町中で、写真撮影がありました。
カメラマンやスタッフの人たちに囲まれて、娘も女優さん気分だったのでしょうか。


 お婿さんも足の組み方や視線まで指図されて、まるでモデルさんになったようでした。


ほんとうにたくさんのショットを撮り、お疲れ様でした。


ホテルの中の階段でもドレスを引きずって、写真撮影がありました。


ママが撮影中は、パパに抱っこされている孫娘です。


私たちは砂浜では見ているだけでしたが、街中では一緒に歩き、交差点で「こうやって手をあげて」とか「にこにこ笑って」とかポーズを注文されて、嬉しいやら恥ずかしいやらで大変した。

親まで撮影されるとは思ってもいなかったので、びっくりでしたが、よい思い出になりました。

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この日の装い。

グアムは暑いので着物では無理だと思い、式では弥弥さんにリメイクしていただいたロングワンピース▼を着ました。
グアムの海や空の色に合って、良かったと思いました。


グアムはクリスマスシーズンに突入していたので、サンタさんと一緒なのです。



2016年11月23日水曜日

ちょいと留守にします

今日から週末まで、ちょいと留守にします。

行先は南の島です。


ブログはお休みすると思いますが、facebookは更新できると思います。

今週は東京でも雪が降るかもしれないとのこと、みなさん、お元気でお過ごしくださいね。




2016年11月22日火曜日

日比谷で帯結びレッスン

先日、日比谷まで出かけてきました。
そう、このゴジラがいるところです。
(実は、意外と小さいのですよ。)


といっても、話題の「シンゴジラ」を見に行ったわけではありません。

日比谷シャンテの中に入っている「都粋(といき)」▼さんというお店に行ったのです。

ここは昨年オープンした着物屋さんで、素敵な着物をとてもリーズナブルなお値段で扱っているお店です。
先月、備後デニム着物▼を作っていただいたのも、こちらです。

このお店にはとても明るくて素敵な店長さんや、しっかりものの店員さんたちがいらっしゃり、怖~い呉服屋さんというイメージはありません。

私は今回は「角出し」のレッスンをマンツーマンで受けてきました。

実はこれまで角出しという結び方は、私には似合わないものだと思っていて、一度もやったことがなかったのですが、どういうわけか急に思いついてやってみたいとトライしたのでした。

角出し結びにするには長めの帯の方がよいというので、カラフルな格子帯をして行きました。
普通の長さ(360センチ)の開き名古屋帯ですが、チビなのでお太鼓も小さいので、私にとっては長い帯なのです。

自宅を出るときは、普通のお太鼓結びでした。


帰宅後は、こういうちょっと小粋な結び方になりました。
これが角出しです。


鏡越しの写真だと、あまり違いが分からないかもしれませんね。

こちらは、お店で、店長さんに写していただいた写真です。
こんもりと丸くて、キャンディの包み紙のようでしょ。
(着物の背中がぐしゃぐしゃですが、そこはあまり見ないで。)


帯はもう一枚持参しました。
こちらはビミョーな長さ(400センチ)で、おまけにフニャフニャしていて結ぶのに苦労する洒落帯(?)です。
店長さんにご指導いただいて、こんな感じになりました。
ふっくらしていて、我ながら、ちょいと可愛い?
上の帯とは、ほんの少し結び方が異なります。


どんなふうになっているかというと、横から見るとこういう構造になっています。
帯締めを下の方から、前に向けてぐっと角度を作って締めています。
特訓中は暑かったので、扇風機をつけていました。


ということで、都粋のみなさまには大変、お世話になりました。
都粋さんのブログ▼でもちょっとご紹介していただきました。

まだ完全にマスターしていないので、もう少し自主トレをしてみます。

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この日の装い。

世田谷ボロ市で格安で買った無地の紬です。
でも後ろ身ごろが広すぎて、なんとなくもっさりしています。
どうも似合わないな。


帯はぽわるさんで求めた木綿の帯。

叔母の遺品の帯締めをしています。
昔っぽいところが好きです。








2016年11月21日月曜日

筋肉には楽をさせるな!

私が通っているスポーツジムにはいろいろなメニューが用意されていますが、私がよく利用するのが、ダンベルのクラスです。
両手にダンベルを持って、持ち上げたり、スクワットをしたりしています。
いつもは女性のインストラクターなのですが、ある日、若い男性のインストラクターが代行で指導してくれました。


その先生は、「たまには違った運動をしましょう」ということで、張り切って教えてくれました。

いつもはゆっくりとする動作も、
「なるべく早く、なるべくたくさんの回数をしましょう、
いつもよりもねじる動作を入れたり、放り上げたりしてみましょう」
ということでレッスンを始めました。

ちょっとやってみると、いつもと違うので、すごくきつくて、息がハーハーになりました。

でも「やりきった」という感覚があって、とても充実した気分になりました。

宅急便が来て荷物を持ち上げる時とか、布団を押し入れに入れる時とかに役立ちそうでした。

先生に言わせると、とにかく「筋肉には楽をさせてはだめ」とのこと。
同じレベルの運動だけを続けていると、筋肉は怠けてしまうこともあるそうです。

それで、いつもは使わない部分をたまには使って、筋肉を脅かしてやり、身体を鍛えるのがよいそうです。

先生は「翌日は筋肉痛になるかもしれませんよ」とおっしゃいましたが、おかげで痛くもならずに助かりました。

年をとっても、新しい動きや、新しいできごとに挑戦できるのは嬉しいことですね。


2016年11月20日日曜日

男物の着物

私の叔母が亡くなって、たくさんの着物や帯をいただいてきました。

この叔母は、自分でも着物を縫ったり、着やすいように直したりするのも趣味でした。

そして、私は遺品の中から、まだ縫いかけの藍色の素敵なウールの着物を探し出しました。
ちょっと見たところ、背縫いや、袖はすでに縫い上がっていて、居敷当てまでついていました。
残りはおくみと衿を縫って、袖を付ければ完成という状態でした。


私と叔母はほとんど寸法が同じなので、その縫いかけの着物を仕上げて、自分のものにしようと目論んでいました。

ところがです、よくよく見ると、その着物は丈が短くて、男物だったのでした!
叔母は叔父のために縫っていたのでしょうが、叔父が亡くなってしまって、そのままにしておいたのだと思われます。

でもこのまま放っておくのも勿体ないので、練習用にお直し教室で自分で縫い上げてみようと思ったのです。

久しぶりに出かけた立川にある五箇谷さんです。


先生にお尋ねすると、「ここまでやってあるのなら、後は簡単よ」ということで、まずは両脇を縫いました。
そして次はおくみを付けました。

今回はここまで。

後は脇を始末して、裾をくけて、衿と袖を付ければ、なんとか形になるとのこと。

出来上がった男物の着物は、やはり身近にいる夫に着てもらうより仕方ないでしょうか。
とはいえ、着物など見向きもしない夫に、どうやって着せたらよいか、今からちょいとした悩みです。

こちらはお直し教室の先生の後ろ姿。
丈が短かったので、黒の布を継ぎ足したという紬が素敵でした。
帯も工夫して作られたそうです。


こちらは遠方から通われていた生徒さんです。
お二人とも上品な着物姿でした。


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この日の装い。

お婿さんのお母さんからのいただき物の小紋です。
写真では分かりませんが、紅葉や秋の花などが全体に描かれています。


お母さんはベテランの和裁士さんなので、私の寸法に合わせて直してくださったので、着やすい着物です。

帯は、だいぶ前に買った柿色のものです。
最近はあまり登場しなかったのですが、青い着物に秋らしさをプラスしようと思って、久しぶりに締めてみました。

2016年11月19日土曜日

東京染ものがたり博物館@早稲田

先日、着物友だちとともに、早稲田にある「東京染めものがたり博物館」▼にお邪魔しました。


ちょうど「紺屋めぐり」▼の最中で、見学や体験ができるようになっていました。


これは新宿染色協議会の主催で、落合、高田馬場、早稲田の3エリアにある染色12業種、24工房をめぐる3週間にわたるイベントです。

その中で、早稲田エリアにある「富田染工芸」▼に行きたいという話がまとまりました。
そこでは「東京染ものがたり博物館」が併設されていたのでした。

博物館は神田川の面影橋近くにありました。
ここは、太田道灌の逸話にある山吹の里の地とされていて、また都電の荒川線が走っているところです。


玄関には博物館の看板が立っていました。


みなさんではい、チーズ。
朝早かったので、まだちょっとお顔がこわばっているかな。


後ろに見える建物はなんと大正3年築だそうです。
関東大震災や太平洋戦争もくぐりぬけてきた老舗なのですね。


「東京染ものがたり博物館」のパンフレットから少し抜粋してみます。

江戸幕府が開かれてから、江戸(東京)には多くの人が集まるようになりました。
とくに武士が着る裃(かみしも)に使われる小紋や、海外から渡ってきた更紗を染める業者が、良質な水を求めて、神田や浅草で仕事をするようになりました。

しかし明治時代以降、川の汚れが目立つようになり、染色に適した水質を求めて、業者は神田川のほとりに移転したそうです。

そして大正時代以降、新宿は江戸時代からの伝統を守り続けてきたということです。

さて、富田染工芸では、東京染小紋と、江戸更紗を扱っています。

工房の中にお邪魔してみました。
染色に使う刷毛がたくさん並んでいました。


作業をしているところを見学させていただきました。
「板場」と呼ばれるところで、型紙を洗っているところです。


ここでは半襟やランチョンマットの型染の体験もできるということでしたが、今回は時間の都合上、見学だけとなりました。
体験をするときは、下の写真にあるような型から好きなものを選んで、染色をするそうです。


東京染小紋(江戸小紋)について、いろいろと実物を見せていただきながら説明して下さいました。
小紋染は室町時代からあったそうですが、江戸時代になって発展します。
型紙に彫られた型により染模様を作り出します。
小紋柄には、霰(あられ)、鮫(さめ)などいろいろな種類がありますが、家によって使う柄がきまっていたのだとか。
江戸時代中頃になると、庶民の間でも用いられるようになり、それまでの品格を重んじる柄に、自由な感覚がプラスされるようになりました。

下の写真は、江戸小紋の型紙を作り出す道具です。
彫刻刀のようなものですが、これは手作りされるそうです。
敷いてある反物は角通しと鮫小紋ですが、信じられないくらい細かい模様でした。
型紙だけでウン十万円もするそうです。


お人形さんがたくさん並んでいる可愛らしい模様の江戸小紋もありました。


こちらは江戸更紗ですが、手前が白生地に1回目のラインが入っただけの状態です。
奥に行くにしたがって、色を重ねていったものになります。


こちらは36回の色を重ねたもの。
本当はもっとこっくりとした美しい色でした。


出来上がった反物を眺めて、感激しているところ。
ほんとうに手間がかかっているのですね。


一緒に参加したみなさんは、ご自分で染色をしたことのある方ばかりでしたので、工房の職人さんにも専門的な質問をされていました。
また職人さんも、私たちがみな着物姿でしたので、詳しい説明もしてくださいました。

工房のお隣にあるお店には、さまざまな反物が並んでいました。

美しい反物に囲まれて、うっとり気分に。
みんなそれぞれお気に入りの反物を探し出していました。


こちらは型紙を素敵に活用した屏風です。
どこかの料亭に行ったような気分になれますね。


私は江戸小紋というと、なんとなく地味なものだと思っていましたが、元の白生地の文様や、ちょっとした工夫を加えることによって、可愛らしくも華やかにもなるものだと、発見しました。

また反物は水平に広げて見るだけではその良さは分からず、身体にまとってみてこそ、美しさが格段に違うのだと思いました。

職人さんからじかにお話を伺うことができて、本当に良かったと思いました。

神田川のあたりには桜の並木道になっていて、お花見の季節にはさぞ美しい風景が見られると思います。
そのころにはお店の人も、模擬店を出して焼きそばなどのサービスをするのだとか。
来春には是非またお邪魔してみたいと思いました。

早稲田エリアの「紺屋めぐり」は11月20日(日)まで開催中です。

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見学をした後は、高田馬場駅まで戻り、「自然派野菜料理 カーポラヴォーロ」▼でランチをいただきました。

さぁ、いただきます。


前菜にはいろいろな種類の大根と人参が盛り合わせてありました。
とてもカラフルできれいでしたよ。
メインのパスタは4人が別々の料理を注文しました。
デザートは栗がふわふわのムースのようなお菓子でした。


こちらはお店の方に写していただきました。
お忙しいところ、おばさんたちの願いを聞いていただき、ありがとうございました。


私が写っている写真は、みなさんが写したものを使わせていただきました。
ありがとうございます。

短い時間でしたが、楽しいひと時をすごすことができました。
一人でふらりとお散歩をするのも好きですが、同じ趣味の人とお出かけするのも、楽しいですね。

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この日の装い。

先日、八王子娘のイベント▼で求めた着物です。
黒×ワインレッドの年輪模様。
なんと800円でした。


帯は「ろっこや」▼さんのレインフォレストで、きりりとしてみました。