2020年9月30日水曜日

俳句一年

 「自分史まつり」というイベント▼で俳句に出会ってから、ちょうど1年経ちました。

その間、駄作ばかりですが、365日、毎日俳句を作っていました。

その1年前のイベントで自分史の講師をされたMさんと、先日、あるクラシックなムードのカフェでお会いしました。


美味しいケーキが有名なお店だというので、マロングラッセをいただきながら、おしゃべりをしました。

現在、彼女は俳句の講師格に認定されたそうで、素晴らしいですね。

その彼女から、何冊か、俳句のおススメ本を紹介してもらいました。

こちらはNHKテキスト。これは本屋さんですぐに購入しましたが、今月号は「俳句手帖」という付録も付いてました。


こちらは日めくりカレンダー。一枚一枚めくるのは、なかなか楽しそうです。


こちらは、以前、読んだ「桜木杏 俳句はじめてみました」と同じ著者の本です。添削が分かりやすいそうですが、「入門」とはいえ、かなりレベルが高そうでした。

ところで、俳句の本は私には高尚すぎて、あまり参考にならないことも含まれています。

都会(都心ではありませんが)のコンクリートジャングルの中に住み、自然の風景もすぐには目にできず、季節感もあまりないような環境にいるので、「稲刈り」とか「案山子」とかが秋の季語だと言われても、ピンと来ないのです。

また季節感も昔とは異なりますし、何しろ今年はどこを見てもコロナ色の世界なので、かっこいい俳句など、素人には簡単に作れるわけがありません。

それでもとにかく、毎日、ない知恵をひねっていました。

その中でいちばん感じたのは、花や空などの移り変わりです。

去年の曼珠沙華から始まり、キバナコスモス、すみれ、椿、桜、桃、チューリップ、ばら、紫陽花、ひまわり、、、1年間で本当にたくさんの花と出会うことができました。






俳句自体は上達しなくても、美しい花を写真に収めることができたのは、幸せでした。

そうそう、面白いサイトを見つけました。「俳句自動作成」▼というもので、コンピュータが適当に五七五の俳句っぽいものを作ってくれるのです。クリック一つで俳句ができるので、お遊びには良いですよ。

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「一日一句」

秋高し俳句作りて早や一年




2020年9月29日火曜日

「薫大将と匂の宮」

 「源氏物語」は紫式部が書いた長編小説で、主人公は光源氏だということは、どなたもご存知だと思います。

ただ、光源氏が主人公だったのは、全体の8割くらいで、最後の10巻は光源氏が亡くなってからのお話です。

では、その部分は誰が主人公になったかというと、二人いて、一人は光源氏の息子(と言われているが、本当は違う)の薫であり、もう一人は光源氏の孫である匂宮です。その二人の貴公子たちと、愛人たちのお話です。ちなみにこの二人は、名前の通り、とてもよい香りのする人たちでした。

今回私が読んだこの「薫大将と匂の宮」という小説は、著者の紫式部が作りだした二人の男性が、恐ろしい事件を起こし、そしてそれを著者である紫式部が解決していくという、何とも変わった推理小説でした。

そしてその小説では「宇治十帖」といわれる巻に登場するヒロインたち(浮舟、中の君)や、主人公の一人である匂宮も次々に殺されてしまい、薫が殺人犯に仕立て上げられてしまうのです。

そしてまたおかしなことに、文中には紫式部がすごく嫌っている清少納言まで登場するという賑やかさ。

よくもこんなおかしな物語を作り上げたものです。

この小説は 岡田鯱彦という人が1950年に書いたもので、今年2020年に創元推理文庫から出版されています。現代の小説ではないので、文章がなんだか読みにくいのですが、発想は面白いですね。

読んでいくうちに、本当に薫や匂宮がこの世に存在していたかのような錯覚を覚えてしまいそうになります。

「宇治十帖」は、私が読んだ限りでは、なんとも中途半端な終わり方をしていて、本当にこれで終わりなのか、とずっと思っていました。

それが一応、終止符が打たれたわけです。

ユニークな小説でした。

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「一日一句」

秋の夜の長きを楽しむ源氏もの



2020年9月28日月曜日

久しぶりの浄瑠璃ライブ

コロナ禍になってから、観劇や音楽鑑賞の機会も少なくなっていましたが、先日は久しぶりに浄瑠璃のライブに行ってきました。

小雨の降る中、四谷三丁目の会場へ向かいます。

野澤松也さんの浄瑠璃弾き語りです。

会場では、コロナ感染拡大防止のため、体温計測、アルコール消毒、住所の記載など、スタッフの方が念入りに準備をされていました。


お茶菓子と飲み物が提供されました。今回は3部制で、3回とも鑑賞する方のために、お茶菓子も3種類用意されたそうです。素敵な心遣いですね。


定員も少なくしての鑑賞です。

前列に座ったお客さんは、このようなフェイスシールドをすることになりました。これはクリアファイルのようなものに、眼鏡型のものが付いていて、それを耳にかけるのでした。ただし、かけていると暑苦しいし、景色が少しゆがんでみえるような感じがしました。

さて、ライブが始まりました。

いつものように松也さんの三味線談議からスタートでした。

浄瑠璃の三味線は、棹の部分と、胴の部分の角度を変えて演奏できる、ということは知りませんでした。恋愛物や時代物などの話の内容によって、音色の変化をつけるのだそうです。

最初の出し物は創作「天晴桃乃鬼退治」(あっぱれもものコロナたいじ)でした。

桃太郎の鬼退治を今の社会に合わせて、「コロナ退治」のお話にしていました。マスクのことや、アビガン、ステイホーム、クラスターなどの単語が散りばめられていて、面白いお話になりました。

その後は、換気のために窓を開けました。気持ちが良かったです。

古典は「生写朝顔話」というお話の中の、笑い薬の段でした。松也さんが豪快に笑っていました。演奏もダイナミックでした。

この2本だけでもお疲れだと思いますが、それを3回、合計6曲も演奏されるとは、大変なことですね。さすがにプロは違います。

ライブが終了して、三味似粋人(シャミニスト)ジャパンのKさんと撮影。

みなさま、本当にお疲れ様でした。

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この日の装い。

雨だったので、濡れても大丈夫なセオアルファーの市松着物。


それに初おろしのやはり濡れても大丈夫な長羽織。脛の半分くらいまである長さにしてもらいましたが、うーん、私に似合ったかどうか、分かりません。


帯は、数年前に参加した着物交換会で、どなたも手を出さなかったので、最後にいただいてきた黒×シルバーの名古屋帯。とても重宝しています。

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「一日一句」

雨の月三味の音が響きけり


2020年9月27日日曜日

さよなら新宿西口

新宿駅西口が新しくなるというニュース▼がありました。

小田急デパートをはじめ、あのあたりのビルが一新されるようです。

こちらは未来予想図。

それに伴い、「新宿西口メトロ食堂街」▼は9月末で閉店するところが多いようです。

ここにはタカノフルーツパーラーや蕎麦屋さん、ラーメン屋さんなどいろいろなお店が入っていました。

私もたびたび利用していたので、昨日、新宿を通った時、最後に「追分だんご」で甘味でもいただこうと思いましたが、いやいや同じことを考える人がいるようで、お店は長蛇の列になっていました。

仕方なく諦めて、通路の角にあるジューススタンドに行ってみました。ここのジュースは安いので気軽に利用できるお店でした。


地下鉄に乗り換えるときに通る道にあるので、何回となく利用したお店です。というのも私はランチはあまり外では食べなくて、時間が過ぎても家で食事をすることが多いのですが、それでも喉は乾くので、よくここでランチ代わりにジュースを立ち飲みしました。

今回はフルーツミックスジュースにしましたが、記念のおまけまでいただきました。

小さなファイルでしたが、何かと思ったらマスクケースだそうです。なかなかよいアイディアですね。

そこには「54年間ありがとうございました」と印刷されていました。

54年前と言えば、私もまだ高校生の時代でしたよ。

その後、あのあたりは「新宿西口広場」としていろいろな出来事が発生したのでした。ベ平連のデモ隊が集まったり、フォークソングシンガーとみんなで歌ったり、機動隊が催涙ガスを発射したり、ホームレスが寝泊まりしていたこともありました。

個人的には、あの地下にある交番の前で、よく待ち合わせをしていたものです。

ここは半世紀以上も頑張っていたのですね。

新しいビルは48階建てになり、完成は2029年だそうですが、その頃の世の中はどうなっていることでしょう。

私もまだ生き延びているでしょうか。

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「一日一句」

雨上がり単衣で歩けば肌寒し


2020年9月26日土曜日

オンラインのサロンミーティング

ここ数年、携わっていた高齢者の生活をサポートする有償ボランティアですが、コロナが始まってからお休みをいただいていました。

先日、所属している団体から、オンラインでのサロンを開催するというお知らせがありました。

サロンというのは、毎月1回、同じボランティアをしている人やスタッフが事務所に集まり、お茶を飲みながら続けていた話し合いのことです。

そのサロンを、オンラインでしてみるということでした。この試みは初めてとのことでした。

ずっと休んでいる私が参加してよいか、躊躇したのですが、とりあえず参加してみました。

私はこれまでは趣味の活動ではオンラインを利用していましたが、仕事に関係するのは初めてでした。


Zoomでのミーティングでしたが、半年もお会いしていない担当スタッフとお顔が見えて話ができたので、懐かしくなりました。

またこれまでお会いしたことのない方や、大学からの実習生ともお話ができて、楽しい40分を過ごすことができました。

この団体の仕事など、もう少しSNSで発信したほうが良いのではないか、とか高齢者に役立つスマホの使い方などをサポートしても良いのではないか、とか提案してみました。

オンラインミーティングにトライしてみて、良かったです。

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「一日一句」

オンライン秋の長雨吹き飛ばす



2020年9月25日金曜日

三越→高島屋→大丸

昨日は台風12号の襲来が予想されていましたが、雨も風もほとんどなかったため、日本橋界隈のデパートをはしごしてきました。

まずは日本橋三越で「日本伝統工芸展」。今年で67回目になるそうです。


陶芸、木竹工、金工、さまざまな工芸品がありましたが、私の興味は染織の部の着物でした。さすがに美しく素晴らしいものばかり。特に友禅染の着物は素敵でしたね。普段はご縁のない友禅染めですが、一度は手を通してみたい、と思いました。

こちらは撮影OKのコーナーです。


染織作品はどれも素晴らしいものばかりでしたが、ただ残念だったのは、紬とか久留米織りとか型染とかがどういう順番か分かりませんが、バラバラに並んでいたこと。できれば友禅染は友禅染コーナーでまとめて、紬は紬だけをまとめて見せてもらいたかったです。

また優雅な着物の隣に、武骨な袴の反物が並んでいたりして、ちょっと興ざめでした。

平日の午前中だったため、会場はそれほど混んでいませんでしたが、私以外、誰も着物を着ていないのは、残念でした。

その後は少し歩いて高島屋へ。

玄関では、バラの花束を持ったお姉さんがお出迎えしてくれました。


催し場でリユース着物の販売があるというのでちょっと見たのですが、リユースとは思えないほどの高額品ばかりで、さすがに高島屋だと思いました。リサイクルとリユースは違うのかしら。

売られていたものは、着物だと20万円程度、帯だと安くても5万円程度のものがずらりと並んでいました。

これなら新品の方が安い、というような高級品ばかりでした。

「バイセル」というところの催しのようでしたが、ざっと眺めただけで失礼しました。

それにしても、三越も高島屋も1階は化粧品コーナーなのですが、お客さんは皆無で、店員さんばかり。インバウンドの時は外国人のお客さんで溢れていたのだろうと思いますが、今の状態では、潰れるのではないかと感じました。

その後は、また歩いて東京駅の大丸へ。

ここに入っている「くるり」が9月末で閉店するので、そのセールがあるというのです。

くるりの着物はセンスがよく、それほど高額ではないので、安心して見ることができました。スタッフの人の対応も良かったです。

そしていただいてきたのが、こちらの黒の市松、裏は鮮やかなピーコックグリーンという洒落帯です。

本当はピンク系の帯を探していたのですが、こちらが目につきました。

2割引きのセールをしていたので、ちょっとどうしようかと思いましたが、いただいてきました。

ということで、収穫があったような、なかったようなデパート巡りでした。

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この日の装い。

地元の神社の骨董市で見つけた千円の銘仙単衣。昔風の井桁模様が気に入っています。


帯は、型染帯。これは軽くて便利です。


やはり濃い色の着物は、着ていて安心感があります。

気温が22度くらいでしたが、着物にはちょうどよい季節ですね。

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「一日一句」

デパートの売り場巡って秋の空



2020年9月24日木曜日

「残り者」

今日の読書案内は、朝井まかてさんの「残り者」。

慶応4年(1868年)4月10日。江戸城明け渡しが決まり、お城にいた者は全員立ち退きせねばならない日。

その日、大奥の呉服之間に残っていた江戸城の奥女中たち5人。

彼女らは官軍がやってくるかもしれないと怯えながらも、徳川家に奉仕していた者として、このまま撤退するには忍びない、その様子や心情を描いています。

普通、大奥の話といえば、将軍の愛妾たちの物語を想像しますが、大奥にいたのはそういう女性たちだけではなかったのです。側室たちの身の回りのお世話をする女中たち、食事の用意をする賄の女中たち、そして美しい衣装を縫い上げるお針子の女性たち。

この小説はそういった奥女中たちのお話です。こんな発想は、男の歴史小説家には思い浮かばないだろうな、と思いつつ読みました。

登場する奥女中のうち、中でも二人のお針子の対立の様子が非常にうまく描かれています。

1人は天璋院(篤姫)方のお針子おりつ。もう一人は静寛院宮(和宮)のお針子もみぢ。

彼女たちは江戸風、京風という立場から、どちらの腕が優れているかを競います。

二人は、同じ上布で、同じものを仕立てます。その「御針競べ」のシーンがとても素晴らしい。

少しだけ、その原文を紹介します。

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もみぢは自分の道具箱から鋏を出して膝の脇に置き、緋毛氈の上に流すように生地を広げる。目の検討だけで柄を合わせ、迷いもなく鋏を入れ始めた。

鮮やかな手捌きで裁ち、瞬く間に針を持っている。麻は下手な扱いをすれば皺が残って取れない。が、もみぢは生地に無理強いをせず、思うがままに泳がせているように見える。しかも、一切、縫い目が流れない。真っすぐに確実に糸目が通り、生地は緩やかなまま波を打っている。

裁ち分けるのは八枚で、身ごろが二枚、袖が二枚、衽二枚、衿は一枚、衿の上に掛ける共衿も一枚、これで計八枚である。

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朝井さんは、上流女性の着物についての知識も深く、また呉服の仕立て方や、縫い方をよくご存知なのでしょう。お針子たちの運針する姿が、目の前に繰り広げられたようでした。

もう一つ素晴らしいと思ったののが、江戸から明治になって再会した約15年後の5人の姿です。

彼女たちは明治維新を経て、どのように変わったでしょう。

江戸から明治への急激な時代の変革を、女たちの視線で見た時代小説です。

表紙の絵も素敵。

そして彼女らを翻弄する天璋院の愛猫「サト姫」さんもよい仕事をしています。木の上に登ったサト姫の姿を思い浮かべてくださいね。


朝井さん、快調の筆運びです。

そうそう、以前、浅田次郎さんの「黒書院の六兵衛」という小説を読みましたが、それの女性版とでも言えるかもしれません。

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「一日一句」

読みふけり栞はさみて秋の宵




2020年9月23日水曜日

実篤公園

4連休の間、みなさん、あちこちにお出かけになっていたようで、羨ましい限りです。

うちはどこにも出かけませんでした。それではあまりに可哀想なので、電車でちょっと先のところまで散策することにしました。

たまたま市報に「彼岸花が見頃です」というお知らせがあったので、市内にある武者小路実篤公園▼に行ってみることにしました。

今年は彼岸花の開花は遅いという噂を聞きましたが、どうでしょうか。


ここは武者小路実篤が晩年の昭和30年(1955年)から昭和51年(1976年)まで住んでいた邸宅で、武蔵野の面影を残しているところです。

記念館は有料で、実篤の残した絵画などが閲覧でき、公園は無料で散策できます。

かぐや姫が生まれそうな竹林です。


鯉が泳いでいる広々とした池には、石橋がかかっていました。
実篤は家を探す時、「水のあるところが良い」というので、この地を選んだという話を聞いたことがあります。


敷地内には段差があり、トンネルもありました。

池のほとりには、彼岸花もわずかですが咲いていましたよ。


お見苦しい写真ですいません。


こちらは実篤先生。


かぼちゃの絵を描いていたお部屋も見学してきました。

それにしても、ここも蚊が多くて、刺されまくりました。

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「一日一句」

池のふち誰に見せよか彼岸花




2020年9月22日火曜日

キモノで世田谷緑地歩き

私の住んでいるところは世田谷区のお隣になります。

世田谷というと、下北沢、三軒茶屋の賑わいなどが有名ですが、なんと区内には16もの「市民緑地」があるそうです。


「市民緑地」とは、都市に残された民有地のみどりのことで、屋敷林、雑木林、樹木畑などを指し、その保全に努めているそうです。

先日、友人に誘われて、その世田谷緑地の一つである「成城三丁目緑地」に行ってきました。成城地域だけで、5つもの緑地があるのだとか。


成城というと、高級住宅地で有名なところですが、そこにも緑地があるというのはちょっとピンと来ませんでした。

ところが、ちゃんとあったのですよ。成城学園駅からのんびり歩いて10分ほどのところです。

ここは自由に入ることができますが、照明もなく、鬱蒼としているので、夕方になったら早めに戻った方が良さそう。

入り口は平らになっていました。


この辺りは「はけ」と呼ばれているところで、武蔵のあたりの崖のような地形のことです。


このような竹林の中を歩くことになりました。まずは下へ下ります。

この日は、天気予報が雨だったので、当初は散策の予定がなく、私は濡れても大丈夫な着物でした。ところが、予報に反して雨が降らなかったので、急遽、お散歩となったのです。持参した長い傘が邪魔でした。

しばらく歩くと、可愛いピンクのお花が咲いていました。「ツリフネソウ」と言うのだそうですよ。


アザミも咲いていました。とても背が高くて、2メートルくらいありました。「セイタカアザミ」と言うのだとか。

階段を下り、下の方まで歩いて、上を見上げたところです。着物でよくこんなところを歩いてきたものです。


この辺りを歩いている時の写真です。
知らない間に写されたようです。
まるでおばあさんですね~。


草履で歩くのは慣れているので大丈夫でしたが、大変だったのはやぶ蚊です。着物の袖から出た手のひらや、腕をめちゃめちゃに刺されてしまいました。

緑地を半周ほどして、入り口の方まで上って戻りました。


柿の木や、栗の木があり、実が成っていました。


実りの秋ですね。

緑地から少し歩いた住宅街には、変わった彫刻がありました。

「成城さくらさくギャラリー」というところにある「太陽暦」という名前の彫刻でした。

ちょっぴり平均年齢の高い4人の女性で歩きましたが、世田谷区はいいところですね。

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この日の装い。

セオアルファーのモノクロ着物。


帯はネットショップで購入した麻の千円のリサイクル帯。

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「一日一句」

いが栗が木漏れ日の中遊んでる