八王子駅前に集合したのは、19名。小さな貸し切りバスに乗り込みます。
スイスイと中央道を走って、まずは藤野のインターチェンジで小休憩。青い空と紅葉した山がとてもきれいでした。
今回のツアーのすごいところは、ワインの生産者、ワインのアドバイザー、料理人、販売者、そしてワイン好きの人たちが一緒になってワインを楽しんだことでした。参加者にはワイン通の方も多く、いろいろなうんちくをお聞きすることもできました。
(以下のブログで、間違っているところがありましたら、ご指摘くださいませ。)
さて勝沼に到着しました。
勝沼は、明治10年にここの二人の青年が初めてワインを作るために渡仏して、その2年後に初めてワインを作ったところです。
最初は丸藤葡萄酒工業▼さんへ。
こちらは1890年(明治23年)創立という古いワイン製造の会社です。
その最初のワインを作った方のひ孫にあたる社長さんのご案内で、まずはワイン畑へ行きました。
下の写真の畑は長さ33メートルあり、そこに22畝のブドウを育てているとのこと。
ワインというのは、葡萄の収穫時に雨に濡れてしまうのが一番の大敵だそうで、そのためブドウのすぐ上の部分にビニールがかかっていました。
ブドウの栽培には、棚栽培という方法と垣根栽培という方法があるそうですが、とちらは背の低いところでのブドウ栽培でした。
枯れた葉っぱもなかなかオツなものですね。
ここでは、シャルドネ、甲州、メルロー、Peti Verdot の4種類のブドウを育てているそうです。
社長さんの説明によると、ブドウの木は20年くらい経ったものがよいそうで、50年もののブドウでも味わいのあるワインが作られるそうです。人間と同じかしら?
またワインに適しているブドウは、巨峰などの大きな粒のブドウではなく、小粒のほうがよいということでした。つまり同じ量のブドウを使用した場合、小さいブドウのほうが、皮の面積や種の数が多いので、そのほうがおいしいワインになるというわけです。
雪山を見ながら、みんな熱心に社長さんのお話を聞いているところです。
こちらはPeti Verdot という品種のブドウ。
まだ残っていたブドウの房を手に持ってみました。
食べてみたらおいしかったですよ。
そしてまた会社に戻って、こんどはワイン工場の見学をしました。
ブドウを搾る装置。
ドイツ製、スイス製、イタリア製などありましたが、それぞれの性能や価格にお国柄が表れているそうです。
工場の中に入って説明を聞きます。
このタンクは外側は鉄でできているそうですが、内側はガラスでできていて、1.3トンのブドウが入るという巨大なタンクです。ここで発酵と貯蔵を行います。
次は貯蔵庫へと行きます。
ここは夏でも20度を超えることがない涼しいところです。
春にはここでコンサートを開いていらっしゃるそうで、尾崎紀世彦さんもこちらで唄ったことがあるのだとか。
「蔵コン」というそうですが、いろいろと文化的な活動もされているのですね。
ここには素敵なティスティングルームがあったので、ちょっと覗かせていただきました。
樽置き場。
こちらの樽はナラ材でできているフランス製だそうです。
樽にする前には、3年間、外にさらしてから作るそうで、かなり高価なものだそうです。
しかし樽に入れることにより発酵が進み、バニラの香りもするので、手間がかかってもおいしいワインになるそうです。
ここはかなり暗いところなので、写真もあまりうまく写せませんでしたが、オシャレな飾りがありました。
大小様々のワインボトル。
ちなみに「R」というのは、この会社のワインの銘柄「ルバイヤート」の頭文字になります。
ボトルを利用したランプ。
天井には虫取り用(?)のガラス容器が飾られていて、廃物利用もオシャレでした。
ご自慢のステンドグラスですが、うまく写せなくて残念。
こちらはボトルに詰められたワインの仕上げです。
ベルトコンベアーの上に乗って、ワインボトルが流れてきました。こうやってワインは出来上がるのですね。
畑でのブドウ作りからワインになるまでの手間やご苦労も大変でしょうけれど、社長さんのワインを愛するお気持ちが伝わってきました。
明治、大正、昭和、そして平成という長い年月を経て、おいしいワインを作りたい、というひたむきな情熱が持ち続けられた結果でしょう。
さてこの後は待望のレストランへ行きました。
(続きはまたね)
2 件のコメント:
としちゃん、着物に帽子も意外に合いますね。とても可愛いわ。
私も勝沼のワイン祭りに行ったことがありますが、ただ飲むだけでした。としちゃんはいろいろ学んで、ワインにすっかり詳しくなったでしょ。
鰻屋さんと呉服屋さんのつながりが謎だけど、ユニークな企画ですね。
マサさん、このところ髪が伸びてボワボワになってしまったので、それで帽子でボロ隠しです。
実は鰻屋さんも呉服屋さんも八王子市内にあるのですが、鰻屋さんの女将さん(アメリカ人)が着物好きな方で、そんな関係で一緒に八王子を盛りたてようといろいろな企画をされています。
そこに私もお邪魔させていただいたの。
うちの市でもそういうのが、あるといいのにね。
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