たとえば、机に向かって読む本、ベッドの中で腹這いになって読む本、電車の中で読む本などを数冊用意しておいて、だいたい3冊から4冊は同時進行で読んでいます。
筋がこんがらがる、ということはあまりありません。
それ以外に、ほんのちょっとした時間でパラパラめくって眺めるような着物関係の本とかもあり、読書好きというよりも、活字好きといったほうがあっているのかもしれません。
ということであまり深い読み方はしないで、ストーリーを追っていくだけかもしれませんが、それでも気に入った本は、2回、3回と数を重ねて読むこともあります。
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「恋歌」 浅井 かまて 著
私はこの人と浅井リョウという人とちょっと勘違いしていました。
浅井リョウのほうは「桐島、部活やめるってよ」を読んで、あまりに私の興味の対象外だったので、もうこの人の本は読みたくないと思っていたら、この人は浅井違いでした。
なんという浅はかさ。
浅井まかてさんは全く別人の美しい女性作家さんです。
さて、この小説は樋口一葉の和歌の師である中島歌子という人の恋愛を描いたものです。
その人の生涯を弟子の立場から綴っています。
もう一度、じっくりと読んでみたい本でした。
余談ですが、この本は直木賞を受賞されたそうですが、最近では、誰が直木賞で誰が芥川賞だか分からなくなっています。
受賞は年に1回で良いのではと思いますね。
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「お夏清十郎」 平岩弓枝 著
若い新進男性舞踊家・清原宗が、スイスの山中でお夏の幻を見てしまいました。
「お夏清十郎」の話は実際にあった事件を元にしているそうで、井原西鶴や、近松門左衛門の話にも登場しているそうです。
お夏の悲恋を解きほぐしていくうちに、清原家にも隠された悲恋があることを知ってしまいます。
姫路を舞台にしたミステリアス・ロマンです。
兵庫県の室津という場所が何回も登場しますが、ここは去年、出かけた赤穂と近いところ。
白鷺城も登場して、なんとなく親近感は湧いたけど、元々の「お夏清十郎」の物語をちゃんとと分かっていなかったので、かなり内容が混乱してしまいました。
歌舞伎や浄瑠璃や日本舞踊ではよく取り上げられる題材なので、そういうジャンルが好きな人なら面白いしら。
話はそれますが、私の妹は「夏子」というのですが、子供のころ、訳も分からずに「お夏清十郎」と言っていたことを思い出します。
どうして子供なのに、そんな心中モノのヒロインの名前を知っていたのでしょう。
歌舞伎好きな祖母が教えてくれたのかもしれません。
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「はやぶさ新八御用旅 東海道五十三次」 平岩 弓枝 著
今回は平岩さんの本を立て続けに読んでしまいました。
これは内容は別として、お江戸日本橋から伊勢を通って京都まで、旅をしながらの捕物帳です。
私は日本地図を片手に、主人公たちの足取りを確認しながら読んでいました。
それにしても昔の人は、老若男女、みんな歩いて旅行をしたのは、偉いものですね。
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「衣にちにち」 群 ようこ著
エッセイストの群さんがご自分の洋服スタイル、着物スタイルをばらしながら、中年女性の衣生活について語っています。
以前、着物だけを扱ったエッセイは面白かったのですが、今回は洋服(ブラウスをどれにしようかとか、パンツはどれを履こうかとかいう話)も混ざっていたので、読みにくく、あまり面白いとは思えませんでした。
それと「断捨離」を実行しているという割には、洋服も着物もたくさんお持ちのようで、これは処分するのは他人事ながら大変そうだと感じました。
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