私の大好きな女性作家・宇江佐真理さんがお亡くなりになって、もう彼女の本は読めないなぁ、と寂しい思いをしていました。
ところが、宇江佐さんとは全く同じタイプではないのですが、やはり女性作家で素敵な方を見つけました。
それは朝井まかてさんです。
「まかて」というのはペンネームで、沖縄出身のおばあさまのお名前だそうです。
最初に読んだのは、「恋歌」。
樋口一葉の師匠である中島歌子という人の生涯を描いたものですが、江戸から東京になるときの水戸藩の人たちの心情がよく伝わってくるものでした。
この本が気に入ったので、次に読んだのが、まかてさんの出世作といわれる「花競べ 向嶋なずな屋繁盛記」でした。
これは江戸で植木屋というか苗を開発する仕事に携わる「なずな屋」の若い職人夫婦の物語で、宇江佐ワールドに近いものが感じられました。
3冊目は、アラサーの女性三人組がお伊勢参りをする「ぬけまいる」というお話。
女性たちの特色がよく描かれていて、独身で飯屋を切り盛りしているお以乃、子持ちだけど色気ムンムンで商才に長けたお蝶、お武家に嫁いだお志花の三人、つまり「猪鹿蝶」そろいぶみで、旅の途中にあれこれお話があります。
痛快時代劇といった感じで、映像化したらきっとヒットするだろうと思いました。
まかてさんはお写真を見ると、かっこいい美人タイプの作家さんのようです。
私は気に入った作家さんを見つけると、その人の本ばかり読んでしまう癖があるのですが、まかてさんの本も数冊あるので、これから読むのが楽しみです。
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