昨日は、第二回目の謡音読会でした。
第一回はこちら▼。
今回は「葵上」でした。
葵上は、源氏物語の主人公である光源氏の正妻(左大臣の娘)の名前です。
光源氏は正妻がいながらも、年上の六条御息所と付き合っていました。
御息所は前の東宮妃(皇太子の奥様)であり、美貌も教養も素晴らしい女性でしたが、なんといってもプライドが高い。
それで葵祭の時に、愛人と正妻の間で、「車争い」という事件が起こってしまいます。
イケメン男性を中心とした三角関係ですね。
そして愛人は、生きた霊となって登場するのです。
授業はいつもと同じように、まず参加者全員でざっと音読してみました。
そして講師の先生の解説を聞いて、もう一度みんなで音読します。
その後は、役に分かれて、再度、音読をしました。
この能には、登場人物が多くいました。
シテ、ワキの他に、ツレ、ワキツレ、アイという人たちもいました。
シテは六条御息所、ワキは横川の聖でしたが、他にも巫女やら、左大臣家の使いなどが登場しました。
なお、この能のタイトルでもあり、正妻である葵上は登場せずに、舞台には小袖が置かれているだけだそうです。つまりその小袖が葵上の象徴であるということでした。
仏教用語が多くて、口がなかなか滑らかに廻りませんでした。
そして前回と同様に、ビデオ鑑賞。
上の写真の奥の場所から人物が登場します。
芝居などではこの細長い道のことを「花道」と言いますが、能の世界では「橋掛かり(はしがかり)」と呼ばれています。
今回のシテの面は、「金泥」というものでした。
それは目のところに金が塗ってあり、キラキラとするそうです。
怨霊にふさわしいのでしょうけれど、意外とふっくらとした感じがしました。
ビデオはかなり古い時に撮影されたもののようで、解説役になんと円地文子さんが出演されていたのには驚きました。
円地さんといえば、源氏物語現代語訳では有名な方ですが、もう30年以上前にお亡くなりになっているはずです。
貴重なビデオを拝見させていただきました。
「葵上」は能の中でも人気のある演目だということですので、機会があれば見てみたいものです。
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この日の装い。
このところ28℃くらいあるので、麻が入っていると思われる着物にしました。
黄×黒のストライプで、阪神タイガーズのユニフォームのようでしょう。
帯は黒に銀糸の刺繍入り。
黒い帯は何かと便利ですね。
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