2019年4月2日火曜日

「世界に花咲く青のうつわ」@出光美術館

2019年3月の出来事が、まだ積み残し状態です。
新年号も決まったというので、少なくとも平成のうちに片付けてしまわないといけませんね。

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このポスターを見た時、
「あ、この展覧会は、絶対にあの着物を着て行こう」と思いました。


それはこの着物です。
展覧会のポスターの雰囲気にそっくりだと思いませんか。


これは、リサイクル着物「たんすや」さんの若い人向き店舗「TOKYO135」新宿店で見つけたのですが、白地に青の模様が気に入りました。

3月はあれこれ忙しかったのですが、展覧会の最終日にようやく間に合いました。

展覧会の会場は、皇居近くの出光美術館です。
数年前に、こちらの学芸員の方から市民カレッジで日本美術史を学んでいたこともあり、この美術館は私の好きな美術館の一つです。


「染付」は、「白地に青で文様を描くやきもの」を指すとのこと。
展覧会は、6部に分かれていて、最初はオリエント世界、次は中国、朝鮮、ベトナム、日本、鍋島、そして最後は「旅する染付」という展開でした。

展示品の時代は紀元前から始まり、明の時代、清の時代、朝鮮王朝時代、江戸時代まで紀元前から18世紀ごろのものまで、幅広くありました。

それぞれが同じような青い模様が描かれていましたが、地域によって、また時代の変遷によって、土の関係や技法からでしょうか、微妙に色遣いが異なり、また作風も同じように見えて、違うところがありました。
独断ですが、イギリスの青の皿は、やはりどこかイギリス風だし、オランダの器を見ると、そういえばオランダらしさが見えるような気がしました。
でも世界中のどこの人たちも、またいつの時代の人たちも、美しいものを追求する心は一つではないだろうかと感じました。

一番気になったのは、こちらのフランスのセーブル窯というもの。
黄色の地が鮮やかでした。
普通は白地に青の文様ですが、これは黄色のインパクトがありました。
器の周囲の模様を見ると、ラーメン屋さんのどんぶりにあるような模様があって、ちょっと楽しくなりました。


こちらは中国の明時代の景徳鎮です。


どちらもお土産に購入した絵葉書を写したので、きれいな色が出ていませんが、本物はとても鮮やかな色をしていました。

染付の模様も素敵でしたが、さまざまな形の器があり、「これは何を入れたのだろう」とか「どんな時に誰が使ったのだろう」と空想が膨らみます。
中国の皇帝が使ったのか、アラブの王様が使ったのか、想像するだけで楽しくなりました。
古代から現代まで愛されている青のうつわの魅力が十分でした。

「世界に花咲く青」というサブタイトルがぴったりの展覧会だと思いました。

そしてこの出光美術館の特徴は、展望が良いことです。


お濠越に皇居の緑が見えます。

ここで無料サービスのお茶を飲んでいたら、他のお客様から、
「まぁ、今日の展覧会にぴったりのお着物ね」と言われて、嬉しくなりました。
一人だけの楽しみを気づいていただき、お声がけをいただくと、嬉しいですね。

私の着物の模様はどちらかというと北欧風ですが、青は万国共通の愛すべき色なのだと確信しました。

出光美術館の後は、日本橋のさくら通りまで足を伸ばしました。
桜は五分咲くらいだったでしょうか。
ビルの間に咲いている桜も良いですね。


ここでは、この青い着物を買った「たんすや」さんのセールが開かれていたのです。


担当の売り子さんに「そちらのお店で買った着物ですよ」と伝えると、喜んでいただき、その日限定のお買い得コーナーを教えてもらいました。
ワンコインの黒い単衣の着物と、600円の端切れを見つけました。
ちょうど千円の金券が送られてきていたので、その金券を使って、差し引き100円でのお買い物となりました。


赤い端切れは、半分にして半襟に使おうと思っています。


ちょっとした楽しみでした。

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