中でも面白そうだと思ったのが、狂言体験でした。
というのも、以前、地元の市民カレッジで受けた「能楽師四役!プラス One!」▼はとても面白かったのですが、その時の狂言の講師は善竹大二郎先生でした。
そして今回もまた大二郎さんが講師をされるというので、すぐに申し込みました。
大二郎さんは、お顔もお体も丸くて、狂言のために生まれてきたような明るい方なので、また教えていただけるのは、良いチャンスだと思ったのです。
イベントが始まる前に、「松本」の前でご一緒に写していただきました。
(この時は、まだ澄ました顔をしています)
今回の内容は、ざっと分けると、次のような構成になっていました。
1.面の紹介
2.狂言「寝音曲」の鑑賞
3.狂言の表現体験
まずは能面と狂言の面を比較して見せていただきました。
今回は参加者がそれほど多くはなかったので、ひとりひとりが面をつけてみるという体験をすることができました。
面をつけるときは、必ず面の耳の部分を両手で持って、そして一礼をして、顔に当てます。
紐をぎゅっと縛っていただきます。
目の空いている部分はとても小さくて、また結構息苦しいので、素人では長時間、付けていることはなかなか難しいですね。
(着物がグジャグジャになってしまい、お恥ずかしい!)
面をつけて、みんなで楽しんでいるところです。
右の化け物、ちょっと怖いですね。
その後は「寝音曲」という狂言を見せていただきました。
元々は二人で演じるものですが、今回は大二郎さんがお一人で、ちょうど落語のようにして、主人と太郎冠者の二人を演じ分けていました。
こういうスタイルもあるのですね。
お酒を飲んでいる場面です。
この狂言は、謡いを上手にうたったり、下手にうたったりという場面を交互に続けるのですが、上手なところはよく通るお声で朗々と謡い上げて、さすがでした。
狂言は最後には大笑いとなり、拍手喝采で終わりました。
大二郎さんは5才が初舞台だというので、もう30年以上、狂言の世界にいらっしゃるのですね。
その後は、みんなで狂言での動物の動作をしたり、人間の喜怒哀楽の表現の仕方を教えていただいたりしました。
笑うときは、上を向いて「あーはっはっはっ・・・」と笑います。
狂言というのは、恥ずかしがってやっていてはダメなのでは、と思いました。
思いっきり、その人や動物になりきるのが、良いのではないかしら。
会場は八畳ほどの狭いところでしたので、かえってみなさんとの親密感が増しました。
まだ馬鹿笑いをしている私です。
大二郎先生、ご一緒したみなさま、お世話していただいたみなさま、どうもありがとうございました。
とても楽しかったです。
なお、秋にはまた地元で、大二郎さんの狂言の公演があります。
楽しみですね。
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