2019年12月5日木曜日

「スク☆ハジ」三味線ライブ@お江戸日本橋亭

先日、長唄三味線のライブに行ってきました。
お楽しみの「スク☆ハジ」ライブです。
もう19回も続けられているのですね。


「スク☆ハジ」は、松永鉄駒さんと松永鉄六さんのお二人の三味線ユニットです。
この変わったネーミングは、「スクイ」と「ハジキ」という三味線の弾き方から来ています。
糸をすくったり、指ではじいたりして、曲に変化を付ける弾き方です。
この技術をマスターするのは、そうそう短時間でできるものではありません。
お二人のスクイとハジキは、超高速演奏で本当に素晴らしいのです。

会場は日本橋三越の近くにある「お江戸日本橋亭」▼でした。


お二人は、淡い色の美しい訪問着で舞台に登場されました。

とにかくトークが楽しいお二人です。
今回は、大地真央さん主演の「ふるあめりかに袖はぬらさじ」の舞台に、お二人が芸者役で出演されたときの楽屋話が面白かったですね。

お江戸日本橋亭は、舞台と客席がとても近いので、臨場感がありますね。
お二人の指先の動きまでよく見えました。


いつもの「合方」メドレーも堪能できました。
長唄は、通常は唄と三味線の両方がセットになっていますが、「合方」は三味線だけが演奏する部分で、「聞かせどころ」といってもよいかもしれません。

その後は唄の成田涼子さんが加わり、厳粛モードの「鶴亀」と、お気軽モードの「たぬき」を披露されました。
「鶴亀」は能楽に由来したご祝儀曲です。
昔の中国の皇帝のことを唄っています。

「たぬき」は初めて聞きましたが、かちかち山とか、ぶんぶく茶釜などのたぬきのお話をミックスされた面白い長唄でした。
「腹つづみ合方」というのもありました。

私は長唄三味線を習っているので、いわゆる正統派の三味線演奏会にも行きますが、こういうライブは大好き。
演奏はもちろんのこと、弾き手のおしゃべりも聞けて、とても楽しいのです。
知らない曲であっても、眠くなることもありません。

終演後、スクハジのお二人と一緒に記念撮影。


ご一緒している男性は、着物友だちのTさんです。
Tさんは、ご自身は三味線は弾きませんが、長唄に興味をお持ちで、とても良い耳を持っていらっしゃる方です。
今回も、「スク☆ハジ」のお二人の指先を、じーっと見入っていらっしゃいましたよ。

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この日の装い。

ちょっと黒っぽいモードの龍郷大島紬。
世田谷の「ボロ市」で格安で入手したモノです。


帯は大和骨董市で、これまた格安で入手したもの。
写真では分かりませんが、赤や緑、黄色がキラキラと織り込まれています。


全体を黒と赤でまとめてみましたが、似合うかどうか分かりません。



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