2022年5月18日水曜日

渋谷川を歩く 1 渋谷〜恵比寿

私の両親はかつて横浜に住んでいたことがありました。そこに行く時は、渋谷から東横線に乗って出かけていました。渋谷駅の中を長々と歩いて乗り換えていたことを覚えています。

その後、両親は私の家の近くに住むことになったので、東横線を利用することは、それほど多くはなくなりました。

先日、渋谷で着物のイベントがありましたが、会場に行くには渋谷駅の《新南口》という改札口を利用するとのこと。新南口がどこだかよく分からず、渋谷駅のお巡りさんに尋ねても、明確な返答はありませんでした。駅員さんに尋ねたところ、《渋谷ストリーム》だと言われ、かえってわからなくなる始末。

それでもなんとか辿り着きました。

渋谷ストリームは、正面の背の高いビルでした。

そこはかつての東横線の渋谷駅の跡地でした。2018年12月にオープンしたそうです。ここには、エクセルホテル東急やGoogleが入っているようですね。

まるでお上りさんになった私は、キョロキョロしながら歩いていると、《渋谷リバーストリート》という案内板を発見。

渋谷川沿いの遊歩道のことを、渋谷リバーストリートと呼ぶのだそうです。

ということで、着物イベントに行った後、川歩きの予定はありませんでしたが、この渋谷リバーストリートを歩いてみることにしました。

最初の稲荷橋は、写真を撮り忘れました。

渋谷から恵比寿まで通過した橋は、金王橋、八幡橋、徒歩(かち)橋、並木橋、新並木橋、氷川橋、比丘(びく)橋、庚申(こうしん)橋、そして渋谷橋です。

この近くには金王八幡社、氷川神社などもあり、歴史のある地域です。金王八幡社には、あの春日局も家光を将軍にすべく、祈願に来たことがあるそうです。

渋谷駅の近くでは、歩道にカフェや手仕事系の小さな店が出ていました。子供向きのコーナーもあり、親娘で楽しそうに遊んでいました。

少し歩いていくと、お店もなくなり、並木橋あたりになると、普通の小さな川になりました。

それでもちゃんと「渋谷川」と主張しています。

ちなみに渋谷川は、もともとは新宿御苑の湧水などを集めて、都心を流れる川です。松濤公園にある池の水も渋谷川に注いでいるようです。

上流は暗渠となっていますが、渋谷駅近くに顔を出し、その後、古川と名前を変えて、最終的には東京湾に注ぐ川です。全長は6キロほどとのこと。

こちらは途中で出会った《渋谷ブリッジ》という建物です。入ってよいものかどうか迷いましたが、通り抜けになっているようでした。案内板を見ると、ここにはホテルや保育室、カフェなどが入っているようですが、どこも開いていなくて、ちょっと不気味なスペースでした。

ここは代官山方面にも続いているようでした。

渋谷ブリッジを通り抜けると、ごく普通の住宅街になっていました。


調子に乗って歩いていたら、川からどんどん離れていってしまいそうになりました。
都バスの車庫があり、マップで確かめると、やはり道を間違えていたようです。


慌てて方向転換して、ようやく渋谷川に再会できました。


ほっとして見つかったのは、比丘(びく)橋。
比丘というのは、具足戒という戒律を守る男性の修行者のことです。女性は比丘尼と呼ばれます。お寺が近くにあるのでしょうか。


きれいなお花が添えてありました。こういう風景を見るとほっとしますね。

この先は、間違えることなく川沿いに歩きました。

JR恵比寿駅近くにあるのは、渋谷橋でした。恵比寿橋というのは、別のところにあります。駅名と橋名、名前が紛らわしいですね。

渋谷橋から眺めた渋谷川。


少し蛇行している様子が、家の近くの川と似ていたので、親しみを感じました。

そして山手線が走る恵比寿駅へ。


このあたりは普通に都会でした。
ほとんど人と会わずに川沿いを歩いて来たので、人がたくさん歩いている駅周辺の風景に驚きました。

この日はお天気もよく、夕方になっても明るくて、ラッキーでした。

こちらが歩いたコース。直線距離にして1.2キロほどでしょうか。


次回は恵比寿駅近くの渋谷橋からスタートして、港区まで行く予定です。

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「一日一句」
緑濃き 都会を流れる 渋谷川



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