2022年10月30日日曜日

笛の世界 藤舎理生リサイタル

先日、四谷の紀尾井小ホールで藤舎理生さんの笛のリサイタルを聴いてきました。

演奏されたのは、

能との競演「三番叟」

笛の独奏「遊月」

長唄三味線との競演「狂獅子」

笙との競演「天界一会」(理生さん作曲)

と、趣向が凝らされていました。

司会の葛西聖司さんの解説によると、理生さんは静岡の生まれですが、同志社大学に進まれた時に京都で笛と出会い、この道40年というベテランです。

笛はつねに30本以上も携えて、微妙な音色を演奏されるそうです。

今回もいろいろな楽器との競演でしたが、私はだいぶ前に、チェンバロとの競演コンサートも聞く機会がありました。

こちら▼

https://toshiko72.blogspot.com/2010/04/blog-post_18.html?m=1

今回、笛の会に出かけたのは、私の三味線の先生も出演されていたからです。今藤流の女性4人の競演でした。

「狂獅子」という超難しい曲を演奏されていて、感激しました。先生ご自身からも手強い曲だとお聞きしていましたが、三味線の調子が何回も変わったり、弾く手がものすごくややこしそうで、すごい演奏でした。

雅楽の笙の笛との競演も良かったです。

笛の演奏を聞いていて思ったことは、三味線や鼓、あるいはピアノやバイオリンなどは、人間が「楽器」を使って音を出しているのですが、笛は人間の口とすぐに繋がっているので、「楽器」というよりも人間の体の一部から音を出しているのだと思いました。

そして一曲終わると、指でそっと笛を横に拭うポーズが、笛を愛おしむ気持ちに見えて、とても素敵でした。

休憩時間は、ロビーから新宿の町を眺めていました。

理生さんは、初めの2曲は黒紋付姿できりりと演奏されていましたが、休憩後は目にも鮮やかな水色の色無地着物で登場されました。地紋が浮き出ていて、その模様がライトに照らされて、とても美しいお姿でした。

合せた帯も淡い水色で、大柄の七宝模様が格調高くて素敵でした。

会場にいらっしゃっていたお客様も、歌舞伎や三味線の会よりも、着物の着用率が高かったと感じました。

それもすごく高そうなお着物をさらりと着こなしている年配の方が多くて、しばし見とれていたくらいです。

中でも85歳以上とお見かけしたおばさまは、白髪に淡いピンクベージュの訪問着がとてもきれいでした。年をとっても美しい色の着物をお召しになっているのは、そばで拝見するだけで嬉しいものですね。

音楽を聞くだけでも良いのですが、色々な方の着物姿を拝見するのも楽しんでいます。

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この日の装い。

かなり昔に誂えたオシャレな紬です。ぼかしの中に、スワトー刺繍が施されています。


こういう着物はあまり着る機会がないのですが、今回、着用できてよかったです。

帯は合うかどうか分かりませんが、ネットで購入したもの。

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「一日一句」

秋深し 心に響く 笛の音


2022年10月29日土曜日

プランターの最期

かつてうちのマンションのバルコニーには、ちょっとした花壇がありました。周りを石で囲み、その中に土を入れて、いろいろな花を植えて楽しんでいました。

その後、その花壇は止めて、花屋さんに木製の大きなプランターを3鉢作ってもらいました。

一つはかなり大きくて、小型洗濯機くらいの大きさがあり、玄関脇に置いて、観葉植物を育てていました。

植物が育ちすぎてしまい、マンションの大規模工事のときに、処分しました。

写真がどこかに残っていると思いますが、ちょっと見当たりません。

残りの2つは、小型冷蔵庫くらいの大きさで、いろいろと季節の花を植えていました。

ただし直射日光と強風のため、花も鉢も経年劣化してしまいました。

木の鉢は朽ちてしまい、このままにしておくと、下の階の家に迷惑がかかるかもしれないと思い、夫と二人がかりでこの鉢を処分することにしました。


毎日、鉢の中の土を少しずつ掘り出してふるいにかけ、使える部分は取っておき、使えない土はマンションの裏庭に少しずつ処分しました。木の鉢の部分は小さく刻んで燃えるゴミとして処分しました。

ところがこの作業はすごく時間がかかり、おまけに肉体労働がきつくて、1個やっただけで、もう次の鉢をやる気は失せてしまいました。


残りのもうひと鉢は、オリーブの木を植えていましたが、どんどんと背が伸びてしまいました。

そして4年前の強烈な台風の時、オリーブが倒れそうになって、オリーブは処分してしまいました。

その後は、お正月のお飾りについていた10センチほどの小さな松の枝を植えたところ、これがまたどんどん大きく育ってしまい、手に負えなくなり、松の枝を小さくカットしてしまいました。

ということでこんな状態になりました。無惨な姿です。

さてこちらの鉢をどのように処分にしようかと考えましたが、近所になんでもやってくれるというお店があったので、そこで見積を取ってもらいました。

すると、2人で運び出して、鉢や土も処分してくれるというので、そこのお店にお願いすることにしました。

当日やってきたのは、女性一人と、ネパール人男性の二人でした。

この人たちだけで重い鉢を外に出してくれるのかどうか心配でしたが、さすが力持ちでした。

エイヤッと、持ち上げたところ。


バルコニーの狭いドアもなんとか通りそうでした。


鉢の下にビニールを敷いて、それごと引っ張り出すという手順で、作業をしてくれました。

鉢を廊下を滑らせるようにして動かして、玄関まで到達。
ものの15分もしないうちに処分は終了しました。
人件費と土の処分代を支払いました。

バルコニーは広々とすっきりして、気持ちよくなりました。

今まで花や木を植えていた鉢がなくなってしまったのは、なんだか寂しい気持ちもしますが、その代わり、新しい小型プランターを2つ購入しました。

そのプランターがいつまで持つか分かりませんが、あと何年かすれば私も本当の老人となり、植物の世話ができるかどうか分かりません。

体力、気力、それと少しのお金がある今のうちに、古いプランターを処分してよかったかもしれません。

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「一日一句」

神無月 花の命を 惜しむなり



2022年10月26日水曜日

眼鏡の話

 私の目はもともと左右の視力がだいぶ違うのですが、このところ左目は遠くが見えにくくなり、反対に右目は近くが見えづらくなってきました。

こちらの写真ですが、下は今までの私の眼鏡と、上はついでに夫の老眼鏡。

それで眼鏡屋さんであれこれ検査をしてもらいました。

老化現象だと思うのですが、視力というよりも、左右の目の焦点がうまく合わないのだそうです。つまり目の筋肉が衰えて、ぎゅっと一点にまとまらないようでした。目の年齢は60歳だということでした。

見づらいままでは困るので、お店に貼ってあった大谷さんのレイバンのサングラスのポスターに惹かれて、新しく眼鏡を作ってもらうことにしました。

中学3年のころからかけ始めて、これまでいくつ眼鏡を作ったことでしょう。

また18歳から48歳くらいまでの30年間は、ハードコンタクトレンズのお世話になっていました。ただし年齢とともに近眼はかなり治ってしまいました。

ということで、私はふだん家の中にいる時は、ほとんど裸眼で過ごしています。裸眼でもテレビは見えますし、新聞も裸眼で読む方が楽なのです。

ただし車の運転はしないこと、初めて会う人や初めて出かける場所に行くときは眼鏡は必要、映画の字幕や芝居に出てくる役者さんの顔ははっきり見たいということを伝えておきました。

そして新しい眼鏡ができたので受け取りに行って、眼鏡をかけてみましたが、まるで見えませんでした。

というのはその眼鏡は遠近ではなくて、中近とでもいうのでしょうか、手元ははっきり見えても、遠くはほとんど見えないタイプだったのです。それでは困るので作り直してもらうことにしました。

眼鏡のレンズによってこんなに差があるとは!

その後、家で引き出しの整理していたら、かなり昔に作った眼鏡がでてきました。フレームが気に入らないのであまり使っていなかったのですが、かけてみると遠くも近くもとても良く見えたのです。

なんだ、新しい眼鏡を作り変える必要はなかったのですね。

高いお金を出して新しい眼鏡を作ってしまい、もったいないとは思いましたが、仕方ありません。

ちょっとお馬鹿な体験をしてしまいました。

おまけの写真は、最近の富士山です。急に寒くなってきて、雪景色になりました。


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「一日一句」

秋寒や 真白になりし 富士の山


2022年10月24日月曜日

さよなら国立劇場 子狐大活躍

日本の伝統芸能の拠点である半蔵門の国立劇場が、もう半世紀以上経過したので、建て替えとなりました。

できたのは1966年(昭和41年)だそうです。

ということで、今回は「初代国立劇場さよなら公演」でした。

この日の出し物は、「義経千本桜」のうちの、「道行初音旅」と「河連法眼館」のお話でした。

菊之助と菊五郎の親子競演、時蔵さんの美しい静御前が素敵な歌舞伎でした。

このお話は、これまで別の役者さんが演じたときにも見ましたが、子狐のアクロバットのような動きは、やはり若い役者さんでないとできないでしょうね。初音の小鼓を打つ姿も美しく、良いお芝居でした。

吉野のお話ということで、ロビーには奈良県の名産が販売されていました。


夫へのお土産はこちらにしました。
「きりこ」というお煎餅です。ミニサイズの歌舞伎揚げのようでしたが、黒胡椒が美味しかったです。ビールのおつまみにぴったりでした。

新しい国立劇場は2029年秋に再開されるそうです。そのころはどんな社会になっているでしょうか。

私はまだ元気でお芝居を行くことができるでしょうか?

この日の装い。

24℃になるというので、躊躇なく単重着物にしました。ちょっと春向きですが、劇場の中でも、電車の中でも適温でした。いちおうショールは持参したのですが、肌寒さも感じず必要ありませんでした。


劇場では、袷に長羽織の人も見かけましたが、暑くはなかったかしら?

帯は焦げ茶に白、緑、青、ピンクなどが織り込まれているもの。金も少し入っています。

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「一日一句」

花あふれ 未来につながる 劇場へ



2022年10月21日金曜日

贅沢な時間

今日はとても贅沢な時間を過ごすことができました。

まずは、地元の画家・イラストレーターである新目惠さんの個展へ。彼女の描く植物や風景がとても好きなのです。水彩画による澄んだ色、生き物に対する深い愛情、小さな日常生活の大切さを教えてくれるような素敵な絵を生み出している画家さんです。

表参道のギャラリーで開催されていました。初日の早い時間にお邪魔しました。

ギャラリーの壁一面に絵画があり、一気に惠さんワールドに引き込まれました。


このグリーンがたまらない!

本のカバーや、挿し絵もたくさん描かれています。

我が家の壁に飾る絵を探していたのですが、こちらのピンクの薔薇の絵にしました。おばさんにはちょっと少女趣味かもしれませんが、この優しい感じが好きなのです。

そしてこちらの絵をオーガンジーにプリントしたスカーフも購入しました。首筋がちょっと寒いときに、くるんと巻いて使いたいと思っています。

絵画に満足した後は、近くのアフタヌーンティーのお店で、こちらのケーキのセットをいただきました。

マロン、無花果、マスカットなどが乗っているケーキでした。

その後は地下鉄で銀座まで。

松屋できもの市をしていることを思い出して、行ってみました。

オーソドックスな着物、ルミロックやトリエなどの最新オシャレ着物、デニム着物、リサイクル着物などが売られていたので、チラチラと様子を眺めてきました。

私も一時は着物の催し会場に行くと、必ず何か購入していましたが、コロナ禍の後は着物熱もちょっと冷めたかな。

その後は、道明の組紐作品展へ。

年に一度開催されるようですが、本当にすばらしい作品が展示されていて、圧倒されました。

facebookで繋がっているYさんの受賞作品も拝見させていただきました。

私が習っている地元の組紐教室では、紐を使って額縁などを作る方が多いのですが、こちらは殆どが帯締めでした。

ため息がでるほど繊細で立派な作品ばかりでした。

作品は撮影禁止で、この角度からの撮影のみOKでした。


私は今は組紐に使う玉が8玉というレベルなのですが、なんと72玊というのもあり、信じられない技術だと思いました。

またペルシャの美をテーマにした帯締めや、糸の販売もあり、会場はとても賑わっていました。
(ここは撮影OKでした)

その後、「帯と帯締めの取り合わせ」の解説がありました。

モデルの方はグレーの着物に、白っぽい帯を締めていましたが、この方にいろいろな帯締めを当ててみて、どれが良いかを具体的に説明していただきました。

もちろん季節や場面によっても異なり、一概に言えませんが、大切なのは色のトーンを合わせることだそうです。

そしてポイントとしては

◯帯締めの色は、着物の色と合わせないほうがよい。

◯帯締めの色は、帯の地の色と合わせないほうがよい。

◯帯の模様の中で、一番分量が少ない色に合わせるとよい。

ということのようでした。

モデルさんは、左右がピンクとブルー、真ん中が白の帯締めをしていましたが、年齢が上で、グレイヘアーの方でも、こういう帯締めが似合うのか、と思いました。

いろいろと勉強させていただきました。

ということで贅沢な時間を過ごした日でした。

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この日の装い。

とてもお天気の良い日でしたので、10月ですが単衣着物にしました。

新目さんの描く絵画のイメージに合わせて、淡いブルーの着物にしました。

帯は染帯ですが、実はふにゃふにゃしていて、お太鼓がきれいに決まらない帯です。

帯締めは秋っぽくオレンジ、茶色、緑色のものにしましたが、これで良かったのかちょっと自信がありませんね。

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「一日一句」

美の世界 憧れ膨らむ 秋模様





2022年10月20日木曜日

五島美術館 ギャラリートーク(訂正あり)

世田谷区上野毛あたりの川歩きをした後は、この日の本来の目的である五島美術館のギャラリートークに参加しました。

五島美術館は東急電鉄の元会長・五島慶太の構想により1960年に開館された美術館で、多くの美術品が所蔵されています。

この日の展覧会は「秋の優品展」でしたが、テーマは「禅宗の嵐」でした。古えの写経や絵画が多数展示されていましたが、その一角に「特別展示」として国宝・紫式部日記絵巻の3枚が展示されていました。

「紫式部日記」は、「源氏物語」の著者である紫式部が、平安時代のある1年間の様子を書いた日記です。

ただし日記と言っても、現在の私達が毎日のことを記すような日記ではありませんでした。

中宮彰子(藤原道長の娘)に仕えた紫式部が、中宮の息子の出産の様子や、道長たち平安貴族の生活を描いたもので、記録文学というかエッセイというか、そういうたぐいのものです。また書かれた時期も連続していなくて、中宮を中心とした宮廷の様子が綴られています。

そして今回、五島美術館で展示された「紫式部日記絵巻」は、紫式部が書いた日記をおよそ200年から250年後の鎌倉時代に絵巻として作ったものです。

ということでこの絵巻は、紫式部本人も見たこともないものです。

絵巻は10巻ほどあったと言われていますが、時代とともに紛失したのか、現在あるものは4巻分となっていて、その一部を五島美術館が所蔵しているのです。

絵巻は絵の部分と、文章の部分が交互に書かれています。文章の方は後京極良経という人のものだとと言われています。歌人としても優れていましたが、38歳で亡くなっているそうです。

絵画は、誰が描いたのかあまりよく分かっていませんが、藤原信実という画家だと言われていうるそうです。

この絵巻の中には紫式部本人と思われる人物も描かれています。

第二段の絵には、中宮が出産した敦成親王も描かれています。

面白かったのは、この絵巻の中に描かれている几帳に連なる「くち木文様」という文様が、現在は美術館の光天井に使われていることです。またこちらの入場券にも描かれているのでした。平安時代の文様が現在も生き続けているのは、素敵だと思いました。

そして今回の目玉は、その絵を加藤純子さんが原画に忠実に再現されていました。とても鮮やかな色で、また草花などの描写もとても細かくてびっくりしました。特に水色が美しく、印象的でした。古めかしい国宝ですが、再現されたものはとても鮮やかでした。

★以前のブログでは原画の復元模写をされた方のお名前を「中村純子」さんと書いてしまいましたが、正しくは「加藤純子」さんです。お詫びして訂正いたします。

ギャラリートークでは、紫式部の家系や略歴がわかりやすく紹介されました。

彼女は父や祖父のころから漢詩や和歌で有名な家系に育ちました。そして父親が越後守に就任した時、紫式部もその赴任先に同行しました。

その後、オールドミスになる手前で結婚をして、女の子を出産しましたが、夫が急死してしまい、そのころから源氏物語を書いたのではないかと言われています。

その後、一条天皇の中宮である彰子のもとで、中宮の家庭教師のような存在として働き始めました。そして彼女の書く源氏物語は宮中の女房たちの間で評判となり、天皇の目にもとまり、彼女は宮廷サロンでは有名女房となったのでした。

そしてその後、中宮の出産を記録として残しておくために日記を書くことになりました。

その中には、ライバルと目されていた清少納言のことや、他の女房たちのこと、藤原家の人々のことも書いていたのでした。

こちらはギャラリートークで使われた資料ですが、当時の人物の名前も書かれていました。千年前の事実が、現代でも見られるというのは面白いですね

ギャラリートークを聞いた後は、五島美術館のお庭を散策しました。

広々とした庭には、さまざまな植物が植えられていて、また灯籠や石仏などが点在していて、散策にはちょうどよいところです。

庭には「富士見」という場所があり、そこからは富士山がよく見えるところだったのでしょう。

すすきが美しい場所で記念撮影。

今回ご一緒したお二人は、日本の伝統文化や芸術に造詣が深く、展示物を見る目も違っていました。お着物もとてもシックで、五島美術館の優雅な雰囲気にぴったりでした。


私は川歩きの予定もあったので、気楽な紬着物でした。


後ろ姿も写していただきました。たたみジワがついていますね。

めったに拝むことのできない国宝を拝見して、ギャラリートークも分かりやすく、有意義な五島美術館でした。

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「一日一句」

絵と文で 紫の人 生き続け


2022年10月19日水曜日

源氏物語を楽しむ会 51回 2022年10月

今度の「源氏物語を楽しむ会」は記念すべき日でした。

というのは果てしなく続くと思われた「乙女」の巻がようやく終了したのです。

「乙女」では、光源氏の息子である夕霧の初恋物語、五節の舞の麗しい乙女の話、そして光源氏が妻や愛人たちを一箇所に集めて、美しいお庭や花などに囲まれた六条院の話、と延々と続いたのです。

記録によれば「乙女」の巻に取り掛かったのは、なんと去年の9月だったそうです。つまり1年かけて、ようやく一巻が終わったというわけでした。

今回のおしゃべりのテーマは、さ来年のNHK大河ドラマになるという「紫式部日記」について。紫式部を演じる女優さんは決まっていますが、わたしたちの関心としては、藤原道長は誰が演じるのだろうか、清少納言も登場するのかしら、光源氏もやはり劇中劇で出てくるわよね、とあれこれ勝手に想像してしまいました。

今回はSさんも久しぶりに参加されました。


色とりどりの花の前で。

ということで3年ぶりくらいに、みんなでランチをすることにしました。

下高井戸の駅周辺にはいろいろな食べ物やさんがあるのですが、なかなかピンとくるお店がなくて、あちこち歩き回りました。そして最終的に入ったのは、ファミレスのガストでした。

ここでは配膳ロボットが働いて、可愛らしかったですよ。

私がいただいたのはこちらのミニトロ丼。カキフライもついていて、お腹がいっぱいになりました。

私はめったに外食をしないので、こういうお店にたまにはいると、面白い発見が多いですね。。回転寿司のように、食べるものの注文はタブレットで注文します。また支払いも無人システムでした。

さて源氏物語は次回からガラリと変わって、「玉葛」の巻となります。ここには中年男の光源氏が登場してきます。

この巻もけっこう長いので、いつ終了することでしょうか。

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この日の装い。

雨っぽい日でしたので、ポリの墨流し模様のような着物にしました。


帯は黒地に菊の花。着物を着始めた頃、京都の女医さんからのいただいたものです。

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「一日一句」

平安の 時は流れて 残り菊