狛江駅すぐ近くにある古いお寺、泉龍寺を訪問した(2月19日のブログ参照)後は、田中橋交差点まで行ってみることにしました。
そのわけは、ここの交差点は自転車でたまに通る場所なのですが、その辺りには川は見当たりません。場所は多摩川の近くですが、 橋はないのです。
橋がないのに、どうして「田中橋」というのか不思議でした。
それでその謎を解くために、狛江駅から歩いて行ってみることにしました。
いつもは自転車で行くのと、反対方向からなので、ちゃんと場所を確かめたほうが良いと思い、まずは駅前の交番で田中橋の場所を聞いてみました。すると、お巡りさんは地図で確認して、歩いたら10分くらいだと教えてくれました。それで私は安心して歩き始めました。
しばらくは狛江通りと多摩川の間にある舗装した道を歩いていましたが、そこは「六郷さくら通り」と言うそうです。どうして六郷というのか、その意味がよく分からなかったのですが、後になってなるほどと、思った名前でした。
こちらはこの近くを走るミニバスの案内図です。
「田中橋」の信号が近づいてきました。
すると、鳥居の先に、大きな石のかたまりが数個並んでいるのが見えたのです。
そう、この石ころは、田中橋の親柱だったのです。
田中橋の下には、六郷用水が流れていたのですね。
それでこの道を「六郷さくら通り」と呼ぶのだと納得しました。
六郷用水は、江戸の初期に徳川家康が工事を命じて、小泉次太夫が作った用水です。
私は次太夫さんにひかれて、川崎市や世田谷区のかつての用水を歩いていますが、狛江にも彼の足跡があったというのは、とても嬉しく思いました。
わーい、やったねとニンマリでした。
この日は着物姿だったのですが、もし誰かが見たら、石碑の周りをウロウロするおばさんは、かなり怪しい人に見えたことでしょう。
とにかく、田中橋という交差点の名前には、実際の橋があったのだということが分かり安心して、その後はバスで家まで戻ることにしました。
松原通りを歩き、バスの通る狛江通りまで行きました。
バス停まではかなり歩いたはずですが、るんるん気分だったので、少しも疲れませんでした。
この話を、暗渠マニアのCさんに伝えたところ、喜んでくれて、それがとても嬉しく思いました。
「えにし展」に出かけたおかげで、すてきな発見ができました。
さて、この話にはまだ続きがあるのですが、それはまたのブログで。
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「一日一句」
春の日に 川なき橋を 見つけたり
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