狛江市で開催された「えにし展」の後に、田中橋を見つけたことは2月20日のブログに書きました。
その時は取り敢えず満足したのですが、着物で歩いたので、ちょっと納得がいかない部分がありました。
それで翌日、もう一度、洋服に自転車で狛江まで行くことにしました。執念深いというか、ヒマ人というか。
自転車で多摩川沿いの道を走ります。お天気も良く、気分は爽快でした。
15分ほど走ると、調布市と狛江市との境になります。多摩川住宅が並んでいます。
このあたりは、以前にも歩きましたが、根川と呼ばれている水路のあるところです。
ただし昭和18年、戦況の悪化から料亭の営業が続けられなくなり、廃業して、東京都に売却したそうです。
現在は料亭の石垣だけが残っています。
いつもなら、素通りしてしまう場所ですが、なんだか気になって、ここで自転車を降りて歩いてみました。
すると「水神社」という石碑と、その奥には鳥居がありました。
水神社は、水にまつわる神が祀られています。
中にはこんな案内が。
しばしお宮の周りを観察しました。
すると、多摩川の近くに案内があり、この場所から取水して、六郷用水を作ったと書いてありました。
のどかな風景ですね。
そうか、次大夫さんはここから水を取り始めたのですね。だから用水工事に尽力した次太夫さんがここに祀られていたのでした。
今まで気づかずにごめんなさい、でした。
そして、前日に見つけた田中橋の方に向かうと、その手前にまた案内がありました。
狛江市の案内ですが、すごく貴重な情報が詰まっていました。
やはり田中橋は、六郷用水に架けられていた橋の一つであると書いてありました。
そして次は「駄倉橋」探しに取りかかることにしました。
グーグルマップで駄倉橋の位置を確認しましたが、狛江駅すぐ近くのようでした。
駅前を自転車でウロウロするわけに行かないので、自転車は狛江市役所の駐輪場に置いて、駅まで歩きました。ほんの1,2分の距離です。
信じられない気持ちで狛江駅前に着くと、こんな案内板がありました。
これでこの日のミッションは終わったので、あとは狛江の住宅街を自転車で通り抜け、満たされた気持ちで帰路につきました。
ただし、これらの橋が架かっていた用水は、昭和40年頃、姿を消しました。
今、残っているのは、道の名前だけです。
自転車で通った道は、狛江市内の案内板では「六郷さくら通り」でした。
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