2023年12月12日火曜日

【玉川上水 27】マニアックな話

今日のブログは、玉川上水とその周辺のマニアックな案内です。

まずは、先月の終点だった青梅線・牛浜駅からスタートしました。

駅から少し歩いたところにある牛浜橋へ。やはり凛々しい橋ですね。


この先を歩いていると、遠くに富士山がぽっかりと見えました。富士は良いですね。


このあたりは崖がすごく多いところです。
下を見ると、あまりに急斜面で、頭がクラクラしそうでした。

崖の下まで恐る恐る下り、その後はマニアックなところへ。

そこには、熊川分水という玉川上水の分水があります。

JR五日市線に熊川駅がありますが、そこの方を通る分水です。

かつて熊川は、井戸を掘るのが大変で、水の少ない地域でした。多摩川本流から水をひくのも困難でした。そこで明治の初めに、酒造業の石川弥八郎という人が東京府知事に請願して、長い間かかり、ようやく分水が完成したそうです。

熊川分水は、酒造業、製糸業などの産業発展に役立ったそうです。ちなみに石川酒造は「多満自慢」が有名ですね。

その熊川分水の取水口が、牛浜橋の近くにありました。ただし、道路の奥にあり、普通の人には気づかない場所でした。


この「熊川分水に親しむ会」は、福生の環境保全のために活動しているボランティア団体です。

看板の近くには小さな鳥居がありました。


上の写真の、鳥居の裏にあるフェンスから、取水口を覗いた写真です。緑色の細長い筒が見えますね。


神社には小さな祠がありました。水の神様を祀っているのかもしれませんね。

ここから先は暗渠になっていました。

地域の人にも知られずに、ひっそりと佇んでいました。

福生は多摩川の近くにあり、また湧水もよく出ている地域ですが、それでもやはり水には苦労した歴史があったのですね。

分水の後は「ほたる園」を歩きました。ここは水がきれいな所で、ほたるを育成しています。


ほたるの幼虫のエサを育てているそうです。


ホタル園の入口でぱちり。
足元がダサいですね。


やけに大きなホタルでした。


次もまたマニアックなところへ行ってみました。

「縞屋の滝」です。
崖の下から湧水が出ているところです。


案内によると、昔はこの崖の上に千人同心清水才次郎という人の家があり、その清水家の屋号が「縞屋」だったので、そのように言われたそうです。


このあたりは湧水がよく出る場所で、福生市内には全部で9箇所もあるのだとか。

残念ながら、私のスマホでは、湧水はちゃんと写せませんでした。

ずっと崖の下を歩いていましたが、その先は、こんな急坂を上り、また玉川上水の流れているところに戻ることにしました。

これからのブログは、通常の橋めぐりになる予定です。

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「一日一句」

分水で 福生に美酒が 生まれけり

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