世田谷区に古くてかっこいい巨大な給水塔があることを知り、ずっと行きたいと思っていましたが、なかなかチャンスがありませんでした。
よく晴れた昨日、ようやくその夢が実現しました。
それは「駒沢給水塔」です。(写真は世田谷区のHPより拝借しました)
実に100年前に作られたそうです。
張り切って出かけました。
田園都市線の桜新町駅で降りました。
ちょうど地元の桜祭りが開催されていました。沿道にはピンクの八重桜が満開でした。
「桜祭り」に出店していた「駒沢給水塔風景資産保存会」の方にお話を伺いました。
道順をお聞きして、駅から10分ほど歩き、落ち着いた住宅街に来ました。
看板が出ていました。
すると目の前にヨーロッパの古城のような堂々とした建物が目に入ってきました。
資料によると、この給水塔を作ろうと着手したのは、大正10年、1921年のことだそうです。
東京の人口急増に伴い、渋谷町に生活用水を確保するため、「近代水道の父」と呼ばれた中島鋭治博士が計画を立てました。多摩川を水源として、砧村に浄水場を設け、送水ポンプの動力で、駒沢給水所まで水を押し上げて、渋谷に水を送るというプランでした。
工事の間には関東大震災が起こりましたが、建築計画には支障がなく工事は続けられ、1924年に完成しました。
王冠のようなデザインと、それをつなぐ橋はとても美しい姿です。
現在も、中では少し作業をしているということでした。
この塔はとても敷地が広く、ぐるりと一周するのにはずいぶん時間がかかりましたが、ようやく正門前に到着することができました。
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