2010年3月31日水曜日

花冷えの京都 その1

昨日と、今日、1泊で京都に行ってきました。

着物で行くことにはしていたのですが、連日のこの寒さで上に羽織るものが必要だと思って、前日、仕事帰りにリサイクル着物屋さんに出かけて、あわてて道中着(どうちゅうぎ)というのを買いました。ピンク系の紬です。

それで、こんな恰好で旅立ちました。


実はこの部屋は以前は母の和室でしたが、天袋付きの押し入れをリフォームして、天井からのクローゼットにしたのです。6枚の扉のうち、1枚は鏡仕立てにしたのですけれど、それが着物を着るときに大活躍です。全身入り、後ろ姿もばっちりです。

京都に着いて、まずは北野の「上七軒歌舞練場」というところで、北野をどりという舞妓さんの踊りを見ました。さすがに場所柄、着物姿のお客さんが多かったですね。

続きはまたね。

2010年3月30日火曜日

大島で京都へ

恐れ多いことに、和服の本場、京都へ着物姿で出かけてきます。

めちゃ安の大島紬があったのでそれを着て行きます。
おまけに、このところあまりに寒いので、仕方なくピンク色の紬の道中着(羽織みたいなもの)まで買ってしまいました。


今回の目的は上七軒歌舞練場での「北野をどり」鑑賞。

さぁて、着物で新幹線に乗って、京都までうまく辿りつけるかしら?

明日の夜には戻ってきますね。

2010年3月29日月曜日

麻の実料理

「麻の実料理」って、知っているかしら?

先日、初めていただきました。

それというのも、この前、味噌作りをしたメンバーの中に、麻の実料理のお店で働いている人がいて、おまけにそのお店が私の通勤途中にあるので、出かけてみました。

彼女の名前はせんちゃん。創作ダンス・グループの「三十日鳥」(みそひとり)が公演するとき、お客さんに料理を提供する役目もしているそうです。

お店の名前は「BAGUS」というの。

外観はこんな感じ。南国っぽいわね。


中に入ると、天井のランプがお出迎え。


なかなか、いい感じでしょ。


さて、これが麻の実。麻の葉模様のお皿に載っていてぴったりだわ。


一口つまんでみると、ほっくりしている感じ。松の実ほど油っぽくなくて、食べやすいの。
クッキーやハンバーグなどにいれてもいいし、お稲荷さんのご飯にごまの代わりに入れてもいいそうよ。
くせがないから、何にでも合うそうです。

こちらがお奨めのタコ・ライス。チーズの下に、特製ソースがかかっていて、その下にご飯があります。


ソースにも、ご飯にも麻の実が混ざっていて、プチプチとした触感が味わえました。

アボガドやトマトとも相性がぴったり。

こちらは豆乳プリンにレーズンの赤ワイン煮のソースをかけて、その上に麻の実をパラパラとしたデザート。
すごくおいしかったわ。


このお店、もともとはレゲエバーだったそうで、店内にはこんな木彫りの置き物もありました。


ランチタイムに行ったのだけれど、夜は飲み物やオードブルが出されて、きっと賑やかになるのでしょう。


麻の実で作ったアクセサリーのコーナーもありました。


とても落ち着ける感じのお店でしたよ。
麻の実って植物繊維やたんぱく質やいろいろな栄養素が含まれているそうで、健康食でもあるんですって。

せんちゃんとは、「お味噌ができあがった時に、また会いましょうね」と話してきました。

お料理上手なせんちゃん、どうもごちそうさまでした。

2010年3月28日日曜日

また買っちゃいました~

初めて自分で買ったリサイクル着物の着心地が、思いがけず良かったので、また同じ店に足を運んでしまいました。

本当は、白っぽい結城紬風の着物か、あるいは粋な縞模様の着物が欲しかったの。

お店には、そういうのもあったのだけれど、私には丈が合わなくて、今日は買うのをやめようかなと思っていたら、昔、母が良く着ていた着物にそっくりのがぱっと目につきました。
袷ではなくて単衣なんだけれど、普段着にいいかなと思って、値段を見たら、なんと、3,150円でした。ユニクロでワンピースを買うよりも安いじゃないの~。

そして試着してみたら、結構、可愛いの。いえ、この年になって「可愛い」という形容詞は合わないのは分かっているけれど、でも薄い色の着物よりもこういう濃い目の色のほうが、私には似合うかもしれないわ。

それで、即、購入。


赤い生地に緑の花の紬です。

ちょっと身幅が広いの。太めの人が着ていたのかもしれないわね。

でも、気に入りました。これなら気楽に着られるでしょ。

おまけはこんな風呂敷。綿なのですけれど、ちょっと縮緬風。本を包んだりするのにいいでしょ。


こちらは、神楽坂の近くで買ったピアス。


組み紐が和のテイストです。石はアメジストだそうですけど、でも500円でした。

安いもの見つけるの、大好きなんです。

2010年3月27日土曜日

タンゴの後は香水で・・・

さて、本場のタンゴに度肝を抜かれた後は、カヒミ・カリイさんという人が登場しました。
ハーフの方で、歌手の方だそうです。
「遊びが開く創造性の扉」という詩を朗読しましたが、とてもソフトなお声の持ち主で、ゆったりとした気分になりました。

(写真はカヒミ・カリイさんのブログから拝借しました)

そしてお次は場所を移して香水作りの時間です。

タンゴに香水、いったい、このイベント、何だと思います?


実は「創造する脳 未来からの時空を遊ぶ」というフォーラムだったのです。

主催したのは、某眼鏡メーカーが母体となった、ある団体。脳科学の創造的な研究をする人のスポンサーというか、パトロンのような立場なの。ちなみに眼鏡(視覚)と脳科学というのは、かなり密接な関係にあるのです。

そこの社長さんはユニークな方で、ご自分がアルゼンチンに旅したとき、そこでタンゴに出会ってその素晴らしさに感激し、それを脳科学の研究者たちにも伝えたい、というのでこういうイベントを考え付いたようですよ。

ちなみに、昨年のフォーラムでは、能楽堂でお能の鑑賞があったらしいわ。

自由で創造的な研究をするためには「大人にも遊びが必要だ」ということで、いろんな遊びの要素を詰めたみたいですね。男女の愛の出会いをダンスという形に表現したタンゴを楽しんでもらい、またいろんなイベントがある科学技術館で、子供向けのワークショップに参加してもらい、大いに遊んでもらおうということで企画されたのではないかな、と勝手に思いました。

ということで、科学技術館に集まった脳科学者たちが、本来は小学生向きの「香水作り」や「ブーメラン作り」などの企画を実際に体験したり、プラネタリウムで星雲を眺めたりというイベントに参加したのです。

私は仕事柄、こういう脳科学関係のシンポジウムなどの情報が入ってくるので、それで参加したのですけれど、今回は難しい話はなかったので、楽しかったわ。

こちらは香水作りの様子。
白衣を着た理科の先生のような人が、香りのことをレクチャーしているところ。


私は昨年、アロマテラピーの教室に通っていたので、香水作りはお手のものよ。


ここでは、使う香料もアップル、レモン、ストロベリーという分かりやすい表示になっているし、ベースになる香料も「クラシックタイプ」「モダンタイプ」と2分してあるので、初心者でも作れます。それでもふだんは香水など手にしない脳科学研究者のおじさまたちは、四苦八苦していましたね。


私はムスクっぽい香りをベースにして、ミドル・ノートにはフローラルの香りを加え、最後にトップ・ノートに少しレモンを垂らして、なかなかいい香りになりました。それを小さな瓶に詰めて、お持ち帰り。お土産があるのって嬉しいですよね。

こちらはブーメラン作り。おちゃめな若い女性の先生でした。


細長い紙、3枚をこのように切り込みを入れて、重ねて挟み込み、そしてちょっとひねりを加えるのです。


教室でみんなで飛ばしっこをしているところ。名誉教授と呼ばれる方も、みなさん、童心に返っていましたね。


こういうワークショップ体験の楽しさというのは、いつまでも忘れないでしょうね。


その後は、プラネタリウムでは3D眼鏡をかけて星雲を見たのですが、宇宙の広大さにうっとりしました。

他にも子供の喜びそうな装置のあるところで、自由に遊んで過ごしました。

その後は脳科学の先生が「人間はホモ・ルーデンス(遊ぶ人)である」ということをご自身の研究からいろいろとお話しされて、遊ぶということが大切だと力説されていました。


そしてこのフォーラムのメインである、研究助成金の表彰式がありました。
授賞式の進行は、遊び大好きという楽しい先生で、「創造する脳」というテーマには最適の方でした。

そしてこの団体から一人100万円ずつの賞金をもらった人が、喜びの言葉を語ったのですが、みなさん、ユニークな研究ですよ。

どんな研究なのか、簡単に書いてみると、
「思いつく瞬間、シナプスで何が起こるのか」
「美しさを感じる、と美しく創るとの違いは何か」
「乳幼児からの創造性を探る」
「社会性の異なる人々の神経メカニズムを明らかにする」
「心の分子機構への計算理論的アプローチ」

うーん、何が何だかよく分からないのもありますけれど、人間が感動したりするとき、脳の中でどんな変化が起こるのかというのを追求してみたい、という素朴な疑問の解明のために、みなさんあれこれと考えているんですね。つまり、感動する心とはいったい何か、ということを突き詰めるための研究なのでしょうか。

自分にとって遊びとは何か、ということを知るのが大切なのかもしれませんね。


今の私にとっての遊びは、三味線や着物を中心とした江戸時代の文化かしら。
それに読書と映画。これさえあれば、当分ひとりで楽しく遊んでいられます。

写真は科学技術館の近くで咲いていたレンギョウと椿。

科学技術館ではいろいろなイベントをしていますので、入館料さえ払えば、どなたでも参加できますよ。

2010年3月26日金曜日

昼下がりのタンゴ

先日、とある場所で、本場のアルゼンチンタンゴを見ました。

すっごーいの。今まで私が知っていたタンゴとはまるでステップが違いました。

官能的で、情熱的で、淫乱で、いやらしくて、美しくて、刺激的で・・・・。

ブエノスアイレスのタンゴ選手権で2位になったカップルの踊りです。

会場が薄暗かったのでよく写っていませんけれど、少々、ご紹介しますね。


そんなとこ、触っちゃいや~ん。感じてしまうわ~。


この目つき、すごいでしょ。


まぁ、どこを触っているの?


うーん、スレスレよ。


この後、この長い脚をパッと上に突き上げたのだけど、写せなかったわ。


この口髭がいやらしそうよね。この方、28歳だそうです。女性は23歳。


ポーズが決まっているわね。

タンゴというのは、即興的な踊りだそうで、ステップの順番は何も決めていなくて、二人の間のコミュニケーションだけで踊るそうなんですよ。

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こんなアルゼンチンタンゴをどこで見たと思います?

なんと、科学技術館の地下にある「サイエンス・ホール」という無粋なところで見たのです。

おまけに鑑賞していたのは、脳科学者と言われる人ばかり。

えーっですよね。なぜ、なぜ、なぜ?

この続きはまたね。

2010年3月25日木曜日

雨の卒業式

昨日は、科学技術館に用事があって出かけたのだけれど、九段下の駅を降りたとたん、ものすごい人。

武道館で法政大学の卒業式があったのでした。


女子学生はみんな判を押したように袴姿。

男の子は普通のスーツだったので、あまり存在感がなかったわ。羽織袴の子がいてもいいのにね。


いったい何時代なのかしら、と錯覚を起こしてしまうような風景でした。

寒い雨の中、みなさまお疲れ様でしたね。


でもお堀の桜もこんなに咲いていて、みんなの門出を祝福しているようでしたよ。

そういえば、私自身の卒業式もちょうど3月24日だったことを思い出しました。
えーと、何年前のことだったかしら?

2010年3月24日水曜日

多才な人

私の三味線のお稽古は、先生と1対1でやっているの。
それで私の次の時間帯にいらっしゃる方は、アラフォーのちょっと理知的な方です。出版社で旅行関係の編集の仕事をされているとか。

ところがその彼女、実は新進の小説家でもあり、初めて出版した本はポプラ社大賞というのを受賞されたほどの実力の持ち主でもあるのです。

それだけでも驚きなのに、なんと彼女の2冊目の本が出て、その書評をあの小泉キョンキョンが書いたんですよ。すごいでしょ。Y新聞に掲載されたのですが、上段に大きくぶち抜かれた書評でした。自分の書いた本が出版されるだけでもすごいのに、キョンキョンに読んでもらい、感想を書いてもらえるなんて、驚きよね。

読んだ人に聞くと、40歳くらいの女性が主人公のストーリーで、家族愛の悲喜こもごもを綴った内容だそうで、ひょっとしたらキョンキョン主演で映画化されるかもしれないわね、と教室の人たちと盛り上がりました。


伊吹有喜さん「四十九日のレシピ」という本です。
私にとっては、伊吹さんと言われてもピンとこないの。あくまでも「長唄のNさん」なのよ。

三味線も長唄もこなし、そのうえ、小説も書いてしまうなんて、ほんとに多才な方ですね。

2010年3月23日火曜日

森のテラスへご案内

昨日、味噌づくりをした「森のテラス」は造園家・山田茂雄さんの自宅でもあります。

道路には、こんな可愛いおうちの見取り図がありました。


入口から家まで続く道にはたくさんの植物が生えています。


この石畳を踏みながら、おうちへと辿ります。


小鳥のえさ台もあちこちにありました。

この辺りは土地が急斜面になっていて、家を建てるのもなかなか難しそうですけれど、そこは専門家の建てたおうち、家の中にもいくつも階段があって、忍者屋敷のようでした。

こちらはこの家の象徴のような大きな桜の木。


軒下に吊るしてあるとうもろこしもおしゃれでしょ。


豚ちゃんの置き物も可愛いわね。


お部屋に入ると、テーブルにはいろんな木の実のディスプレイがありました。


私たちを迎えてくれたのは、まずは自家製の甘酒。砂糖はまるで入れてないそうですけれど、本当に甘くておいしかったわ。


ランチタイムには2種類のカレーが出ました。シーフード・カレーとチキンカレーでした。


こちらはタコのサラダと、うどのきんぴら。


こんなお庭を眺めながらのお食事です。まるで信州の別荘に行ったみたいな気持になりました。


手作りの味噌もできたし、ゆっくりできたし、とても気分の良い休日となりました。


さようなら、森のテラスさん。またいつかお邪魔したいわ。

2010年3月22日月曜日

森のテラスで味噌作り

今日は、市内にある実篤公園のすぐ近くの「森のテラス」で、お味噌作りを体験してきました。


「森のテラス」というのは、造園家の山田茂雄さんの事務所兼自宅兼貸しギャラリーなのです。

玄関には山田さんが手がけた造園が紹介されています。


仙川のあたりには国分寺崖線(はけ)という断崖があり、土地が階段状になっているのですが、その高低差を利用した素敵なお庭にはたくさんの木々が生い茂り、まさに森のよう。
室内にはピアノのある貸しホールがあって、いろいろなイベントに利用されているようです。今日は「アロマテラピー教室」が開催されていました。室外にはウッドデッキ敷きのテラスがありあり、大きな桜の木にはメジロが飛び交っていました。そこで味噌作りをしました。

どうして造園家が味噌作りと思うでしょうけれど、山田さんは秋田出身の方で、そこの畑から大豆をたくさん送ってきたので、これを使ってみんなで遊ぼうということになり、スタッフの方が味噌作りを思いつき、そして知人に声をかけて、私もそのイベントに誘われたというわけでした。

これが原料の大豆。普通のよりも緑っぽいですよね。ウグイスきなこに使うものだそうです。


この大豆を一晩水につけて、数時間お鍋でゆでるところまではスタッフの方がやってくれました。
私たちはその豆をつぶし、麹と塩と混ぜて、こねる作業をしました。

ゆであがった豆を濾します。


お豆は一人当たり1340グラムにしました。ジップロックに入れます。


こうやって力を入れてぐいぐいとつぶします。
参加者には男性もいましたが、男性のほうが力があるので、豆がきれいにつぶれていました。


割烹着姿で豆をつぶすMさんの可愛い姿。


豆がつぶれたら、次は塩と麹と混ぜます。塩分は12%に量ってくれました。


ステンレスのボールの中で、よくこねます。結構大変です。なかなかきれいに混ざりません。


でも、みんなでワイワイとおしゃべりしながら作るのはとても楽しい。
ぬかみそをこねるような感じです。というか、子どもの泥んこ遊びを思い出しました。

こちらが出来上がった豆を持ち帰り用のジップロックにいれたところ。


この後は冷暗所で6カ月置いておくと、おいしいお味噌ができるそうです。
ということは9月の秋分のころにちょうど出来上がるわけですね。


こちらは小さな甕に入れたところ。まわりに塩を振って、腐らないようにしてあります。


味噌づくりの後は、スタッフの方がお昼ご飯にカレーを作ってくださいました。
食事の後はみんなで自己紹介をして、楽しく過ごしました。

今度はお味噌が出来上がったころにまた会いたいね、と話しました。

材料費、場所代、ランチも含めて「手前味噌づくり」を教えていただいて1,500円の講習料でした。
あまりに安くて申し訳ないくらい。


次回は「森のテラス」の素敵なお庭を紹介しましょう。