最初に行ったのは、銀座というより京橋ですが、そこで中村恭子▼さんの作品展を見てきました。
彼女とは、昨年、東京外語大学で受付の仕事をしたときに出会いました。
初々しくて、高校生と間違えるほどの若い方ですが、東京藝術大学の日本画研究科の博士課程を修了した優秀な画家さんです。
今回のタイトルは「首を擡げたアルシブラ」
アルシブラとはフーリエという人の作品で、奇妙な尻尾がついた生き物のようです。
彼女はちょっと珍しい動物を題材にしています。
アルシブラとはフーリエという人の作品で、奇妙な尻尾がついた生き物のようです。
彼女はちょっと珍しい動物を題材にしています。
こちらは「かものはす」という新作です。
かものはすと、蓮の花が美しい絵画でした。
こちらはシロクマ。
なんとリラックマと一緒です。
近くで見ると、クマの毛が一本一本、丁寧に描かれていることが分かります。
こちらはカワウソ。
とても大きな作品です。
数匹のカワウソがぐるぐると廻っています。
カワウソの青い目がとても美しいのです。
現在制作中の下絵も展示してありましたが、土佐料理で有名な「皿鉢料理」を絵巻にしたもので、そこには魚やカニ、カエルなどが登場しています。
その斬新なアイディアに驚きました。
出来上がりが楽しみです。
会場には美術評論家の方もいらっしゃっていて、取材を受けていました。
彼女のように若くて力のある人が、世の中に出ると嬉しいな、と思いました。
その後は和光にあるギャラリーで江波富士子さんという方の作品展「ムッソリーニ歳時記」▼を拝見しました。
江波さんはイタリアで修行されたガラス作品の作家さんで、ムッソリーニというのはベネチアンガラスの技法だそうです。
たくさんの作品が並んでしました。
小さいものはグラス、大きなお皿や花瓶などがありました。
どれも美しいカットで、繊細で、ちょっと可愛らしい感じでした。
会場にはご本人もいらっしゃいましたが、カットガラスのような模様の切りばめ模様のお着物をお召になっていました。
どちらの作品展も女性のものでした。
美しい色ときれいな形で、心が満たされました。
美術作品を生み出す彼女たちの原動力はどこにあるのだろう、と思いました。
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この日の装い。
中村さんの新しい作品がグリーンを基調にした絵画だったので、それに合わせて淡いグリーンのグラデーションの着物にしました。
作家さんのお名前が入っていますが、味の素スタジアムの骨董市で安く購入したものです。