2014年3月31日月曜日

三味線ミニおさらい会

昨日は三味線のおさらい会でした。

私は朝早く家を出て、帰りも夜になったので、雨には濡れないで済みましたが、お聞きにくださったお客様はちょうど雨風のひどいときでしたので、いらっしゃっただけでありがたいことでした。

会場は市の文化施設にある和室でした。
今回は広いお部屋がとれなかったので、いつもお稽古をしている小さなお部屋です。

こちらはお客様にお渡ししたパンフレット。
今回のメインの演奏は、「五郎時致」「助六」「吉原雀」でしたが、どれもが廓がでてくる色っぽいところのある曲でした。
鏑木清方の絵がぴったりです。


普通の演奏会と違い、このおさらい会は先生の解説に重点が置かれています。
時代背景や曲の構成も分かりやすいので、お客様にも好評です。
歌舞伎や歴史に詳しい先生の曲の解説は、とても参考になります。

休憩の時のお茶菓子と、お客様にお持ち借りいただくお菓子の準備もできました。
春らしく、「さくら饅頭」と虎屋の紅白の最中です。


先輩たちの演奏風景。


こちらは友人に写していただいた私の姿。
緊張して顔が引きつっているようです。

「松の緑」

こちらは「五郎時致」
タテ三味線をさせていただきました。


演奏は終わってしまえばあっという間ですが、毎回、緊張しますね。

打ち上げはいつもの天ぷら屋さんで。


みんなで乾杯です。
ほっとして、顔がゆるんでいるのが分かりますね。


次に教えていただく曲も決まりました。
私は「吾妻八景」という曲で、江戸の名所を唄った曲です。

*****

今日の装い。

雨にぬれると困るので、東レシルックの「かたせ梨乃プロデュース」という着物にしました。
緊張したせいもあり、暑くて、たまりませんでした。
みんなと、次回は袷は止めて単衣にしたほうがいいわね、と話したくらいです。


帯は川島織物(「なかむら」さんで購入したもの)。
お役に立っています。

帯締めは京都のkaonnさん。
気持ちも引き締まりますね。

次のおさらい会は9月の予定なので、その時は浴衣姿で演奏します。
また半年、がんばりましょう。




2014年3月30日日曜日

都バスでぶらり 荒川~浅草へ

昨日は東京の北東部へお出かけしてきました。
区名でいうと荒川区、台東区になります。
このあたりは、普段はあまりご縁がない地域ですが、都バスに乗ったおかげで、いろいろなことが分かりました。

まずはJR山手線の西日暮里で降りて、浅草寿町行きという都バスに乗りました。
荒川区役所近くの「サンパール荒川」という施設に行くためでした。

どんなルートをたどったのかというと、三河島駅近くを通って、荒川区役所まで行ったのでした。
それほど時間はかかりませんでした。
私にとって三河島というと、もう半世紀くらい前に起こったJR三河島駅事故というのがすぐ思い出されるので、どんなところかと思いましたが、普通の場所でした。

それとちょっと気づいたのですが、荒川区役所の場所はバスでしか行けないところにあるのは、区民のみなさんにとってはちょっと不便ではないかしら。

そして「サンパール荒川」で「西行幻想」という劇を見ました。
(これはまた後ほどお知らせする予定です)


劇とレビューを見た後は、また同じバスに乗って、せっかくなので浅草まで行くことにしました。
バスの経路は三ノ輪駅を通って国際通りというところを南下するとそこが浅草になります。
意外と近かったので驚きました。

また別の系統のバスに乗れば、それは日本堤や吉原を通って浅草に行くルートになるそうです。
へー、吉原にもバスが通っているのですね。

この辺りの地図はまるで頭に入っていませんでしたが、意外と近いのですね。

都バスに乗っていて気づいたのですが、このあたりはお年寄りがすごく多いのです。
そしてバスに乗ると、見知らぬ間柄でも、すぐにうちとけておしゃべりする人が多いのでびっくりしました。
やはり下町というのでしょうか。
町は近代的になっていましたが、昔の風情は変わっていないように思えました。

浅草に着いたら、スカイツリーが良く見えました。


雷門のほうへ歩きましたが、外国人と若者の多いこと!
大混雑でした。
新宿の比ではないように思えます。

雷門は浅草の象徴なのですね。

ここだけが日本ではないのですが、やはり彼らを引き付ける何かがあるのでしょう。

私が目指したのは、リサイクル着物の「福服」さん。
仲見世にあります。


ここでは紅若菜さんの紅型作品を展示販売していました。
半襟やバッグなどがありましたが、とても人気があって、すぐに売り切れてしまったようです。

私はせっかくの機会なので、紅若菜さんから型の切り方を教えてもらいました。
一番基本の、三角、四角、丸を切り抜くのですが、なかなか思うようには行きませんでした。


線とまるでずれているのが分かりますね。
いいかげんな性格なのでしょう。

後ろのほうに見えるのは若菜先生の蝶の型。
さすがに線がクリアーできれいです。
右のほうに見える白いものの上で切り抜くのですが、これは石鹸なんだそうです。


作品をいとおしそうに扱っている若菜さん。


ということで、荒川から浅草まで、都バスで散策してみました。

私の趣味は、地図を眺めること。
おでかけしたところを地図で再確認するのが一番の楽しみなのですが、帰ってからちゃんと確認しました。地図ってホントにおもしろいですね。

都バスは全区間乗っても200円だそうです。
お天気の良い日には、普段のらないコースに乗ってみるのも面白いですね。

今度は都電に乗ってみようかしら。






2014年3月29日土曜日

トルコレース 続々報

先日、トルコレース続報▼を書きましたが、そのまた続きのお話です。

パルコのトルコレース催事がまだ続いているので、また出かけてみました。

こちらはちょっと見栄えが悪いのですが、一袋200円で売っていたレースのハギレ。


いろんな種類が入っているので、面白そうだと思って買ってみました。

開けてみると、こんなにたくさんのレースが入っていました。
何に使おうかしら思うと、ウキウキしますね。


トルコレースの「オヤ」には、針で編む「イーネオヤ」と、かぎ針で編む「トウオヤ」の2種類があるそうです。

ちなみにこのレースは、パシフィックコーポレーション▼という会社で扱っているものです。
こちらにはパルコの記事も出ていますね。

まずは、コートの折り返し袖▼に使った布がたくさんあったので、このレースをプラスした半襟を作ってみました。
キンゾウ商店の真似っこですが、 不器用な私が作ったので、あちこちガタガタしていますが、そこは見ないことに・・・。



******

私は洋裁も和裁もまるでちゃんとできないのですが、直線縫いだけの小物などを作るのは、それほど苦にしません。
下手なりになんとか(人様に見せられるものではありませんが)、編み物や縫い物も形に作る程度のことはします。

ところが娘ときたら、まるで駄目で、家に針や糸も置いていないのかと思うほどです。
先日も、ワンピースのボタンが取れたからと言って、服を持ってきました。
ボタンつけくらいできないでどうするの、と思いつつも、私がやってしまいました。

私の母は、手芸と名のつくものはほとんど何でもできた人で、高校の家庭科のスカート作りなどは母にやってもらっていました。
子供のころの下着から、ウェディングドレスまですべて母の手作りで過ごしてきた私です。

母から私、そして娘へとだんだん技術が退化してしまっているようです。

こちらは先日咲いたクロッカス。


白の他に黄色、紫の三色が咲く予定です。
春まっさかりになりましたね。

チューリップももうじき開花しそうです。






2014年3月28日金曜日

5分、11分、2分

タイトルの数字は、こんどの三味線のおさらい会で私が演奏する曲の時間です。


初めの5分は、「松の緑」。
これはみんなで演奏するので、わりと気楽に弾けそうです。
とはいえ、先生からは「ゆっくりと弾くこと」と言われているので、慌てないようにしなくちゃ。

次の11分は「五郎時致(ごろうときむね)」です。
曽我兄弟の仇討のお話の曲。
これは私がタテで、最初の2分間くらいは一人で弾かなくてはなりません。
おまけに途中でお調子を変えるところがあり、それがうまくいくか気になります。
お唄は姉弟子さん。

最後の2分は、やはりみんなで演奏する「娘道成寺 新合方」です。
これはそれほど難しくはないのですが、とにかくテンポが早い。
姉弟子さんたちに付いていけるか心配です。

これとは別にお楽しみとして
「おぼろ月夜」と「かすみか雲か」も演奏します。
小学校唱歌とでもいうのでしょうか。
西洋の楽譜を三味線用に書き換えた曲なので、3の糸しか使わないのですが、あちこち音が飛んで弾きにくいですね。

当日は雨の予報が出ています。
三味線のケースを持って傘をさして、荷物も持って行くのは大変です。

この日には、おめかし用の着物にしようかと思いましたが、お天気を考えるとポリ着物のほうが気楽かしら。
帯だけは「なかむら」さんで買った川島織物の帯で気を引き締めようと思っています。

今度のおさらい会は、姉弟子さんのおうちで不幸があったり、お唄の先生もいらっしゃらないので、ほんとに小さな会となりました。

私の出番はたった18分なので、30分もあるような曲を弾くわけでもないのですが、やはりドキドキ。
早く終わってもらいたいわ。

その後の打ち上げが楽しみです。






2014年3月27日木曜日

裄の問題

私の体型は背が低いだけでなく、裄がとても短いのが問題なのです。

着物の場合、裄は63センチくらい、夏の着物だと62センチくらいでも大丈夫。
それでプレタポルテのSサイズでも裄は65センチくらいなので、残念ながら長くて着られません。

というわけで、洋服を着る時も、普通の人の7分丈という長さの袖が、私の場合は普通の袖丈になるくらいなのです。

こちらは自転車に乗る時用に買ったダスターコートですが、何もしないで着るとこんな感じで、まるで手が出ません。


非常に安かったので買ったのですが、これではいくらなんでもみっともないですよね。

それで袖を折り上げて着ようと思いましたが、ポリエステルの裏生地が出てしまって、ちょっと悲しいです。


それで家にあった適当な布を筒状に縫って、それを袖口に縫いつけてみました。
まだ完全に縫っていないのでちょっとボアボアしていますが、アクセントになるかな。


まだ生地がたくさんあるので、お揃いのスカーフにしようかと思っています。

でも、こういう苦労をしないで、なんでもすぐに着られる標準体型の人が本当にうらやましいわ。






2014年3月26日水曜日

上野から御徒町へ

昨日、上野と御徒町方面にお出かけしてきました。

気温が20度以上あり、とても暖かい日でした。
暖かいというよりもむしろ暑いというほうがぴったりの上天気だったので、上野公園にはどっと人が繰り出していました。

平日にもかかわらず、道路は上野動物園に行く小さな子供連れや、美術館へ行く人たちでいっぱい。


本当は東京都美術館で「世紀の日本画」を見るつもりだったのですが、美術館があまりに混んでいたのであきらめました。だって入場料が1400円もするのですから、その対価に合うように、ゆっくりと観賞したいですよね。
カフェで休もうと思いましたが、そこも満員でした。


上野公園の染井吉野はまだほとんど咲いていませんでしたが、もうすでにお弁当を食べて盛り上がっている人たちもいました。


こちらは西郷さんのあたり。彼岸桜かしら。
みんな写真撮影をしていました。
パチンコ屋さんの看板がなんとも目立ちますね。


通路にはゴミ箱がズラリと並んでいました。
みんなここでお弁当を食べたりお酒を飲んだりするのでゴミがたくさん出るのでしょうね。

広重が描いたという「月の松」。
江戸っぽくて好きな風景です。


上野公園を出て、御徒町までずっと歩いて、新御徒町駅近くの「しあん」▼というギャラリーへ。
築60年という古民家ですが、なかなか格調の高い門がまえでした。


こちらのお庭を通るとギャラリーがあり、そこで「近江 新之助上布とその仲間たち展」▼をしていました。


ここでは近江の「大西新之助商店」▼の麻織物をメインとして、タイアップ商品を出している「梅屋」▼さんの製品や、「はじめてきもの小梅」さんの二部式着物などが並んでいました。


新之助上布の半幅帯は色がとてもきれいで素敵でした。
手ぬぐい、下駄の鼻緒などもたくさんあって、目を楽しませてくれました。

こちらは和キッチュ▼のぺたこさん。
窓側のぺたこさんコーナーには、アイディア豊富な素敵な小物がいっぱい出ていました。


新之助上布の反物もすてきだったけれど、今のところはお金がないので、お土産に麻の半襟を買いました。
薄いペパーミントグリーンで、夏の着物に役立ちそうです。

この日は、梅まりさんのお店で誂えた伊勢木綿の着物が出来上がり、初めて手を通したのですが、それを見てもらいに行きました。

すらりとしてお美しい梅まりさんと、チビデブの私。


帯は八王子の坂本さんのところで買ったもの。
素敵な帯ですね、と褒められて嬉しかったわ。

こちらの展示会では琵琶ライブも行われるそうです。

「しあん」のあとは、佐竹商店街という昭和レトロな商店街をぶらぶら。
庶民的でダサくて、懐かしさが漂っているところでした。

定価4500円という春向きのセーターを500円で購入。
ほんのちょっぴり、ほつれがあるということでしたがほとんど分かりませんでした。

こういう昔ながらの商店街っていいですよね。


*****

この日の装い。

リサイクル専門の私にしては珍しく全部、新品!

赤いギンガムチェックのような伊勢木綿の着物。
黒地に赤、黄色、水色のお花模様の木綿の名古屋帯。
黒の三分紐。
アイボリーのバラの帯留。
水色の帯揚げ。

良く言えば「赤毛のアン」風?
悪く言えば「単なる若づくり」


着物だけだとあまりに赤くて恥ずかしいので、いただきものの黒の羽織を羽織って行きましたが、暑くてたまりませんでした。
連休ころのお天気だったのでしょうか。










2014年3月25日火曜日

三田誠広 「西行 月に恋する」

最近は、ずっと三田誠広さんの一連の歴史小説を読んでいます。
頼朝、清盛と来て、こんどは「西行 月に恋する」を読みました。

これが滅法面白くて、かなり厚い本でしたが一気に読み終え、そしてもう1回読み直したほどです。


というのも、この本は物語性がかなり強くて、三田さんの創作部分が多いからです。
「清盛」はほとんど歴史資料を組み合わせたような構成でしたが、「西行」は最後の部分は争いばかりになるけれど、最初の少年・青年時代はほんとうに創作で面白かったのです。

西行は本名は佐藤義清(のりきよ)という武士でした。その彼の青春時代を綴っています。
つまりこの小説は、佐藤義清の青春恋愛小説といった感じかしら。

私は、西行のイメージというと、西行法師というお坊さんで、和歌の上手な人というくらいでした。
百人一首の絵札も、お坊さんの袈裟を着ていて、なんだか落ち着いたおじいさんというふうに思っていました。

彼の百人一首の歌が、タイトルにも使われています。

 嘆けとて 月やはものを 思はする
 かこち顔なる わが涙かな

これって人を恋する歌なんですね。
なんでお坊さんが恋歌を歌ったのか、疑問だったのですが、これはまだ出家前の義清のころの歌だったようです。

西行は小説によれば、かなりのイケメンで、背が高く、おまけに女性が多くいるところで育ったために女の扱いがうまかったのですよ。

美濃に生まれた西行ですが、両親はすぐに亡くなり、おじいさん・おばあさんに育てられました。
子供の時から武道はもちろんのころ、学問もしっかり身につけていたし、楽器の扱いにもすぐれ、蹴鞠もできるし、流鏑馬もうまい。
と、文武両道のいうことなしの若き武士だったのです。

それが運命のいたずらなのか、トントン拍子に白河法皇の女院・待賢門院璋子(たいけんもんいんたまこ)に仕えることとなり、女院のお気に入りになってしまうのです。
女院はそのころは37歳くらいの女盛り、西行はまだ二十歳くらいなのだけれど、彼女に恋焦がれてしまうのです。

この璋子さんという方、実は白河法皇の養女として幼い時から育てられるのですが、美貌がゆえにその父親に女として扱われてしまい、そして法皇の孫である鳥羽天皇に嫁ぐのですが、その後も白河法皇と関係を続け、産んだ子供が誰の子供か分からない、というような運命をたどる方なのです。

上の和歌も、その数奇な運命をたどった女院とのかなわぬ恋を歌ったものではないか、ということでした。

そんな西行さんってウブだけど、可愛かったのです。
でも彼はあれこれ思うことがあって出家してしまうのです。

その後、彼は璋子さんが出家するときに、大いに活躍します。
それは「結縁経」といって、ある人の出家のために、身内や味方だった人はもちろんのこと、敵対する関係だった人にもお経を写経してもらい、奉納してもらうことでした。そのお経は28種類あるそうですが、それぞれにふさわしいお経を書いてもらうように人選して、いろいろな人にお願いをするところが良かったですね。

このような行動を起こして、西行さんは女院が出家するときに捧げるんですね。
女院を思う西行さんの心がとてもよく描かれていたと思いました。
西行は女院との約束を守り続ける決心をします。

そして彼は成年になるにつれて全国あちこちを行脚するようになるのです。

法皇と天皇(崇徳院と後白河天皇)、藤原家の兄弟(忠通と頼長)、源氏の親子(為義と義朝)、平家の血縁(忠正と清盛)という身近な人たちの間で起こった争い(保元の乱)を避けるべく、敵味方関係なく訪れて、争いを起こさないように暗躍します。
しかし結果としては争いは起こり、その後、また平治の乱と続いて行きます。

意外だったのは、西行と清盛が同じ年だったということ。

またいろいろな人との交流があって、義経を奥州に連れていった金売り吉次や、義経のお母さんの常磐御前とも出会ったというふうに書かれています。

へー、そうだったの、という意外性があちこちにあって、楽しめました。

本当に面白いお話でした。

この時代の小説は争いごとが多く、登場人物が多くて分かりにくいのだけれど、これは西行の青春小説のようで、せりふが多くて読みやすいのが良かったです。

作家って、実際の歴史を土台にして、こんなふうに自由に物語を作れるのだと思うと、素晴らしいわ。

西行さんの魅力に取りつかれていますが、なんと嬉しいことに抽選に当たって、今度、西行さんのダンス劇(?)「願はくは花の下にて」を観賞できることになりました。
今からわくわくしています。




2014年3月24日月曜日

「みんながあつまるきものやさん」@高田馬場

「みんながあつまるきものやさん」▼という楽しいイベントに行ってきました。
着物、帯、草履、バッグ、アクセサリー、小物などの展示即売会です。

お店は、重宗玉緒さん、キンゾウ商店、ろっこやさん、funny cocoさん、モダンアンテナさん、シスター社の皆さん。若い女性(男性もお一人)がそれぞれの感性で、ハッとするような品物を提供しているところです。

会場は高田馬場にある古い民家の「もくれんげ」。
学生の町、高田馬場ですが、ちょっとわき道に入ると、昭和の香りのするおうちがまだ残っているところです。
「もくれんげ」にお邪魔するのは、何回目かのおなじみの場所となりましたが、いつ行ってもゆっくりと過ごせる場所ですね。


玄関でのお迎え。
ドキッとさせるタペストリーがありました。


ありさん、こんにちは~。


展示の様子。
和室と個性豊かな商品がマッチしています。
外国の布地を使用した帯や、キラキラのアクセサリー。


可愛い小物たちもたくさん並んでいました。
私は奥にあるバラの帯留をお土産にしました。ピンクも可愛らしかったけれど、アイボリーと水色のを選びました。


シスター社のアクセサリーがてんこ盛りに飾られた有名人の肖像。
忠犬ハチ公や岡本太郎、大隈重信もいましたよ。
ほんとの銅像にスカーフをかぶせたそうです!
ユニークですね。
これはもう芸術作品だと思いました。

私もスカーフをかぶって撮影してもらいましたが、「マッチ売りの老婆」のようで、さすがに公開できない画像になっていました。


若い着物ファンの方もたくさんいらっしゃり、楽しませていただきました。
こちらはレースの羽織に、なんと、洋服のベルトを帯締めにしていた方。
こういう使い方もあると知ってはいましたが、実際に目の前で見るのは初めて。違和感はありませんね。昔はワンピースなどにエナメルのベルトをよく使っていたので、とっておけばよかったわ。


若い方の装いを見ていると、自分には着物に対する固定観念が強かったのだろうと思います。
だから昔は着物が嫌いだったのかもしれません。

こちらは、可愛いせつさんのアンティーク着物ファッション。
いつも楽しませていただいています。


こちらは、仙台からいらっしゃった奥様。
「もくれんげ」の前で立ち止まっていたので、ご一緒にお誘いして入りました。
初めての場所で、おまけに若向きのお店が多いので、少し躊躇されていたようですが、私のようなおばあさんもいたので、安心されたようでした。
裏のお茶の間で、あれこれとおしゃべりしていました。

桜の帯が今の季節にぴったりですね。


ふたりでくつろいでいるところ。
このような場所にいると、着物を通しての出会いがあるのがいいですね。


たくさんの方が来場していましたね。
いつも楽しいイベントを企画してくださっているお店の皆様、ありがとうございました。

*****

この日の装い。

レトロなおうちに行くので、レトロな装いにしました。
中身が一番レトロな昭和人間ですが。


京都の着物リメイク屋さんで買った着物。3000円。
味の素スタジアムの骨董市で買った帯。1000円。


それに自作のレース半襟。
帯揚げも自分で染めたもの。

帯締めだけは京都のkaonnさんで買ったものです。



2014年3月23日日曜日

フリル帯講習会@ゆめこもん

先日、吉祥寺の「ゆめこもん」にBerry工房さんの名古屋帯を探しに行ったとき▼、若い女性の方たちがフリル帯講習会をうけていらっしゃました。とても楽しそうな雰囲気でした。

その姿を見て、私もトライしてみたとは思いましたが、孫もいるおばあさんの私には無理だろうなと躊躇していました。
ところが「ゆめこもん」のご店主から、「年配の方でも大丈夫ですよ」と言われ、それならと、私も挑戦してみることにしました。

まずは半幅帯を締めて、参加しました。
フリル帯が派手な感じになると思って、地味な紬の着物にしました。
青の帯締めはBerry工房さんの、最初から帯留が付いているタイプ。


三重紐を使って、半幅帯とフリル帯の講習を受けるのです。

まずは素敵な後ろ姿から。

教えていただいたのは、つるちゃん先生。
黒×金×銀のドットがとても素敵な帯でした。
こんもりと大人可愛いですね。


こちらは応援団のツヤ子さんの艶姿。
魚の骨のような帯が素敵。(実物はもっとクリアーな色です)
銀座結びがお似合いでした。


私は半幅帯というのは普段はほとんど締めたことがなくて、せいぜい浴衣の時くらいなので、あまりなじみがありません。
一番の難点は、お尻が目立ってしまうこと。
おまけに結び方もあれこれあって、覚えるのが面倒でした。

ところが、半幅帯も、三重紐を使ってみると、あっという間にできました。
後ろ姿の写真がないのでよく分かりませんが、ボリュームがあるので、大きなお尻もそれほど目立たないようでした。

フリル帯は、カラフルな生地もありましたが、さすがに年配者には無理なので、グレイに黒の水玉模様(裏は黒とラメ)を選びました。
帯の上に置いてあるのが、三重紐。白いところがゴムになっています。


先生に教えていただきながらまず結んだのがこちらの水玉バージョン。
恥ずかしながらの後ろ姿です。


そして今度は裏面を出したバージョン。
黒い部分と銀ラメの部分が出ていて、1枚の帯のようには見えませんね。
(着物がぐじゃぐじゃしていますが)


フリル帯の基本は、
まず最初は普通に結ぶのですが、その時結び目をなるべく帯の上のほうにすること、
次にゴムの間に布を通すとき、なるべく横に広がるようにすると、ゴムが見えなくなるそうです。
またフリルをあまり長く下に垂らさずに、上のほうで作ると、目の錯覚でお尻の大きさが目立たないということでした。

こちらは一緒に参加された若い女性のお姿。
白地に模様が入っていて、柔らかい雰囲気が素敵でした。
(前で結んでいるところ)


こちらは粋な女性のお姿。
紫、ベージュ、ラメ、白黒のトランプ柄、ときれいに配分されていました。
全身のコーディネートがとても素敵でした。


みんなでポーズ。
右端が鶴ちゃん先生です。


鶴ちゃん先生、ゆめこもんのみなさま、楽しい機会を与えていてだき、どうもありがとうございました。