2019年5月31日金曜日

2019初夏 京都 7 「ねじりまんぽ」

さて、初夏の京都旅行記の2日目です。

四条烏丸のホテルを出て、烏丸通りを北上しました。
こちらは池坊のオブジェのようです。


三条あたりの古いビル。
こういう建物、大好きです。


こちらは烏丸御池の交差点。
修学旅行の生徒たちが、団体で歩いていました。


そしてそこから地下鉄東西線に乗って、蹴上まで。

お目当ての「ねじりまんぽ」は蹴上駅のすぐ近くにありました。


「まんぽ」とは「トンネル」のことです。
そのレンガがねじれたように積んであるので、「ねじりまんぽ」と呼ばれるようになったそうです。
上部には「雄観奇想」と書かれていました。


トンネルの中に入ってみると、たしかにレンガがねじれて積まれているのが分かります。
これは上を通るインクラインの重さに耐えるために、斜めになっているのだそうです。


トンネルの長さは約18メートルだそうです。
明治21年に完成されたトンネルです。

反対側の入り口です。
こちらには「陽気発処」と刻まれていました。


明治時代のトンネルがまだ残っているのは、嬉しいですね。
この後、インクラインを歩いたのでした。

(この項、続きます)


2019年5月30日木曜日

明治大学オープンカレッジから「葉月」へ

少し古い話になります。

先月、御茶ノ水にある明治大学で講義を受けました▼が、今回は同じ明治大学でも和泉校舎に出かけてきました。
今回のテーマは「高齢社会」についてです。

和泉校舎は、うちからは電車に乗れば、二つ目の駅のところにあります。


この日は土曜日でしたが、授業があったようで、学生たちがいました。

明治大学のロゴ、こういうのだったのですね。
知りませんでした。


こちらの図書館で講義を受けました。
お洒落な建物でしたよ。


こちらはメインの校舎です。


講義の前に、このペットボトルのお茶を買ってみました。
大きなサイズでしたが、100円でした。
「明大茶」です。


政治経済学部の星野泉先生という方のお話でした。


「少子高齢社会の負担のあり方から見る 本当に幸せとは」というテーマに興味があり、講義を聞いてみたかったのです。
ただし、短い講義の中では、答えはなかったような感じがしました。
いろいろなデータを紹介していただきました。
日本の税収の推移、世界各国の税負担率やGDP、一人の女性が何人の子供を産むかという特殊出生率、国別賃金の男女格差、失業率などなど。
もう少し具体的なお話が聞けるかと思っていたのですが、データの紹介に終わってしまったような感じでした。

星野先生は、専門は財政学ですが、北欧(特にスウェーデン)の社会事情に詳しい方で、そちらの話の方が面白くて、記憶に残っています。
たとえば、今、日本では高齢者の運転についていろいろな問題がありますが、スウェーデンでは交通死者はとても少ないそうです。
その原因として考えられるのは、車(ボルボ)はすべてマニュアル車で、オートマ車はないからだそうです。
日本車もそのようにすれば、少しは交通事故が防げるかもしれませんね。
またスウェーデンには「両親休暇」というのがあり、これを利用して、父親も母親も育児に当たっているということでした。
面白い話としては、スウェーデンには日本の居酒屋にあたる店はないそうです。
というのも、自分の時間はたっぷりあり、簡単な料理ならだれでも自分で作るので、超高級レストランはあっても、簡単なつまみを出すような場所は必要ないということでした。
同じ理由で、ファミレスもほとんどないそうです。

北欧のように税金の負担を上げて、生活を豊かにするか、あるいは税金が低いままでよいのか、考えさせられました。
スウェーデンもバラ色の国ではなく、寒くて、また情報公開をしすぎる国だという話でした。

このオープンカレッジは無料で、誰でも受講できます。
いろいろな刺激を受けるには、よいシステムだと思います。

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講義の後には、明治大学和泉校舎の近くにあるアンティーク着物の店に行ってみました。
前から一度、行ってみたかったところです。
お隣の駅からのほうが近いようですが、一駅だけ乗るのはもったいないので、マップを頼りに、大学から歩いて行きました。

探し求めたのは、こちらの「キモノ葉月」▼でした。
facebookでよく見かけるので、一度は行ってみたかったのです。
古いおうちでしたが、雰囲気はアンティーク着物にあっていました。


ただし、売られていた着物は、私の好みとはちょっとずれていて、おまけにかなり高額でしたので、ざっと見るだけにしました。
お店には外国人も来ていて、こういう着物は人気があるのだろうなと思いました。
ということで葉月を見学して、後にしたのでした。


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この日の装い。

秩父銘仙の単衣着物です。
2015年に「新啓織物」に行った時▼、B反で売られていたのを、マイサイズに仕立てたものです。
本来の値段の3分の一くらいで購入できました。


写真では分かりませんが、淡いピンクの地に、グレーで牡丹のような花が描かれています。

帯は、ちょっと大人しく、型染のもの。
ストライプの半襟は、都粋さんのイベントでいただいたものです。

2019年5月29日水曜日

「東をどり」から「黒猫亭」へ

先日は、新橋演舞場で「東をどり」を見て、その足で西浅草の「黒猫亭」の蚤の市に参加、というコースを辿りました。


「東をどり」は、日本文化の奥深さを感じさせる新橋芸者衆の踊りですが、ここには私の三味線の先生が地方として出演されているので、それで舞台を見に行きました。


去年は初めて「東をどり」見たので、美しい芸者さんたちの舞台に圧倒されましたが、今年は着物姿やお囃子などもじっくりと鑑賞することができました。
去年の「東をどり」のブログ▼
今回も2階の席にしましたが、三味線の音がとてもよく響いていて、良かったです。


第一部は、長唄の「吾妻八景」での男役と女役の踊りで始まりました。
先生も黒の裾模様の着物で演奏されていました。
次は清元の「卯の花」という踊りでしたが、この時の芸者さんの着物がとても素敵でした。
上半身は淡い無地の水色で、裾には水色と白の太いストライプが縦に入っていました。
とてもすっきりとしていて、それでいてかっこよくて、こういう反物は普通にはないだろうなと思いながら眺めていました。
その後は、芸者さんたちが総出でお囃子をしました。
太鼓を叩く姿がとても可愛らしかったです。

幕間には、芸者さんもロビーに登場しました。
きれいでしたよ。


「金田中」とか「吉兆」などの有名料亭の出店が出ていて、ここで食事とお酒を楽しむことができます。


見た目も美しい酒の肴でした。


ロビーはこんな感じでした。
日本酒以外にも、シャンパンのコーナーもありましたよ。


芸者さんのお茶席も用意されていました。


ただし時間が中途半端だったので、私がいただいたのは、こちらの小倉アイスだけ。
昔懐かしい形のアイスですね。


その後の第二部も華やかで、「新橋五人女」は白波五人男のようでかっこよく決まっていました。
最後は全員そろっての口上でした。

今回は日曜日だったせいか、男性のお客様がかなりいましたね。
大向こうで掛け声をかけたり、タニマチのような感じで、美しいモデルさん風の人を同伴した方もかなり見かけました。
そういう世界はあまりご縁がないのですが、ちょっといつもと違う社会を覗いたようでした。

先生も一日3回公演の時もあり、お疲れになられたことでしょう。

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その後は、地下鉄で田原町まで足を伸ばしました。
「きもの倶楽部」▼の「5月遠足」のイベントとして、西浅草にある「黒猫亭」▼にお邪魔したのです。

店内のテーブルに置かれた黒猫ちゃんたちです。


こちらは、ずっと行きたかったのですが、なかなかチャンスがなく、ようやく実現できました。
黒猫亭は、アルコールもあるレトロな喫茶店とでもいうのでしょうか。
「カフェバー」というのが正しいのかな。
マダム(と呼んでよいのかな?)は若い着物愛好家で、また和装小物も作っている多才な方です。
実は、数年前から、マダムのウッドビーズ帯締めを愛用しています。
2016年3月に「afternoon着物」というイベントがあり、その時に購入しました。
その時のブログ▼


今回もその帯締めをしてお邪魔しました。

黒猫亭では「蚤の市」も開催していたので、ウキウキ気分でした。


きもの倶楽部の面々は、カウンター席にずらりと陣取りました。
壮観ですね。


私が注文したのは、季節限定の青い色のクリームソーダ。
昔懐かしいですね。
アイスクリームがとても美味しかったです。
(この日、二回目のアイスクリーム!)


そして、それぞれ気になった着物や帯を手に取って、賑やかになりました。
私も夏着物と、今秋用のかっこいい袷着物を譲っていただきました。

こちらは色の具合を確かめるため、お店の入り口で写してもらいました。
帯をしていないので、ちょっと変な具合ですが、丸い模様が可愛くて気に入りました。


初めてのお店も、みんなで行くと楽しいですね。


(きもの倶楽部のメンバーに写していただきました)

黒猫亭のUさん、蚤の市のNさん、そしてきもの倶楽部の皆様、ありがとうございました。

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この日の装い。

30℃を軽く越える予報だったので、絽の夏着物にしました。
とはいえ、まだ5月なので、あまり透けないのを選びました。


 黒の帯は麻です。


帯枕はへちまにしました。
これでだいぶ涼しくなりました。

2019年5月28日火曜日

2019初夏 京都 6 夕食は湯葉料理

京都旅行記の続きです。

長岡京市から京都へ戻り、市内をあちこちブラブラしました。
この時は京都も小雨が少し降っていたのですが、ほとんど濡れずに過ごせました。
というのも、例えば京都駅から八条口方面へ行ったり、河原町から烏丸四条まで行くには、地下道を使えば濡れずに済むからです。
東京も地下道が多いですが、やはりあると便利ですね。

そしてホテルにチエックイン。
3月に利用したのと同じホテルです。


部屋はとても狭いのですが、うまく設計されています。
ベッドの右手には、洗濯機があり、その上にはミニ冷蔵庫が設置されています。
コンパクトな造りです。


このホテルは、地下鉄の駅から近くて、とても便利です。
おまけに一階がコンビニなので、食料調達もすぐできます。
また、今回は帰る日の朝、そのコンビニから自宅あてに荷物を送ってしまい、手ぶらで歩きました。

夕食は湯葉料理にしました。
錦市場の入り口あたりにある「こ豆や」▼というお店に行ってみました。
ここは一人で出かけても、カウンター席があるので、気兼ねせずに食事ができます。


ところで湯葉には「引き上げ湯葉」と「汲み上げ湯葉」があるのはご存知でしたか。
四角いシートのような形の湯葉は、「引き上げ湯葉」です。
そしてぐじゃぐじゃの湯葉は 「汲み上げ湯葉」だと教えてもらいました。

突き出し。
左は黒大豆の汲み上げ湯葉にオリーブオイルと、塩をまぶしたもの。
右は引き上げ湯葉と、いんげんだったかしら。


汲み上げ湯葉の丼物です。
この下に、味のついたご飯(うな丼のご飯のような味付け)が入っていました。
赤だし付き。


こちらは京茄子の味噌田楽に、湯葉を乗せたもの。


美味しかったのですが、これにビールをグラス一杯つけただけなのに、かなり良いお値段になりました。
突き出しの料金が高かったのかしら。
ただし、ランチタイムに来れば、リーズナブルな値段でいただけるようでした。

まぁ、たまには他人様の作ったお料理をいただくのも、良いですね。


ご馳走様でした。

(この項、まだ続きます)


2019年5月27日月曜日

「染色サロン」 第2回作品展

先日は、着物友だちのSさんが習っていらっしゃる「染工房上原」▼の作品展にお邪魔してきました。


第1回目の作品展は、おととしに開かれていますが、その時はやはり着物友だちのAさんにご案内していただきました。
その時のブログ▼です。

今回も、おととしと同じ会場、南与野にあるお洒落なカフェ・ギャラリー「Largo」▼で開催されました。
お庭には色とりどりのバラが咲いていました。


会場の様子です。
壁面やテーブルの上に、生徒さんたちの作品が展示されていました。


どれも工夫されたデザインで、とても素敵でした。
色も鮮やかですね。


こちらのたくさんの扇子も、生徒さんたちの作品です。
それぞれに個性が発揮されていました。


お教室の上原先生は、ご自身で染められた帯を締めていらっしゃいました。
色もデザインも素敵ですね。


先生の作品の前で。
なんと野菜が描かれていました。
白菜やプチトマトがありましたよ。


生徒さんたちの作品から。

Sさんの作品。
斬新なデザインの帯や、着物の裏地、小物が並べてありました。
直線を染めるのは、想像以上に難しかったそうです。
落ち着いた色合いの紬に、帯が良く似合っていました。


Aさんの作品。
制作過程はfacebookで拝見していたので、どんなものか写真では拝見していましたが、実物はとても発色が美しく出来上がっていました。
アザミが気に入りました。
ご主人用のネクタイも染められていましたよ。


やはり着物友だちのCさんの作品。
大きな柄が美しく染め上っていました。
大胆な模様で、素敵ですね。


こちらの扇子も、Cさんの作品です。
オシャレですよね。


こちらは会場を案内していただいた方の作品ですが、先生が締めていた帯と同じデザインの色変わりでした。
センスの良さが感じられました。


こちらのギャラリーには、カフェもあります。
カウンターの背面は、美しい模様が浮き出ていました。

大納言入りの抹茶ケーキをいただきました。


作品の紹介をしていただいたSさん。
どうもありがとうございました。
趣味の世界が広がって、とても楽しそうにされていました。


この作品展、次回は4年後に開催されるそうです。
その頃は、生徒さんたちの腕前もぐんと上達されていることでしょう。

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この日の装い。

30℃越えの天気でしたので、一番薄手の単衣にしました。
淡いグリーンの織物です。


ブルーの帯揚げは、夏物です。

帯は、柿渋染めの麻と紙がミックスされたものです。


外の道を歩くときはやはり暑いですが、電車の中では着物でちょうど良いくらいでした。