2018年5月27日日曜日

「東をどり」

新橋芸者さんたちの踊りの公演、「東をどり」▼を見てきました。
会場の新橋演舞場までの通りある銀座の柳は緑が美しく、「東をどり」のぼんぼりが飾られていました。


京都の上七軒で行われる「北野をどり」は2回ほど見たことがありますが、新橋の芸者さんたちの踊りは初めてでした。


実はこの踊りの三味線伴奏は、私の三味線の先生も出演されているのでした。
それで鑑賞に出かけました。


新橋演舞場ですが、ここではつい数日前には宝塚スターさんのお芝居を観た▼ばかり。
その時とはまるで雰囲気が違っていましたね。
宝塚の時はほぼ99パーセントが女性客でしたが、今回は男性のお客様(それも着物姿)の方がかなりいらっしゃいました。どこかの旦那衆という感じの方が多かったような感じでした。
もちろん、女性も着物姿が多くいらっしゃいましたよ。


私が選んだ席は2階でしたが、最前列でしたので、舞台全体がとてもよく見渡せました。
1階の値段の高い席よりも、安いわりには良く見えて、ラッキーでした。
唄や三味線の音も、とてもよく聞こえました。


第一部は、長唄と踊り。
芸者さんたちが長唄に合わせて、日本髪にお引きずりの美しい着物で踊りました。
艶やかでしたね。
私の先生も、豪華な裾模様の黒留袖姿で、気持ちよさそうに演奏されていました。
お花見の踊りは、とてもきれいでしたよ。

幕間には、芸者さんがたくさんロビーにいらっしゃって、ご贔屓の方(?)たちと歓談されていました。
私も写真を撮らせていただきました。
さすがにおきれいでした。


ここではお酒やワイン、お寿司なども振る舞われていて、さながら料亭のお座敷のような雰囲気でした。
みなさん、気持ちよさそうに飲食されていました。

第二部は清元と踊り。
花魁の恋物語などの踊りでした。

最後には舞台にずらりと勢ぞろいして、芸者さんたちの口上。
そしてお客さんたちに向かって、ご祝儀の手拭いを投げていました。

この東をどりは、もう94回も続いているそうです。
初公演は、大正14年の新橋演舞場のこけら落しの時だったそうです。
関東大震災があったのが大正12年ですから、すごい歴史のある公演なのですね。

ちょうど本日は最終日。1日に3回公演です。
みなさま、お疲れ様です。

本来なら、料亭のお座敷でしか見ることができない花柳界ですが、劇場で日ごと磨かれた芸者さんたちの美しい踊りを楽しむことができました。

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この日の装い。

かなり暑くなると予想されていたので夏着物にしようかとも思いましたが、会場は冷房で寒いと思って、単衣にしました。
冷風がガンガン流れていて、単衣にして正解でした。


帯は、だいぶ前に骨董市で買ったもの。
ものすごく長くて締めにくくて、大変でした。


なんだか全体が淡い緑色になってしまいましたね。



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