先日は、築地にある有名なおすし屋さん「すしざんまい」で、浄瑠璃を楽しんできました。
お店の前では、社長さんが「いらっしゃ~い」と、両手を広げて立っています。
こちらのビルの5階にあるこじんまりとした和室で、野澤松也師匠▼の浄瑠璃演奏会が開かれました。
出演者と客席を合わせても20人ほどのスペースでしたので、ほんとに目の前で演奏されました。
実は、松也師匠は、先日亡くなった西城秀樹さんと同じ高校に通っていて、一つ違いだったそうです。ヒデキさんは、昔から有名な存在だったそうですよ。
そんなお話から、会が始まりました。
「柝(き)」の音がスコーンと鳴りました。
最初の出し物は、古典もので「生写朝顔話〜宿屋の段〜」。
恋の物語ですね。
三味線と語りは松也師匠がされて、それにお筝が加わりました。
お筝の長田悠貴能さんは、目も鮮やかな美人さんでした。
浄瑠璃にお筝が加わるのは珍しいと思いますが、とてもしっくりと音が合ったと思いました。
それにリンリンさんのお太鼓が加わりました。
休憩の後は、会津から参加された竹本仁太夫さんが、創作浄瑠璃「朝蛇朝茶飲物語」の三味線と語りをお一人でされました。
いつもさっさと行動する長男と、いつものんびりお茶を飲んでから始まる次男のお話でしたが、本場の会津弁での語りが面白かったですね。
この太夫さんは、まだ30歳とお若くて、普段は公務員としてお仕事をされていらっしゃるそうで、素晴らしい存在ですね。
こちらはお母上ですが、「鬼マネージャー」なんだそうです。
お着物があまりに見事だったので、写させていただきました。
なんと三味線の絵柄ですよ。
こんな着物、見たことありません。
3番目の出し物は、ちょいとコワイ江戸情七不思議「片葉葦」という創作浄瑠璃でした。これは今でいうストーカーの話です。怖い物語の結果、今ではここに生える葦には、片側にしか葉が生えないというお話でした。
語りは松也師匠、三味線は17歳になったばかりという初々しい野澤松玖さんでした。
松玖さんの三味線を聞くのは二回目でしたが、今回は一人で弾いていました。指が細くて長くてしなやかで、その軽やかな動きは見とれてしまうほどでした。
太鼓の「どろどろ」をしたいという一心でお囃子のお稽古を始めたというリンリンさんでしたが、太鼓の音がとても効果的に響いていましたよ。
実はこの日は、2回公演でした。
私は夕方から始まる第一部に行きましたが、その後、また第二部も同じ演奏をされたとのこと、出演者の皆様、関係者の皆様、どうもお疲れ様でした。
この演奏会は「シャミニストジャパン」として活動されていますが、「日本橋きもの倶楽部」の皆様もボランティアで活動されて、もう26回も続いているそうです。
リーズナブルなお値段で、身近に三味線が楽しめるのは嬉しいですね。
いつかはこちらのお寿司も、いただきたいものです。
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