2019年12月31日火曜日

年末あちこち読み散らかし

今年の年末は、何冊かの本を並列に読んでいます。
外出時のお伴にするのは、軽くて小さい文庫本、家で読むのは重いハードカバーの本、などと分けて読んでいます。

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「私本・源氏物語」 田辺聖子著
関西弁をしゃべる光源氏がメチャメチャ面白い。
紫の上のことは「ちっこいお姫さん」、六条御息所は「六条のおばはん」と呼んだりしています。
お話の進行役は、中年のむくつけき従者「ヒゲの伴男」さんです。


ちょっと前は、やはり田辺聖子さんの「むかしあけぼの上下」▼という枕草子を元にした小説を読んでいましたが、これもメチャメチャ面白かったですね。
紫式部のことをケチョンケチョンにけなしているところなど、痛快でした。


こちらも田辺さんの著書ですが、お正月用にと借りてきたのですが、実はまだ読んでいません。
高校生の頃は、訳も分からずに100首全部覚えたものですが・・・。


古典の面白さを分かりやすく紹介してくれた田辺さん、本当に惜しい方を亡くしました。

下の2冊は、竹田真砂子さんの小説を読もうと思って借りてきたものです。
彼女の小説は文体が素敵で、時代小説の雰囲気をよく伝えているように思います。
短編集なので、他の作家さんの小説もたくさん載っていますが、藤本義一の「口説北斎」はほんとうにいやらしい小説で、えー、こんなことまで書いていいんだ、とあっけにとられたほどでした。
諸田玲子さんは、やはり好きな作家さんです。
伊藤桂一という人の「夢の通い路」はロマンティックで、読み終わった後にも余韻を感じました。もうお亡くなりになりましたが、直木賞を受賞されている方でした。
短編集なので、眠る前に読むのに、ちょうど良いですね。


こちらは正岡子規のことを知りたくて手にしたのですが、まだ途中までしか読めていません。
「子規の音」森まゆみ著です。
子規はなんと35歳で亡くなってしまったのですね。


「菊と葵のものがたり」高松宮妃喜久子 著
天皇家に嫁いだ徳川慶喜の孫である喜久子さんの対談がメインですが、高松宮は非戦論者であったこと、大正皇后のこと、昔のお姫様の生活などの秘話が語られていて、とても面白くて貴重な本です。


これは買っただけで、ほとんど手つかずのままのものです。
「乙女のための歌舞伎手帖」


あちこち、つっつきながら年末を迎えています。

読書の時間が、こまごまとしか取れないのが残念です。


2019年12月30日月曜日

高尾山へ

昨日はお天気も良く、特に予定もなかったので、東京の西部にある高尾山へ行ってきました。
高尾山は、子供のころから何回となく登っている山ですが、最近は道がアスファルトになったり、新しいお店がたくさんできたりと、ちょっと昔の高尾山が懐かしく感じられます。

京王線「高尾山口」駅です。
ここは数年前に、隈研吾さんのデザインにより、オシャレな駅にリニューアルされています。


駅からの道を歩きます。
年末なのに、もう「初詣」の旗が立っていました。


今までは高尾山は歩いて登っていましたが、今年は無理をしないことにしました。
こちらはケーブルカーの駅です。


ケーブルカーは待ち人が多かったので、上りはリフトで行きました。
この日は風がなかったので良かったのですが、風があるとリフトはちょっと怖いでしょうね。


リフトを降りると、八王子の町や、都心の方がよく見えました。
写真では分かりませんが、スカイツリーもかすかに見えましたよ。


薬王院へ向かいます。
高尾山というのは、ちょっとしたハイキングに適した山ですが、実はここは江戸時代から信仰の山として知られているところです。
またここは「天狗の霊山」としても有名なところです。


山道を歩いていると、シモバシラを見つけました。
雪の残りもありました。
やはり山には雪が降っていたのですね。


高尾山は本来は信仰の山ですが、最近はいろいろな客寄せの新しいものもあるようです。
北島三郎の「高尾山」の歌碑もありますし、他にも目新しいお土産もありました。


ようやく高尾山の頂上に着きました。


とてもきれいな景色でした。


ところが、山頂にはこんなにたくさんの人がひしめき合っているのですよ。


頂上付近のお店でお蕎麦をいただきましたが、これが信じられないほどマズくて高かった。


それでも景色が良かったので、まぁ我慢しました。


帰りは、こちらのケーブルカーで戻りました。
臨時のケーブルカーが増発されていました。


これは高尾山の天狗の「黒豆まんじゅう」ですが、作っているのは岩手県だと書いてあって、ちょっとがっくり。


ということで、高尾山へ出かけて、往復で1万歩くらい歩きました。

その後、スポーツジムへ行って、今年最後のピラティスをしてきました。

健康的な1日でした。

2019年12月29日日曜日

楽しかったフンズ城訪問

リサイクル着物などを扱っていらっしゃる、フンズさんという稀有な方がいらっしゃいます。
「トウキョウジョウ」▼というお城のお殿様です。
ユニークなご商売をされているのですが、最近は、扮装も凝って来て、なんと頭を殿様のように月代を剃り、ちょんまげ姿になってしまいました。

この度、二つ目のお城を築城されたというので、そのお姿を拝見方々、バスと電車を乗り継いで、出かけてまいりました。

とてもお天気の良い日でしたが、北風がビュービューと吹いて、バスを待っている間の寒かったこと。
地元のバス乗り場です。


その後はJR中央線に乗り換えて、今度は国分寺から西武多摩湖線という電車に乗りました。


そういえば大昔、高校生の頃、この沿線にある多摩湖の周囲をマラソンした思い出がありますね。

下車したのは「一橋学園駅」です。
この辺りには、一橋大学の小平キャンパスがあります。
私が、今からもう半世紀以上も前に女子大生だったころ、一橋の学生とクラブが一緒でしたので、何回かここに来たはずなのですが、ほとんど記憶はありませんでした。
でも一緒に遊んだ学生の顔は浮かび上がりました。

ここは、小さな商店がたくさん並んでいる庶民的なところです。


そして駅から商店街を5分ほど歩いたところに、トウキョウジョウを発見。
とても分かりやすい角の場所にありました。
こういう角地は、商売に適していると思いましたよ。


ガラリと扉を開けて中に入ると、すでに訪問客がいらっしゃり、みなさん、熱心にあれこれと着物と格闘中でした。

今回の目玉は、「みかん箱詰め放題で5000円」というびっくり企画でした。
すごい太っ腹ですよね。
ちなみにもっと大きな箱が必要な方には、「りんご箱詰め放題で7000円」も用意されていました。

私は、初めは袷の着物を1枚だけ買う予定でしたが、1枚でも、何枚でも値段は同じ、と言われたので、ついみかん箱を手にしてしまいました。

他の方とあれこれおしゃべりしながら、厳選しました。
裄の長さはもちろんのこと、前幅、後ろ幅をしっかりメジャーで測り、裏地も点検して、そしてフンズ殿にも確認していただいて、5枚選びました。
みかん箱にはまだ余地がありましたが、あまりたくさん選んでも、重くて持ち帰れませんからね。
(宅配便で郵送も可とのことでしたが、それでは送料がかかってしまいますものね。)

ちょっと地味目に見えるみかん箱です。


赤い着物や緑の着物、ウールや帯もたくさん用意されていましたが、あまり出番のない帯▼に合うような着物を探しました。
若い女性たちはカラフルな着物を選んでいましたが、私はあえて他の方が見つけないような地味目のものを中心に選びました。
どれも生地がしっかりしていて、美品でした。

フンズさん、どうもありがとうございました。

こちらがお殿様との写真です。


殿がお召になっている長着は、ほとんどが女性ものだそうです。
袴は手作り。
足袋も世界に一枚の品です。
お洒落なお殿様でした。


着物選びに集中してしまったので、お城の様子や、調度品などを写すのを忘れてしまいましたが、昭和テイストの長火鉢もあり、とても楽しいお城でした。

そして、選んだ着物はみかん箱から手提げ袋に入れ替えて、また電車とバスを乗り継ぎ、戻りました。

はい、往復とも無料のシルバーパス利用でした。


家に帰って、厳選した着物を、例の帯と合わせてみました。

朱色の帯には、薄紫のきりばめ小紋。


七宝の帯には、上品な葉っぱの模様のミント系の付け下げにも見える小紋。
これは、上の朱色の帯にも合うと思います。


焦げ茶色の帯には、藍色の小花模様の大島紬。


こちらの藍色の着物は一重ですが、これも合いますね。


もう一枚、みかん箱に入れたのは、黒にラメ入り模様の羽織でした。

ということで、今回のお城訪問はとても成果がありました。

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この日の装い。

殿にお会いするので、私も江戸時代風の着物にしてみました。
たんすやさんのクーポン券が1枚余ってしまい、その1枚つまりワンコインで買ったモノです。
いちおう黄八丈のようですよ。


半襟は、呉服屋さんの端切れコーナーで1グラム1円で購入した黄八丈。
たしか20グラムで20円だったかしら?


2019年12月28日土曜日

フォークダンスのクリスマスパーティ

今年の11月から始めたフォークダンス体験講習▼でしたが、先生がとても素晴らしいこと、先輩が素敵なこと、場所が近いこと、会費が安いことなどの理由で、私も体験終了後もグループに入れさせていただきました。

そして先日、市のホールでクリスマスパーティが開かれて、そこにも参加してきました。
このパーティーは、なんと今年で26回目だそうです。
歴史があるのですね。


朝早くから、みなさん可愛い衣装に着替えて、「10歳は若く見える」状態でした。
ふんわりスカート、ちょうちん袖のブラウス、刺繍の入ったベスト、キラキラのアクセサリー、精いっぱいのお洒落をされていました。

ホールの壁には、会員のみなさんのお手製のキルトを飾りつけます。


どれも素晴らしいキルトでした。


プログラムも壁に貼りました。


こちらは、とても可愛いサンタさん。


主婦パワーのすごさを感じました。


お菓子も用意されていました。


そしてプログラムに沿って、2時間、踊ってきました。

とはいえ、初心者の私は、踊れる曲と、まだ習っていない曲があるので、先輩たちの踊りを見学しながら眺めていました。

参加者は、総勢50~60人くらいだったでしょうか。


フォークダンス講習会への参加は「55歳以上」が条件なので、この日、集まった方は、若くてもアラカン、年上の方は80歳代くらいの方もいらっしゃったかもしれませんが、みなさん、軽々と踊っていました。

アメリカの曲、ヨーロッパの曲、南米の曲、世界中の曲がありました。
踊りもタンゴ、ワルツ、ポルカ、フラメンコ風など、かなり高度なものもありました。
上級者は、「ベサメ・ムーチョ」まで踊っていて、びっくりしました。
最後はさだまさしの「春女苑」というロマンチックな曲で締めました。

楽しく踊ってきました。

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この日の装い。

バザーで買った▼ブラウスとスカートです。
どちらも300円でした。
それにネットで購入した太いベルト。


これに、100円均一のサンタの赤い帽子をかぶって踊りました。


2019年12月27日金曜日

謡音読会@九段下 2019年12月「二人静」

2019年最後の月の謡音読会は、「二人静」でした。
会場の入り口には、可愛いクリスマスツリーが立っていました。
千代田区の九段生涯学習館▼です。


「二人静」は、義経の愛妾・静の亡霊が、菜摘み女に憑いて、二人の静が義経への慕情を舞う、というお話です。

義経の彼女の静さんは、頼朝から逃げるようにして、義経と一緒に吉野に隠れます。
義経の家来の中には、彼女の同行を嫌う人もいたので、義経は彼女を京へ返しました。
その時、静は身ごもっていました。
そして雪の山をさまよってしまいますが、山僧に見つかり、鎌倉へ連れ戻されてしまいます。
そして頼朝の前で、有名な「しずやしず」を舞うのでした。

この能には「吉野勝手」という神社が登場しますが、資料の地図によると、現在の奈良県の南部にあたり、かなり遠いところですね。


この「二人静」には、同じ衣装の静が二人登場しますが、先生のお話では、面をつけて、二人で同じように舞うのはとても難しいとのことでした。
また、同じ衣装を二つ揃えるのも、大変かもしれませんね。

いつものように、最後に、先生について謡を歌いました。
音程が上ったり下がったり、難しいのですが、少しは声が出るようになったかしら。

蛇足になりますが、私は「二人静」というと、両口屋のこちらの和菓子をまず思い出してしまいますね。
ケースがきれいなのです。


それと「フタリシズカ」という名前の、お花もありますね。

さて、これまで九段下の九段生涯学習館で行っていた「謡音読会」ですが、会場が手狭になったのと、なかなか広い教室を予約するのが難しいということで、次回からは国立能楽堂の大講義室で行うことになりました。

新しいチラシをいただきました。
とても素敵です。


来年からは、広い会場になります。
またビデオなどを使用した学習もできるとか。

この会は、毎回一回ずつで完結します。
能のストーリーも分かり、また基礎知識も分かる講座ですので、ご興味のある方はどうぞ。



2019年12月26日木曜日

4429回目の更新

何気なく、これまでのブログ公開回数を見てみたら、4428回目でした。
ということは、今日の更新で、4429回になるわけですね。

12年前の2007年11月から始めて、ほぼ毎日更新しているので、合計するとそのくらいになるかもしれません。

別に頑張っているつもりはないのですが、一種の習慣になっています。


回数と言えば、ある方から「三味線は100回は弾かないと・・・」と言われたことがあります。

それで私も真似をして、一曲について100回は練習するようになりました。
毎日5回ずつ弾いても、20日かかる勘定です。
それほど長い曲でなくても、やはり時間はかかります。
でも、100回弾くと、少しは身に付いたような気分になれました。

毎日、「正」の字を書いて、三味線のお稽古しています。


「継続は力なり」という言葉を信じて行きましょうか。