2011年8月31日水曜日

インボディ測定

今通っているスポーツクラブは10月になると、もう7周年なのだとか。

こちらは7周年記念のTシャツ。
ピンクと紺色がありましたが、派手目にピンクにしました。


開設当時から通っているけれど、効果があるようなないような・・・・・。

私はもう30年くらいこの手の運動をしていますけれど、太ったり痩せたりけっこうめまぐるしく変化していますね。

それでもこのごろ、着物ダイエット▼のせいか、少しは痩せたかなと思っていましたが、昨日、また測定をして数字が出ました。

一番最悪の時と比べると、
 体重は2キロ減 ↓
 細胞内水分量は0.3リットル減 ↓
 タンパク質は0.1キロ増 ↑
 体脂肪量は1.5キロ減 ↓

でも骨格筋量は増えたり減ったりしているし、体脂肪のパーセントも増えたり減ったり・・・。

どれが正しいのか分からないわ。
あまり数字に一喜一憂しても仕方ないわね。

まぁどの数値もほぼ標準内だからいいのですけれど、私の自慢は「右腕」の筋肉量が普通よりも多いこと。「よく発達している」レベルなんだそうです。

それって思うに、毎朝、お風呂の残り湯を洗濯機にバケツに入れて何回も注いでいるからだと思うのよ。

右腕ばかり発達してもあまり意味はないのですが、水汲みが知らず知らずのうちに筋肉のためにはなっているのでしょうね。

2011年8月30日火曜日

襲名披露@国立劇場

今日は日本舞踊の尾上流襲名披露舞踊会というのが国立劇場でありました。
正式なホームページはこちら▼

尾上流というのは尾上菊之助などの流派で、どちらかというと能の舞に近いような踊りですね。

私が習っている先生のそのまた先生の流派のトップが交代するというめったに遭遇しないことなので、一緒に習っている人と一緒に舞台を見てきました。

こういう華やかな席にはどんな着物を着て行けばよいのかちょっと考えてしまったのですが、ちょうど先日、Uさんからまた着物をたくさんいただいてしまい、その中にきちんとした感じの無地の夏着物があったので、それを着ることにしました。


とても肌触りのいい着物です。
この着物は、袖のところだけに裏地がついているんですよ。


結構透ける生地でしたが、濃い色なので夏の終わりにはちょうどいいかなと思いました。

皇居近くの半蔵門にある国立劇場です。
四谷からバスに乗って行ったのですけれど、バスを待っている間の暑かったこと!
死にそうでした。


こちらは入り口のお知らせ。

ロビーに入ると、踊りのお弟子さんやらが着物姿でズラーっと並んでいましたけれど、お客さんはそれほど着物着用率は高くはなかったみたいです。でも歌舞伎鑑賞よりもずっと着物を着ていた人は多かったですね。


舞台の緞帳は紅白梅に紅葉、杜若、菊などが描かれていました。


舞踊会の踊りは、どの演目も一曲がすごく長いんですよ。ひとつが30分くらいの長さでした。
よくそんなに長い曲の振り付けが覚えられるものだと思いますね。
私など3分の曲でも覚えられないのに・・・。

それで午後の4時にスタートして、なんと終わったのは夜の9時半ごろでした。

でもさすがに豪華で本格的でしたね。
舞妓さんふうの踊り、娘道成寺や深川芸者の踊り、花魁の踊りなどどれも素晴らしかったですね。
女性はみな着物の裾をぞろりとしていましたけれど、よく足で踏まないものだと妙なことを感心してしまいました。私だったら絶対に踏んづけているわ。

今回の目玉は、襲名披露だけでなく、スペシャルゲストが出たのです。
それは染五郎さん、右近さん、亀治郎さんという今をときめく歌舞伎役者さんたちの「船弁慶」でした。

舞踊会が終わって外に出たら雨が降っていました。
着物をめくり上げて急いで帰宅しました。
昼間は日差しよけに使っていた傘が、夜は雨用になりました。

2011年8月29日月曜日

記憶力と漢字

英吉利、流石、鋸、栗鼠、提灯、蛤、太刀魚、鱧、蹴鞠、蒲鉾、鰈、花魁

これの漢字、読めますか?

もちろん普通の大人なら読めて不思議はないと思うのですけれど、実はこれは認知症で、「さっき食べたものも思い出せない」ような私の母の漢字テストでした。

あるとき、母のいるホームの部屋で、この漢字テストの用紙を見つけました。
漢字に振り仮名を振りなさいという問題で、1ページに約70問くらいの漢字が書いてあります。
そこに母はえんぴつで振り仮名を振っていたのですが、私がみたところ、95パーセントくらいは正解でした。

上の漢字は全部正しく読めていました。
驚きましたね。


「おかあさん、70も問題があったけれど、ほとんどできているわよ。すごいねー。」と言うと、
「文章の中に書いてあればすぐ読めるのだけど、漢字だけだとなかなか難しいね」と言うのです。

そりゃそうですよね、文章の流れの中にあれば、だいたい見当がつきますもの。
それを漢字だけ読めたのは、すごいものです。

「おかあさん、この漢字のテスト、いつやったの?」と試しに聞いてみましたが
「さぁね、忘れたよ」との返事。

「どの部屋で問題をやったの?」と聞いても同じく、
「さぁ、どこだったかね」とまるで答えになりません。

そんな記憶力が低下していても、漢字だけはちゃんと読めるんですね。

「お母さん、記憶が残るのと、問題が解けるのとどっちがいい?」と尋ねると
「記憶があるほうがいいよ」とのこと。

やはりいろんなことを忘れてしまうのは、残念なのでしょうね。

「でも記憶力はあっても、漢字が分からなくなってしまうと、新聞も読めなくなってしまうわね」と慰めると、
「そりゃ、そうだね、どっちがいいんだろうね」と答えました。

昔の記憶が残っていることと、現在の記憶が残ることとは脳の中の違う分野の働きだとは思いますが、これだけ漢字が読めるのに、自分がどこにいるのか、それすら分からなくなっている母です。
娘としては少しは記憶力が戻ってほしいと思うのは無理なことなのでしょうね。

母と会話をしているといつもあまりに同じことばかりの繰り返して、付き合うのも嫌になるのですが、
「おかあさん、自分の名前と生まれた日にちだけは覚えているでしょ。それだけで十分よ」と言うよりないのです。

いつか私も母のようになってしまうのだろうと思いますが、その時に私は何を覚えているかしら。
パソコンの操作だけは覚えていたりして・・・・。



2011年8月28日日曜日

「朱花の月」 2

「朱花の月」のトークショーは実は「七緒」という雑誌のメルマガからのご招待だったのです。


この雑誌は着物の季刊誌で、どちらかというと30歳代くらいの若い女性向けのちょっとした着物を紹介している雑誌で、そのメルマガに登録しておくと、着物関係のイベントなどのお知らせがあるのです。

そのメルマガから「イベントショーの招待」というメールが数日前に届き、さっそく応募してみたら、早い者勝ちだったのか抽選に当たってしまいました。

招待状をよく見ると、「10組20名様」とあったので、映画好きのMさんを誘って上野まで出かけたわけです。

後で知ったのですが、このトークショーはちゃんと入場すると1800円だったようで、ちょっと儲けましたね。

*******

さて、映画『朱花の月』公開記念トークイベントのタイトルは

「今も昔も変わらない男女の物語」~万葉集をひもとく~
でした。

3人のゲストがそれぞれご自分の好きな万葉集を語っていましたが、3人のお好みの歌を紹介しましょう。

里中満智子さん 公式ホームページ▼

「ますらをや片恋せむと嘆けども醜のますらをなほ恋ひにけり」
舎人皇子 万葉集2巻117

もう一つはこちら。

「嘆きつつますらをのこの恋ふれこそ我が髪結ひの漬ちてぬれけれ」
舎人娘子 万葉集2巻118

里中さんは「天上の虹」という長編漫画で持統天皇のことを描いているので、万葉の世界を深くご存知の方でした。

お次は歌人の穂村弘さん

「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」
額田王 万葉集1巻20

穂村さんは意外にも万葉集はちゃんと読んだことがないそうで、おすすめの歌もみんなが良く知っている額田王の歌でした。

河瀬直美監督  公式ホームページ▼

「燃ゆる火も取りて包みて袋には入ると言はずやも智男雲 」
天武天皇 万葉集2巻160

「人言を繁み言痛みおのが世にいまだ渡らぬ朝川渡る」
但馬皇女 万葉集2巻116

それぞれの歌の意味はみなさんどうぞお好きに解釈してくださいね。

私自身は昔から詩とか俳句・短歌などにはあまり興味がなく、というか、学校では一つの解釈しか正答でない、というように習ったので、どうもそういうのが気に入りらず、好きになれませんでした。

でもこのトークショーを聞いて、短歌などは好きなように解釈してよいし、また現代と異なる生活様式も思いつつ、古の人たちに思いをはせて読めば良いのだということが分かり、少しは気楽になりました。

*****

さてすぐにいろんなことに感化してしまうタチなので、今は、永井路子さんの「茜さす」という本を読んでいます。そう、このタイトルは穂村さんがお好きだった額田王の歌ですね。


この本は飛鳥時代の人たちの話と、現代に生きる女性の生き方とがミックスされていてとても面白い内容ですので、万葉の世界に興味のある方は是非手にとってみてはいかがでしょう。

きっかけは着物雑誌のメルマガからのご招待でしたが、このイベントからはいろいろと学ぶことも多く、万葉の時代への興味も湧いてきました。

どうも私の人生はこんなふうに行きあたりばったりのようですが、でも世界が広がるのは楽しいですね。

「朱花の月」1

2011年8月27日土曜日

来年の手帳

まだ2011年の8月だというのに、もう2012年の手帳が手元に届きました。

「着物手帳」というものです。
ちょっと写真の写りが悪くてすいません。


こちら▼から初めて注文してみました。


中を開くとこんな↓ふうに「日本の伝統色」なども掲載されているし、毎月ごとに着物に関するミニ・エッセイや参考になる記事が載っているので、手帳としてだけでなく、読み物としても楽しめる工夫がされています。


この日にはどんな着物や帯の組み合わせをした、という絵入りの覚え書き欄もありました。

他にも着物のMY寸法を記入する欄があったり、「困った時のお助け」として「お太鼓が傾いてしまった時の直し方法」とかの写真も載っていたりと至れり尽くせり。

おまけに「京都はんなりレポート」というのもあって、京都旅行のお供にもぴったりだわ。

こちらは付録の絵葉書。


大正友禅長襦袢と書いてあるけれど、時計や手毬の模様が可愛いわね。

これで1200円というのはお得でしょ。

2011年8月26日金曜日

「朱花の月」 1

先日、上野の国立博物館でトークショーの話題になった映画「朱花(はねづ)の月」▼

今、この映画のキャンペーンがあちこちで展開されているようで、本日の朝日新聞の夕刊には、この映画の主演女優さんである大島葉子(はこ)さんのインタビュー記事が大きく載っていましたね。
実は、私はトークショーの始まる前に、洗面所に行ったのですが、そこで鏡の前で手を洗っているとき、隣にスラーっとした細身の女性が現れたんですよ。
なんとなく雰囲気のある人だな、どんなお仕事の人なのかしら~と思いつつもあまりじろじろ眺めるわけにはいきませんでしたが、トークショーの後に河瀬監督から「今日はヒロインを演じた女優さんがこの会場に見えています」という紹介があり、舞台に上った人を見たら、なんと洗面所にいた方だったのです。
やはり女優さんというのは、超美人でなくても、オーラのある人なんですね。


「朱花」と書いて、「はねづ」と読むのは難しいわね。

朱花というのは、万葉集に登場する朱色の花だそうで、血や太陽、炎を連想させる色だそうです。そしてまた褪せやすい色なので、人の世の無常やはかなさも象徴する色なのだとか。

会場にはその朱花で染めたという長い垂れ幕がかかっていましたが、なんともきれいなピンク色でした。
こんな色です。


映画はその朱色に魅せられた染色家の女性がヒロインで、彼女は飛鳥地方の三山に見守られながら、ある男性と暮らしていました。ところがあるとき、かつての同級生と愛し合うようになり、そして3人の関係も崩れて行く・・・・という恋愛映画だそうです。

一人の女性を二人の男性が奪い合うというのはよくあるパターンですが、その話を万葉集とからませながら、映画は展開していくようです。


この映画は「「あたかちゃん」のところでも書きましたが、飛鳥地方にある3つの地方自治体が製作したもので、それであたかちゃんを中心としていろんなキャンペーンが行われているのですが、私が参加したトークショーもその一連の行事の一こまでした。

8月21日のトークショーのタイトルは「今も昔も変わらない男女の物語~万葉集をひも解く~」というもので、河瀬直美監督の他に歌人の穂村弘さんという40代くらいの男性と、還暦を越えてもなお美しい漫画家の里中満知子さんの組み合わせでした。それぞれがご自分のお好きな万葉の歌を紹介していました。

この映画はカンヌ国際映画祭のコンペティション部門で招待された映画だそうで、カンヌではかなり評判が良かったようです。


私はこのトークショーに参加するまで、万葉集というのはあまり興味がなく、額田王とか持統天皇にしても、中学や高校の歴史や古文の時間に習った以上の知識の持ち合わせはありませんでした。

ところが里中さんや河瀬さんが万葉集を身近なものとしてとらえ、お好きな歌を披露されているのを目の当たりにしたとたん、飛鳥時代についても急に興味が湧いてきました。

いつの時代からも男女の間は、幸せなことも多いけれど、辛くて悲しいものが流れているものです。
万葉集というのはそういう思いをかなり自由な雰囲気の中で歌ったものなのでしょうね。

<この項、続く>

2011年8月25日木曜日

佐倉へ ~国立歴史民族博物館~

昨日はちょっと遠出をしてきました。

千葉県佐倉市にある「国立歴史民族博物館」に行ってきたのです。

佐倉市というのは、あの成田空港の近くにある市で、そうそう、長嶋茂雄さんの生まれ故郷として有名なところですね。

佐倉にはJRと京成電車の2つの路線が通っているのですが、今回は京成佐倉で下車しました。


駅前にはこんな看板が立っていました。11万石の城下町だったんですね。


駅前からバスで博物館まで行きました。
歩くと15分くらいだそうですが、暑かったので、バスにしました。

そんなこんなで、自宅を朝の9時半前に出たのに、歴史民俗博物館に到着したらもうお昼近くになってしまいました。
2時間以上かかったわけです。


ここはとても広々としたところで、歴史民俗博物館のほかにも、いろんな施設があるようです。


お昼近かったのでまずは腹ごしらえ。
博物館の中にあるレストラン「さくら」に行きました。


ここでは「黒米」が有名だと言うので、おろしとんかつ定食というのにしましがが、とんかつと大根の味があっていて、おいしかったですよ。


なんでも黒米というのは楊貴妃も食べたそうで、黒髪になり、若返り効果あり、ビタミン豊富、発がん抑制といいことづくめのお米だそうです。

レストランでのんびりしていたら、急に大雨が降って来て、そして博物館全体が停電になってしまったのです!

せっかく2時間もかけてやってきたのに、展示は見られない、ショップのレジが動かないので買い物もできない、クーラーがなくて暑い・・・・なんてこった。

この停電はなんと博物館に落雷があったそうで、仕方ありませんね。この雷はかなり局地的なものだったようで、東京では全然なかったのだとか?

だいぶたってようやく電気が復旧して、お目当ての「紅板締め」を見ることができました。


「紅板締め」については、またの機会にご紹介したいと思いますが、副題にもあるように「江戸から明治のランジェリー」というように、昔の女性の下着に使われていた生地の染めの方法で、今は絶滅してしまったものなのです。

お盆のような薄い板に彫り物をして、そこに布地を巻きつけ、上からひしゃくで染料をかける、というかなり人の手を必要とする染物でしたが、真っ赤な生地に白い模様がとても可愛らしいものでした。

この日のよそおいは、1000円で買った紬ふうの絽の着物。すごくサイズが小さいので、着ていても落ち着かなかったわ。帯は「季節は前取り」の方針に従って、黄色の桔梗の模様の半幅帯にしました。


今年の夏の小さな旅行でした。
往復4時間以上の移動時間は、ずっと電車の中で読書をして過ごしました。


国立歴史民族博物館(千葉県佐倉市)
企画展示 「紅板締め」
2011年7月26日~9月4日
入場料:830円

2011年8月24日水曜日

さきイカゴーヤ

紅蓮さんのブログ▼経由で、さとさんの自転車仲間の方から教えていただいたゴーヤのレシピ。

めったに人の料理を褒めないうちのだんなが、「これはうまいね」と言ってくれました。


材料はゴーヤ、スライス玉ねぎ、さきイカ、干しブドウ、それにお酢。

ゴーヤは中の白いところをこそげとって、薄切りにして、そこにスライス玉ねぎ、さきイカ、干しブドウを適当に混ぜて、上からお酢を注いだだけ。

さきイカに味がついているし、干しブドウの甘みがあるので、味付けはお酢だけで十分でした。

お酒のおつまみにぴったりでした。

「2日くらい置いた方がおいしい」ということでしたが、できあがってすぐに食べましたが、生のゴーヤがシャキシャキしておいしかったですよ。
お酢が入っているので、あまり時間を置くと、ゴーヤのきれいな緑色が失せてしまうかもしれないわね。

ゴーヤにはコレステロールを低下させる成分が入っているのだとか。
生のゴーヤもおいしいものだと思いました。

簡単でおいしいお料理を教えていただいて、みなさま、どうもありがとう。

2011年8月23日火曜日

ご近所散歩

私の住んでいる町は昔から多くの映画関係の会社があり、恐れ多くも「東洋のハリウッド」と名乗っているのです。映画祭も盛んなところです。

その中で、うちのご近所にあるのが「角川大映撮影所」。
昔の人にとっては「大映」と言った方が馴染み深いでしょうが、いまは角川が運営しています。

このところ、ここに大きなクレーンがそびえたち、新しいスタジオを建設していました。

それがようやくG棟というのが完成したようです。

詳細はこちらの角川大映撮影所のサイト▼でご確認くださいね。

その撮影所の門のところに建っているのが、二人の大魔神。


守衛のおじさんと比べるとこんなに大きいのですよ。


二人の大魔神は、どちらが誰だかちょっと不明ですが・・・・

この右には大魔神のショップがあるようです。
昔は一般人も利用できるレストランもあったのですが。


実は大魔神は少し前までは同じ敷地内の別のところに建っていたのですが、新しいスタジオの建設とともに移動したのです。

以前の大魔神はこちら▼の場所にありました。

この撮影所ではいろいろな映画やテレビドラマの撮影が行われているのです。有名な俳優さんもいらっしゃるようです。

この近くには映画の碑も建っているところです。

さて、もうひとつのご近所紹介です。
こちらは先日、リニューアル・オープンした某ファミリー・レストラン。


私は普段はこういうところで食事をすることはないのですけれど、花輪があまりにもにぎにぎしいので、一体どんなふうにリニューアルしたのかと、ちょうど泊まりに来ていた娘と一緒にランチに行ってみました。

ここは明治・大正時代の女給さんのカフェ・スタイルが売りものなのですが、リニューアルしても紫の矢絣に袴スタイル・編み上げ靴というスタイルは同じでした。

メニューが「サラダバー・スープ・カレー・フルーツ」が食べ放題ということでしたが、それがひどくお粗末な内容で、学食なら400円くらいで食べられるようなものでした。カレーに至っては具はほとんど入っていないし、フルーツといってもオレンジがあっただけ。
食べ放題といわれても、お代わりする気分にはなれませんでした。


かなり裏切られましたね。
まぁ、何事も経験だと思いましたが、でもけっこうお店は混んでいたので、こういうところが好きな人もいるのでしょうね。

2011年8月22日月曜日

「あたかちゃん」

昨日のブログに載せた「あたかちゃん」とのツーショット▼

いったい「あたかちゃん」って何のマスコットだと思いますか?

関西の人なら知っているかな、とも思いましたが、認知度はイマイチかしら?


実は「あたかちゃん」というのは、奈良県の飛鳥地方のマスコットキャラクターなのです。

「あたか」の「あ」は明日香村の「あ」。
「あたか」の「た」は高取町の「た」。
「あたか」の「か」は橿原市の」か」なんだそうです。

この辺りはたくさんの歴史遺産や文化遺産があるところですね。

そして「あたかちゃん」の妙な恰好はこの3つの市町村の地形を表しているそうなんですよ。

「あたかちゃん」は実は妖精だそうで、性別は不明だそうです。

いろんなキャンペーンに登場して、飛鳥の魅力を振りまいているようですよ。

「あたかちゃん」の紹介はこちらの「ゆるキャラさみっと情報局」▼というところに載っていますよ。

それにしても、いい年をしたおばさんが、どうしてこんなゆるキャラと並んで写真をとることになったのでしょう?

というのも、「あたかちゃん」の生まれ故郷である3市町村が製作をした映画「朱花(はねづ)の月」のキャンペーンが上野の国立博物館であり、映画監督の河瀬直美さんをメインにしたトークイベントが行われ、そこに参加したときに、あたかちゃんと出逢ったわけなのです。


上の写真は会場である国立博物館の向かい側に建っていた国立国会図書館国際子ども図書館
日本初の国立の児童書専門の図書館だとか。
ちょっとレトロっぽくて素敵だったので、写してきました。

こちらはその映画のキャンペーン・カーです。
「あたかちゃん」もこれに乗って全国を巡回するようですよ。


トークイベントのことは、一緒に出かけたMさんのブログ▼で端的に紹介されていますので、ご覧下さいね。

映画のことやどんなトークだったかは、またの機会にお知らせいたしますね。

「あたかちゃん」のおかげで、飛鳥地方もちょっと身近に感じられるようになりました。

それにしても奈良の「せんとくん」も妙な子だったけど、「あたかちゃん」も不思議な子だったわ。

2011年8月21日日曜日

もう 紅葉?

今年の6月に名古屋の大須骨董市で衝動買いしてしまったオレンジ色の帯▼


素材は麻のようだけれど、柄が秋っぽいので、いったいいつ締めたらよいか悩んでいました。

いつも素敵な和服を着ていらっしゃる日本舞踊の先生にお尋ねしたところ、「もみじの柄だけれど、いわゆる紅葉色ではないから、9月の着物に合わせても大丈夫よ。薄いグリーンの着物とかに合わせたらどうかしら」と言われました。

その後、立川のリサイクル呉服屋さんの女将さんにもお尋ねしましたが、「帯の柄は着物よりも季節を先行していいのよ。それに素材が夏のものだから本当の秋になっては遅いのですよ。」ということでした。

それで薄物着物の8月が終わり、9月になったらすぐにこの帯を締めようと思っていました。

ところが昨日、今日は25度くらいの涼しい日だったので、9月にはなっていないけれど、気分的には9月なので、この帯でもいいかと思い、締めてみました。

着物はうたどんさんからいただいた麻の生成り色に紫のすすきのような柄の着物です。


ちょっと帯ばかり目立ちましたが、どうせ着物姿というだけで目立つのだからいいかな。


家人は「もう紅葉か! 派手すぎるよ」と言いましたが、「好きなものを着ていればいいのよ」とごまかしてしまいました。


こちらはお出かけ先で出逢ったゆるキャラの「あたかちゃん」と。

小雨が降ったりやんだりでしたが、でも着物はあまり濡れずにすみました。よかったわ。

2011年8月20日土曜日

「花魁草」 「櫓のお七」

紫の夏着物▼を着て出かけたのは、新橋演舞場の8月歌舞伎でした。

通常の月は昼の部、夜の部という二部制ですけれど、夏は暑さで役者さんが疲れるのを防ぐためか、1日、3回公演で11時からの部、午後2時半からの部、そして夜6時からの部となっていました。

それぞれの部は、お芝居と踊り、新作歌舞伎と怪談もの、などという組み合わせでしたが、獅童さんなどは3部ともに出演していて、出づっぱりでさぞ疲れることだろうと思いましたね。


私は11時からの部を観たのですけれど、お芝居は「花魁草(おいらんそう)」という出し物でしたが、これにはホロリとさせられました。

江戸時代の終わりに「安政の大地震」というのがあったそうで、その地震で江戸から逃げてきて河原に避難してそこで出会ったのが大部屋の役者・幸太郎(獅童)と10歳年上の女郎・お蝶(福助)さん。
偶然の出会いとはいえ、二人は栃木の百姓(勘太郎)に助けられ、その後、栃木でだるま作りをしながら暮らすことになりました。

ところがあるとき、その大部屋の役者がひょんなことから、江戸の芝居に復帰することになりました。やはり役者を続けたかったのでしょうね。

そしてそれから6年後、今では立派な役者になった幸太郎が栃木に巡業にやってきました。
役者が川の上を船に乗って、川下りをします。
見物客は橋の上から役者を眺め、えんやえんやの掛け声で声援しています。
その見物客にまぎれて、そっと彼の晴れ姿を橋の上から眺めるお蝶さん。
彼女は自分は年上でもあるし、これまで多くの男に裏切られ身も心も汚れていると思い、そっと身を引いたのですが、実は二人は純愛だったんです。

このお芝居の最初の場面では暗い河原が朝の光を浴びて徐々に明るくなっていき、そして最後の場面は川面の光が反映してきらきらと輝き、どちらも光の演出効果がとてもよく出ていて、お蝶さんの切ない気持にぴったりでした。

特に今回は東日本大震災があり、知らない土地に移転したり、知らない人と付き合うようになった人も多くいると思うので、このお芝居を見て、胸が打たれた人も多いのではないかと思いました。

福助さんってそれほど美人顔ではないのですけれど、見て行くうちにだんだんときれいに思えるようになったのは、やはり芸の力なんでしょうね。

幸太郎が栃木にいた時にそっと庭に植えたのが、この「花魁草」ですが、よく見かける花ですね。

こんなに可憐で可愛いのに、どうして花魁なんでしょう?


もう一つの出し物は、中村七之助の「櫓(やぐら)のお七」という踊りが中心のお芝居でした。

普通、「八百屋お七」というと、恋しい人に再び会いたいがために、自ら放火してしまうお七さんですが、こちらのお七さんは櫓の上に登って太鼓をたたいてご法度を破り、そして町へ出ようとします。

このシーンは「人形振り(にんぎょうぶり)」というスタイルの振り付けで、文楽人形のような操り人形に似た振りで踊るのですが、本当に人形のように美しかったですね。カクン、カクンと頭が下がったり、腕がつり上がったりするのは見事でした。
最後は大雪に見立てた紙吹雪の中で舞うのですけれど、恋にこがれた町娘の姿が印象的でした。

一つ目のお話は年増女の愛情劇、二つ目は若い娘の悲哀の踊りでしたが、どちらも情感たっぷりで、堪能できました。

今回は前から2列目の席だったので、役者さんの表情が手に取るように分かり、またお七さんは舞台から客席まで降りてくる場面もあったのですが、七之助さんのきれいな白い肌もしっかりと見てきました。

役者さんって、自分の身体を張って、お客さんに夢と幻想を与える仕事をしているんだな、とつくづく思いましたね。

2011年8月19日金曜日

紫の夏着物

今日は大雨に雷、それに地震まであって、大変なお天気でしたね。

でも雨が降ったので、気温も昨日までのバカバカしいほどの高気温は下がったようです。

そのめちゃめちゃ暑いおととい、浅草で鼻緒のすげ直しをしてもらった紫の草履▼を履いてみたくて、それに合わせた紫色の絽の着物を着て、新橋演舞場まで出かけました。

出かける前が慌ただしかったので、三脚を立てる暇もありませんでした。


着物を着ていても劇場内は涼しかったのですけれど、場外に出たとたん、めまいがするほどの暑さでくらくらしてしまいましたね。

この着物は、去年、本格的な夏になる前の6月に買ったものなのですけれど、その時に練習で着てみた時の様子がこちら▼です。


あれー、去年も今年も帯まで同じのを締めているわ。
変わったのは帯揚げと帯締めですね。

こんなふうに写真に残しておくと、「あの着物にはどの帯がいいかな」と困った時の参考になるのです。

2011年8月18日木曜日

冷やし鶏梅そば

久しぶりのお仕事でした。

ランチはいつもの生協食堂ですけれど、ちょっと新しいメニューがあったので、試してみました。

「冷やし鶏梅そば」です。


冷たい汁の中に入ったお蕎麦の上に、具が彩りよく盛られています。

鶏はとりのささみを蒸してほぐしたもの。
梅は梅干し。
それにわかめ、ゆで卵、葱のみじん切り、大葉などが乗っていました。

おつゆは澄んだ汁で、ほんのり梅干しのすっぱさがMIXしていて、おいしかったわ。

私はお蕎麦にしましたけれど、うどんでもOKです。

409円と適切な値段だったし、今日のランチは合格ね。

2011年8月17日水曜日

三菱一号館

先月、三井記念美術館に行った▼ので、この次は是非、三菱一号館美術館▼に行ってみたいと思っていました。
やはり三井・三菱の2大財閥の美術館は見ておかないとね。

ちょうど東京駅に用事があったとき、丸の内にある三菱一号館に行ってみました。

三菱一号館は1984年(明治27年)にイギリス人建築家によって建てられた初めての西洋風事務所だったそうです。


この建物は古くなったので昭和の時代に解体されましたが、それが再建築されて、そして去年、美術館として生まれ変わったそうです。

東京駅から皇居の方に向かって行きます。
お盆の最中だったので、都心にはあまり人がいませんでした。
この人はたまたま写ってしまった人で、連れではありませんよ。


外観はこんな建物です。
日本にいるとは思えませんね。
この周辺は三菱村とでもいうのでしょうか、三菱関連の大企業がたくさん並んでいるところです。


一号館の中に入るとひんやりとしていて、下界の暑さを忘れます。

階段も古めかしい感じ。


こちらは廊下です。重厚な造りの扉が並んでいました。
昔はこんなところで仕事をしていたんですね。


このときは「もてなす悦び展」というのをやっていましたが、本当にすばらしい展示で、至福の時間を過ごすことができました。


展覧会では19世紀後半のヨーロッパのアールヌーボー文化がいかにジャポニズムの影響を受けていたかということが良く分かりました。
たとえば朝顔や菊、かげろうなどの日本にしかない模様が、ミントンやウェッジウッドなどの食器などにも描かれていて、異国情緒をもたらしていました。

こちらはお土産に買った絵葉書を写したものです。
梅のティーカップ。


日本的な柄ですね。


このティーセットは菊かしら。


他にも古伊万里そっくりの陶磁器や、ガラス製品、銀製品などもたくさんありました。

若い女性に人気のあるティファニーの製品も日本文化の影響を受けているそうで、それは意外でした。

また日本の内掛けがヨーロッパの貴婦人たちのガウンとして用いられたり、家具も日本調のものがたくさんありました。

美しいものに出逢えるというのは、幸せですね。

お庭もすごく素敵でした。

こちらは美術館から中庭を眺めたところ。




公園のようになっていました。


「もてなす悦び展」は8月21日までですが、その後は10月10日からはロートレック展の予定だそうです。

三井の財宝もすごいと思いましたけれど、三菱もさすがすごい貯蔵品ばかりで、一般庶民とはけた違いですね。

東京駅周辺には他にもブリジストン美術館や出光美術館もあり、「2館目割引」という制度があるので、お得に入場ができます。

もう少し涼しくなったらまた行ってみたいですね。