2010年6月23日水曜日

夏着物の練習

着物の世界では、いつ、どんな生地の着物を着るというのが決まっていて、7月・8月は絽とか紗とか言われる透けた生地の着物を着ることになっているようです。

というか、普通の生地の着物では、いくら裏なしの単衣でも暑くてたまらないでしょう。

先日、絽の着物を着る練習をしてみました。


もちろんリサイクル着物ですけれど、サイズがぴったりで、紫と藍色の中間のような色なので、それが気に入って買ったものです。

なんとなく風呂敷のような柄でしょ。

軽くて涼しくて気持ちよかったわ。

帯は、着物屋さんのお姉さんにうまくすすめられて、つい買わされてしまった絽つづれというもので、こちらは私には珍しく新品です。


ところがやはり帯を締めるとなると、いくら裏なしの涼しい帯でも、やはり帯枕をしたり帯揚げをするとなると、おなかのあたりが暑苦しいわ。

ということで練習だけに終わってしまって、洋服に着替えて外出しました。

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私の三味線の先生は、お稽古の時はいつも着物姿なんだけれど、とても涼しそうに着こなしていらっしゃるのです。

先日のお稽古の時は、真っ白い帯がとても素敵だったわ。

「先生、すごく涼しそうに見えますね」と言ったら、「あら、そう見てもらえると嬉しいわ」とおっしゃるの。
夏の着物姿は、人に涼しそうと思わせなくちゃいけないんですって。

先生がおっしゃるには、「人前で汗を拭いたりしたらだめなのよ。そういうことはそっと隠れてしなくちゃ。とにかく、人様に暑苦しいと思われたらだめよ」ということでした。

いくら暑くてもお扇子をぱたぱたしたり、ハンカチで汗を拭いたりしては興ざめだそうで、本心は暑くても、涼しい顔をしていないと、ほんとの着物名人とはいえないらしいわ。

8 件のコメント:

真蘭 さんのコメント...

わ~!としちゃん、この暑いのに
着物の練習とは。えらいわ。
とても涼しげ。色合いと帯と帯締めの
組み合わせが抜群です。

すっかり着物名人ですね。
でも、ほんとの着物名人って扇子も
人前では使えないなんて大変なのね。

おおしまとしこ さんのコメント...

真蘭さん、私はそれほど大汗かきではないけれど、すぐにかぶれてしまうの。おなかの周りあたり、紐をしめたところが赤くぶつぶつになってしまって、見せられないわ。
おほめいただき嬉しいんですけれど、まだ外に出かけていないので、実際に外出したらやはり暑いかもね。

マサ さんのコメント...

まぁ、としちゃん、粋で涼しげですね。とっても素敵です~♪
そうか、見た目は涼しげでも帯を締めるとお腹のあたりは汗ばむかも、ですね。

着物名人ですか。そういえば、女優は顔には汗をかかないらしいですね。
「着物の下は汗でぐっしょりでも顔に汗をかいてはいけないんです」って誰か言っていたわ。
「かいてはいけない」って言われて出ないものかしらね。汗は。

おおしまとしこ さんのコメント...

マサさん、そうそう女優さんと言うのは顔には汗はかかないそうね。中村玉緒さんの着物の本にもそういうことが書いてあったみたいよ。
今の季節って、外は暑いけど電車の中とかビルの中は寒すぎるくらいなので、汗が出たり引っ込んだりするわね。

さと さんのコメント...

夏の着物姿には昔から憧れています♪
としちゃん凄く涼しそうで素敵ですよ!
いい色合いです。

私などガンガンにクーラーかけて着物を着ないと汗だくになります。
そしてすぐにクーラーのきいたホテルでのお出かけならいいけど暑い京都の夏を歩くのは厳しいですね。
でも舞妓さんなど夏でもきちんと着物姿ですものね、プロは凄いですね~

でも夏の着物が好きで3枚だけ持ってますよ。写真に撮った着物も夏物です。

富士松延千代 さんのコメント...

さすが、先生!すばらしい。
私も、昔は、夏にやせ我慢して涼しげに着るのが粋って思っていましたが、今は、大汗かいて、「ひーひー」言っています。しかも顔は、すぐ油でテカルし。。。(;;)
ところで、としちゃん、すごい素敵です。その着物の色は「茄子紺」とでも言うのでしょうか?大好きな色です。帯もすごい涼しげ、素敵です☆

おおしまとしこ さんのコメント...

さとさん、そうですか、あの写真集の着物も夏ものだったんですか。色合いが素敵でしたね。
ほんと、舞妓さんなど年中同じ衣装ですものね。暑いなんて言っていられないでしょう。
さとさん、上七軒のビアガーデン、舞妓さんがビールを持ってきてくれるそうですよ、いらしてみたら?

おおしまとしこ さんのコメント...

延千代さん、そうそう、着物の色、茄子紺という色かもしれませんね。どうしても濃い目の色を選んでしまいます。延千代さんみたいに色白ならピンクも似合うでしょうけれど、私は薄い色はだめみたい。
この着物は激安でしたよ。誉めていただいて恥ずかしいくらいです。
この前、ある人が薄いブルーの絽の着物を着ていたんですけれど、下着の線がばっちり見えてしまっていて、ちょっと恥ずかしかったわ。ご本人は分からないでしょうけれどね。