2018年8月31日金曜日

2018ミステリーツアー 1 事前編

夫の長い長い夏休みがようやく終わったと思ったら、今度は「夏季特別休暇」とかいうのを9月までに取らなくてはならないそうで、まったく休みばかりの職場です。


それで9月3日に休みを使うことにして、夫がミステリーツアーというのを探してきたので、明日、仕方なく同行します。
私はこういうお仕着せの旅行は嫌いなのですが、たまには同意してあげないとね。

行先なのですが、私が想像するには、たぶん盛岡周辺だと思います。
「新幹線で550キロ」、「海岸が美しい」、「ナイトロープウエィ」などの単語から推測しました。

それにしてもこのツアー、集合が東京駅に朝の7時なんですよ。
信じられません。
自分で計画したら、こんなプランは作りませんよ。

ということで、明日の朝は早いので、今のうちに明日の分のブログを掲載します。


薬膳レストランへ

昨日は、「日本橋きもの倶楽部」▼でも活躍されているHさんの提案に手を上げて、薬膳料理をいただいてきました。
Hさんは、このところちょっと夏バテ気味なので、疲労回復をされたいというご希望でした。
私はいつも楽をさせてもらっているので、それほど疲労感はないのですが、薬膳料理は一度はトライしてみたかったのです。
着物友だちのKさんも賛同されて、三人で品川の「薬膳レストラン10ZEN」▼というところへ行きました。

「10ZEN」は「ニホンドウ漢方ミュージアム」▼に隣接しているレストランです。


中へ一歩足を踏み入れただけで、薬膳独特の匂いがふわ~んと漂ってきました。
お食事の前に、ショップで漢方のお買い物。
漢方の素材はもちろんのこと、お茶や化粧品までいろいろと揃っていました。

博物館にも行ってみました。


珍しい材料がたくさん展示してありました。


ここは漢方スクールもあり、漢方検定の資格を取る人もいるようです。
身体のことを勉強するのは面白そうですが、かなり費用が高かったですね。


さて、レストランへ。
店内は植物が飾られていて、お洒落な雰囲気でした。


まずはアルコールを頼みましたが、普通のビールなどの他に、薬膳酒もいろいろあって選ぶのに迷いました。

奥はサングリア(普通は赤ワインとフルーツ)ですが、薬膳の材料も加わっています。
手前は薬膳梅酒。


料理は「滋養強壮」コースです。
まずは前菜。
見た目もきれいですね。
左からきのこのマリネ、白身魚のエスカベージュ、パテ。


次はサラダ。
豆類やクコ、菊の花びらなどがたっぷり。
色もカラフルでした。


メインの薬膳鍋です。
一つの鍋の中にS型の仕切りがしてあり、一度に二種類のスープが楽しめます。
左は烏骨鶏のスープ。
右はトマトスープ。


これにいろいろな食材を入れて行きます。
オマールエビ、鶏肉、白身魚、野菜がたっぷり。
きくらげもありましたね。


お鍋がぐつぐつしてきましたよ。


身体がポカポカしてきたようでした。
最後は玄米を入れて、卵でとじで雑炊としていただきました。

オーバー還暦のメンバーでしたが、美容のこと、髪のこと、着物のことなど、楽しくお喋りをして過ごせましたよ。


Kさんはシックな小千谷縮。
写真には写っていませんが、Hさんは男物の浴衣を粋に着こなしていました。

お店の方も親切で、気分よく過ごせました。

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この日の装い。

かなり暑い日でしたが、夕方から出かけたので、着物でも大丈夫でした。


京都旅行中に買い求めた、ポリの絽の着物です。
激安品ですが、暑い日には活躍しています。


帯は町田天満宮の骨董市で見つけた木綿の絽です。
こちらは800円だったかしら。

髪の毛がぼさぼさですね。
今日はヘアカットに行ってきます。





2018年8月30日木曜日

坊主カフェ?

先日、池袋の着物屋さん「ゆめこもん」▼にお邪魔した時、池袋のガイドブックが目に付いて、パラパラと見ていたら素敵なカフェが紹介されていました。

「ぼうず'n coffee」▼というカフェで、なんでもお寺がやっているのだとか。
2017年4月にオープンしたそうです。
店内は靴を脱いで入り、素敵な景色を楽しみながらコーヒーが飲めるくつろぎの場所だという説明が書いてありました。

場所は、お店からそんなに遠いところではなかったので、歩いて行ってみることにしました。
祥雲寺というところです。

こちらがそのお寺。
立派な門ですね。



右手に建物がありました。
ここがそのカフェ「ぼうず'n coffee」なのかもしれません。


ところが、近づいてみると、こんな黒板が置いてありました。


残念、この日はお休みでした。
そういえば、ガイドブックには「不定休」と書いてあったので、仕方ありませんね。

中に入れなかったので、代わりにガイドブックのページを載せておきますね。


カフェは利用できませんでしたが、この辺りは面白いお店が続いているので、歩くだけでも楽しいところでした。

坊主カフェの代わりに、昔ながらの甘味処に入りました。
池袋駅近くの「三原堂」▼というお店です。


1階では和菓子販売。
2階が喫茶店というかレストランというか、甘味処なのでした。

そこでは普通にあんみつやお汁粉もあるのに加えて、素麺、炒飯などを注文している人もいました。
ご近所の高齢者が集まる場所なのかしら。


私が注文したのは、もちろん宇治金時。


正統派のかき氷でした。
最近、かき氷ブームで、いろいろなフルーツやトッピングを乗せて、バカ高い値段のかき氷を出すお店がありますが、私は昔ながらのかき氷が一番ですね。
こちらは850円でした。
氷の下にもあんこが入っていて、食べ応え十分でした。

落ち着いた雰囲気のお店で、私にはぴったりでした。

さて、ゆめこもんさんではポリエステル着物のお仕立てをお願いしていたのですが、それを受け取りに行ったのでした。

その時ちらりと見えたのが、絽つづれの夏帯。
私が探していたアイボリーの帯でした。

夏の着物や浴衣は藍色のものがほとんどなので、白っぽい帯は、今後も絶対に必要だと思っていたのです。
いろいろな模様がありましたが、お店の女将さんが勧めていただいたのを購入。
写真ではあまりよく分かりませんが、淡い色が入っています。
ピンク、グリーン、ブルー、オレンジなど。
色々な着物に合わせやすそうです。


ちょっとたれが長くて、お太鼓の作り方を間違えたので、背中の模様が良く見えませんが、ちゃんと巻くときれいな模様がでます。


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この日の装い。

今年の夏は、洗える素材の着物しか着ていません。
つまり絹の着物は、今年はシャットアウトということですね。

こちらは叔母の遺品の小千谷縮。
藍色に竹の模様です。


この日は、黒の帯を合わせたくて、激安で買ったポリエステル帯にしましたが、非常に締めにくくて、途中で投げ出したくなったくらいに、お太鼓が決まりませんでした。
つるんつるんと布が逃げていくのです。


次はあるかどうかというくらいのものです。

私は安いものも高いものも、あまりこだわりなく使用していますが、これは「安物買いの銭失い」の見本のような帯でした。
失敗、失敗。


2018年8月29日水曜日

いろはさんのバッグ

以前、MarMu▼という着物屋さんで、こちらのセオアルファの着物を仕立ててもらいました。
市松模様と無地の組み合わせですが、おくみと袖口がスカーフのように無地になっている洋服感覚の着物です。


余り布があったので、それを使って、「いろは」▼さんにバッグを作っていただきました。
今度で2度目のバッグです。
以前は、東レシルックの余り布でバッグを作っていただきました。
その時の経緯はこちら▼

今回は、市松の布に白い革を組み合わせていただき、とても素敵なバッグが出来上がりました。
洋服にも着物にもぴったりですよね。
市松というよりも、チェックといった方が分かりやすいかな。


バッグの大きさ(巾、高さ、奥行き)はもちろんのこと、取っ手の長さや形、金具の色、中の物入れの大きさなど、すべてワガママな注文を聞いていただいて、できあがりました。
世界に一つしかないバッグです。


中の物入れには「こものいろは」のロゴが付いています。


余り布がまだ残っていたというので、小さなバッグまで作っていただきました。


着物で見ると、ベージュのような色に見えますが、バッグは白い革をつけたので、かなり明るいグレーに見えますね。

とてもお洒落なバッグになりました。
ありがとうございます。

いろはさんは、普段は着物雑誌などでお仕事をされていて、成人式の振袖や浴衣などを着付けをされています。
またへアクセサリーや和小物の制作もされているので、かなりお忙しい方です。

それでもこちらの希望をきちんときいていただき、また素人では分からないいろいろな提案をしていただき、素敵なモノを作っている方です。

着物を着るようになると、こういうご縁ができるのも嬉しいですね。



2018年8月28日火曜日

孫たちの成長

先週は、本当なら上の孫が我が家に一人で泊りに来て、一緒によみうりランドなどへ遊びに行く予定でした。
ところが彼が水疱瘡にかかってしまい、外出禁止。
婿さんのお母さんが看病に来てくれていました。
ということで、私たちが孫のところへ遊びに行くことになりました。

彼らが住むマンションの一階には広々としたプレイルームがあるのですが、そこで遊ぶ孫たち。
上の孫は小学1年生。
下の孫は、ちょうど今日が3歳の誕生日です。


ミニーちゃんの人形を持って、お兄ちゃんの後を追いかけて、走りまくる妹。
後ろの髪の毛は、生まれてから一度も切っていないとかで、ひらひらと可愛らしかったですね。

この子は歩くのも遅く、またしゃべりだすのもとても遅かったので、どうなることかと心配していましたが、なんとか育ったようです。
今年の4月から8月までの間には、背が5センチも伸びたというのには、驚きました。

お兄ちゃんの方は、夏休みの宿題がたくさん出ていたそうです。
自由研究や、朝顔の観察日記などというのもあり、昔とあまり変わっていないのかしら。

こちらはやはり宿題の自画像だそうです。
1年生にしては、しっかりと描けているように思いました。
上の歯が抜けているところもリアルです。


こちらはトンボの絵。
「トンボ学生服」というところで、トンボの絵のコンクールをしているそうです。


いつものことながら、料理は婿さんがすべて作ってくれました。
手づくりの春巻きはとてもおいしかったですよ。
ポテトサラダは、蛸が入っていました。


たわいないおしゃべりをして帰宅しましたが、孫たちの成長が見られて嬉しかったですね。
まぁ、たまに会うからよいのかもしれませんが。

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この日の装い。

暑かったので、小千谷ちじみです。
ピンク、水色、オレンジなどがミックスされています。


帯は格子柄ですが、娘に言わせると「伊勢丹の紙袋みたい」とのことでした。





2018年8月27日月曜日

三味線のトラブル

暑くて蒸し暑い毎日が続いていますね。
天気予報では、「生命に危険を及ぼす」という暑さの日もありますね。


この暑さにダウンしているのは、人間だけではないようです。
というのは、私の三味線もダウンしてしまいました。


このイラストの、上の方にある「糸巻き」と呼ばれるところがダウンしてしまったのです。

糸巻きは象牙でできていますが、これを手前に回したり、後方へ廻すことによって、音の調整するのです。
つまり糸を張ったり、緩めたりするのです。

ところが、先日、一の糸(一番太い糸)を巻いてあるところ(イラストの一番右上)が、うんともすんとも動かなくなってしまいました。
私は時間の多少はありますが、とりあえず毎日、三味線を触っているのですが、それでもこんなトラブルが起きてしまうので、焦ってしまいました。

こういう時は、まずは膝ゴムという膝に三味線を乗せて動かないようにするものを使って緩めるのですが、それではだめでした。

ネットで調べると「そういうときは冷やすと良いので、冷蔵庫に一時間も入れておけばすぐに直る」というの記事がありました。
それで三味線を分解して、上の部分だけをビニールで包んで冷蔵庫に入れて冷やしてみました。
ところがこの方法では、まるで駄目でした。

他には「ドライヤーで温めるとよい」というのもあったので、ちょっと怖かったのですが、ドライヤーを当ててみました。
やはり動きません。

仕方なく夫に手伝ってもらいました。
なんという名前か分かりませんが、大工道具の、ねじを緩めるような器具があるので、それを使って動かそうとしましたが、全然手に負えません。

こんなことをして無理に動かして、糸巻きが壊れてしまったら元も子もありません。
象牙だから高いのですよ。
以前、替えたときは1本16,000円もしたくらいです。

やはり三味線やさんに持って行って修理をお願いするよりないか、と思いました。

でもその前にダメ元で、ある方法を思いつきました。
糸巻きの部分をビニール袋でふんわりと包み、その中に乾燥剤を入れて、一晩おいておいたのです。
使ったのはこちらの強力乾燥剤です。
普通は、海苔や煎餅などに使っています。


翌朝、おそるおそる糸巻きに触れてみたところ、
ジャーン、糸巻きはクルクルと廻ったのでした。
乾燥剤、恐るべしですね!

いやはや、それにしてもこの暑さと湿気は三味線にとって大敵であるということがよく分かりました。

追記:三味線をしまうときは、一の糸ははずして弛めておく、ということになっていますが、ここのところ、ちょいと手抜きをして、その作業を省略していました。
その結果、糸がよけいに固くなってしまったのかもしれません。
やはり、お作法はきちんと守らないと、いけませんね。


2018年8月26日日曜日

東大へ

先日のお茶会▼では、帰り際にものすごい雨が降ってきて、お茶をいただきながら雨宿りさせていただきました。
雨も止んだので地下鉄で帰ろうと思いましたが、この辺りは大昔に仕事をしていたところでもあるので、ちょっとお散歩してみたくなりました。
同行のAさんもお散歩好きだと分かったので、雨上がりの道を東大の方に向かいました。

農学部の入り口は懐かしいところです。
ここから入って、一番奥にある地震研究所というところで仕事をしていました。
といっても私は地震の研究をしていたわけではありませんが。
当時は地震研究所は教授たちは入構できなくて、かの東大全共闘議長だった山本義隆さんが陣取っていた頃です。

犬の銅像がありましたが、よく見たら忠犬ハチ公でした。


昔は銅像はなかったですよ。
2015年3月8日のハチ公の80年目の命日に建てられたとあります。
「東大ハチ公物語」▼

古めかしい校舎もまだ建っていました。
中は薄暗くてお化け屋敷のようでしたが、今でも同じでしょうね。


お次は正門です。
やはり風格がありますね。


Aさんの美しい着物姿を、通りがけの留学生たちがぼーっと眺めていましたよ。


東大の脇の径は、銀杏並木になっています。
秋になると、銀杏が落ちて、結構臭いのですよ。


そして赤門。


ここは旧加賀藩前田家上屋敷の門でした。
徳川11代将軍・家斉のお姫様を、前田家の嫁として迎えるために建てられたという歴史があります。

やはり美女がいると、写真映えしますね。


晴雨兼用傘が役立ちました。


この頃になるともう汗がだくだくで、歩くだけで一苦労。
本郷三丁目の駅に着いたときは、へろへろでしたが、天井から冷気がぱーっと降りてきて、生き返ったようでした。

もう少し気候が良くて涼しかったら、安田講堂や三四郎池の方も歩いて見たかったですが、これが限度でした。

暑い中、お付き合いしていただいたAさん、ありがとうございました。

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この日の装い。

本郷に住んでいた叔母の遺品です。
なんとか上布というそうですが、よく分かりません。


帯は、町田の骨董市で3年程前に見つけた未使用品。


本当ならもう少し色の少ない帯がよいのでしょうが、そういう帯は手ごろな値段ではなかなか見つからなくて、カラフルなものになってしまいました。