2010年3月5日金曜日

読んでから見るか、見てから読むか 「こころ」

夏目漱石の有名な小説「こころ」を読んでいます。

現代にも通用する、青年の内面を描いたものです。
これって、高校時代の国語の教科書に載っていなかったかしら?

今回は最初にDVDを借りてきて見ました。


先生役は森雅之。その奥様には新珠三千代。青年の役は安井昌二、自殺してしまったKは三橋達也。

新珠三千代がこんなに清楚できれいだったとは、びっくりでした。
私の知っている新珠三千代はなんだか長い顔をしていて、のっぺりとした雰囲気だったのですが、本当に楚々とした美人でした。

森雅之は若いころを知らないのでなんとも言えませんけれど、三橋達也は現在とのあまりの違いに驚きました。

この映画は1955年、なんと昭和30年に市川昆監督で作成されたそうです。今から55年前の映画です。

暗い映画というか、見ていてちょっと辛い感じになるところもありましたね。
でも明治の時代の雰囲気がよく出ていました。
ちょうど明治天皇が亡くなって、その後、乃木大将が自殺してしまう、という頃のお話です。

今は、活字を読んでいる最中ですが、映画では分からなかったこと、たとえばKの実家はお寺さんであり、その思想的影響もあったこと、先生の実家も主人公の青年の実家もかなり裕福だったこと、下宿の未亡人は娘(のちの先生の奥さん)を早く嫁にやりたかったことなど、映画では割愛されていた部分がよく分かりました。

この本は大正のごく初めに出版されたのですが、当時の学生気質がよく分かります。
学生イコール東大生であり、非常なエリートなのです。
卒業しても今のようにすぐに就職をしなくてもよかった時代のようです。
彼らは、「恋愛は悪だ」ということを心に秘めつつ、天下国家を語っていたのですよね。
今の若者とは大違い。

小説はまだ読み終えていないので、感想もまだですが、この小説の場合は、DVDで初めに映画を見ていて良かったと思いました。よくああいう小説を映画化できたものだと思います。夏十さんの脚本のおかげでしょうね。

最近は昔の映画を見ることが多いのですけれど、じっくりと描いてあり、落ち着いて見られるのがいいですね。年をとった証拠かしら?

6 件のコメント:

マサ さんのコメント...

確かに、映画化するのは難しいですよね。心理描写が多くて、どうしても地味になりがち。映画は見たことがないけど、その辺をうまく映像化してるんでしょうね。
新珠三千代は、表情が乏しく冷たい印象があります。演技が達者という感じもしなかったけど、「氷点」の夏枝役はピッタシでしたね(古い!)

さと さんのコメント...

新珠三千代でね、忘れもしない思い出があります(笑)
中学の時にスッゴク憧れていた先生にどういう人が好きか聞いたのね。
そしたら「新珠三千代」って言われたけどそのときはどんな人なのか知らなくてねぇ。
しっかり調べたわよ(苦笑)
そして乙女心?に傷ついた・・・というか現実離れしててね。
本当は違うかもしれないけど冷たそうに見えるでしょう。ガッカリしたのよね、私。

としちゃん さんのコメント...

マサさんは、「こころ」を読んでいらっしゃったのね。あまりに有名な小説なのでストーリーだけは知っていたけれど、ちゃんと読んだことがなくて、この年になって読みました。
氷点、懐かしいですね~。えーと、内藤洋子だったっけ?
でも昭和30年の新珠三千代はすごくきれいでしたよ。

としちゃん さんのコメント...

あっはっはー、そりゃ、さとさんと新珠三千代は全然タイプが違うわ。それで、その先生に失恋したわけ? 中学生のころの初恋(?)を思い出させてしまって、悪かったかしら? 忘れもしない恋敵のわけね。

さと さんのコメント...

としちゃんその後の話があってね。
そのあこがれの先生は結婚して田舎に帰りました。遊びに行こうとみんなで訪ねたのよ。
そしたら新珠三千代には全然似ていない逞しいふくよかな年上のおばちゃんが奥様でした(笑)
それでまたまたショックを受けて帰ってきたことを思い出しました。
でも内助の功か最後は校長先生になってね。今も同窓会でお会いしますよ♪
大好きな先生でした~

としちゃん さんのコメント...

さとさん、後日談も面白いわね。わざわざ先生の田舎まで押しかけたのね。その奥様にあって、「私は勝った!」と思ったのかしら。
でも理想よりも現実の奥様のほうが、その先生にはきっと良かったのでしょうね。
先生にお会いするたびに、新珠三千代を思い出してしまうのでしょう。