すごく面白い本を読んでいます。
「大江戸百華繚乱」森実与子著 学研文庫(2007年初版)
江戸時代に生きた女性を集めた話です。
この本に登場するのは、大奥で活躍した春日局、皇室から徳川家に嫁いだ皇女和宮、忠臣蔵の大石内蔵助の奥様のりくさん、俳句で有名な加賀千代女、華岡青洲の妻の加恵さん、恋する乙女の八百屋お七、吉原の高尾太夫などなど、総勢54人の江戸の女たちです。
皇室の生まれであっても、武士の妻であっても、商人の娘でも、遊郭の花であっても江戸時代にすごい女性がいたものだと感心しました。
私自身、もし仮に江戸時代に生まれたとしても、まさか皇室関係とはありえないし、遊郭はちょっとお角ちがいだと思うので、やはり町人の娘が妥当かな。
町人の娘も20人近く紹介されていましたけれど、中でも凄いなと思ったのは、滝沢馬琴の嫁。この人、無学だったのに、馬琴が失明してからは口述筆記をして、里見八犬伝の完成にすごく重要な役割をしたそうです。
それと葛飾北斎の娘さんもすごい。親が天才ということもあるけれど、彼女も天才的な絵を描き、貧しくても個性的な人生を歩んだそうです。
それとやはり華岡青洲の妻。度重なる麻酔の実験台となり、失明してしまうほどの苦労を背負ったそうですけれど、そういう人がいたからこそ、世界で最初の乳がん手術もできたとこのと。すごいですよね。
江戸時代と言えば、恋愛はご法度だったり、身分の制約があったり、男女不平等だったり、閉ざされた世界ではあったものの、いつの時代にあっても、たくましい女性はいるものだと思いました。
江戸時代に対する興味も涌いてくる、お奨めの一冊です。
4 件のコメント:
としちゃんが着物を着て、深川や神楽坂辺りを歩いている姿を見てみたいですよ。
三味線も持ってね。
皆でとしちゃんの撮影会をやりましょうか!
おもしろそうな本ですね。
このごろ江戸時代にも興味が湧いてきています。江戸と明治の変わり目と明治時代の初期にもね。近世最大の歴史的出来事が明治維新かなと思います。
きゃー、諏訪ッチさん、怖ろしい企画を立てるのね。着物着て、三味線持って神楽坂歩くの? 漫才師の片割れだと思われてしまいそうだわ。諏訪ッチさんが、袴を履いて大砲カメラを抱えるというのはどう?
カンカン、今は江戸時代末期がブームだけど、私はあまのじゃくだから、かえって江戸の中期あたりが面白いの。もうあの時代には戻れないけれど、日本人の心イキを感じるわ。
コメントを投稿