2019年7月18日木曜日

源氏物語を楽しむ会 2019年7月 ~契りの場面~

今回の「源氏物語を楽しむ会」は、場所を変えて行いました。

これまでは世田谷区の中でも京王線の沿線でしたが、今回は小田急線沿線にある経堂という駅にある世田谷区の施設で行いました。
世田谷区はとても面積が大きいのです。


集会所は高架下にあるので、時々、電車の走るゴーッという音が聞こえますが、慣れればそれほど気になることもありません。
わりと新しいようで、広いホールや和室もありますが、今回は椅子とテーブルの会議室を借りました。
それでも1時間100円という格安の使用料です。


今回の源氏物語は、光源氏が明石の方とお会いして、契りを結んでしまうところでした。
8月13日の夜ということです。
きっと十三夜の月が美しい日だったのでしょう。

ただ、紫式部の書いた文章を読んでいるだけでは、何があったのかさっぱり分かりません。

まず、光源氏が明石の方の住まいに訪れて、二人が和歌を詠み合います。
その時は、二人は少し離れた場所にいたようです。
明石の方は扉を少し締めていたのですが、そこに光源氏が入っていきます。
そして次の文では、もう契りは終わってしまっているのです。
「えっ、どこにそんなこと、書いてあった?」というのが率直な驚きですね。
現代文の解説を読むと、「抱いてみれば人柄はたいへん上品ですらりとした身体つき、こちらが引け目を感じるほどである。こうまでして無理に結んだ契とお思いになると、愛情はますばかり」と書いてあるので、ああ、二人はできてしまったのだ、と分かるだけのです。

奥ゆかしいというか、想像力がないと、源氏物語は読みこなせませんね。
現代の小説とはまるで違います。

読書会と言っても、いつものように脱線が多く、今回は何がきっかけだったのか、「丹下左膳」▼の話で盛り上がりました。
左目、左手でどうやって刀を抜いたのでしょうね。

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この日はザーザーぶりの雨だったので、着物はやめてジーンズ姿で行きました。
洋服だととても寒く感じますね。





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