弥生美術館・竹久夢二美術館▼には前々から行ってみたいと思っていたのですが、なかなか機会がありませんでした。
先日、小雨の降る日、ようやく行くことができました。
場所は東京大学の弥生門の斜め向かいにあります。
弥生美術館と竹久夢二美術館は中で一つに繋がっています。
入場券も一枚です。
二つの美術館を見て900円というのは、まぁ良心的でしょうか。
今回の展示は「アンティーク着物万華鏡」というもの。
銘仙をはじめとするレトロな着物がたくさん展示されていました。
こちらは高畠華宵の絵を元にしたものです。
おはしょりもなく、帯というかベルトのようなものを胴体に巻き付けてあります。
振袖のような袖には細い糸のようなものが付いていて、これを絞ると袖が短くなるようでした。
足元はたしかヒールだったと思います。
とても自由な発想の着物姿でした。
こちらは明治から大正までの女性の衣装の変化を描いた屏風です。
髪の形の変化、着物から洋服までの変化などが、うまく描かれていました。
こちらの「長襦袢の魅力」コーナーは撮影自由でしたが、照明が暗くて、うまく写りませんでした。
こちらも長襦袢。
こんな派手なのがあるのですね。
大胆というか、なんでもあり、の長襦袢でした。
こちらは自撮りコーナー。
後に椿の柄の布がありますが、これは竹久夢二が好んで描いた椿です。
竹久夢二という人は画家でもありデザイナーでもあり、作家でもありました。
「宵待ち草」の作詞もしていた人でした。
奥さんや愛人との愛憎劇でも有名な人ですね。
写真で見ると、けっこうかっこいい男性でした。
絵画や着物、帯のデザインなど、数多くの作品を発表しましたが、50歳で亡くなってしまいます。
凝縮された人生だったのだろうと思いました。
竹久夢二美術館は、鹿野琢見という弁護士が建てたそうです。
この辺りは、かつて夢二が滞在した「菊富士ホテル」があり、また最愛の女性、笠井彦乃と逢瀬を重ねた場所で、昔の雰囲気が漂っていて、木々の緑が美しいところです。
ちょっと意外だったのは、「着物」と銘打った展覧会だったのに、着物で来場していた人はまるでいなかったこと。
小雨が降ったりやんだりの日でしたので、それが理由かしらね。
そして会場にはおしゃべりばかりのおばさん連中や、うんちくおやじ、外国人ファミリーが多くて、あまりゆっくりと鑑賞できませんでした。
残念ね。
お昼は、美術館に隣接している「港や」というレストランでいただきました。
お店の名前は、夢二のお店である画材屋の「港屋」が由来だと思います。
「パニーニ」という焼サンドイッチのようなパンでした。
中にはお肉とポテトが入っていて、お腹いっぱいになりました。
こちらにはシルバーパスを利用して行きました。
そのお話はまたね。
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