「源氏物語を楽しむ会」もなんと99回を重ねました。
毎月1回の読書会(おしゃべり会)ですが、知らぬ間にもう8年もの月日を重ねていたのですね。来月はちょうど100回目になります。
どんなお稽古ごとでも100回重ねれば、少しは上達するはずですが、さてこの回で源氏物語の神髄に近づけたでしょうか。
それは別にして、今回は前月からの「梅枝」です。その前の「真木柱」はちょっとした苦みのあるホームドラマのような雰囲気でしたが、今回は「これぞ平安の物語」といった華やかな様相です。
毛利博物館大人達は香の集い、管弦の集い、 和歌の集いなどで優雅な時間を過ごし、お姫様や若君(東宮)はそれぞれ現代の成人式を迎えます。一般庶民には縁遠い話ですが、そこは物語なので、眼をつぶりましょう。
彼らは美味しいお酒を飲んだり、薫物の種類を当てたり、楽器を奏でるのが仕事のような毎日でしたので。
さて、 当時の貴族の成人式は、男子はほぼ12歳~15歳、女子は12歳~14歳くらいでのお祝いでした。
物語の中では東宮は、髪の毛を少々カットして貰い、大人の髪型になり、冠をかぶります。衣装も大人の衣装(束帯)に着替えます。「元服(げんぷく)ですね。これは現代でも聞くことばですね。
女子(もともとは明石の御方の娘ですが、光源氏と紫の上の子供ということになっています)は帯のようなもの腰に結ぶという儀式です。「裳着」(もぎ)のお祝いと言います。驚いたことに、この裳着の式は、夜間に行われるのですね。2月の夜は、まだ寒かっただろうと思いますが、当時は春、という感覚だったのでしょう。
そしてこの式が終わると、2人は結婚するという流れです。
ちなみにその頃、光源氏は39歳という設定です。
ただし本当のお母さんである明石の方は、そのような華やかな式には参加できませんでした。ひっそりと堪えていたのでしょうか。
今の世なら、「ほんとうは私が産んで育てたのよ」と言いそうですが。
