2008年5月31日土曜日

(タイトル変更) 映画のお話



ファッションには疎く、ブランド物にはまるで興味のない私だって、「プラダ」は知っているわよ。

といってもプラダのバッグを買った、とかいう話じゃありませんのよ。

DVDで「プラダを着た悪魔」を観たのでした。おととしくらいの映画だったかしら?

これは原作の小説があるんですって。
それをメリル・ストリープの主演で映画化したものです。

高級ファッション誌の鬼編集長がメリル・ストリープ。
その雑用役で雇われるのが、ダサい格好のアン・ハサウェイという若い女優さん。

彼女が編集長のスパルタの下で仕事にめざめ、どんどんきれいになっていき、編集長から秘書として抜擢されて、仕事が忙しくなり、それまで付き合っていた男の子とうまくいかなくなったりするの。

それであれこれあるんだけれど、最終的にはこの雑誌社をやめて、本来の姿に戻って、新聞社に勤めるというのがエンドなの。


ファッション誌の仕事だけあって、出てくる人たちの服装はみんなすごくお洒落。

それにパリでのファッションショーのシーンなどは、とても華やかで、お洒落な人にとっては、目の保養になる映画だろうな。

私が注目したのは、サイモン・ベーカーという俳優さん。
ちょっとうさんくさい著述業の役なんだけど、でもかっこいいのよ。
鳥越俊太郎をもっと若くした感じかな。
インテリだけど、目が優しそうなの。
ああいう人、好きなんです。
(大沢たかおがイイと言ったり、節操がないかしら?)


でもやはりこの映画は、メリル・ストリープで成り立っているようなものだわ。
すごく貫禄があるのよ。髪の毛が銀髪というか、ホワイトシルバーというか、すごくきれいなの。
スタイルも抜群でめちゃめちゃきれい。

それなのに、あるシーンで、本当にすっぴんになって、疲れきった顔で出てくるのよ。

うーん、吉永小百合がすっぴんで出られるか、と妙な連想をしちゃったわ。


ところで、プラダって、バッグのブランドだと思ったのだけど、「着る」(原題ではWearだったけど)ということは、プラダというのは洋服も作っているのでしょうか?

こういうのは愚問というのかしらね?

2008年5月30日金曜日

じゃあね~


近所に児童館があり、若いお母さんたちが子供連れで賑わっている。

彼女たちがおしゃべりを終えて、別れ際に「じゃあね~」と挨拶をして分かれていくシーンを良く見かける。

そういえばね、私も大昔、よく「じゃぁね~」と言っていたことを思い出したの。


前にも書いたけれど、私は大昔、アフリカの某国に住んでいたの。

そこは交通渋滞がひどかったのだけど、その解消のために、自家用車の使用が曜日によって番号で規制されていたの。

曜日によって末尾が奇数の車、偶数の車を乗り分けないといけなかったのね。

普通の会社の人はなかなか2台所有できなかったのだけど、私の場合、准大使館ナンバーというのをもらっていたので、その1台で、曜日に関係なくいつでも外出できたの。

それでテニスに行ったり、買い物に行ったり、趣味のサークルに出かけたりする時は、いつも近くの日本人の奥様を誘っていったわけ。

といっても運転は運転手まかせよ。

我が家はドライバーにはいつも恵まれていて、かっこよくて運転技術もいい、評判の良い人が多かったの。


そう、ジェームズというドライバーもそういう人だったの。

背は高いし、礼儀作法もきちんとしていて、白い制服を与えたら、とても喜んでいたのよ。
おまけに彼は日本びいきで、日本のことに何でも憧れていたの。

だって、私たちが日本では2DKの狭い家に住んでいることなど知らないから、
「私を日本に連れて行って、雇ってくれ」と言うのよ。

そういうドライバーだったから、日本語にも興味があったのね。
私が友人を乗せてどこかに出かけ、そして帰り際にいつも「じゃあね~」と挨拶するのが、すごく不思議な響きだったらしいのよ。

ある日、彼が真顔で私に聞いてくるのよ。

「マダム、一つ質問がある。あなた方がいつも分かれるときに言うジャアネというのはどういう意味なのか」

えー、そんなにしょっちゅう、じゃあね~と言っていたのかしら。
自分では気づかなかったわ。

それで仕方なく、
「ジャアネは別に強い意味はないけれど、グッドバイと同じような意味なのよ」と教えたわけ。

「それでは、私もマダムにジャアネと言ってよいか」と言うので、

「ジャアネは親しい間柄のときに使うので、あなたと私は使わない」と教えたの。


そういえばね、当時の私は、大使夫人とか、参事官夫人とか、商社社長夫人とかの肩書きを持った人とのお付き合いも多かったのだけど、堅苦しい挨拶で終わっていたのよ。

「奥様、ごきげんよう」とまでは言わなくても、とにかく結構丁寧な言葉遣いをしていたのよ。

でもそういう付き合いばかりだと、緊張するわよね。

それで同じ大使館員でも二等書記官とか、商社でも平社員の配偶者なら、気軽に付き合えるから、よく一緒に行動していたの。

そいうわけで、彼女たちと一緒にいて、さよならを言うときには、気取らずに「じゃあね~」と言うようになったのね。

それをドライバーが耳にして、「ジャアネは何なのか?」という質問になったわけね。

そんな遠い昔のことが思い出されるわ。


私は、今では学生がたくさんいる職場で働いているの。

学生たちはみんな遅くまで研究をしているようだけど、私は5時とか、6時ごろ、自分の仕事が終われば、さっさと引き上げるの。

その時、「お先に失礼します」と挨拶して部屋を出るのだけど、留学生たちからは必ず、「お疲れ様~」という大きな掛け声をもらうのよ。

日本人の学生はどうですかって?

彼らは何も言わず、いや、「はぁ」くらいは言っているのかしら。

中国人から「お疲れ様~」と言われるのは、妙な気分になるものよ。

眉山


さだまさし原作の「眉山」をDVDで観た。

眉山というのは徳島県にある山で、この山の麓で、毎年、夏には阿波踊りが繰り広げられるそうだ。

映画はそこを背景とした母と娘の物語。

当然、ラブストーリーが絡んでくる。

映画のストーリーは先が読めてしまうほど、俗っぽいけれど、阿波踊りのシーンはよかったな。踊りにもいろいろ種類があると分かったのは新発見。

母役は向う気の強い江戸っ子のお龍さんこと、宮本信子。
彼女は重病になっているのだけれど、気が強くて一人でがんばっているの。
娘役は美人女優の松島菜々子。

これに絡むのが医者役の大沢たかお。

実はね、何を隠そう、この私、大沢たかおの大ファンなのよ。

「あんな、なよっとした男、眠たそうな目のどこがいいの」という非難の声が聞こえてきそうだけど、好きなものは好きなの。

大昔、彼が沢木耕太郎の役で「深夜特急」というTVに出てからのファンなの。
その後、「星の金貨」もしっかり見ていたわ。

彼はモデル出身らしいのだけど、単身、パリコレにも行ったりして、ガッツはあるのよ。

その彼が主役だというので、この前、飛行機に乗ったときに、サーファー役の映画「ライフ」を見たけれど、あれは最悪だったわ。

だって大沢たかおは、インテリでひ弱そうなところがいいのに、無理して真っ黒に日焼けしたサーファー役など引き受けなければよかったのに。

今回は小児科のお医者さんの役だから、イメージとぴったりよ。

とまぁ、大沢たかおのことはこれくらい。

この映画にはもう一人、私の大好きな俳優が出ていたの。

それは永島敏行さん。

彼は私がまだ20代の初め頃にデビューしたのだけど、映画「サード」は最高でした。

彼は千葉県出身で、彼自身、野球少年だったのよ。

な~んて、よく知っているでしょ。

「遠雷」や大岡昌平原作の映画「事件」は最高でした。
若くて野獣のような役が最適だったのよね。

そんな永島さんも、今は押しも押されぬ中年役がぴったり。
この映画でも宮本信子の主治医役をしていたわ。

彼は○○市の○○が丘に住んでいるそうなので、お会いしてみたいんだけどね。

でもね、どう見ても、気の強そうな宮本信子と、カワイ子ちゃんの松島菜々子は親子には見えないのよ。

松島菜々子は旅行会社に勤めるキャリアウーマン役なんだけど、スタイルはいいけれど、演技はどうなんでしょう?
それに彼女は右から写した顔と、左から写した顔が全然違うことに気がつきました。

彼女が出てくるシーンは、なんだかふんわりとしていて、コマーシャルを観ているような感じ。

美人には文句が多いって?
ひがみかな。

お父さん役の夏八木勲は久しぶりに見たけれど、かっこよかったわ。
それと名前は分からないのだけれど、このお父さんが若かりし頃を演じた俳優さん、私の好みでした。

今回のDVDは映画としてどうのこうの、というよりも松島菜々子以外は、私の好きな俳優さんが出ていたので、合格。

ふふ、私ってうるさい観客かしらね?

そういえば、中学生の頃に、文通をしていた相手の女の子が徳島県の人だったことを、思い出してしまったわ。

2008年5月29日木曜日

晴耕雨読


雨に打たれて、あじさいの花も少しずつ色づいてきた。
面白いことに、花の周辺から色がついてくるようだ。


雨の日は読書。
ちょっとお調子に乗って、「源氏物語」のあれこれをまた書いてみる。

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このところ、暇さえあれば、「源氏物語」関係の本を読んでいる。

俵万智、田辺聖子、渡辺淳一、瀬戸内晴美、橋本治、円地文子・・・。

前にも書いたけれど、今年は「源氏物語」が書かれてちょうど千年だそうだ。

当時とは、住まいも食事も服装もまるで現代とは違っている。

それでも人間の、とくに男女の間の関係は、平安の昔も、平成となった今もそれほど変わらないのだろう。

というよりも、今に生きる私たちも、当時の人たちとまるで同じ悩みを共有し、同じ悲しみを味わい、同じ喜びを感じているとしか思えないほど、千年前の物語と共通することが多い。


「源氏物語」に書かれた数々の恋物語から、きらびやかな王朝生活の裏側を知る。

そして今も昔も変わらない女心、嫉妬、寂しさなどを知る。

こういう物語が、日本にずっと続いていることの素晴らしさに気づかないといけないね。


「源氏物語」にはいろいろな運命を抱えた女性が登場する。

光源氏の正妻であった葵の上は、子供を生んだ後に怨霊にたたられて死んでしまう。

最愛の妻、紫の上は子どもには恵まれない。

父親の帝の後妻である藤壺は、源氏と密通して子どもまで生んでしまい、一生、その秘密を胸に秘めていく。

逆境で出会った明石の上は、生んだ子供を自分では育てられずに、紫の上に育ててもらう。

源氏が中年になってから結婚した奥方(女三ノ宮)は、若者と密通して子どもが生まれるが、源氏はその子を自分の息子として育てていく。

親子の関係を見ただけでも、こんなにいろんなパターンが用意されているのだ。


物語に登場する、源氏の数々の愛人も、高貴な方、天皇のお后様、伊勢神宮の巫女、ものすごく不細工で知識にも欠ける女性、60近いおばさん、人妻、若い子・・・・ありとあらゆるパターンが揃っている。

それぞれの女性は、源氏からは愛されて大事にされても、最終的には病気で亡くなってしまったり、出家してしまったり、あまり幸せが長く続かないことが多い。

それでも彼女達は源氏の訪れを今か今かと待ち続け、訪れがあった翌日には見事な短歌を送っている。

そしてまた多数の女性と張り合いつつ、自分が一番愛されているときを大切に思い続けている。

待っているだけの人生は辛いだろうな、と思わずにはいられない。

それでも夫の目を気にしながら、お付きの人を気にしながら、源氏に愛されたいと願っているのだ。
困難な状況にいればいるほど、恋心は激しくなる、ということだろう。


「源氏物語」のストーリーは込み入っていて、同時間帯に発生している恋愛が綴られている。
そんな物語を紫式部と言う人妻が千年前に書いたのだ。

藤原道長のことやら、周りにいた人たちのことをよく眺め、そして自分の経験を織り交ぜて書いたのだろうと言われている。
だから当時の人にとっては、「あら、これは○○さんのことじゃないかしら?」と思いながら読んだのではないかという説もある。

平安時代には印刷技術もなかったし、コピーなんてあるわけもない。
だから紫式部さんが書いた原稿(?)を誰かが筆で写して、それを廻し読みしたのだろう。

新しい章ができたときには、きっと我先にそのストーリーを読みたがっただろう。


私は高校生時代に古典の時間に初めて接してから、何回か読み直してきているけれど、自分が年をとればとるほど、物語が面白く感じられる。

私が源氏物語を読んでいて感じるのは、当時の年齢は、だいたい1.5倍したくらいがちょうど今の年齢に当るのではないかということだ。

女性はだいたい12~13歳で結婚しているが、これは今の年齢で考えたらあまりにも若すぎる。
男性の結婚年齢が20歳だったから、今の30歳くらいに当るのではないか。

「雨夜の品定め」で若い男たちが、どんな女性がいいか、などとおしゃべりしているシーンがあるが、あれも源氏が17歳ということになっているが、そりゃ、若すぎるでしょう。今だったら、まだ高校生の分際だ。
せめて、25歳くらいなら分かると言うもの。

そして40歳になると、もう出家したいだの、老いが近いだのさんざん言っているが、それも今の60歳だと思えば、うなずける。

だから反対に、今60歳の人なら、「平安時代ならまだ40歳だ」と思えば、いいのではないかしら。

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来月は、また京都へ出かけて、源氏物語の絵画や文献・美術品を展示してある博物館などに出かける予定にしている。

もちろん、平安時代には、すべての人が源氏のような優雅な生活をしていたわけではないし、貴族なんてほんの一握りの存在であったに違いない。

それでもそういった人たちの人間関係や貴重な文化を知ることができるのは、本当に幸せなことだと思う。

2008年5月28日水曜日

これは誰?


何回読んでも、そしてどんな小説よりも面白いと思うのが、紫式部の書いた「源氏物語」。
今から千年前に書かれたものとは思えないほど、現代に通じるものがたくさんあるのよね。

男と女の関係、男同士の関係、正妻と愛人、親子関係、舅や姑との関係。・・・本当に面白いお話です。

今はね、ちょうど、田辺聖子の「新源氏物語」を読み終えたところ。

私の頭の中には、源氏を取り巻くヒロインたちが渦巻いているの。

だから、何を見ても、「これは誰に似ているかしら?」と思ってしまうのよね。

バラにしてもそう。
もちろん平安朝にはバラなんてなかったと思うけれど、そこは想像の世界よ。


これはね、源氏の憧れの的「藤壺」のイメージ。
藤壺はお父さんである帝の愛人なのに、その息子の若き源氏が恋しちゃうの。
いくら本当の親子ではないとはいえ、ひっそりと関係を持ってしまい、そして子供まで生まれてしまうのよ。

そんな高貴で素晴らしい女性「藤壺」のイメージにぴったりだと思わない?

残念ながらこの写真はお借りしてきたものです。


このゴージャスな赤とイエローのバラは何となく、「六条御息所」のような気がしませんか?

高貴で教養が深く、情熱的で、それでいてプライドが高く、嫉妬深い女性。


これは誰かしら。
凛として、それでいてあでやか。
ちょっと色っぽいところが、「朧月夜」なんてところかしら。

彼女は東宮の奥さんとなることになっていたのに、シレッと源氏と関係を持っちゃって、それが見つかってしまい、源氏は須磨まで流されてしまうわけ。
でもあまりうじうじしない朧月夜は、私は今になると好感が持てるわ。


これはだーれ?
可愛くて女らしくて華やかさがあるの。「玉葛」あたりでいかがでしょうか。

玉蔓は若いときは源氏に言い寄られるのだけれど、結局、別のむくつけきひげ男と結婚して、男の子を生んで、しっかりママになるのよね。


この可憐で、なよっとしたのは、源氏が中年になってから正妻としてもらった「女三宮」あたりかしら。
ちょっと子供っぽいところが、似ていない?


これはおまけ。そうね、まだ源氏に引き取られたばかりの少女の頃の「紫の上」。

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みんな、私が1月に一回通っている病院で咲いていたバラです。

本当はね、紫とピンクがMIXしたような色のあでやかなバラをさがしていたの。
でもうちの近所にはそういうバラは見当たりませんでした。

というのも、私の大好きな「紫の上」をバラにたとえたら、そういった色かしらと思っていたの。

でもね、いくら理想の女性である紫の上にしてみても、源氏から愛されてはいても、彼はいつも他に目移りしていたわけでしょ。それを待っているだけ、というのはつまらなかっただろうな。

私は若いときは、紫の上が一番好きだったけれど、今になってみると、ちょっと違ってくるの。
紫の上だって、自分から他に好きな人を見つけてもよかったんじゃないかな、と今は思うのよ。

バラを見ていると、いろんなことが思い浮かんできて、楽しいわ~。

2008年5月27日火曜日

咲いたよ~


5月22日のブログで書いた、捨てるつもりだったアマリリス。

私は去年からほったらかしにしておいた、と思っていたのよね。

ところが、この球根をいただいた人にその話をしたら、

「いやぁね、あのアマリリスをあげたのは5年前のことよ」と言われてしまった。

まぁ、そうすると、その翌年に一度咲いて、それからの4年間、ほったらかしにしてたわけね。

そりゃ、我ながらひどい扱いをしていたのね。

ところが、このアマリリス、今年は狂い咲き。

これが22日のつぼみのときの写真よね。


これが昨日26日です。
なんだかプロペラみたいでしょ。


そしてこれが今朝27日の写真。
左右に横に二輪、咲いているの。


こちらは正面から撮った写真。
でかいな~。


立派に咲きましたね。

捨てちゃわないでよかったわ~。

2008年5月26日月曜日

新発見!


仕事場で使っているノートパソコンがなんとなく調子が悪いのよね~。

PCを終了するとき、時々妙な画面になるの。

自分で調べても分からないので、職場の先生に聞いてみたのよ。

彼は工学博士だし、専門家というか、おたくというか、かなりこの方面には詳しい人なの。

そうしたら、「イベントビューワー」を調べてみてください、と言われたの。

私は、「え、それ何?」という感じでしたよ。
どこかで聞いたような言葉だけど、どこにあるんだろう?

仕方なく「イベントビューワー」のありかを調べましたよ。

そうしたら、ウィンドウズXPの場合は、


コントロールパネル → パフォーマンスとメンテナンス →管理ツール
その中にイベントビューワーというのが入っているの。

みなさん、こんなところを見たことがありますか?

私は今までPCを使っていて、そんな場所は見たことなんかありませんでした。

コントロールパネルといえば、せいぜいアプリケーションを削除したりするくらいでしたもの。

それでね、そのイベントビューワーとやらをクリックすると、なにやらいろんな情報が含まれているんですよ。

エラーとか警告マークがどっさり。

でも結局、そのイベントビューワーを調べただけでは解決しなくて、「Side by Side」とかいうのがなんだか関係するらしいんです。

そして何とかというサイトからダウンロードして、どうとかと教えられたんですけどね。

さすがにおたくの先生だわ。

うーむ、こんな深いところにいろんな機能が隠れているんですね。

知らないといえば、それまでですけれど、普通の人は知っているのかしら?

私だけが知らなかったとしたら、ちょっと恥ずかしいな。

なだ万


我が家の食事は、普段は質素なもの。

でも1年に何回かは、ちょっとリッチな気分を味わうことがあるの。

土曜日(5月24日)は「なだ万」で親戚とのお食事会でした。


最初の前菜は菖蒲の花がきれい。
このお花はお土産にしていただいて、持ち帰りました。

つつじも咲いていましたよ。
ソラマメがほんのり甘くておいしかったわ。
他にもちまちまといろいろなものが少しずつありました。

左はジュンサイ。これがおいしかったわ。
目に美しく、食べておいしいのが日本料理の真髄なのね。


次はしんじょうなのかしら?
あんかけが乗せてあり、上品なお味でした。
シルバーの器が素敵!


こちらはお刺身。
氷を砕いて作ったお皿に乗せてありました。涼しげですね。


次は野菜の炊き合わせ。
にんじん、レンコン、茄子などいろいろ。
それにトリを片栗粉でまぶしたものがありました。


こちらは魚のあれこれ。
焼き魚もこんなにいろいろあると、迷ってしまうわ。

季節柄、鮎が真ん中に盛ってありました。
器は柿右衛門かしら。


これは洋風の料理でした。
大きなサザエの器の中に、サザエのオイル炒めを入れて、パン粉を乗せてチーズで焼いてありました。


ご飯はじゃこと新生姜入り。
これは鉄のお釜で炊いてあります。
おこげもあって、おいしかったわ。

それに赤出汁とおしんこ。
ラッキョウが薄味でお上品。普段、食べているものとはまるで違うの。


最後はフルーツ。
メロン、マンゴー、ブドウが出ました。
果物はあまり好きではないのだけれど、こういったきれいなお皿に乗っていると、つい食べちゃうわ。

仲居さん数人でお世話をしていただき、お庭を見ながら、ゆっくりとお食事ができました。

ご馳走様でした~。

2008年5月25日日曜日

心を映す顔


今日のブログは長いわよ~。
(ちょっと内容を修正しました。)


このところ脳科学のお勉強からはちょっと遠ざかっていました。

だって、脳科学よりも源氏物語のほうが、ずっと人間味があっておもしろいんですもの。

4月中旬に理研の一般公開に出かけてから、1ヶ月以上もご無沙汰していました。

でも、面白そうなセミナーがあったので、久しぶりに参加してきました。

それは日本顔学会の公開シンポジウム「心を映す顔」

大手町のサンケイプラザでありました。


今、脳科学者の中で、一番名前の売れている茂木健一郎先生と、赤ちゃんの研究で有名な中央大学の山口真美先生が出演されるというので、会場は満員でした。

会場には、脳科学や心理学とはまるでご縁のなさそうなおばさまたちがわんさと押しかけていたの。

だから普段のシンポジウムとはまるで雰囲気が違いました。
このおばさまたち、どんな興味でいらっしゃったのか、不思議でした。

最初は日本顔学会会長でもある東大の原島博先生という方の基調講演。
本当は工学部の教授なんだけど、ユニークな先生でした。


まずはアリストテレスのころからの人相学などの歴史を紐解いて話されたの。
16世紀のころから人相学というのが発達して、当初は「どんな動物に似ているか?」というのが注目されたそうよ。
これって、現代でもあるわよね。
「あの人はライオンに似ている」とか、「彼は犬のような顔をしている」とかね。

そのうち、顔の骨格によって、どんな性格の人間であるかという研究もされたんですって。
たとえば、細身の人だと神経質そうだとかね。

それで19世紀にはパリ骨相学会というのが設立されたのだけど、これがヒトラーなどにより悪用されたわけね。
つまり優生学的な差別に使ってしまったので、それ以来、顔に関する学問は危険視されてきて、科学者は距離を置くそうになったそうよ。顔のことを研究するのは、一種のタブーになったみたいね。

それでも平成2年に日本顔学会というのが設立されて、今では800人くらいの会員がいるんですって。
まぁ、私の学会より大規模だわ。


原島先生はそれから人間の顔と性格(心)とのことでいろいろ顔のスライドを見せながら面白いお話をして下さいました。

人間というのは、普通は衣服を着用していて、身体の部分は見られないけれど、顔というのはむき出しでしょ。
だからその顔にいろんな情報が集まるんですって。

特に強調されていたのは、顔というのは、見る人と見られる人、つまり自分と相手の関係の中にあるイメージだというの。

つまり相手の顔が良く見えてきたら(ハンサムに見えてきたとかそういうことかな)、それだけ自分と相手の関係が良くなってきたということなんですって。
うん、それって身に覚えがあるわ。
「あばたも笑窪」っていうことわざもあるしね。

そしてね、結論としては顔というのは、自分と相手の関係の中におけるコミュニケーションであるということでした。

原島先生のHPはすごく面白いわよ。

先生のいろいろな顔(変装したのもあるの)も載っています。


さて、基調講演の次は中央大学の山口真美先生。
「顔を見る心 その発達」

山口先生のご本はこれまで何冊か読んできたし、つい先日までは朝日新聞に掲載されていたので、親近感はもっていたけれど、実物を拝見したのは初めて。
くるくるヘアーで、茂木先生とはいい勝負ね。

本当はすごく難しい研究をしているのだろうけれど、今日はスライドをたくさん使って、専門用語を使わずにお話されていました。
これから赤ちゃんを産む人や、お孫さんができる人には知ってもらっていい話題よ。


生まれたばかりの赤ちゃんって、視力は0.02くらいしかないんですって。
そして月例が進んでも、あまりはっきりとは見えていないらしいわ。

そんな赤ちゃんに、物体(というかこちらの顔)をはっきりと覚えてもらうための秘訣というのは、

・顔を動かして見せる。

・真正面から見せる。

・人見知りの始まる8ヶ月までに。

ということが結論のようよ。

つまり、赤ちゃんの脳の中では、形を認識する部位と、動きを認識する部位の両方が働くことによって、モノの認識がはっきりするらしいの。動いた顔(動画)を見せたほうが、動かない顔(静止画)を見せた時よりも、覚えるスピードが3倍早いんですって。

また赤ちゃんは横顔というのは誰だかよく分からないんですって。

それと、人間の脳には顔だけに反応する「顔反応領域」というのが耳の下(それも右側)にあるので、そこにちゃんと反応させるのがいいみたいね。

また顔見知りというのは、それまでは顔の個々のパーツ(目とか口とか)でしか判断できなかったのが、顔全体として捕らえることができるようになった証拠のようなので、人見知りが起こるんですって。

そういえば、山口先生ご自身は赤ちゃんを産んだ経験があるのかどうか、ちょっと気になりました。

赤ちゃんって、どんなに長く見ていても、飽きないですものね。

山口先生のHPはこちら
被験者の赤ちゃんの募集もしていますよ。


お二人のお話の後には休憩時間。

このセミナーは花王の芸術・科学財団というのが主催していたのだけど、さすが、と思ったのは、この休憩時間にお茶やジュースが振舞われたのよ。そういうのってあまりないですものね。さすがにお金があるんだな、と思っちゃいました。

お金といえば、このシンポジウムの司会は、あの頼近美津子さんだったのよ。

黒縁のめがねをかけていたけれど、さすがにあの美貌と美声はそのままでした。
進行も上手だし、さすがプロだったわ。


さて、お次は茂木先生の「顔は心の鏡である」。

相変わらずエネルギッシュで、聴衆を笑わせながらのお話でした。
でも、かなり専門的な話と、世俗的な話が混在していて、どこまでみんなが分かったかどうか。

たとえば他のシンポジウムなどでもよく聞く「ミラーニューロン」の話なども、「相手の心を読み取ることができる」というような話に変化していたようで、そうなのかな、という感想もありましたけどね。

面白かったのは「平均顔」の話。世の中のいろいろな職業の人の顔を合成して、平均を出すと、たとえば銀行員タイプとか、サッカー選手のよく見慣れた顔になるのよね。あれは面白かったわ。

「平均顔」のお話はここの茂木先生の5月25日のブログに同じような内容が書いてあります。
明日発売の「読売ウィークリー」に掲載されるそうですよ。

それと、「たとえ世界中の人の顔を見たとしても、たったひとりだけは見られない。それが自分の顔」というのは、面白いわよね。

先月の理研でも、「あなたが普段、鏡を見て自分の顔だと思っている顔は、他人から見た顔とは違う」という説明があって、ぞっとしたのだけど、たしかにそうなのよね。

それにね、自分の顔というのは、自分の都合の良いように見ている、つまり一番きれいに見える時の顔が自分の顔だと思い込んでいるのだけれど、実はボーっとしている時や、あくびをしている時の顔も自分の顔なんだけど、それは自分だとは認めないのよね。

写真に写った集合写真の顔でも、友人の顔はたとえ変な顔をしていても、その人本人だと思うでしょ。
ところが、自分のは、変な顔をしていると、絶対に自分じゃないと思うのよね。

あとね、化粧の話も面白かったの。
これは脳の血流を測って実験をしたそうなんだけど、化粧をした時と、すっぴんの時では、脳の中で活動する部位が違うんですって。
それって、なんとなく実感できるわね。
化粧をしないときはきりっとしていないものね。(してもたいして変わらないけれど)

化粧をしている顔を見るときは、脳の中では他人を見るときと同じような活動をしているそうよ。

他にも鏡に写る自分の姿を動物はどこまで自分として認めるか、というお話(イルカやゾウは分かるそうです)や、神経経済学の話や、アイコンタクトの話とか、あれこれ話題満載で、会場の聴衆を煙に巻くように早口でお話されていました。


この後、また休憩があって、今度はパネルトーク。

会場からの質問に先生達が答えるんだけど、ひとめぼれはあるのかとか、オーラを出すにはどうしたらいいかとか、なんだかピントが外れた質問が多くて、こういう時って、講師の人って困るんだろうなとお察ししましたわ。

でもたまにはこういうお話を聞くのも刺激になるわね。知らなくても別に支障はないけれど、知っていると少しは世界が広がるのよ。

シンポジウムが終わったのは午後5時。

外に出たら、雨がザーザーでした。

2008年5月23日金曜日

夕焼け飯店


今日は娘と一緒に外食することになったの。

それでMさんお薦めのお店「夕焼け飯店」に行ったのよ。

ところが金曜日の夜、ということで狭いお店は超満員で入れませんでした。
お店の人から、お詫びにキャンディーと10%引きのチケットをもらってきました。

そこで、お隣にあった「POKUPOKU」というお店に行くことにしたの。

看板には「アジアご飯とお酒」と書いてあったの。

そこもやはり細長くて狭いお店でした。

カウンター席が空いていたので、そこに座りました。

お通しはアスパラの塩焼きと、海鮮の胡麻和え。
後ろの赤いのは、ローソクです。


こちらは二人とも大好きな、空芯菜のオイスター炒め。
唐辛子が効いていました。


娘が選んだのは、シンガポールで食べておいしかったチキンライス。
鳥の蒸しものみたいなもので、いろいろな香辛料をつけていただきます。
私も一口もらったけれど、香り米がとてもおいしかったわ。


私が選んだのは「ラクサ」というもの。
麺はちょうどベトナムフォーのようなの。
それに海老とか厚揚げとか野菜が入っていたのだけど、辛かった~。


飲み物はシンハービールというタイのビールと、アセロラビール。

このお店はタイ料理、ベトナム料理、シンガポール料理などがMIXしてあるの。

エキゾチックで若い女性には人気がありそうなお店でしたよ。