2009年3月23日月曜日

東寺 かいわい

今回の京都旅行の目的のひとつは、東寺に行くこと。
といってもお寺を参拝したい、という殊勝な気持からではないの。


ブログ仲間のSさんから教えていただいた、東寺付近にあるという二軒の老舗和菓子屋さんのお饅頭を食べたいたい、という食いしん坊な気持ちで出かけたのです。

私はケーキは嫌いではないけれど、どちらかというと大福とか、ぎゅうひとか、すあまという、もっちり系の和菓子が好きなの。ワインと一緒に食べるのも平気なくらい。

ということで、お餅求めて、京都駅から西へ向かって、地図を片手にてくてくと歩きます。


リーガロイヤルホテルを過ぎたところに立派なビルがあったの。
きれいなお花の大きな看板がかかっています。
そうしたら、ここは「種のタキイ」でした。
へー、こんなところにタキイの会社があったとは、知らなかったわ。

近くには「梅小路公園」。
どのあたりか、場所はこちらを見てね。ここでこぶしの花を見つけたの。

この時(3月18日)は、花はまだ全開ではなかったけれど、青空にマッチしてとてもきれいだったわ。


東寺に着きました。

この日はすごく暑い日で、日傘が欲しいくらいだったわ。
ブーツを履いていたから、暑くてたまりませんでした。


五重塔は逆光ね。

でも私の目的はおモチだから、写真はそここそに写して、塔の中にも入らなかったの。

東寺の隣にある交番に入って、お餅やさんの場所を確認。
とても親切なおまわりさんで、優しい京言葉で行き方を教えてくれました。
おおきに。

「東寺餅」は、ほんとうに東寺のすぐお隣さんにありました。
教えてくれなければ気づかないほどの小さなお店。


右の白いのが普通の東寺餅。
左はゴマが入ったニッキ味の亥の子餅。


私の記憶によれば、亥の子餅は「源氏物語」の中で、光源氏と紫の上が初めて結ばれた翌朝に食べたお餅のはずよ。

このシーン、大好きなところなんです。

それまで「お兄さま」「お父さま」と思って慕っていた源氏とそういうことになっちゃって、紫の上はなかなか床から起き上がってこなかったの。
それを察したお付きの人が、お餅を差し上げるのね。

亥の子餅というのはそういうときに出されるお餅なので、それを読むだけで、ああ、あの二人は本当にそうなったんだな、と思わせるのよ。
そういう紫式部のさりげなさが好きなのです。

そんなことを思い出しながら、私は、東寺の北門近くの緋もうせんが敷いてある場所で、二つとも食べちゃいました。
小さいけれど、もっちりとしてすごくおいしかったわ。

この近くの池にはカメが日向ぼっこしていました。


そして二つ目の和菓子屋さん「日の出老舗」まで。


何にしようかと迷ったけれど、雑誌にも掲載されていたという「月輪」というのにしたの。
さすがに東寺餅でお腹がいっぱいなので、これは帰宅してからいただきました。


目的のお餅が見つかって、大満足。

京都コンピュータ学院近くの公園でちょっと休憩。


もくれんがまだつぼみだったわ。
今頃は、きっと満開でしょうね。

ちょっと歩いて、塩小路通の「伊晃庵」というお店でランチ。
ここは夜はイタリア風の居酒屋さんになるということで、「伊酒屋」(いざかや)なんですって。

さて、この後はもう一つの目的である枳殻邸へ。
その話は、またあとでね。

◆ 「あっと驚く伏見稲荷」はこちら

◆ 「京都の夜」はこちら

◆ 「京都駅 かいわい」はこちら

15 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

としちゃんの場合、「亥の子餅」も、源氏の1シーンを思い描きながら食べるわけね。深い教養は人生を豊かにするなぁ~。
私は辛党なので、ケーキの類はどちらかというと苦手なの。生クリームがダメなのかな。でも、上品な和菓子はいいわよね。寒天が好きだから、みつ豆も好き。でも、すっぱいトコロテンが、一番好き!(苦笑)

青い空に、白いこぶしの花がキレイです。

おおしまとしこ さんのコメント...

マサさん、私は豆類が好きなの。小豆でも大豆でも金時豆でも好きなので、それであんこものも好きなんです。だからさらしあんよりも粒あんが好きなの。
こぶし、きれいでしょ?
今頃、散ってしまっているかも。

おおしまとしこ さんのコメント...

すいません、どういう具合か原因不明ですが、たかぽんさんからと、さとさんから受け取ったコメントが自然消滅してしまっていました。
私の返事も消滅していました。

お詫びして、改めてコメントを記載いたします。

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「たかぽん」さんからのコメント

おお、東寺の側にそのようなお餅があるとは、今度私も試してみます。
伏見稲荷にもいらしたのですね、
私のおすすめは、その近く、
丹波橋京阪そばの御香堂の桃山餅です。

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私からのお返事

たかぽんさん、伏見稲荷のもうちょっと先まで行けば、桃山餅が食べられたんですか!
それは残念。次回のお楽しみにとっておきますね。御香宮神社というところにも言ってみたいですね。

おおしまとしこ さんのコメント...

さとさん、私は甘いものもアルコールも両方好きなんですよ。辛い食べ物も好き。

源氏物語にはいろんなシーンでいろんなお餅が出てきますよ。あの書物には、食べ物の話はほとんど出てこないのですが、お餅だけは子供が生まれた後とか、結婚の後とか、いろいろ登場しています。
紫式部もお菓子が好きだったのかも?

おおしまとしこ さんのコメント...

おかしいな、またさとさんからのコメントが消えてしまっています。ごめんなさい!

再度、記入いたしますね。

さとさんからのコメント
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甘い物には縁がなくて私全然知らなかったわ~
何かの折にその亥の子餅を買ってみようかしら。源氏物語の場面が浮かぶあたりはさすがですね。
一つ勉強になりました。ありがとう!

匿名 さんのコメント...

東寺かいわいが二つのってるんだけどそのせいかしら?
お手数をおかけしています。

おおしまとしこ さんのコメント...

さとさん、ほんとだわ。
「東寺かいわい」の記事、二つもあった!
ひとつ、削除しますね。紛らわしことしてしまって、ごめんなさい。

たかぽんさんも失礼しました。

匿名 さんのコメント...

こんばんは。まるで自分のブログのような写真達に感激です。全く普段僕が通る道を歩かれ、同じ景色を見られ、同じものを食べられたのですね。緋毛氈は東寺観智院の前ですね。『月輪(がちりん)』は以前観智院の中でのお茶菓子としてのみで店頭にはありませんでしたが、最近漸く店頭でも買える様になったのです。
紫木蓮は戒光寺公園です。きっと今は満開でしょう。梅小路公園の辛夷は殆ど散ってしまっています。日々景色が変わっています。今から桜が本番となり、忙しくなりそうです。(と書きましたが、既に写真処理地獄でバタバタです。。。)

おおしまとしこ さんのコメント...

日々是写真日和さん、私もこのあたりを歩きながら、いつもここを歩いていらっしゃるのだろうな、と思っていましたよ。
そうそう、がちりん。観智院では中で展示をしていましたが、とにかく暑くて疲れてしまって、見学までできませんでした。

緋もうせんのところで、東寺餅の写真を撮っていたら、ボランティアのおじさんから声をかけられ、「ほほー、お餅を食べる前にこうやって写真に撮っておくのも、よろしおすな~」と言われ、ちょっと嬉しくなりましたよ。
一人で旅行していると、地元の方とおしゃべりできるのが楽しいですね。

匿名 さんのコメント...

充実した旅の様子、あたしも満喫させて戴きました。
タワーの下にお風呂があるとは!
びっくりです!
お花もきれいに撮られましたね。
デジイチを持っていらっしゃったのですか?
としちゃんさんのお写真は、コンデジでもとてもお上手なので、区別がつきません(笑)
亥の子餅にそんな意味があったなんて、全く知りませんでした!
お祝いの意味やら、子宝に恵まれると云う縁起物だったりするのかしら?
うまい具合に緋毛繊があって、雑誌の旅行記みたいです。
今年は行けるか微妙なんですけれど、やっぱり行きたいなぁ・・・

おおしまとしこ さんのコメント...

史子さん、私はいつも25,00円のペンタックスばっかりですよ。
この前の御苑のときと、フロールガーデンの時は皆様に合わせてKISSを持参しましたが。でも一眼はどうも思うように撮れません。マクロだけのレンズにすればよかったかなと後悔しています。
浜松でも楽しんできてね。

匿名 さんのコメント...

京都はやはり和菓子ですね。
あぁ~目の毒!(笑)

おおしまとしこ さんのコメント...

諏訪ッチさん、饅頭、こわ~い
でしょ?

でもアップルパイよりはカロリーは低いと思いますよ。

匿名 さんのコメント...

としちゃん
京都から、おかえりなさい!
3人のSさんと、それから気ままな一人旅と
十分楽しまれたことでしょうね。

お菓子を頂ながら源氏物りを思い浮かべるとは奥深い。
そこまで源氏を深く読みこむとはさすがだわ。

私も甘党、小豆が大好き。今度東寺に行ったら
探してみます。

おおしまとしこ さんのコメント...

真蘭さんこそ、お帰りなさい!
冬の旭川は寒かったでしょ?
私が行ったときは、京都は24度くらいあって、めちゃめちゃ暑くて、日傘がほしいくらいのお天気でしたよ。
小豆は健康にもいいそうね。
東寺餅屋さんは、正門のすぐ近くだから分かるはずよ。