2010年4月30日金曜日

冷やしねばねば蕎麦

今日は連休の谷間のお仕事日。
いろいろお仕事があって、疲れました~。

それでお昼には何を食べようかと考えていたのだけれど、Mさんのブログに「冷やし山菜蕎麦を食べた」というのがあったのが頭にあって、私も冷やし系のものにしようと生協食堂まで行きました。

そして決めたのが、これ。
「冷やしねばねば蕎麦」409円です。


お蕎麦の上に、刻んだオクラ、納豆、山芋のすりおろし、冷たい温泉卵と刻み海苔が乗っていて、精力がついたかしら。

携帯で撮ったので、ちょっと見づらいかもしれないけどね。

この写真の右にあるレシート、良く見えないかもしれないけれど、金額だけでなくて、最近はカロリー数、塩分量、たんぱく質の量、野菜の量、炭水化物の量(それぞれ、赤・緑・黄色であらわされているの)が表示されるようになったのよ。

ちなみにカロリーは464カロリー、塩分は4.0グラムでした。

単品だけでなくて、たとえばライス、みそ汁、サーモンフライ、トマトサラダ、ほうれん草のお浸し、冷ややっこ、ラーメンなどという組み合わせを食べたとしても、総カロリー、総塩分が表示されるの。びっくりよ。

学生の食生活を考えているのでしょうけれど、私の食生活にも役立っているわ。

2010年4月29日木曜日

着物でお出かけ ~お江戸日本橋亭~

日本橋三越の近くに「お江戸日本橋亭」という寄席があるんです。


今日はそこまで行ってきました。
「富士松延治太夫社中」というところの皆さんの出演で、出し物は新内や都々逸でした。


これは「明烏後正夢」という新内です。
三味線は昨日、懐メロ三味線を教えていただいた、延千代姐さん。

こちらは「膝枕」や「さのさ」を歌う延千代さん。
ちょっと色っぽい大人の歌なんですよ。


髪の毛をアップにして、梅の柄の小紋に赤いぼかしの帯でした。明るい雰囲気で良くお似合いでしたよ。

今日の新内は、プログラムにちゃんと台詞が書いてあったので、ストーリーが分かって良かったわ。

とはいえ、歌の良しあしは分からないので、もっぱら三味線のほうばかり見ていました。

こういうところなら、ちょっとおきゃんな町娘(いや、町おばさん)らしく、紺色に朱色の絣の着物にしました。帯は朱色と紺色のリバーシブルの帯の朱色の方を使いました。着物も帯もさとさんからのいただきもの。帯締めは黄色に朱色の柄でちょっとアクセントをつけました。


ところがね、会場に来ていた年配の人で、えっという着物の人がいたの。
黒の紋付に錦糸・銀糸の刺繍の入った本格的な帯なのよ。なんかあまりに正式なお姿でちょっと驚いたわ。芸妓さんなのかしら。

もう一人はかなりのおばあさまだったんだけど、目にも鮮やかなコバルトブルーのぴかぴか光る着物に、黒の繻子の帯。派手でしたよ。何かのパーティーに着ていくような着物でしたね。

私のような着物初心者が言うことじゃないと思うけれど、寄席にそういう着物ってどうなんでしょうね?
こげ茶色の地味な着物のおばあさまが素敵で目につきました。

こちらは江戸時代からあった刃物の木屋さん。


あら、写楽もいるわ。


町歩きも楽しかったですけれど、今日は強風で裾が乱れて大変でした~。

2010年4月28日水曜日

藤沢市で 東京音頭 ?

 はぁー、踊り踊るな~ら、チョイト 東京音頭 ヨイヨイ 

という「東京音頭」はご存知ですよね。

今日はその東京音頭の三味線を、神奈川県藤沢市で習ってきました。

というのも、3月に、世田谷の着物屋さんであった新内演奏会をした富士松延千代千代姐さんが、新しく藤沢にできたカルチャーセンターで「懐メロ三味線教室」の講師をされるというので、出かけてみました。

おかしかったのは、この前お会いした時は、お互いに着物姿だったのに、今日はものすごい雨のせいもあって、ふたりとも洋服だったので、全然気付かなかったこと。延千代姐さんは洋服姿も、とても可愛らしかったですよ。


このカルチャーセンターは小田急線の長後という駅の目の前にあります。江の島の方に行く途中の駅で、うちからだと1時間ちょっとのところです。

ここのカルチャースクールがいいのは、月謝制ではなくて、チケット制なこと。おまけにまだできたばかりのところなので、入会金も無料でした。
ここでは、三味線以外にもヨガ教室、外国語のクラス、人形作りとかいろいろなコースがあるようです。

今回は初回だったので、「東京音頭」と「ゲイシャ・ワルツ」を教えていただきました。

私はいつもは長唄三味線といって、普段はあまり耳慣れない曲をしているので、東京音頭はすごく懐かしくてインパクトがありました。おまけに椅子に座って弾いたのも初めてで、新鮮な気分でした。

延千代姐さんは生徒のレベルに合わせて、とても分かりやすく教えてくださるんですよ。
次回は5月の第二水曜日にまた教えていただくよう、予約をしてきました。

延千代さん、どうもありがとうございました。

2010年4月27日火曜日

のだめカンタービレ 最終楽章 後篇

最近、ちょっと和風趣味に走っていたのですけれど、今日はパリを舞台にした映画を見てきました。といっても邦画です。「のだめ」のファイナル版。


ピアニストを目指す、のだめこと野田恵と、新進指揮者である千秋先輩の恋の行方がメインテーマかな。

前に見た「最終楽章 前篇」は、はちゃめちゃなところがあっても音楽シーンはきっちりとしていて、その意外性が面白かったのだけれど、今回は全体的にマジメなのよね。

チャラチャラしていたのだめも、もう「恋する乙女」というよりも、「愛を求める女性」になってしまったみたいで、ちょっと見ていて重苦しかったわ。
音楽の道が挫折してしまい、それと千秋先輩への愛がぐちゃぐちゃになってしまった、のだめ。

のだめ役の上野樹里のピアノはふき替えでしょうけれど、でも上手く弾いていたわね。


ラストはハッピーエンド。

二人がセーヌ川(だと思うけれど)にかかる橋の上で、これでもかというほど長~いKISSシーンがあり、そこで終わります。ガーシュインのラブソディインブルーがずっと流れていてラストは素敵でした。

2010年4月26日月曜日

雷蔵さんの映画

一つことに興味があると、どんどん深みに入ってしまうのは、源氏物語のときもそうでした。
今の私は、雷蔵さんの映画ばかりです。

興味のない人も多いでしょうから、タイトル・製作年・相手役くらいを簡単に書いておきますね。
順不同です。劇場で見たものとDVDを借りて見たものと混じっています。

-------------------------------

「弁天小僧」 1958年
雷蔵さんが小気味良いワルの役。お小姓姿もあでやか。まだ若いわ。
共演は青山京子。

「新源氏物語」 1961年
前にも書いたけれど、あの寿美花代が藤壺なのでぎょっとしました。
雷蔵さんの光源氏は本当にきれいだったわ。


「眠狂四郎 殺法帖」 1963年
ニヒルな雷蔵さん。 黒の着流しがカッコよかったわ。
城健三朗(勝新太郎のお兄さん)が得体のしれない坊さん役で出てきます。
映画を見た後に柴田錬三郎の原作も読みました。

「大菩薩峠」 1960年
机龍之介役。中村玉緒が凄みのある役でこの後の2本にも出演。本郷功次郎が若々しい。


「大菩薩峠 竜神の巻」 1960年
続編。机龍之介は盲人になってしまうけれど、やはり強い。


「大菩薩峠 完結編」 1961年
大菩薩峠の3本目。机龍之介の狂気が増してきます。
中村玉緒もすごい。


「破壊」 1962年
島崎藤村の原作。部落差別がテーマの教師役。
苦悩する姿が息苦しいくらい。
映画を見てから原作を読んだけれど、ストーリーがだいぶ割愛されていた。

「華岡青洲の妻」1967年
有吉佐和子原作。
これは雷蔵さんが主人公というよりも、姑役の高峰秀子と嫁役の若尾文子の映画。
雷蔵さんは眉毛がぼさぼさで、なんだか佐藤B作みたいで、ちょっと残念だった。

「博徒一代 血祭り不動」 1969年
雷蔵さんの遺作。現代やくざの役だったけれど、端正でした。
相手役は近衛十四郎。

「忍びの者」 1962年
石川五右衛門役なんだけれど、五右衛門はなんと忍びの者だったというのがびっくり。
伊藤雄之助や岸田今日子など懐かしい。
相手役の藤村志保がすごく可憐。
織田信長の残虐なシーン(耳を切り落としたり)があって、正視できませんでした。


「安珍と清姫」 1960年
美形のお坊さん役。若尾文子にストーカーされてしまう。
最後に大蛇になってしまう清姫がすごい。

「好色一代男」 1961年
井原西鶴の原作。
「おなごはんはほんまにええなぁ」と言って全国行脚をする世之介。
私はこの映画の雷蔵さんが一番好き。

「陸軍中野学校 雲一号指令」 1966年
戦前のスパイと言うのはこんなものだったのかしら。
村松英子、加東大介が共演。
佐藤慶も出ている。
雷蔵さんはなんだか藤田まことのような感じ。
白い革靴が最後のシーンではコンビの革靴になっていたところがおかしい。


「雪之丞変化」1963年
これは長谷川一夫主演の映画で、雷蔵さんはほんのちょっぴりしか登場していません。
長谷川一夫の女形役が見事。歌舞伎を見ているような美しい映画でした。

2010年4月25日日曜日

着物の先生?

毎月25日はうちの近くの天神様のお祭りで、境内には骨董市が立ちます。

古着も売っているというので、朝から行ってみました。

着物はすべて3,000円均一、帯はすべて2,000円均一というお店がありました。
売り手のおじさんは、「いちいち説明しないから、気に入ったらどんどん持って行って~」というのです。
サイズの表示も何もないので、それで勝手に試着してみることにしました。

本当は、夏向きの薄い色の着物を探していたのだけれど、どうも私の目を引くのは、黒っぽいものばかり。

試着してみたら、なんと丈も裄も見幅もドンぴしゃ。黒の縦じまで、ところどころに横に臙脂色や薄紫の小さな柄が入っています。

「おじさん、これちょうだい!」と言って、3,000円で買いました。

おじさんは「こっちの草履は、どれでも500円だよ」と言うので、黒のエナメルにローズ色のへび柄っぽい花緒のを買いました。

うちに帰ってすぐに着てみました。黒の紬の着物は、誂えたようにぴったりで嬉しくなりました。


こんなコーディネートです。
母に見せたら、「そりゃ地味すぎるわよ」と言われるかもしれませんけれど。


帯はこの前と同じ濃い赤の地模様入り。帯揚げは京都の問屋さんの土産。そして帯締めも問屋さんで買った深い赤と青紫がミックスされたものです。二重太鼓ももうお手のものです。

こういう色遣いなら、普段の洋服の感覚なので、着ていて落ち着きます。

そしてこんどは古着屋さんがたくさんある下北沢まで電車でお出かけ。


若向きのお洒落な洋服屋さんもたくさん。


商店街は、可愛い色で満ち溢れています。

でも私のお目当ては着物のバザーです。

このお店、ふつうはジャズ喫茶のようなところのようですけれど、毎月1回、着物のフリマーになるのです。


お店では大正レトロのような着物を扱っているのだけれど、どうも若向きで、それに結構高いので、どうしようかなと思っていたの。

そうしたら店員さんが、着物姿の私を見つけ、「あら、着物の先生ですか」なんて尋ねるのよ。
おばさんがこういう着物を着ていると、そんなふうに見えるのかしら。
でもお世辞でも嬉しいわ。
というので、こんな腰紐を買ってしまいました。400円でした。


下北沢という町はどんな格好をして歩いていても、おかしくないところです。

それで着物姿でもケーキ屋さんに堂々と入りました。


ちょっとおなかがすいたので、ブルーベリーとサワークリームのタルトとコーヒーをいただきました。


その後また着物のリサイクルショップに入ってみました。ここはチェーン店なので、店内はかなりきれいにディスプレイしてあります。


ここでも入ったとたん、店員さんに「素敵な着物ですね~」と言われたので、「これ、神社の境内で買ったんですよ」というと、「紬ですよね。お高いのでしょう」なんて言われて、ふふふ。
「お客様のお召ものと帯の組み合わせ、とても素敵ですね。勉強になりますわ」なんて言われて、まんざらでもありません。

そんなに誉められて何も買わないわけにいかないので、雨の日用の二部式コートというのを買いました。携帯用の袋もついています。
きれいなローズ色なんだけれど、写真に撮ると紫みたいね。これは新品でしたけど、2500円だったかな。


最後に、「森のギャラリー」という洒落た家具屋さんで、塗りのお椀とピアスを買いました。


下北沢は若者向けのお店が多いけれど、ちょっと探すとおばさんにでも合うものがあるので、お買い物するには楽しい町ですよ。

2010年4月24日土曜日

おさらい

今日の三味線のお稽古は、去年の10月頃から続けていた長唄の、ようやくおさらいでした。

三味線の先生のご主人もいらっしゃったので、ご主人の長唄付きで演奏しました。


「小鍛冶」(こかじ)という曲なの。
そう、鍛冶屋さんがトッテンカン、トッテンカンとはがねを打つような音のする曲で、チャンチャンと小気味良い部分と、反対にしっとりとした部分のある曲で、15分くらいの長い曲なんですよ。

弾き終わって、先生が「これでいったん終りしましょう。良く頑張りましたね。」と言われて時には、ホッとしとしたわ。だって、もう半年くらい、この曲をずっと練習していたんですもの。

でも、この曲はまだ習い始めて2曲目の曲なのに、すごく難しい演奏だったんですよ。

高い音がいっぱいあるし、絃を下からすくったり、はじいたり、ビューンと鳴らしてみたり、いろんな演奏法が混じっていたの。私としては大変だったわ。

でも来月からはまた新しい曲目のお稽古です。ああ、嬉しいわ~。

<注>このイラストはこのイラストは「M/Y/D/S イラスト素材百科」よりお借りしました。イラストの転載はできません。

2010年4月23日金曜日

朝のお稽古

昨日はアフター5のことを書いたので、というわけでもないのですけれど、今日は朝のことをちょっと書いてみます。

うちの住人が毎朝、それぞれ出勤した後、簡単な掃除・洗濯などを終えた後、私が出勤するまで1時間ほどの時間があります。
この時間に、三味線のお稽古をしています。

先生からは、「一日15分でいいから、毎日、お稽古をしてね」と言われているので、本当に15分くらいしませんけれど、ほとんど毎日、三味線に触っています。
長唄というのは本当に長い曲で、1曲が15分くらいはあります。
それで、私はお稽古のある日はもう少し練習しているのですけれど、通常は毎朝の一回くらいしか練習していません。

三味線の他に、最近はもう一つのお稽古が加わりました。


それは帯を結ぶお稽古です。

なにせ、私は着付け教室などにお金を払うくらいなら、自分で練習してうまくなりたいというけちな人間なので、最近は毎朝、帯に触っています。


帯と言えば、「結ぶ」ものだとばかり思い込んでいたのですけれど、いろんな本やインターネットを見ると、どうもそれだけではないのです。

帯を体に巻きつける方法としては、「結ぶ」の他に、「ねじる」とか「交差させる」とか「折る」とかのいろんな方法があるのです。

私がいろいろ体験した結果、帯にもその種類によって、結んだほうがよいもの、結びにくくて単に交差しただけのほうがよいものがある、長さによって考えた方がよいもの、絵柄によって考えた方がよいものがある、ということに気付きました。

そんな帯の研究してどうなる、というわけではないのですけれど、私のお稽古の結果、帯をこじんまりときっちりと巻くには、こんな方法が一番だと分かりました。

その手順は、

・帯の手先(巻き始めの方)を半分に折って、輪になった方を首の方向に置く。(これは普通のやり方と反対です)
・帯を背中のほうに垂らす。
・背中の中心で帯の向きを折って変換して、輪でない方を上向きにして胴体に巻く。
・帯を胴体に二重巻きにしたら、首の方にかけていた手先を背中に降ろして、長いたれの方の下をくぐらせて、胴の前に持っていき、巻いてある帯に挟み込む。
・帯のたれ(お太鼓の下になるほう)はなるべく帯の上のほうに乗せるように持ち上げておく。
・手先をたれの下にくぐった後は、帯の結び目を開くようにしてまずは裏返しにする。
・その後、帯を右から左に向けて表に返す。
・そして、お太鼓を作成させる作業に入る。

こういう方法だとお太鼓を背中の上にきれいに乗せられるし、帯の結び目がごろごろしなくて良いし、手先の向きもきちっとして良いのではないかという結論になりました。

こんなこと、着物を着ない人にとってはどうでもよいことなんですけれど、私としては毎朝の成果だとひとり悦に入っています。

2010年4月22日木曜日

アフター5の選択

今日のアフター5はどうしようかと、昨日の夜からずっと考えていたの。

というのも、大学で定期的に映画が上映されていて、今日は「アイアンマン」が上映される日だったの。

この映画、結構評判がいいし、おまけに無料で見られるので、仕事の後に見ていこうかどうかと、思っていたのです。
ところが、この映画は例の「シャーロック・ホームズ」に出て来た筋肉マンの人が出るそうだし、いつも会場が寒いし、見終わった後、真っ暗な構内を歩いて帰るものどうかな、と悩んでいたの。
おまけに最近の私は「和の生活」がメインになっていて、映画も邦画(おまけに時代劇)が多いので、アメリカのアクション映画はちょっとパスかな、という感じだったの。


結局、上映開始のころまで仕事をしていたので、映画は見られなかったのですけれどね。

それでもう一つの選択肢であるスポーツクラブに行きました。
毎週、木曜日の夜は「ビューティー・ウォーク」というクラスがあるの。
でも名前のように歩くだけではなくて、インナー・マッスルを鍛えるために腹筋をしたり、体の歪みをとる体操をしたりするクラスなの。

そこに最近、おっさんが参加しているのよ。
今日など、30代くらいの男性が二人と、どう見ても55歳くらいのオヤジが一人来ていたの。

私は男は嫌いじゃないんだけれど、こういう体操をするときには女性だけでやりたいのよね。

そのクラスのインストラクターは若いお姉さんで、いつもへそ出しルックで教えているので、それでおっさんも来るのかしら。ビューティー・ウォークが役立つのかな?


なんだかとりとめのない話題でしたけれど、でもアフター5を自由に過ごせるというのは、幸せよね。

子どもが小さかったり、老人がいたりすると、主婦というのは、なかなか好き勝手にできないものなのです。

2010年4月21日水曜日

昭和レトロ

うちのすぐ近くにある博物館で、「60年代・変貌する生活スタイル」という展示会があるというので、ちょっと覗いてきました。


昭和に敬意を払って、ちょっと懐かし感じの着物で行きました。


展示室には、懐かしい昭和の家具や電気製品などが並べてあります。

これはたらいと洗濯板。箒もありますね。


こちらはおひつ。今は高いんでしょう。


これは氷の冷蔵庫。下に見えるのは氷をはさむ道具。


ハエ取器というのは、私は見たことがありません。どうやって使ったのかしら。練炭は懐かしいわ。


居間の様子。


パンが飛び出るトースターは今でも人気があるそうですね。


こちらは雑誌のコーナー。
「平凡」は長嶋茂雄夫妻。
「明星」は守屋ひろしは分かるけれど、女性は誰かしら? 右端も分からないわ。
定価50円と書いてありますね。


毎日グラフ。美智子さまのきれいなこと。100円ですよ。


懐かしいだっこちゃん。父はこれを買うためにずいぶん行列したそうです。


この郷土博物館、なんと入場無料なんです。
建物自体もレトロで、ひと気がありませんでした。

今日の着物もさとさんからいただいたもの。
紺色に白の大胆な幾何学模様。それに赤と黄色のアクセントがあります。


こういう紺の着物って下手をすると女中さん(差別用語かな?)に見えてしまうので、帯は地模様が入った赤の無地にしました。帯締めは歌舞伎の帰りに買った黄色に朱色の入ったもの。
帯揚げは京都土産です。絞りのところは、脇だけに出すようにして、胸のところは模様を出さずにすっきりとしました。

この帯はIデパートのバーゲンで買ったものですけれど、未使用の中古品。これ、ものすごく長いのです。仕方なく、お太鼓の中に折り上げて繰り入れましたけれど、二重太鼓にすればよかったのかしら。

2010年4月20日火曜日

どんな人?

久しぶりに自分のブログを「通し」で見たけれど、そうしてみると「他人の眼」で見ることができますね。

他人の目で見ると、としちゃんという人は、なんだか旅行に行ってばかり、映画を見てばかり、食事に行ってばかり、演奏会に行ってばかり、着物を着てあちこち遊んでばかりいるような人に見えますね~。

いえいえ本当は地味でしこしこした毎日なんですよ。お金もないし、老婆の世話もしているし、夜中でもパソコンに向かって仕事をしているし・・・・。


でもね、こうやってブログを眺めてみると、自分というのが、どういうものが好きなのか、何に興味がある人間なのか、が少しずつ見えてきます。

街歩きが好きで、くっきりした場面が好きで、派手な琳派のような世界が好き。歌舞伎でも人情劇よりも、室町時代や江戸時代のものが好き。そして何より小説が好き。どうもアウトドアよりもインドアの人間のようです。

でも自分自身にこれといった芯がないので、すぐに人の影響を受けてしまい、あちこちふらふら。

年はとっても、まるで中途半端な人間です。

でもね、実世界で面倒なことや大変なことがあっても、ブログの世界にいると、みんなに助けられ、応援をしていただき、いろいろな影響を受け、これまで知らなかったことにも触れられるチャンスが広がってきます。


そんな私は今は幸せなんでしょうね。

お花は遅咲きの桜でしょうか? まだまだきれいに咲いています。

2010年4月19日月曜日

生成り色の帯

これから夏に向けて、白っぽい色の帯が欲しくなったの。

でもリーズナブルなお値段でないとだめよ。

それでインターネットで「リサイクル着物」と検索していたら、なんと通勤途中の駅の近くに、リサイクル着物のお店があったの。

買わなくてもいいので、場所だけ確かめればいいわと、仕事帰りにいそいそと出かけてみました。

そうしたら紬織りの名古屋帯で、ベージュの地に薄い黄色と朱色の花模様の帯が目についたの。

まるで新品なんですよ。でもちょっとだけシミがついていたの。

お店の人には、「ここはお太鼓で隠れるところだから、大丈夫ですよ」と言われ、花柄がちょっと大きいのでどうしようかなーと思ったけれど、生成り色が気に入ったので、買っちゃいました。


だって、これ、新品なのに3,000円だったのですよ。安いでしょ!

藍色の着物にもいいでしょ。帯締めは朱色のがあるので、それがいいかなーと。帯揚げは薄いサーモンピンクのにしようかな、と考えるだけでも楽しいわ。

うちに帰り、さっそく締めてみたの。

まだ折り線もついていないサラの帯。

若々しくて可愛いわ。

ああ、こうやって「きもの道」に入っていくのかしら。

そういえば、今読んでいる本は、檀ふみさんの「檀流きものみち」です。

2010年4月18日日曜日

篠笛コンサート@桜庭

八重桜が美しい季節となりました。
そこで、行ってきました、狛江の桜庭。


そう、チェンバロ奏者の佐伯恵美さんのお宅で開催される恒例の春のコンサートです。

佐伯さんのおうちのお庭には立派な八重桜があるのですが、毎年、この八重桜が咲く季節に素敵なコンサートが開かれています。

こんなふうにお部屋から外の八重桜を眺めながら、素敵な音楽を聴くのです。至福のひとときでしたよ。


今回は篠笛とチェンバロのジョイント・コンサート。

篠笛と言えば、ピーピーという高い音の笛ですよね。それとチェンバロが一緒になってどんな演奏をするのかしら。興味シンシンでした。

こちらが篠笛です。音により笛の種類をいろいろと変えていたようです。


楽譜を載せる台も素敵ですよね。


篠笛の奏者は藤舎理生(とうしゃ・りお)さんといって、邦楽ではこの道30年というベテランさんで、普段は長唄のおはやしなどをされているそうです。

コンサートの最初は藤舎さん作曲の「清流に遊ぶ」と「天界一会」という篠笛の曲でした。静謐というか、透明というか、とても澄んだ音色の曲でした。

こちらは藤舎さんと、一緒に合奏したアメリカ人女性です。お二人ともさくら色のすてきな着物でした。


その次はみなさんご存じの「城ケ島の雨」と「庭の千草」をチェンバロと合奏でした。とてもぴったりと合うのですよ。


さて一部の最後はなんとあの「春の海」を篠笛とチェンバロが演奏したのです。この曲はもとは琴と尺八の曲で、瀬戸内海の穏やかな海をイメージした曲なのですが、チェンバロになるとなんというかギリシャあたりの海のイメージになりました。でもとても素敵でしたよ~。

ここで休憩です。みなさんお庭に出て、八重桜やお庭の花を見てうっとりしていました。


第二部はなんと、篠笛とチェンバロがバッハを弾いたのです。チェンバロの金属的な音が響くので、かえって篠笛の音が暖かく感じられました。

バッハといえば佐伯さんのテリトリーですよね。そこに邦楽が加わったのです。佐伯さんのドレスも素敵でしょ。


バッハの後は今度はヴィヴァルディの「春」でした。うっとりして聞いていました。こちらはチェンバロに描かれた絵です。


そして最後は坂本龍一の曲でした。これはフルート用の曲だそうで、それが篠笛にもちょうどよく合っていました。

アンコールはなんと「魔女の宅急便」。
篠笛ってこんなふうにどんな曲でも弾けてしまうのですね。

それでも篠笛とチェンバロがいっしょに演奏するのは、とても難しいそうです。
音階がまるで違い、#や♭の音を出すのは大変だったとか。


和と洋の古典楽器の合奏を聞いた後は、ティータイム。
写真を撮るのを忘れてしまいましたが、桜の塩漬けの乗った泡雪かん、クッキー、オレンジピールなどお手製のデザートばかりで、とてもすてきなおもてなしでした。

桜に敬意を払って、さとさんのピンクの紬を着て行きました。ちょっとおなかが出ていますけれど。


いつもは口うるさい我が家の面々も、「あ、それ、いいじゃん」と誉めてくれました。