2008年7月18日金曜日
こんなの初めて♪
今夜はとても感激しているの。
というのも、「JASS ART せんがわ」というのに行ったから。
このイベントは知人から教えてもらったのだけど、仙川にあるあの安藤忠雄さん建築の劇場でのコンサート。
私はプログラムをざっと眺めて、芥川賞作家の川上未映子さんが出演するというので、どんなものか、ちょっとお顔を眺めてみようというミーハー気分で出かけたの。それというのも、てっきり彼女のトークショーだと思い込んでいたのよ。
そうしたら、未映子さんというのは、もともとはボーカリストだったのね。
イベントのプログラムはこちら。
川上未映子さんは、なんとも不思議な雰囲気の女性。
真っ白なブラウス、真っ白なスカートに、真っ赤なタイツ、真っ赤な靴といういでたちで登場。
大人なのか少女なのか分からないし、おまけに大阪弁。
彼女の小説はまだ読んだことがないけれど、歌ははりのある声で上手でしたよ。
それにバンドの面々もなんというか摩訶不思議なパワーのある人たちで、音のパフォーマンスがすごいのよ。
大工道具や電気ドリルみたいなものを使って、いろんな音を出すの。
ふーん、という感じでした。
すごい体験ができたと感動したのは、坂田明さんのサックスを目の前50センチのところで、生で聞けたこと!
たたみ一畳くらいの狭いスペースに屏風で囲んで、その中に5人くらい入るの。
そうすると目の前に坂田さんがいて、サックスを吹いてくれるのよ。
その坂田さんは、舞台では「ヒカシュー」という前衛音楽のグループと競演。
彼はサックス奏者としてだけではなく、映画に出演したり、大学教授もしているらしいの。
すごかったのが谷川俊太郎作詞、武満徹作曲の「死んだ男の残したものは」という曲。
絶唱というか、絶演奏というか、素晴らしいものでした。
谷川さんの詩もすごいし、作曲も感動的なものだし、それになんといっても坂田さんの唸るような声と、サックス。
身震いするくらいでしたよ。
「ヒカチュー」の巻上公一さんという人も天才的。
私の知っている某大学教授に似ていたので、おかしかったけれど。
歌手兼音楽プロデューサーというか、いろいろ不思議な音を作り出している人です。
これまで全然知りませんでしたけれど、この方面ではかなり有名な人らしいわ。
もう一つのグループは、日本女性と白人男性のペアの「Skist」というグループ。
このグループも、普通なら楽器とはいえないものを楽器として使用して、不思議な音楽を作り出していました。
私の固い頭では、音楽というのはピアノやバイオリン、三味線や琴、というような楽器しか思い浮かばなかったのだけど、今夜のJAZZを聞いて(いや、見てかな?)音って、こんなに自由で楽しいものだ、と納得したの。
電動歯ブラシのグイーンという音、缶ビールをガシャガシャ言わせた音、グラインダーでぐりぐりする音、お鍋の蓋を落とした音・・・・・みーんな、音楽なのね。
なんだかショックでした。
今までの「音」ではない「音」。
それを自らの手で創り出すのよ。
こういう音楽に初めて接して、自分自身の狭い凝り固まった世界を反省し、「なーんだ、もっと自由に生きていいんじゃないの!」と思ったわ。
とにかく、初めての音楽に接して、今夜は興奮しそうよ♪
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6 件のコメント:
すごい顔ぶれがそろった一晩だったのですね。行きたかったなあ。
たかぽんさん、私はこういう音楽の世界には疎くて、坂田明さんしか知らなかったんですけど、すごいメンバーだったんですか。すごくお得だったわけですね。
今日も明後日もやっていますよ。
音のパフォーマンスでした。
そういえば、このパンフレット、いただいたような。
文面から、としちゃんの興奮というか感動ぶりが伝わってきます。音楽を超えた、まさにARTですね。
としちゃんの世界が狭い凝り固まったものには見えないけど、「もっと自由に生きていいんじゃないの!」って、思わせるライブは、すごい!
そういえば、ビアガーデンの時にお渡ししたかもしれませんね。
初めのうちは、なんだか違和感というか、こんなところに私がいていいのかしら、という気持ちがあったの。とくに未映子さんのステージは、バンドのメンバーがあまりにすごくて、あっけにとられていたの。
それがだんだん、こういうことをやってもいいんだ、こういうこともありなんだ、と思えるようになりました。
目で見る芸術(絵画とか映画とか)も人間のすごい発想力を感じますけれど、音楽もARTなんだと思いましたね。
としちゃん幅広いねぇ~
私もジャズは好きです。詳しくはないけどね。人間の才能って素晴らしいですね。
この頃レンガ造りの倉庫とかなどでジャズライブよくやってますね。
ゆっくりそんな時間がほしいよぉ・・・
何だか毎日慌しいです(泣)
さとさん、大津のホテルのジャズコンサートはいらっしゃらないのかしら?
私もジャズはよく分かりませんけど、近所に毎日ライブをしているところがあります。ピアノやサックスが好きですけど、そういう時間を確保するのは難しいですよね。
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