7月28日、曇り空の東福寺を後にして、お次は泉湧寺(せんにゅうじ)へ。
東福寺の人に行き方を聞いたら、「ここを出て、右へ回れはれば、看板がありますよって。」(この、京都弁、おかしいかな?)と教えてくれたので、泉湧寺はほんのすぐ近くだと思ったのよ。
そうしたらたしかに看板はあるのだけれど、その先、いくつもいくつも看板があって、泉湧寺までは、延々と歩かされたのでした。それも旅行鞄を持ってね。
ガイドブックも持っていたけれど、このあたり、道がくにゃくにゃしていて、よく分からないの。
でも泉湧寺というお寺は江戸時代までの代々の天皇のお墓があるそうで、それなら行ってみようと、看板をたよりに、てくてくと坂道を歩いたのでした。
途中、いろんなお寺がありました。
面白かったのは即成寺といって、平家物語の「扇の的」で有名な那須予一のお墓があったところ。
ここで手を清めてから入ります。お寺の中には誰もいなくて、ちょっと不安でしたけれど、お堂の中までずんずん歩いていきました。奥に与一のお墓がありました。
この絵は那須予一が馬の上から弓矢を射るところね。
「なんでも願いが叶う扇」というのがあって、私もお参りしてきたわ。
その先には運慶の彫刻で有名ななんとか寺というのがあって、ものすごく立派な仏像がありました。
それにしても泉湧寺は遠いわ。
そこまでは林の中の道を歩いて行くのだけれど、全然、人影が見えないのよ。
途中、お寺の関係者の人が乗った車にすれ違うだけなの。
周りは木が生い茂っていて、ひっそりとしていて、怖いくらいでした。
引き返すわけにもいかず、ただただ歩いて行くのでした。
ようやく泉湧寺が見えた時には、ほっとしたわ。
これは泉湧寺の入館料。
ここは世界の三大美女で有名な、楊貴妃の観音様がいらっしゃるところ。
美人祈願を叶えてくれるそうなので、是非ともお参りをしなくちゃね。
ところが、楊貴妃観音は現在は奈良国立博物館に貸し出し中とのことで、お寺の人はものすごく申し訳ない顔をしていたわ。その代りにCGできれいに彩色された観音様の大きなパネルがあったので、それを拝んできました。
とてもきれいな観音様なんだけれど、なんと、お口の上にくるんとしたおひげが生えているの。
本物の観音様はこちらからご覧ください。
奈良国立博物館の「日本仏教1300年の歴史」はこちら。
泉湧寺をお参りして、登ってきた山道をどんどん下りました。帰り道は分かりやすい道だったわ。
途中、京都タワーが見えた時には、ほっとしました。
そして、東福寺駅からまた奈良線にひと駅だけ乗って、京都駅に着きました。
いつも見る風景。
京都タワーも目の前です。
この後、ホテルに着いて、ようやく旅行鞄を置くことができたのよ。
そしておいしい夕食をいただきに、またお出かけすることになりました。
6 件のコメント:
誰もいない、お寺がたくさんある山道・・・
大好きです、そう云う道(笑)
那須の与一、オペラがあるんですよ。
静御前の舞いも盛り込まれた、素敵な作品でした。
たぶん十代の頃に観たので、与一さんには興味があります。
お墓が今日とにあるんですね。
あたしも扇、収めたい!
楊貴妃、お、おひげが・・・(笑)
何かの象徴なのでしょうか。
そもそも、楊貴妃の観音様と云うのが面白いですね。
実在の人物をモデルにした仏像、初めて知りました。
へー、那須の与一のオペラがあるなんて、
そうか日本版ウィリアムテルだものね。
静御前も出てくるのね。
史子さん、この林道も紅葉シーズンには人でいっぱいだと思うわ。今回はたぬきか狐でも出てくるかと思ったほどひっそりとしていました。
としちゃん、重い鞄を持ってお疲れさまでした~。京都は、どこへ行っても混んでそうなイメージがありますが、シーズンをはずすと、狸か狐がでそうなくらいひっそりとしているお寺もあるのね。ここ、覚えておこっと。
おいしい夕食は、さとさんとご一緒だったんですよね~♪
マサさん、ここも紅葉のころはきっと人がいっぱいだろうと思うわ。人が少ないのはいいのだけれど、蚊が多いのには参ったわ。あちこち刺されまくられました。
そうそう、夕食はこれからのブログを見てね。
こんばんは。ピークシーズンを外すと静かに紅葉を楽しむ事が出来ます。去年の写真をリンクさせますね。12/4でしたが、凄く素敵でしたよ。
日々是写真日和さん、リンクしていただいてありがとうございます。すごくきれいですね。林道のあたりが紅葉したらきれいだろうなとは思っていましたが。
それにしてもお嬢さんの幼稚園、いい場所にありますね。
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