今日の読書感想は、人気作家・東野圭吾さんの最新作「カッコウの卵は誰のもの」です。
これは娘が買ってきて、読み終わったので、借りて読んだの。
読みやすい文体なので、数時間ですぐに読み終えてしまいました。私は読むのが早いのです。
東野さんの本は、これまでにも何冊か読んでいるけれど、彼は工学部出身なので理系特有のアリバイなどが多くて、そこが魅力なのだけれど、今回のも遺伝子やDNAがどうのこうの、骨髄移植とか、というのがあったので科学的要素が多いのかと思ったのだけど、それほどでもなくて、湯川学ファンの私としてはちょっと肩すかし。
それにね、登場人物の描き方がおかしいのよ。最初のうちはなんかいやな奴だなと思っていた人物が、後半になると、がぜん探偵気どりになって、あれこれ活躍するのが、ちょいとおかしいわ。
でも、これの本はスキー場が舞台なので、ちょうどバンクーバー・オリンピックと重なり合うところがあったりして、いいタイミングでした。
ちなみに、タイトルは、カッコウという鳥の特性からとったものです。
私は断言するけれど、この本、絶対に映画化されると思うの。
親子の愛情とは何か、という一般受けすることがメインテーマだし、雪の北海道や新潟のロケを入れればご当地も儲かるだろうし、ヒロインに可愛い駆け出しの女優さんをあてれば、その子を売り出すにはぴったりの内容だと思うの。絶対に当たる作品ですよ。
推理小説をあまり読みなれていない娘は、「なんか難しかった」という感想だったけれど、私から見ると、推理小説とするとちょいとストーリーの展開に難点があるし、謎ときもこじつけているのが見られたわね。
とはいえ、ベストセラー作家になり、毎回ちがったパターンのアリバイを考えて、ある水準以上の本を書き続けるというのは、大変なことなんだろうな。
このところ、お天気が良くないせいか、読書感想や映画感想ばかりで、完全にインドア派になっていますね。
そのうちにまたお散歩シーズンになれば、少しはアウトドア派になることでしょう。
4 件のコメント:
この本、最近話題になっていますよね。私はまだ読んでいないけど。
推理小説ファンの娘(結婚した方)は、早速読んだらしく、「東野圭吾も筆が鈍ったかな」なんて、生意気なことを言っていました。
湯川シリーズでは、「容疑者Xの献身」が頂点だったかも知れませんね。
この人、一冊だけ読んだ記憶があります。
今は読書は全然しませんが、以前は一冊読んでおもしろければ、全部揃えるくらい乱読していました。
ってーことは、おもしろくなかったのかな?
托卵を模した話ですか。
鳥の生態をなぞったもので、ものすごーく面白くて秀逸な推理小説があるのですが、タイトルも作者も出て来ない。。。
出直して来ます。。。。。
マサさん、そうですか、この前結婚されたお嬢様が推理小説ファンだったのね。私も筆が鈍ったというか、筆が滑ったというか、そんな感触を受けましたよ。
それほどお奨めではないけれど、すぐに読めてしまう本です。映画化されるときのキャストを思い浮かべながら読むといいかもしれないわよ。
史子さん、そうそう、カッコウは自分の卵を他の鳥に育ててもらうという話が基本ですよ。つまり育ての親子関係の話。
そういえば、今日の史子さんのブログ、悪いけれどコメントはパスさせて~。メジロちゃんならいいけれど、あの黒いのはちょっと怖いわ。
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